天井と壁付近からの悪臭がだんだんひどくなってきたと感じる場合は注意が必要です。築30年ほどのアパートであれば、このような状況になることは少なくないでしょう。

不動産屋に連絡して、屋根裏を見てもらってみてください。天井と断熱材の間でネズミが死んでいることもあるでしょう。その後死骸を掃除してもらえば、とんでもないものが見つかるはずです。

天井裏にコウモリの糞がぎっちりと溜まっているのです。

もちろん、除臭や消毒をしてもらいたいですよね。しかし、不動産屋はそのうちに徐々に臭わなくなると言ってなかなか作業してくれません。

自分で作業するとなって見積もりをとったものの、10万円以上かかることが判明。アパートなのでできれば自分でお金をかけたくないですよね。コウモリの糞を対策するにはどうすればいいのでしょうか。詳しくご紹介していきます。

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1 根本的な消毒・除臭は可能なのか?

根本的な消毒・除臭には、「コウモリを天井裏に二度と住み着かせないこと」が重要になってきます。

コウモリがまだ住み着いている状態で、消毒や除臭を行ったとしても無意味です。一定期間をすぎれば、またコウモリが糞を溜めます。これではコウモリといたちごっこです。根本的な対策を行うならまずは、コウモリ退治をしましょう。

2 こんな形の糞はコウモリの糞!

天井裏を見たとき、壁に面して堆積していくように積み上げているものがコウモリの糞です。

こんな形の糞はコウモリの糞!
※引用:素朴で可愛い家(http://soboku23.blog84.fc2.com/blog-entry-267.html)より
天井裏を見て壁を見たら何か黒いものが詰まっており、よく見たらコウモリの糞だったということが多いでしょう。

大きさ ニオイ
米粒2つ分ぐらい 非常に臭く、鼻をつくようなツンとしたニオイ

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3 コウモリの糞害

コウモリの糞はさまざまな問題を起こします。臭いはもちろんのこと、実は雑菌を多く含んでいるのです。菌は非常に小さく、そのまま放置しておけば風に飛ばされて、空気感染してしまうこともあります。

3-1 空気感染に注意!「カビ菌」

コウモリの糞の中に入っている菌はカビ菌です。空気中をどんどん飛びまわり、肺の中に入ってしまえば感染症を引き起こします。

3-2 「寄生虫」に注意!

また、コウモリの糞を直接触ってしまえば大変です。糞の中に入っている寄生虫が自分の体についてしまうかもしれません。

部屋干ししている衣服などにコウモリの糞に入っているカビや雑菌などがついてしまう可能性もあります。それによって免疫力のないお子さんに病気を引き起こしてしまうかもしれません。

4 自分で出来る糞対策

コウモリを駆除する専用の業者が存在します。今では便利屋さんでもこうもりの駆除をやっていますが、便利屋さんに依頼しようが、こうもり駆除専門業者に依頼しようが、業者に頼めば数万円以上は確実にかかります。

自分の持ち家ならまだしも、アパートでそれだけの出費をするのは痛いですよね。しかし、このままコウモリの糞を放置するわけにもいきません。そういった場合、自分の手でコウモリの糞を駆除する必要があります。

冒頭でもご紹介した通り、コウモリの糞を根本的になくすためには、まずはコウモリを追い出さなければなりません。コウモリは法律で勝手に殺してはいけない動物と決められています。

鳥獣保護管理法における規制の内容
鳥獣保護管理法においては、鳥獣の保護及び管理を図るための事業の実施、猟具の使用に係る危険の予防により、生物多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを目的として、鳥獣の捕獲等の規制、鳥獣捕獲等事業の認定、狩猟制度等に関する事項を規定されています。(参照「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の概要」)。

 
※引用:鳥獣保護管理法の概要 https://www.env.go.jp/nature/choju/law/law1-1.html

そのため、殺すのではなく、コウモリを追い出すための努力が必要なのです。

4-1 超音波・スプレーが効果的!効率的に追い出す方法

実はコウモリが嫌がるスプレーが市販されています。少しお金を出せばコウモリが嫌がる超音波を出す機械も手に入ります。しかし金額は高く、数万円することもしばしば。現実的にできるのはホームセンターなどで手軽に手に入るコウモリが嫌がるスプレーを天井裏に吹きかけることです。

そうすれば効率的に天井裏から追い出すことができます。
コウモリが姿を消せば、天井裏に入る部分を埋めてしまい、侵入不可能にすることが重要です。

4-2 1ヶ月以内に完全に追い出す方法

コウモリは非常に賢い動物です。一度スプレーをしたところでいつか必ず進入を試みてきます。コウモリが天井裏に侵入する際、使う経路は「シャッターと雨戸の間」です。

雨戸は雨の日だけ締めるものですが、コウモリ対策をしている間はずっと閉め切っておきましょう。コウモリがいなくなったとしても、定期的にコウモリ除去スプレーをかけ続けることも必要です。およそ1ヶ月これらの努力を続ければ、コウモリを完全に追い出すことができるでしょう。

まとめ

コウモリは築年数の経ったアパートなどに多く見られる湿った天井裏が大好きです。一度住み着いてしまえば、大量の糞を壁に敷きつめます。非常にくさいニオイを放つことでしょう。

臭いだけならまだしも、人体に有害な菌を空気感染させる可能性があるため、一刻も早く駆除する必要があります。しかし、コウモリは法律で殺すことは出来ません。そのため、いかにコウモリを追い出すかが必要なのです。

最も手っ取り早いのは「ホームセンターで手に入るコウモリ退治のためのスプレー」

これを吹きかけた後、屋根裏に入らないように雨戸をしっかりと閉めましょう。

コウモリは本当に頭がいいので一定期間の対策であれば、隙を見つけてまたすぐに戻ってきます。1ヶ月ほどは、【進入口を塞ぐ+スプレーをかける】この2つの対策を続けるようにしましょう。