「最近腕やお腹がかゆいけど、蚊よりも痒みがひどい…」
「ペットを飼うようになってから、よく何かに刺されるようになった。」
「一ヶ所ではなく複数の痒みがあり、痒みが長く続く。」
もし、あなたにこのような症状があったとしたら、それはダニの可能性が高いといえるでしょう。

しかし目に見えないダニをどのように駆除したらよいのか、見当もつかないかもしれません。

そこで今回は、「今すぐ家からダニを確実に駆除したい」というあなたに、費用を出来るだけ「安く」おさえた、ダニ駆除マニュアルをお伝えします。

このマニュアル通りに実行すれば、あなたは安くて確実な家庭でのダニ駆除の方法を知り、すぐに実行することができるようになります。

今まさに悩まされているダニ被害からすぐに解放され、あなたの家族やペットもダニから守ることができますよ。

どうぞ、最後までお読みくださいね。

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1 「正しい知識」と「便利道具」が重要

ダニ駆除は、「正しい知識」と「便利道具」のタッグが重要です。

ダニ駆除に失敗したという人は、「間違った知識」と「効果のない道具」で、「ダニ駆除をしたつもり」になっています。

実際には確実な駆除ができていないというケースが多いことは、アース製薬会社の調査からも明らかになっています。

アース製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川端克宜)は、梅雨時に最も繁殖するダニの対策について、全国の主婦600人に対して調査を行ったところ、ダニ対策をしている人の中でなんと8割の人が、生きたダニの駆除には効果の薄い方法を「効果的なもの」と信じて実践していたことが判明しました。

財経新聞2017年7月20日付
引用:財経新聞2017年7月20日付 https://goo.gl/iGNtK7

1-1 駆除グッズ・道具を最大限に活かせる

「正しい知識」は、駆除グッズや駆除道具を最大限に活かすためにも必須です。

市販の駆除グッズや駆除道具のほとんどは、正しい知識を持っていることが前提で作られています。

正しい知識なしに、道具を使っても「一時的な効果」や「限定的な効果」しかありません。

2 やみくもな駆除は失敗のもと

やみくもな駆除は、失敗のもとです。

非効率的な方法で大量のダニ対策を講じたり、高価なダニ駆除グッズを購入したところで、出費と時間がかかるだけで、ダニの数は減りません。

また、ダニは、肉眼で駆除できたかどうかを確認することはできないため、失敗したかどうかも、身をもって被害を受けないと確認できません。

2-1 性質を正しく理解ないと駆除は不完全

もし、「ダニの性質」を正しく理解していなければ、駆除は不完全に終わります。

ダニは、驚異的な生命力を持っていますので、ダニの性質を理解した上での弱点を攻撃しなければ駆除することはできません。

ダニは極めて生命力が強く、簡単には死なない。高濃度の洗剤で布団を洗っても、まったく減らない。天日に干しても、表面にいるダニは弱ったり一部死滅するが、布団の中にいるダニは死なない。

ダニは極めて生命力が強く、簡単には死なない。高濃度の洗剤で布団を洗っても、まったく減らない。天日に干しても、表面にいるダニは弱ったり一部死滅するが、布団の中にいるダニは死なない。
引用:LivedoorNEWS 2015年7月14日付「バカ売れの布団用掃除機レイコップに疑問続出?「ダニ死滅&除去」はデマ?」 https://goo.gl/yRgRCJ

2-2 駆除グッズも適切に使わないと効果なし

駆除グッズも便利道具も、「適切」に使えなければ意味がありません。

それらグッズは、「ただ使えば効果ある」というものではないからです。

それぞれの道具の特徴を理解し、正しいステップで使って初めて効果が出てきます。

一例として、有名なダニ駆除グッズや便利道具を、正しい知識を持たずに単独で使った場合の効果を説明します。

駆除グッズ、便利道具 単独で使った場合
ダニ用シート ダニの糞が除去できない。
駆除剤(スプレー、燻煙) ダニの死骸や糞の除去ができない。
忌避※ 忌避剤を使った場所しかダニがいなくならない。
掃除機 生きているダニは吸い取れない。

※忌避=嫌って避けること。

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3 誤ったダニ駆除

世間で、「正しい」と認知されている方法の中にも、誤ったダニ駆除法がたくさんあります。

それらの方法は共通して、「正しい知識の一部分だけ」を取り上げて、駆除完結、と認知されてしまっているために、失敗しています。

「布団のダニ駆除における失敗例と原因」を解説し、次いでその例から、「なぜ一部の知識だけで駆除を行うと、被害が拡大するか」について説明します。

3-1 布団のダニ駆除における失敗例と原因

布団のダニ駆除における、「失敗例」と「原因」を紹介します。

なぜ、布団のダニ駆除の例を取り上げるかと申しますと、「ダニアレルギーのほとんどが布団にいるダニから発症している」からなんです。

家の中で最もダニ対策が必要なのは寝具!実は人の皮膚カスがダニの大好物。寝具は、一日で最も長い時間を過ごす上、適度な湿度や温度があるため、ダニがとっても繁殖しやすいのです。

家の中で最もダニ対策が必要なのは寝具!実は人の皮膚カスがダニの大好物。寝具は、一日で最も長い時間を過ごす上、適度な湿度や温度があるため、ダニがとっても繁殖しやすいのです。
引用:NHK「今こそ!ダニ撲滅宣言2015年7月22日(水)午後8時」 https://goo.gl/98jAUW

それで「布団のダニ駆除が失敗」していると、「家全体のダニアレルギー対策のほとんどが失敗」していることになります。

布団のダニ駆除法の中には、下記のようなものがあります。

  • 夏の車内で布団を熱菌すれば、完全に死滅する。
  • 布団を干して、叩けばダニは全滅し、残ったダニは落ちる。
  • ダニを吸い取るために掃除機をしっかりかける。
  • ダニを駆除するために駆除スプレーを吹きかける。

実は、これ全部間違いなんです。

「えっ?それもダメなの!?」と思ったものもあるかもしれませんが、すべて根拠があります。

順に説明しますね。

夏の車内で布団を熱菌

夏の車内で布団を熱菌するという方法は、失敗しがちな対策です。

「ダニは熱に弱い」というのが車内での熱菌の根拠ですが、厚みのある布団や、たたんだ布団だと、ダニは奥の涼しい場所に逃げてしまいます。

結果、ダニが車内(特に車の座席シート)に拡散してしまったり、仮にダニを殺したとしても、死骸や糞が車内や布団に残ってしまったりします。

車内での熱菌の正しい方法は、次の通りです。

  1. 布団を黒い袋に入れて車内に置く。(黒は熱を吸収します。また、袋に入れることで、ダニの死骸や糞の拡散を防げます。)
  2. 30分後車内から取り出す。(30分間50℃の温度にいると、ダニは死にます)
  3. 布団についているダニの死骸と糞を掃除機で丁寧に吸い取る。

正しい方法で行わなければ、ダニが死ぬことはなく、殺せたとしても結果として、アレルギー源が布団だけでなく車内にまえ増えてしまうので、注意が必要です。

やみくもに掃除機をかける

やみくもに掃除機をかけても、ダニを全て吸い取ることはできません。

生きたダニは布団の繊維にしがみつくことができるので、掃除機の吸引力では、死骸や糞は吸い取れても、生きたダニの根本的な駆除にはならないのです。

下記の動画にあるように、ダニは布団の繊維にしがみつきます。


動画:youtube「掃除機で生きたダニは吸い取れない」
掃除機の効果的な使い方は、ダニを殺した後に、「ダニの死骸と糞を吸い取る目的で使う」というものです。

また、直接のダニ駆除ではありませんが、ダニの繁殖を抑える対策として、布団についているフケ、髪の毛、埃のようなダニの餌となるものを吸い取るということには効果的です。

布団を干して、叩く

布団を干して、叩くというダニ対策は、ほとんど効果がありません。

天日干しによる熱菌では、布団全体を、ダニの駆除ができる温度まで高めることはできず、また布団叩きで叩いても、ダニが布団から落ちることがないからです。

天日干しによる温度の上昇は、布団の表面のみです。

布団の中に潜り込めば、その中は50℃以下になってしまうのでダニは死にません。

また、ダニは繊維にしがみつくため、布団叩きの衝撃では、叩いたのと反対の方に逃げるだけなのです。

※ダニのしがみつく力は、「やみくもに掃除機をかける」の見出しで解説したとおりです。

駆除スプレーを吹きかけて終わり

ただ、「駆除スプレーを吹きかけて終わり」というのも効果的な方法ではありません。

駆除スプレーによってダニを殺すことが、結果的にアレルギーの元となる、「ダニの死骸」を増やしていることになるので、アレルギー症状が余計にひどくなってしまうんです。

※ダニの死骸がアレルギーの原因となる根拠については、「②ダニは状態の生死に関わらずアレルゲンとなり得る」の見出しで説明しますね。

駆除スプレーをかけたあと、掃除機でダニの死骸と糞を吸い取ることを絶対に忘れないようにしてください。

3-2 知識の欠如で被害が拡大

このように「知識の一部をすべて」と思うと、不適切な駆除で被害が拡大することもありますので注意してください。

戦っているのは「目に見えない敵」なので、効果があったかどうかも、目視で確認することはできません。

掃除機をかけても、ダニが吸い込まれていることは確認できません。

不適切な駆除で「駆除できた気になる」と、くしゃみ、鼻水、湿疹といったアレルギー症状が起き、駆除が失敗したことに、被害を受けてから気付きます。

ダニによるアレルギー症状は、長引くものや重篤なものもあり、深刻です。

だからこそ正しい知識で「確実にダニを駆除できる方法を理解」してから、対策する必要があるんです。

4 ダニは長期的な被害と死の危険性がある

ダニは、非常に有害です。

一度ダニアレルギーになると、あなたに長期的な被害を及ぼしますし、種類によっては死に至る危険性を持っているものさえあります。

「ダニとアレルギーの関係」「ダニの見分け方」「ダニに噛まれた場合の対処方法」について、解説します。

4-1 アレルギー患者の8割以上に陽性

現代人の多くはダニアレルギーに悩んでいて、アレルギー患者の8割以上に陽性反応が出ています
原因のひとつは、「風通しのいい平屋」から、「気密化した家」に住むようになり、ダニが好む埃やカビが増えやすくなったからです。

神奈川県衛生研究所は、ダニとアレルギーの関係について次のような見解を示しています。

■日本人は、3人に1人がアレルギー症状をもっています。
■アレルギー患者の8割以上は、ダニに陽性反応を示します。

■ダニが原因のアレルギーが、小児を中心に増えています。

神奈川県衛生研究所「家の中にはこんなにたくさんのダニが!!アレルギーの原因物質もこんなに…!」
引用:神奈川県衛生研究所「家の中にはこんなにたくさんのダニが!!アレルギーの原因物質もこんなに…!」
https://goo.gl/7WngZP

ダニが原因のアレルギーには、次のようなものがあります。

  • アレルギー性鼻炎
  • アレルギー性喘息
  • アレルギー性結膜炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • アレルギー性湿疹

4-2 痒みがダニか判断する方法

体に虫刺されの跡があり、痒いからといって、それは本当にダニとは限りません。

ダニに直接噛まれる確率は、意外と低いんです。

ダニの中であなたを刺す種類は、たった「2割」しかいなく、残りの「8割」は体内に入り込んだことによるアレルギー症状です。

刺されてかゆくなる虫には、ダニの他に次のような種類がいます。

  • トコジラミ
  • ノミ

目視で判断する

「ノミ」と「ダニ」の違いは、目視で判断できます。

ダニは、ほとんどが1ミリ以下なので肉眼で見ることはできませんが、ノミは1ミリ~3ミリほどの大きさで、ピョンピョンはねますので、目視で十分確認できます。

埼玉動物医療センターは、ノミについて次のように説明しています。

動物の皮膚にくちばしを突っ込んで吸血(血を吸う)する外部寄生虫で、ヒトも吸血します。また体長の約200倍飛ぶこともできます。

埼玉動物医療センター「ノミ・ダニ」
引用:埼玉動物医療センター「ノミ・ダニ」 https://goo.gl/BKKA1m

症状で確認する

ダニに噛まれた際の症状は、「噛まれた部分だけが赤く腫れ上がって痒い」のが特徴です。

赤く腫れた部分は、ダニが直接噛んだ部分です。

ダニに噛まれた際の症状
一方、赤い腫れ上がりがなく、広範囲にわたって腫れやかゆみがある場合、噛まれたのではなくアレルギー症状です。

ダニに噛まれた際の症状
「ヒョウヒダニ」「コナダニ」は噛むことはありませんが、ダニ自体や、その死骸や糞が体内に入ったとき、アレルギー症状を引き起こします。

症状や噛まれる場所を確認

ダニは、種類によって「症状」や、「噛まれる場所」が異なります。

ダニの「大きさ」や、「刺す目的」が違うからです。

1mm以下の小さなダニは、服の下に入り込むことができますが、それより大きいと基本的に露出部分にだけ刺します。

ダニや他の害虫の大きさや、刺す目的は下記の通りです。

害虫の種類 刺す目的 刺す(あるいは症状が起きる)場所 刺れた後の症状
ヒョウヒダニ 刺さない 体の柔らかい部分全て 腫れや痒みが広範囲に広がる。
コナダニ 刺さない 体の柔らかい部分全て 腫れや痒みが広範囲に広がる。
ツメダニ 体液を吸う 体の柔らかい部分全て 噛まれた跡がかゆくなり、腫れが複数ある。
イエダニ 吸血する 主に露出部分 赤い斑点(はんてん)や水疱(すいほう)ができる。
マダニ 吸血する 基本的に露出部分 痒みはなく、晴れた部分が炎症を起こす。
吸血する 基本的に露出部分 一ヶ所
ノミ 吸血する 下半身を刺されることが多い 噛まれた跡がかゆくなり、腫れが複数ある。

「マダニ」の固体は目視可能

ニュースで話題の「マダニ」は、目視できますので、判断は簡単です。

マダニ
成虫の体長は、未吸血時で2~10mm、吸血すると体重が100倍から200倍になります。

引用:西宮市公式ホームページ

ペットについているダニは、このマダニがほとんどで草むらに入ったときについてしまいます。

4-3 ダニに噛まれた時の対処法

ダニに噛まれたら、出来るだけかきむしらないようにしましょう。

かけばかくほど症状はひどくなってしまいますし、最悪の場合跡が残るようになってしまいます。

痒くなった時は、患部を水や氷で冷やせば一時的にかゆみは治まります。

症状がひどい場合は、「市販薬」を使うか、ダニの種類によっては「病院」に行く必要もあります。

ステロイド配合の市販薬を使う

ダニの痒みに市販薬を使うときは、ステロイドの配合されたものを使いましょう。

ダニは蚊と比べて、「痒みが強く症状も長引く」ため、炎症を抑える効果の高いものを使うほうが早く痒みを抑えることできるからです。

下記の商品は、かゆみが強い時に効果がある薬なのでオススメです。

このムヒアルファEXは、PVAという「一般薬ではかなり効果が高いランクに分類されているステロイド成分」が入っています。

普通のムヒよりも効果が高く、私もよく愛用している市販薬のひとつです。

 

病院に行く

市販薬で症状が収まれば、病院に行く必要はありませんが、マダニに噛まれた場合は病院に行くようにしましょう。

マダニは、噛まれたら赤く腫れるような炎症が起こるだけではなく、死の危険性がある感染症になる危険性があります。

例えば、広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について次のように説明しています。

「(SFTSウイルスは)多くの場合,ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しています」が、「SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で,主な症状は発熱と消化器症状で,重症化し,死亡することもあります。」
広島県公式ホームページ「マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!!」
引用:広島県公式ホームページ「マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!!」 https://goo.gl/5iWxMF

5 ダニの駆除方法

ダニの駆除方法を、具体的に紹介していきます。

ここで紹介されている方法をすべて行うことで、素人でも確実にダニを駆除することができます。

まず、「駆除する前に知っておくべきこと」を解説し、その後「場所別駆除法とオススメの市販グッズ」「室内でペットを飼っている場合」「忌避スプレーの作り方」を説明します。

5-1 駆除前に知っておくべき4つのこと

駆除する前に、知っておくべきことを4つ解説します。

以下の4つの事実を知って初めて、ダニ駆除の目指すべきところがわかります。

  1. 家の中多い場所と数
  2. 生死にかかわらずアレルゲンとなり得ること
  3. 完全駆除ではなく、生態数を減らすこと
  4. 駆除作業と予防作業の繰り返しを行うこと

ダニが多い場所とその数

家の中でも、特にダニの数が多い場所は、「布団」「じゅうたん」「たたみ」です。

それらの場所は、ダニの餌となる『ほこり』、『フケ』、『髪の毛』があり、捕食されやすい小さな生き物であるダニが、『捕食者から隠れて産卵』することができるため、繁殖しやすくなっています。

家の中でも特にダニが多い場所とその数
家の中でも特にダニが多い場所とその数
引用:神奈川県衛生研究所「家の中にはこんなにたくさんのダニが!!アレルギーの原因物質もこんなに…!」 https://goo.gl/ndcus4

生死に関わらずアレルゲン

ダニは、状態の生死に関わらずアレルゲン※となり得るということを知っておくことが大切です。

※アレルゲンとは、アレルギーを誘発する元となる物質のこと。

ダニ対策で失敗している人の多くは、「ダニを殺す」ことだけの対策をして、「死骸や糞を取り除く」必要性を理解していません。

ダニの死骸と糞がアレルゲンとなることについて、わしお耳鼻咽喉科は、次のように説明しています。

実はアレルギーの原因になるのはダニはダニでも死骸やフン【死ダニ】です。空中に舞ったダニの死骸やフン【死ダニ】を吸い込むことによって鼻炎症状や咳などが出てきます。空中に舞いにくい生きたダニ【生ダニ】はアレルギーは起こしにくいのです。

わしお耳鼻咽喉科「ダニ(ハウスダスト)アレルギーの診断と治療」
引用:わしお耳鼻咽喉科「ダニ(ハウスダスト)アレルギーの診断と治療」
https://goo.gl/dPBeBg

完全根絶生息数を減らす

ダニの駆除は、「完全根絶」ではなく「生息数を減らす」ことがその目指すところです。

「ダニの完全駆除は物理的に不可能」であり、「生息数が一定数まで減れ」ば、アレルギー症状が出ません。

「完全駆除をしなくてはならない」という妄想に取りつかれると、すでに影響を及ぼさないレベルまで数が減っているはずなのに、「ダニノイローゼ」という精神的な被害になる可能性があります。

千葉工業大学 工学部建築都市環境学科の小峯裕己教授は、ダニノイローゼについて、次のように説明しています。

ダニ検査を何度行っても加害種が検出されず、心理的要因や身体的要因などによってかゆみが収まらないものを、ダニが原因であると信じて疑わない精神的な症状である。

引用:ダニ・カビ完全対策 室内微生物汚染 小峯裕己/編著 井上書院出版

「ダニの駆除場所別5ステップ」の見出しで説明されている通りに行えば、「影響を及ぼさないレベルにまで数を減らす」ことができます。

鉄則は「駆除作業」と「予防対策」の反復

それで、鉄則は「駆除作業」と「予防対策」の繰り返しです。

駆除作業によって、今いるダニを減らし、予防対策によって減らしたダニが再び増えないようにすることができます。

「駆除」と「予防」のどちらが欠けるだけでも、すぐに人に影響を及ぼす危険レベルに戻ってしまうほど、ダニの繁殖力は強靭(きょうじん)です。

ダニの卵

ダニは、大量の卵を産み、恐ろしいスピードで増え続けます。

ほこりが1gでもあれば、1000匹いるといわれているダニが、『毎日』卵を産むので驚異的です。

くろさか小児科アレルギー科では、ダニの繁殖力について次のように解説しています

温度23℃、湿度75%の条件でコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニともに26-34日間の産卵期に1日2-3個の卵を産む。

温度23℃、湿度75%の条件でコナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニともに26-34日間の産卵期に1日2-3個の卵を産む。
くろさか小児科アレルギー科「ダニと喘息」より

5-2 ダニの駆除場所別5ステップ

場所別のダニの駆除方法を、5ステップで説明していきます。

5つのステップを、順番に確実に行うことで「影響を及ぼさないレベル」にまでダニの数を減らすことができます。

「部屋全体」「畳」「カーペット」「布団・クッション・ぬいぐるみ・布製ソファー」のダニ駆除方法を解説します。

部屋全体

ダニ駆除をはじめて行うなら、部屋全体の対策が必須です。

なぜなら、ダニは床や寝具はもちろん、ドア、壁、天井、カーテンなどあらゆる場所についているからです。

埃がある場所には、必ずダニがいます。

そしてドアや壁についている静電気が、埃を引き寄せ、同時にダニも移動してしまうのです。

全ての対策をするときりがありませんので、一度部屋全体の対策をして、「ダニの絶対数」を減らし、その後「部分的な駆除作業」と「予防対策」を繰り返すと効率的です。

用意する道具とオススメ市販グッズ

部屋全体の駆除で用意する道具とオススメの市販グッズは、「燻煙型の駆除剤」「ダニ用シート」「掃除機」です。

燻煙型の駆除剤で、部屋全体のダニを駆除し、掃除機で死骸と糞を取り除き、ダニ用シートを使って増殖を抑えます。

このタイプの駆除剤を使えば、ダニはもちろんネズミやノミといった他の害虫や害獣も駆除することができますので安心です。

 

 

電子機器、食品、植物、ペットの保護

最初のステップは、電子機器、食品、植物、ペットの保護です。

燻煙型の駆除剤は、殺虫成分を部屋全体に行き渡らせるグッズなので、保護が必要なものがあります。

そのため、アース製薬は燻煙型の駆除剤を紹介するページで、次のように注意を促しています。

この商品は、微細な殺虫成分を部屋全体に行き渡らせるシステムです。隅々まで薬剤が届くのが特長ですが、お部屋の中には薬剤や微粒子に弱いものがあります。

この商品は、微細な殺虫成分を部屋全体に行き渡らせるシステムです。隅々まで薬剤が届くのが特長ですが、お部屋の中には薬剤や微粒子に弱いものがあります。
引用:アース害虫駆除なんでも辞典「お部屋全体を手軽に駆除したい」
https://goo.gl/9DKrtZ

保護するもの 保護方法
食品 冷蔵庫や戸棚に入れる
植物 外に出す
ペット 外に出す
精密機器等 液晶部分に、新聞紙かタオルをかける
火災報知器 カバーをかける
ベッド、布団 カバーをかける
衣服、食器、その他 カバーをかける
燻煙型の駆除剤を使用

次に、燻煙型の駆除剤を日が落ちて暗くなってから使用ください。

ダニは夜行性なので、昼間は薬剤が届かないような奥に潜んでいることがあります。

使用後は部屋を閉めきって外出することで、部屋全体のダニを駆除することができます。

その他、燻煙剤を使用するときは、次の点に注意をしてください。

  • 全ての部屋で同時に使う。
  • 使用量を守る。
  • ダニがいそうなタンスやクローゼットは開けておき、衣類は薬剤が直接かからないようにビニールや新聞紙で覆う。
薬剤がかかったものを洗浄

使用後は、薬剤がかかったものをよく洗いましょう。

直接口にふれるものはもちろんですが、アレルゲンとなるダニの死骸や糞が張り付いているものもありますので、注意が必要です。

洗浄の必要なものは、次のようなものがあります。

洗浄が必要なもの 洗浄方法
拭き掃除
ソファー 拭き掃除
椅子、机 拭き掃除
食器 洗剤で洗う
薬剤がかかった衣服 洗濯する
掃除機をかける

燻煙タイプの駆除剤を使った後は、必ず掃除機を徹底的にかけて下さい。

駆除剤を使ったことによって、あなたの家はアレルゲンとなるダニの死骸であふれています。

このステップを怠ると、アレルギー症状は確実にひどくなってしまいます。

増えにくい環境にする

駆除剤によってダニを殺し、掃除機で死骸や糞を全て吸い取った後もダニが増えにくい環境にして下さい。

燻煙剤でかなりの個体数を減らせても、生き残ったわずかなダニや卵、また外部から新たにやってきたダニがあっという間に大量に繁殖して増えます。

ダニが増えにくい環境にするため、下記の点を行って下さい。

  • こまめに掃除機をかけてダニの餌となる埃、髪の毛、フケを取り除く。
  • 部屋の換気をして、湿度を下げる。
  • ダニ用シートを設置する。

畳は、ダニにとって非常に住みやすい場所です。

湿度が高く、畳の隙間や下には隙間にはゴミや埃が溜まりやすいからです。

つまりダニにとって、餌が豊富で環境として最高です。

用意する道具とオススメ市販グッズ

畳の駆除で用意する道具とオススメの市販グッズは、「スプレータイプの駆除剤」「乾燥剤」「ダニ用シート」そして「掃除機」です。

スプレータイプの駆除剤で畳の表面と下のダニを駆除し、掃除機で死骸と糞を取り除き、乾燥剤とダニ用シートで増殖の予防をします。

 

 

掃除機をかける

最初のステップは、畳に掃除機をかけてゴミや埃を吸い取ってください。

この段階の掃除機がけは、ダニを吸い取ることではなく駆除剤を使いやすくするためです。

掃除機でいくら吸い取っても、ダニはしがみついて離れません、
かといって、すぐに駆除剤を使うと埃が絡みついてその後の掃除がしづらくなります。

畳の下を掃除

ステップ2は畳をとって、畳の下を掃除するという作業を行います。

畳の表面だけを綺麗にしても、畳の下の掃除をしなければ表面の畳の数はすぐに元通りになってしまいます。

畳上げて、たたみの下のゴミや埃を掃除機できれいに吸い取ってください。

なお、畳の上げ方は下記の動画を参考にして下さい。


動画:「【生活の知恵】畳の上げ方 畳引き上げ用かぎ針使用」

駆除剤を使う

ステップ3では、スプレータイプの駆除剤を使います。

この段階で、ダニを死滅させます。

スプレータイプの駆除剤は、畳の奥まで殺虫成分が届き、速乾性がありますので、畳の下にも湿気がこもることがないので効果的です。

掃除機をかける

ステップ4で、もう一度掃除機をかけます。

ステップ1で駆除剤を使ったことですでに、埃やゴミをとっているので一見必要ないように思うかもしれませんが、目に見えない大量のダニの死骸や糞が落ちています。

これらダニの死骸や糞は、アレルゲンとなりますので丁寧に吸い取ってください。

増えにくい環境にする

最後のステップは、ダニが増えにくい環境にすることです。

簡単な作業を定期的にすることで、ダニの増殖を長期間防ぐことができます。

畳をダニが増えにくい環境にするために、次の点を行ってください。

  • 畳の下に乾燥剤を置く
  • 畳の下にダニ用シートを置く(5月~8月の期間)
  • 畳の表面は、出来るだけこまめに掃除する
  • 喚起を心がけ湿気がこもらないように気をつける

カーペット

実は、カーペットにダニはあまりいません。

布団などの寝具のほうが、ダニにとって環境が良いからです。

宝塚大学大学院加藤力教授は、ダニとカーペットについて次のように説明しています。

西宮市の報告によると、「小児ぜんそくなどのアレルギー症状の原因のひとつがダニであることは事実であるが、そのダニの最大供給源は、布団などの寝具から空気中に舞い上がったダニが犯人で、床材素材とは免疫学的には無関係である」
日本カーペット協会「新・カーペットはすばらしい」
引用:日本カーペット協会「新・カーペットはすばらしい」38P https://goo.gl/9JEQEU

カーペットにダニが全くいないわけではありませんが、「定期的にメンテナンス」さえすれば、ダニの影響がほとんどなくなります。

用意する道具

基本的に、用意する道具は掃除機だけで十分です。

定期的に掃除機をかけ、湿気がこもらないよう努力をし、年に一度丸洗いすれば、カーペットでダニが異常に増殖することはありません。

掃除機をかける

カーペットの掃除機は、時間をかけておこないましょう。

しっかりと掃除機をかけることで、ダニの餌をなくします。

1平方当たり20秒以上掃除機をかけると、繊維の奥のゴミを吸い取ることができます。

プロの掃除屋さんは、効率よくゴミを吸い取るために毛並みに沿って掃除機をかけ(10秒)、その後逆方向から毛並みを起こすようにかけ(10秒)ます。

週に2回~3回程度、このような念入りな掃除をして下さい。

風通しをよくする

続いて、カーペットをひいている部屋の風通しを良くするよう心がけましょう。

そうすることにより、カーペットの湿気がこもり、ダニが住みやすい環境になるのを避けることができます。

愛知県衛生研究所は、ダニの繁殖は湿度と関係していることについて次のような見解を示しています。

「ダニは、(最適60~80%)でよく繁殖します。…湿度50%以下では繁殖できません。」
愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」
引用:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」 https://goo.gl/WdyxmU

カーペットの風通しをよくするために、次のような点をしてください。

  • 定期的に窓を開ける
  • 換気扇をかける
  • 月に一回は、カーペットの裏も風を通す
食べ物をこぼさない

カーペットの上に、食べ物をこぼさないようにすることも大切です。

食べ物をこぼすと、「コナダニ」という種類のダニを呼び寄せることになるからです。

もし食べ物をこぼしてしまったのなら、ダニに気づかれる前に、すぐに掃除機をかけてください。

ぬらさない

カーペットは、できるだけぬらさないようにすることが大切です。

カーペットが濡れると、表面や裏に湿気がこもりダニが住みやすい環境になってしまいます。

それで、もしカーペットの上に水をこぼしてしまったら外に干す、あるいはドライヤーをかけるなどをして『完全に』乾かしてください。

年に一度は丸洗い

カーペットは、年に一度丸洗いすることをオススメします。

丸洗いすることで、ダニの絶対数をほぼゼロにすることができます。

ダニの繁殖期(5月~8月)に一度絶対数をゼロにすれば、当然繁殖することもできなくなります。

タイルカーペットなど、自宅で丸洗いができる場合は、次のステップで行ってください。

  • カーペットを50℃以上のお湯に30分以上つける
  • 洗濯機にかけて乾かす
  • 乾燥後、掃除機をかけて死骸や糞を取り除く

布団・クッション・ぬいぐるみ・布製ソファー

「布団」・「クッション」・「ぬいぐるみ」・「布製ソファー」は全て、ダニが住みやすい環境です。

布製品は、温度湿度共にダニの繁殖にピッタリで、特に布団はそれに人間の汗やフケ、髪の毛が加わる「ダニパラダイス」となっています。

ダニに悩んでいる人は、これらの布製品を特に重点的に対策しなければなりません。

用意する道具とオススメ市販グッズ

用意する道具とオススメ市販グッズは、「熱処理するもの」「掃除機」「ダニ用シート」です。

熱処理でダニを殺し、掃除機でダニの死骸や糞を取り除き、「ダニ用シート」や「ファブリーズ」で増殖を予防します。

ファブリーズは、ダニを殺す効果はありませんが、ダニの餌となるカビ菌を殺菌することで、ダニ増殖を防ぐことができます。

熱処理

最初のステップは、熱処理をしてダニを殺すことです。

生命力の強いダニですが熱には非常に弱く、熱処理は、ダニを完全に死滅させる最も有効な方法」といえるでしょう。

愛知県衛生研究所は、ダニは「高温には弱く、50℃では30分以内に死滅します。」と述べています。

高温には弱く、50℃では30分以内に死滅します。
引用元:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」より
https://goo.gl/qzdYLb

熱処理には、下記のような方法があります。

  • ドライヤーをかける。(温度が100℃近くになるので30秒程度で良い)
  • スチームアイロンをかける。(温度が100℃近くになるので30秒程度で良い)
  • 布団乾燥機にかける。(30分を目安に使用する)
  • 衣類乾燥機にかける。(30分を目安に使用する)
掃除機をかける

ダニを殺した後は、必ず掃除機をかけてください。

熱処理した後は、アレルゲンとなるダニの死骸や糞が大量に付着しています。

ダニの死骸や糞は、布製品の奥に入り込んでいることもあるため「1メートル四方を1分」を目安に、ゆっくりと吸いこむのがコツです。

洗濯する

熱処理でダニを殺し、掃除機で死骸を除去した後に、洗濯をしてください。

洗濯の目的は、「掃除機で取り切れなかった、ダニの死骸や糞をさらに除去すること」です。

熱処理や掃除機をかける前に洗濯をしても、ダニは死にませんし、対策として「無意味」なので注意して下さい。

増えにくい環境にする

駆除後も、再びダニが増殖しないよう、布製品に「定期的な対策」を行いましょう。

長期間対策を怠ると、布団やぬいぐるみといった布製品は、ダニが繁殖し、すぐに元通りダニでいっぱいになってしまいます。

ダニが増えにくい環境にするためには、次のような方法があります。

  • 天日干しをする(目的はダニを殺すためではなく湿気をとるためです。)
  • 定期的に掃除機をかけて、ダニの死骸をとる(特に9月はダニの死骸が増える時期です)
  • シーツ、カバーなど洗えるものは定期的に丸洗いする。
  • ファブリーズをかける。

5-3 室内でペットを飼っている場合

室内でペットを飼っている場合、独自の対策が必要です。

外で散歩をした際に体についたダニが、ペットと一緒に部屋の中に入ってきてしまうからです。

「ペットのダニ対策」と、「駆除においてのペットへの配慮」について説明します。

散歩で犬にダニやノミをつけないよい方法

散歩で犬にダニやノミをつけないようにするためは、基本的に2つの方法があります。

「草むらに入らせない」ことと、散歩前に「ダニ用の忌避スプレーをつける」ことです。

ダニやノミは草むらに潜んでいますので、草が生い茂った場所に入らせなければ基本的にそれらの虫はつきません。

加えて、忌避スプレーを使えばノミやダニがつくことはまずないでしょう。

忌避スプレーは、天然成分を使ったものであれば何でも大丈夫です。

「忌避スプレーを手作りする」の見出しには、「簡単に作れる安全な忌避スプレーの作り方」が説明されていますので参考にして下さい。

ペットへのダニ対策

ペットにダニがついたらすぐに、対策が必要です。

ただ気持ちが悪いからだけではなく、ペットの健康を脅かし人間にも寄生する危険性があるからです。

その中でも、マダニはペットにとっても人間にとっても非常に危険です。

ペットへのダニ対策として、次の点に注意して下さい。

  • ペットを草むらに入らせない(マダニは草むらに潜んでいます)。
  • ペットが犬や猫なら定期的にシャンプーする(60℃のお湯を10分以上かけると効果的です)。
  • マダニを見つけた場合は、ピンセットでとる。(そのまま取ろうとすると皮膚を傷つける恐れがあります)。
  • 状況が深刻なら、動物病院に行く(マダニは目視で確認できます)。

駆除においてのペットへの配慮

ダニ駆除する際は、ペットへの配慮を忘れないようにしてください。

ペットは、何でも口にしますので誤って殺虫成分が含まれている、駆除剤をなめてしまうことがあります。

ペットがいる家庭では、ダニ駆除をする際に次の点に気をつけましょう。

  • 燻煙型の駆除剤を使う場合は、人間と一緒に外に出る。
  • ダニ用シートを置くときは、ペットのおもちゃにならないように気をつける。
  • スプレータイプの駆除剤を使うときは、犬がなめないように気をつける。
  • 犬がなめそうな場所は、駆除剤の代わりに安全な成分で作られている忌避剤を使う。

5-4 忌避スプレーを手作りする

消毒用アルコールと、レモンやライムがあれば、簡単に忌避スプレーを作るこができます。

レモンやライムに含まれている「シトラール」という成分は、ダニがとても嫌がる成分なんです。

私も半信半疑で自作の忌避スプレーを作ってみましたが、その忌避効果に驚いています。

刺すタイプのダニ「ツメダニ」がいたソファーに、忌避スプレーをかけたら翌日から全く刺されなくなりました。

なお忌避スプレーは、ダニを「追い出す」効果はありますが、「殺す」ことはできません。

また、死骸や糞は除去できませんので使用した後に掃除機をかける必要があります。

ダニ用シート、駆除スプレーなど他の駆除グッズと併用しての使用をオススメします。

自作することのメリット

忌避スプレーを自作することには、『安い』『簡単』『安全』というメリットがあります。

「100円均一」で買うことができ、「ただ混ぜるだけ」で、化学薬品は一切使っていない「天然成分」でできています。

具体的には、下記のようなメリットがあります。

  • 天然成分なのでペットが舐めても安心。
  • スプレーなので、掃除機では届かない場所でもかけられる。
  • ダニの忌避効果だけではなく、抗菌作用もある。
  • マットレスベッドなど丸洗いできないものにも効果的。

用意するもの

用意するものは、下記の3点だけです。

  • 消毒用アルコール
  • スプレーボトル
  • レモンかライム

ちなみに私は、100円均一で買えるスプレータイプのアルコールを買っていますので、2点だけです。

100円均一で買えるスプレータイプのアルコール

作り方

忌避スプレーを作る時は、レモンの皮に切り込みを入れるのがポイントです。

忌避効果のある、シトラールは皮に多く含まれているからです。

以下の手順の通りに、作ってみてください。

  1. 消毒用アルコールを入れたスプレーボトルにレモンの汁を絞って入れる。
  2. レモンの皮を1cm程度に切る。

    2.レモンの皮を1cm程度に切る。

  3. 皮の表面を包丁で切り込みをする。

    3.皮の表面を包丁で切り込みをする。

  4. スプレーボトルに、レモンの皮を入れる。
  5. 軽く振って、15分放置したら完成。

6 業者に依頼した際の相場料金

業者に依頼した際の相場料金は、20,000円~80,000円でマンションと一軒家では料金の相場が変わってきます。

ダニの駆除は、家全体を同時に行う必要があるため部屋の数が多ければそれだけ費用も上がってしまいます。

駆除料金の目安は、下記の通りです。

マンション 20,000円~50,000円
一軒家 50,000円~80,000円

まとめ

ダニ駆除完全マニュアルについて解説しましたが、いかがだったでしょうか。

【ダニ駆除すること】

  • ダニ駆除をするなら、「正しいダニ駆除知識」を持ち、「駆除に適した道具や便利グッズを用い、その効果を最大限発揮できる方法・手順を実行すること」が重要。
  • ダニ駆除に失敗したという事例の多くが、ダニの性質を理解せずにやみくもに駆除に取り組んでいる。
  • 駆除知識の一部をすべてと思ってしまうことが、さらなる被害に繋がる事態を招く。

【ダニの被害に遭ったら】

  • ノミはピョンピョンと飛び、目視で確認できるのでダニとの違いが分かる。
  • マダニに噛まれたらすぐに皮膚科に受診しに行く。
  • ペットがいる場合、駆除剤を誤って体内に取り入れないように気をつける。
  • 手作りスプレーは、手軽、安価、安全でペットがいる家でも安心して使える。
  • 鉄則は「駆除作業」と「予防対策」の繰り返し。
  • 駆除業者にかかる費用の目安は、20,000円〜80,000円。

この記事を読んだあなたは、「身近なもの」や「市販のグッズ」を使った自力駆除と「駆除業者利用」の2点からの情報を得て、駆除における選択肢を広範囲に得ることができました。

何事においてもそうですが、ことに「ダニ駆除」に関しては「対策前に正しい知識」を持っていることが不可欠です。

ダニは目に見えないので、対策の効果があったかどうかの確認がどうしても遅くなってしまいます。

しかし、正しい知識に基づいた確実な対策をすれば、すぐにその効果がわかります。

目に見えて、アレルギー反応が楽になるからです。

この記事が、ダニの害に苦しんでいるあなたやあなたの家族のお役に立てることを心から願っています。