「田んぼや畑がモグラに荒らされて穴だらけになっていた…。」
「実際にネットでススメられている退治法を実践してみたけど、効果がなかった…。」
あなたは、このように悩んだ経験がありますか?
実はネットに書かれているモグラ退治法というのはウソばっかりの可能性があるんです。

モグラをこのまま放置するとどうなってしまうのか、不安になりますよね。

この記事を読んでいただければ、「本当に効果のあるモグラ退治法」を知り、今すぐ実行することができますよ。
今回はモグラの『習性』を理解し、モグラの『弱点』を突いた退治法をご紹介します。

今後、モグラの被害に困ることがなくなります。
ぜひ、最後までお読みくださいね。

クジョカツへのお問い合わせはこちら

完璧なモグラ退治には習性を理解すること

素人がモグラ退治をするためには、まずモグラの習性を知る必要があります。

モグラの習性を知っていると、簡単でかつ効果的、また根本的な退治が可能になります。

モグラの「居場所」や「弱点」がわかりますので、本当に効果のある退治の仕方がわかります。

モグラの習性を知らないで退治しようとすると、モグラは「あなたの予想外の場所」にいてうまく退治できないかもしれません。

効果のない退治法

ネットには、効果がほとんどないモグラ退治法があふれています。

「身近な物で、簡単に試すことができる」方法であるせいで、効果の薄い方法であるにも関わらず、実践していない人にも多く知られ、拡散されてしまっているのです。

それらの退治法は、「モグラの習性を考えていない退治法」なので、効果がありません。

一例として、「風車(かざぐるま)」「彼岸花(ひがんばな)」を使った効果のない退治法となぜ効果がないのかを紹介します。

風車は「一時的な効果」しかない

風車は、「一時的な効果」しかないモグラ退治法です。

風車を使うと、最初モグラはびっくりして逃げていきますが、次第に風車の音に『慣れて』しまいます。

あなたも、急に人から「わっ!」と大声で叫ばれるとびっくりしますよね。

でもその人が、同じ場所でずっと叫んでいると次第にその声に『慣れて』しまうはずです。

モグラも、一緒です。

風車があればその音に最初はびっくりしますが、そのうち慣れて、平然とあなたの田んぼや畑に侵入していきます。

彼岸花はほとんど効果がない

彼岸花(ひがんばな)の毒はモグラを寄せ付けない効果があるという人がいますが、実際はほとんど効果がありません。

彼岸花の「毒」は、モグラの「食欲」を上回るものではありません。

彼岸花が効果的であるという主張の根拠は、彼岸花にはモグラが嫌がる「毒」があるからです。

しかし、モグラは一日に、「自分の体重と同じだけのミミズ」を食べなければならず、もし、10時間以上捕食しないと死んでしまいます。

このように生死にかかわる問題となるため、彼岸花が植えても、その場所にミミズがいるともぐらは侵入してきます。

クジョカツへのお問い合わせはこちら

モグラの習性を知っていると、モグラを見つけて退治することができる

モグラの習性を知っていると、素人でも簡単にモグラを見つけて退治することができます。

モグラの習性から活動範囲を予測できるようになります。

逆に、モグラの習性を知らないと、退治どころか「モグラがどこにいるか」もわからないんですね。

地面に穴が開いているからといって、必ずしもモグラがその場所にいるとは限りません。

モグラの習性

では、モグラの習性について解説します。

習性を知ると、『モグラ退治グッズの本来の正しい使い方』が理解できるようになります。

モグラの「嗅覚」「聴覚」「巣の構造」について、具体的に解説しますね。

モグラは匂いに敏感

モグラは、匂いに非常に敏感な生き物です。

モグラのように地を這う哺乳動物は、臭いからくる情報が非常に大切です。

東京大学名誉教授の板野仁教授は「空を飛ぶ鳥、木の上に生活するサルなどは、地表から遠く離れているので目からの情報に強く頼っているが、モグラのように地を這う哺乳動物は匂い情報は非常に大事になり、嗅覚を通して入ってくる情報がある意味で彼らの意識の世界を形成している。」と述べています。

参照元:「嗅覚研究によってヒトの心をのぞく」より
https://goo.gl/97QYBW

そのため、あなたの畑につながるトンネルが、『モグラの嫌がる強烈な匂い』がすれば、その場所に侵入することができなくなります。

また逆に、好物のミミズを捕獲器の中に入れて仕掛ければ、臭いを頼りによってきたモグラを捕まえることができます。

モグラは聴覚が発達している

モグラは、聴覚も発達しています。

「目」による視覚が発達していないので、「目」の代わりに「耳」を頼りに行動しています。

滋賀医科大学の工藤基教授は、「モグラは視覚系が極度に退化している反面、極めて鋭敏な視覚機能を持ち餌であるミミズが土中をはう音や地上を歩く大型動物の音を聞き分けると考えられる」と述べています。

日本音響学会誌49巻6号(1993)「モグラの音感覚-聴覚脳の比較解剖学-」より
https://goo.gl/U9FusJ

モグラが嫌がる音波が『断続的に』流れていれば、モグラが音に慣れることなく、侵入することができなくなります。

モグラの巣について

モグラはほとんどの場合、「ひとつの巣に原則一匹」しか住んでいません。

複数いるとそれだけエサが足りなくなってしまうからです。

さらに、モグラは非常に排他的(はいたてき)で、他のモグラが巣に侵入すると攻撃して追い出してしまいます。

哺乳類学者であり、富山大学理学部生物 圏環境科学科生物圏機能教授はこの点について、次のように述べています。

「モグラ類は排他的な縄張りを作る単独性であると言われている・・・巣にいる時間が隣接する複数の個体で一致する傾向があり、互いの縄張りを侵されるのを防ぐためと理解されている。」
引用元:「ラジオテレメトリーによる日本産モグラ類の個体間関係」より
https://goo.gl/NMnQQ7

餌が豊富にある場所には、ひとつの巣に数匹住んでいることもありますが、それも非常に稀なケースです。

モグラの巣についての理解を深めるためにモグラの「巣の構成」、「本道と支道」、「巣を作る場所」について解説します。

モグラの巣の構成

モグラの巣は、生活するための「部屋」と、行き来するための「トンネル」で構成されています。

モグラのトンネル

モグラのトンネル
朝日新聞2007年12月5日「モグラは外に出てくるの」より画像を引用
https://goo.gl/F5pUmg

常にエサを探していますので、生活をする部屋を中心に、複雑にトンネルが広がっています。

モグラの「部屋」

モグラの「部屋」には、次のような種類があります。

  • 餌を蓄える部屋
  • 休憩する部屋
  • 水を飲む部屋
  • 侵入者から身を隠す部屋

モグラの「トンネル」

モグラの「トンネル」には次のような種類があります。

  • 部屋をつなぐトンネル
    →何度も行き来する「本道」
  • エサを探すときに掘るトンネル
    →一度、あるいはまれにしか使わない「支道」

モグラを退治するためには、「本道」をみつけなければならない

モグラ退治をするためには、「本道」を見つけなければなりません。

モグラ対策グッズを、何度も行き来している「本道」に仕掛けるためです。

支道はエサを見つけるために掘る『ほとんど、あるいは一度きり』しか使わないトンネルなので、モグラ退治グッズを仕掛けても意味がありません。

モグラが巣を作る場所

モグラは「木の根」や、「小高い丘の下」に巣を作ります。

それらの場所は、雨をしのげるからです。

モグラのトンネルはあちこちにある

モグラのトンネルはあちこちにあります。

モグラは、エサを常に探し続けています。

巣を中心にしてトンネルを掘り続け、エサとなるミミズがたくさんいるあなたの田畑へと続きます。

地中にいるモグラを見つける方法

モグラは地中にいますが、地上からも見つける方法があります。

モグラのトンネルがある場所には、その上の地上部分に「トンネルがあることを示すサイン」があります。

まず、「モグラ塚」を探して、モグラのトンネルの場所を把握し、次いで「そのトンネルが本道か支道か」を見分けましょう。

まずは「モグラ塚」を探そう

まずは、地面に「モグラ塚」を探しましょう。

※トンネルを掘るときに、邪魔になった土を地面に捨てた山がモグラ塚です。

モグラ塚

モグラ塚
※wikipediaより画像を引用
https://goo.gl/vv4XUh

モグラ塚は、その下にモグラのトンネルがある『サイン』です。

しかもモグラ塚は、地上の部分に土が捨てあるためとても「見つけやすい」です。

捨てられた土がなくても、「地面が盛り上がったり」「ヒビが入っていたり」していたら、その下は「モグラが通っているトンネル」の可能性があります。

「本道」と「支道」の見分け方

「本道」と「支道」を見分けるために、トンネルを踏みつけて壊してください。

踏みつけた結果で、そのトンネルが「本道」か「支道」かがすぐにわかります。

もしそのトンネルが、いつも行き来している「本道」なら、モグラはすぐに修復します。

しかし、もしそのトンネルが「支道」なら、めったに使わない道なので壊れたままになるはずです。

モグラの弱点を突いた退治法

モグラを追い出すためには、モグラの弱点を突いた退治法が必要です。

そのために、モグラの習性と巣の構成を知った上で退治するべきです。

モグラは、あなたの目に見えない地下50センチほどの場所で活動していますので、行動が予測できません。

弱点を突かないと、モグラの退治はとても難しいんです。

そこで、モグラの弱点を突いた、「臭い」「音」「エサを使って捕獲する」という方法を、紹介します。

「臭い」で追い払う

モグラのトンネルが見つかっていない場合、臭いで追い払う方法は効果的です。

嗅覚が優れているためトンネルが見つからない場合でも追い払うことが出来ます。

「侵入を防ぎたい場所に囲むようにして設置」すればトンネルの場所がわからなくても、モグラはどこからも入ることができない具体的な対応策として、忌避(きひ※)剤が有効です。

※忌避とは、嫌って避けること。

実際に人気の高い忌避剤を2つ紹介します。

下記の商品の入っている「ナフタリン」は、口コミでも「臭いがかなりきつい」と評判で、それだけ忌避効果を期待できます。

 
使用の際は匂いが手につかないように手袋を必ず着用し、60cm程度間隔をあけて設置してください。

「音波」で追い払う

すでにトンネルを見つけている場合は、「音波」でモグラを追い払う方法が有効的です。

モグラは小さな振動でも探知できるので、音波発生器の近くは危険が迫っていると感じ侵入しなくなります。

モグラをより効果的に追い出すために、「本道」を見つけてその場所に音波発生器を設置してください。

音波発生器の中で、オススメの商品を紹介します。

これらの商品は、音波が断続的に発生するように設計されていますので、モグラが音波に『慣れて』しまうことを防ぎます。

また、音波振動を150㎡全方向に拡散し、広範囲にわたってモグラを寄せ付けません。

 

 

捕獲する

確実に退治したいなら、『捕獲器を使ってモグラを捕まえるのが最も効果的な方法』です。

モグラは、原則ひとつの巣につき一匹しかいません。

なので、一匹捕まえるだけでほとんどの場合、その巣にいるモグラを全滅させたことになります。

モグラ捕獲器を使うときは、下記の商品のように「モグラを傷つけない商品」を選びましょう。

「捕獲する前に許可をとる」の部分で詳しく紹介しますが、モグラは「鳥獣保護法」によって保護されているからです。

この商品は、他の商品のようにばねを使っていないので、「無傷のまま」モグラを捕獲できるのが優れたところです。

捕獲器をモグラの「本道」に仕掛け、その中にモグラのエサとなる「ミミズ」を入れれば捕獲率はアップします。

 

特徴 両面に入口がありますので、モグラがどちらの方向からきても中に入ることができます。

捕獲する前に許可をとる

モグラは、捕獲する前に必ず許可をとるようにしましょう。

無許可での捕獲は、「鳥獣保護法」という国によって定められた法律で罰せられてしまいます。

その鳥獣保護法第一条には、次のように書かれています。

鳥獣保護法第一条
「鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資することを目的とする」
参考URL: 「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」第一条より
https://goo.gl/pKCDEP

このように、もぐら駆除はもちろんのこと、無許可での捕獲は許されていません。

下記のサイトは、全国にある行政の野生鳥獣保護窓口の連絡先が記載されています。お住いの都道府県に連絡してください。

行政の野生鳥獣保護窓口
https://goo.gl/3rssig

まとめ

今回は、モグラの習性と弱点を突いたモグラ退治法を紹介しました。

【モグラの習性と弱点】

  • モグラは嗅覚や聴覚に優れていて、常に何かを食べ続けなければならない。
  • モグラの巣は、ほとんど使わない「支道」ではなく、「本道」を見つけるべき。

【モグラの見つけ方】

  • モグラ塚を探して一度壊し、再び修復するようならそこは「本道」である。

【モグラの退治法】

  • 忌避剤や音波発生器をネズミの本道か、入ってほしくない場所を囲むようにして設置する。
  • モグラを捕獲する場合は、まず許可を申請し、ついで本道にミミズを入れた捕獲器を設置する。

ネットにはいろいろなモグラ退治法がありますが、この記事を読んでいただくことで「本当に効果のある対策法」がわかったと思います。

また、地面の中にいるモグラの居場所を把握し、初心者でも確実にモグラを自分の庭や畑から追い出して農作物の被害を守る方法がわかっていただけたはずです。

モグラは肉食なので、「農作物を食べる」ことはしませんが、畑や田んぼを穴だらけにしたり、土をきれいにするミミズを食べたりするので、結果農作物が被害を受けます。

でもモグラからしたらただ穴を掘り、生きるためにミミズを食べているだけです。

「無傷で」捕獲する方法を選ぶ場合は、捕まえたモグラは、戻ってくることがないように家から10キロから30キロ以内の山や森に逃がしてあげてください。

※30キロ以上離れた場所に逃がすと、生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。

ちなみに、もしあなたの農作物がかじられているならそれはモグラではなくネズミの可能性が高いです。

ネズミ対策について詳しくは、「間違いだらけのネズミ対策と知っておきたいネズミ駆除完全マニュアル」に書いているので、あわせてお読みください。

もしモグラのせいで農作物がダメになったとしても、出来るだけ傷つけない方法で、モグラが安心して生活できる場所に返してあげてくださいね。