夏の暑さがピークの8月、水やりや雑草対策など庭の手いれが気になる季節です。ガーデニングが趣味の方には忙しい時期ですね。

しかし、この暑い中、活発になるのがアシナガバチです。住宅街でもお構いなし、天井裏や軒下、うっかり外に出しっぱなしにしているダンボール箱にも巣を作ってしまいます。

さて、庭で作業をしていると、蜂の気配が…。辺りを見渡すと目の前に蜂の頭部が。シャーッと威嚇しているように見えます。

そしてあっという間に刺されてしまった、そんな経験をしたことはありませんか。そこで今回は蜂に刺された時に今すぐやるべき事と効果の高い処方薬を紹介します。

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1 蜂毒が身体に及ぼす影響

まず、蜂に刺された後、『ハチの毒』はどのように作用するのか、説明していきます。

蜂に刺されると、毒性の物質が体内に入ります。身体は、異物が入り込んできたと察知し、身体を守るための免疫機能が活動し始めます。

そうすると、赤く腫れ上がったり、痛みを伴ってきます。痛いと感じるのは身体を守るためなんですよ。

ただ、これよりもひどい症状が出ることがあります。それは「アナフィラキシーショック」と呼ばれるものです。

アナフィラキシーショックは、二度目に蜂に刺された時に起こる症状です。

アナフィラキシーショック
I型アレルギー反応の一つである。

外来抗原に対する過剰な免疫応答が原因で、好塩基球表面のIgEがアレルゲンと結合して血小板凝固因子が全身に放出され、毛細血管拡張を引き起こすためにショックに陥る。

※出典:wikipedia

簡単に説明すると、免疫機能が過剰に反応して、呼吸ができなくなったり、意識障害が引き起こされたりするものです。この症状が出てしまった場合、死亡する恐れもあるので、すぐに病院に行きましょう。

2 蜂に刺されたら真っ先にやるべきこと

蜂に刺されたら何をするべきでしょうか。すぐに刺された箇所の手当を、と考えてしまいがちですよね。

2-1 安全確保

実はまず取るべき行動は「安全確保」なのです。蜂の毒液は、仲間に伝えるフェロモンの働きがあるため、他の蜂が集まってくる場合があります。

特に蜂の巣がある場合は危険です!巣がある場合は、集団(社会)行動する蜂の可能異性があり、仲間の蜂も襲ってくる可能性が一気に高まります。

第二、第三の被害を防ぐため、速やかに、そして静かに、屋内へ移動して下さい。そして、安全を確保した上で患部の状態を確認します。

2-2 針を取り除く

まず針が残っている場合は、早く取り除きます。毛抜きやピンセットがあればベストですが、無ければ財布を開いていただき、カードのようなものではらうと取りやすいですね。

焦るあまり、指で針を抜こうとしてはいけません。ミツバチなどは毒液が入った部分も一緒に刺さっており、指でつまんだ時に毒がさらに入り込んでしまいます。

針を抜いたら水を流しっぱなしにして傷口から毒を洗い流します。痛むでしょうが、傷口ををつまみ、絞りだすようにすると効果的です。

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3 蜂に刺された時によく利用される処置薬

毒を洗い流し、患部が清潔になったところで薬を塗ります。蜂に刺された時は、痛み止めの効果がある抗ヒスタミン成分を含んでいるステロイド軟膏(なんこう)が良いでしょう。

抗ヒスタミン成分は、虫刺されの薬に入っている場合が多いです。補足ですが、その成分が入っていない「キンカン」などは残念ながら効果がありません。

3-1 抗ヒスタミン剤系

かゆみのもとになる「ヒスタミン」を和らげてくれます。市販されているかゆみどめや虫刺されの薬のことです。ムヒアルファ等は、抗ヒスタミン剤成分が含まれていますので効果的です。

3-2 ステロイド系

皮膚の炎症やかゆみを抑えるので、さまざまな薬に使用されています。病院で処方されるステロイド系の塗り薬には「リンデロン」がというものがあります。

数種類あり、ステロイドの強さが変わってきますので、その時処方されたものを使用しましょう。

(例:フルコートf軟膏というステロイド剤はステロイドの強さは「強い」
家庭にある使い残しの薬を自己判断で使用するのは危険です。

まとめ

いかがでしたか?これを知っておいたら、万が一蜂に刺された時、すばやく対応できますね。

まとめますが、蜂に刺された場合、、、

  1. 安全確保…二次被害を防ぐため、速やかにその場を離れ、できれば屋内に移動します。
  2. 患部を確認…針が残っていれば、直接手で取り除かず、ピンセット等で取り除きます。
  3. 患部を水で洗う…毒を洗い流します。
  4. 患部に薬を塗る…抗ヒスタミン成分を含んでいるステロイド軟こうがおすすめです。
  5. 病院に行く…あくまで1~4は応急処置です。その後は、皮膚科等を受診しましょう。

この順番を必ず守り、対処するようにしてくださいね。