あなたの家の屋根裏でねずみが走り回っていたり、実際に部屋に現れたりしたという経験はありますか?自分だけならまだしも、「会社に行っている時にねずみに遭遇されたら奥さんや子供がパニックに陥るのではないか」と思うと不安になりますよね。ネットには、いろいろなねずみ対策法が載っていますが、「難しそうなもの」や、「一時的な効果しかないのではないかと思えるようなもの」ばかりかもしれません。

結論を先にお伝えしますが、ねずみ退治の効果を上げたり持続させるためには「ねずみの習性を知っておくこと」が最重要。そこで今回は、『ねずみの習性と、習性を活かしたねずみ対策グッズの効果的な使用方法』をご紹介します。この記事を読んでいただければ、簡単で効果が持続するねずみ対策を知り今すぐ実行することができます。

もう、ねずみにおびえる必要はありません。ぜひ、最後までお読みくださいね。

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1 根本的なねずみ退治には習性を知る必要がある

素人が簡単でかつ効果的なねずみ退治をするためには、ねずみの習性を知る必要があります。ねずみの習性を知っていると、弱点や行動を予測することができ『根本的な退治が可能』になります。

ねずみは思っている以上に賢い生き物

あなたが思っている以上にねずみは賢い動物。ただ闇雲(やみくも)にねずみ退治グッズを仕掛けても、ねずみは警戒して避けて通ってしまいます。「ねずみを理解したうえでの対策」これがどうしても必要なんです。

「ねずみの習性を知っていることが前提」の商品が多い

実際のところ、世の中にあるねずみ退治グッズは、「ねずみの習性を知っていることが前提」の商品が多いんです。ねずみの習性を知らないで簡単に駆除できるほど、ねずみはバカではありません。

同じ退治グッズを使っても、業者のように習性を知っている人が設置する場合と、何も知らずに設置するのでは『効果が全く違い』ます。毒エサや粘着シートをただ置くだけでも「一時的な効果」はありますが、根本的に解決するためには、「やはりねずみの習性を知り」その習性に合わせて使用する必要があります。

2 ねずみの習性

ねずみの習性を知ると、『ねずみ退治グッズの本来の正しい使い方』が見えてきます。ねずみ退治グッズには、それぞれ特徴がありその特徴を最大限に生かした使い方があります。

ねずみの「食性」「警戒心」「活動性」「行動パターン」「巣」について具体的に説明しますね。

食性:常に何かを食べていなければならない

ねずみは、雑食で常に何かを食べていなければなりません。実は、餌(エサ)がないと、寒い時では『たった一日』で死んでしまうんです。

実際ねずみは、自分の体重の25%~35%のエサを必要としています。ねずみ退治グッズの中には、そんな悲しいねずみの性(さが)を利用してねずみをおびき寄せて駆除する「毒エサ」があります。

警戒心:警戒心が強い

ねずみは、とても賢く警戒心が強い動物です。ねずみは自然界の生態ピラミッドの中で、下位に位置している「捕食される側」の動物です。

※生態ピラミッドとは、食物連鎖の中で「捕食する、捕食される」という点に着目していて、捕食側が上位に位置し、捕食される側が下位に位置するピラミッドです。

生態ピラミッド
引用(和歌山県の大気汚染:https://goo.gl/sFaKD5

ねずみは自分の行動範囲の中で、「何かが変わった」と気づいたら警戒します。いつもの家具の位置が変わっているだけでも警戒しますが、「粘着シート」や「毒エサ」などねずみ撃退グッズを仕掛けていたら最初は警戒します。

活動性:基本的に夜に活動する

ねずみは、警戒心が強いので基本的に夜に活動します。家の中で、夜は通常人が活動しないからです。もしあなたの生活パターンが昼夜逆転しているなら、ねずみもあなたの活動に合わせて昼間に行動するようになります。

「毒エサ」や、「粘着シート」にねずみがかかるのは夜(あなたが夜に活動しているなら昼)なので、寝る前に設置するようにしてください。

行動パターン:部屋の隅を歩く

ねずみの行動パターンは決まっていて、いつも「部屋の隅」を歩きます。より具体的にいうと、「自分の体毛を壁や柱につけながら」部屋の隅を歩きます。広い空間を横切ると、捕食者に四方から狙われてしまいます。

ねずみが行き来している隅には、ねずみの「体毛」、「足跡」、「汚れ」、「フン」などが落ちています。※このように、ねずみの通り道に残るサインを「ラットサイン」といいます。

ラットサイン
ラットサイン
引用(千葉市公式HP):https://goo.gl/azhafW
上記の画像のような、「黒い汚れがある部分」がラットサインです。部屋の隅に「ラットサイン」があるかを確認すれば、「粘着シート」などねずみの罠を、効果的に仕掛けることができます。

巣:最も安全な場所に作る

ねずみは巣を、「最も安全な場所」に作ります。「捕食される側」として当然のことですよね。ねずみは、屋根裏、天井裏、普段使わないタンス、あまり動かさない家具家電の後ろなどにダンボールなどを使って巣を作ります。

巣の位置を把握しておかないと、毒エサを仕掛けた時に回収ができなくなり、腐って悪臭や病原菌が蔓延(まんえん)してしまいます。

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3 習性に合わせたねずみ対策グッズ

ねずみの習性に合わせて、対策グッズを使い分けなければなりません。「食性」に合わせたグッズに効果がないなら、「行動パターン」に合わせたグッズを使うなど対策を変えることができます。ねずみは、賢く警戒心が強いのでワンパターンの対策では効果が出ないことがあります。

「警戒心と食性」「活動性と行動パターン」「巣」という習性に合わせて、効果的な対策グッズの種類を紹介します。

(1)『警戒心』と『食性』には毒エサ

ねずみの『警戒心』と『食性』について考えると、「毒エサ」が効果的です。ねずみは、常に何かを食べていなければいけない習性があります。この『食欲が警戒心を上回る』時、毒エサの効果が発揮されます。

いかに「ねずみの食欲を刺激」して、「警戒心を下げる」か、がポイントとなってきます。食欲を刺激できず、警戒心を下げることができなければ、ねずみはもっと安全な場所へエサを探しに行きます。

(2)『活動性』と『行動パターン』には粘着シート

ねずみの『活動性』と『行動パターン』について考えると、「粘着シート」が効果的。あなたがいつも夜寝ているなら、ねずみは夜、部屋の隅のどこかを歩いているはずです。

あなたは昼間、ねずみが通っている場所に粘着シートを設置しなければなりません。逆にもしあなたがいつも昼間寝ているなら、夜に粘着シートを設置しましょう。

(3)ねずみの巣に合わせてグッズを使い分ける

ねずみの巣の場所がわかったら、その場所に合わせてグッズを使い分けましょう。ねずみの巣の場所によっては、効果的なグッズと効果的ではないグッズがあります。

例えば、タンスの中に巣がある場合、「捕獲器」は大きくて入らないかもしれませんが、「毒エサ」なら死体を見つけやすいので処分がしやすいです。

逆に、天井裏の奥や、人の手に届かない家具家電の奥に巣を作っているケースでは、毒エサを仕掛けると死体の回収が難しいです。「捕獲器」や「粘着シート」を使ってねずみを捕獲しましょう。下記の表は、巣の場所に応じて効果的なグッズ、効果的でないグッズをまとめましたので、参考にして下さい。

巣の場所 効果的なグッズ
人の手の届く場所(タンス、物置の中等) 毒エサ、粘着シート、忌避剤
人の手が届かない場所(天井裏、家具家電の奥) 捕獲器、粘着シート
巣がわからない 燻煙タイプの忌避剤、粘着シート、捕獲器

    4 ねずみを確実に退治し効果が持続させるための正しい使用方法

    ねずみを確実に駆除し、かつ効果を持続させるために、正しい使い方があります。使い方を間違えると、効果が一時的になったり、あるいは全く効果がなくなったりしてしまうことがあります。ねずみを駆除捕獲する、「捕獲器」「粘着シート」「毒エサ」の正しい使い方を紹介します。

    捕獲器

    捕獲器を使用するときは、ねずみの巣の場所がわからないというシチュエーションです。捕獲器を使えば、ねずみの巣がわからなくてもおびき寄せて退治することができます。

    ねずみは、いつも通っているルートに「捕獲器」という不自然なものがあると警戒してしまいます。

    警戒心を解くために、捕獲器は一度設置したら1週間~10日ほどそのままにしておき、動かさないようにしてください。

    粘着シート

    『ねずみが普段どこを移動しているか把握している時』は、粘着シートが活躍します。ねずみの通り道に、粘着シートを置けばねずみを簡単に捕まえることができます。

    ねずみは身体能力が高く、シートとシートに隙間があるとジャンプして乗り越えてしまいますので、壁際や四隅に隙間なく粘着シートを置くようにしてください。

    毒エサ

    『ねずみの巣の場所を把握している時』は、毒エサが活躍します。毒エサによってねずみを退治したあと、すぐにねずみの死骸を処分できるからです。ねずみは警戒心が強いので、普段見慣れない毒エサだけがあるとすぐにとってくれません。

    しかし食欲が旺盛なので、大好物の果物やササミがあると、ねずみは毒エサより先に手を出します。そして、警戒を緩めたねずみが再び同じ場所にある毒エサを巣に持ち帰ります。ねずみはエサを巣に貯め込む習性がありますので、すぐに効果が表れないことがあります。

    でも、エサがなくなっていれば必ず効果がありますので1週間~10日ほど効果が出るのを待って下さい。

    効果が持続する3つのステップ

    ねずみ駆除グッズの効果を持続させるためには、正しいステップで使用する必要があります。順序を間違えて使用すると、ねずみは警戒し駆除するのがさらに大変になります。

    正しいステップとはねずみの「通り道を知り」、「警戒心を解き」、「死骸を処理」するという順番です。それぞれのステップを、具体的に説明していきますね。

    ステップ1:ねずみの通り道を把握する

    まず、ねずみの通り道を把握しましょう。ねずみの通り道に、「毒エサ」「粘着シート」「捕獲器」などを仕掛なければ、捕獲できません。

    ねずみの通り道を見つけるために、部屋の隅に「ラットサイン」があるかどうかを調べましょう。ねずみは、部屋の隅を歩きひげや体をつけながら歩いていますので、その「汚れ」やふんなど「サイン」があります。

    ステップ2:ねずみの警戒心を解く

    次に、ねずみの警戒心を解きましょう。警戒心が薄まれば、ねずみは「食欲」という本能に従って罠に近づきます。

    警戒心を解くために、罠は少なくとも10日間そのまま動かさないでください。そして、「サラミ」「乾燥した果物」などねずみの食欲を刺激するものを置きます。

    ステップ3:死骸の処理をする

    駆除グッズにねずみがかかったら、すぐに死骸の処理をして下さい。気持ちが悪い、面倒くさいと思ってほっておくと腐ってしまい、ひどい悪臭が発生するようになります。

    腐ったねずみに、ゴキブリや寄生虫、病原菌などが寄ってくるなど二次被害も起こります。

    5 ねずみを確実に追い払い侵入させないため正しい使用方法

    ねずみを確実に追い払い、侵入させないためにも正しい使用方法があります。ねずみは、あなたの家が魅力的なので、出来るだけ出ていきたくありませんし、追い出されても戻ってくる習性があります。

    あなたの家に対する「愛」以上に、ねずみに「嫌な思い」をさせなければなりません。「燻煙タイプの忌避剤」「侵入防止グッズ」「設置タイプの忌避剤」の、使い方を説明しますね。これらの商品は全て、私たちが使ってみて一定の効果があったものばかりです。

    ねずみを確実に追い払いたいときは、ここに紹介されている商品すべてを使いましょう。

    寄せ付けない薬剤(忌避薬)

    『ねずみを確実に追い払いたい時』は、まず燻煙タイプの寄せ付けない薬剤(忌避剤(キヒザイ)と言います)を使いましょう。即効性があり、目の届かない場所のねずみも確実に追い払うことができるからです。

    スプレータイプの忌避剤は、一時的な効果しかなく設置タイプの忌避剤は即効性がありません。設置タイプの忌避剤の中でおすすめなのは、次の商品です。

     
    ねずみ一発退場は、ねずみが嫌がるハッカ油や琉球ハーブという天然成分でねずみを追い出します。いろいろな忌避剤を試してみましたが、燻煙タイプの中では「ねずみ一発退場」が、一番忌避効果が強いと感じましたのでおすすめです。

    ※ご使用の目安は、8畳に1個です。効果がないという方を調査しましたら、「使用する数が少ない」という共通点がありましたので注意して下さい。

    侵入防止グッズ

    ねずみを追い出した後、侵入防止グッズを使って侵入口を塞ぎましょう。一度追い出せたとしても、侵入口が開いているならねずみは必ず戻ってきます。ねずみは体が非常にしなやかなので、子供のねずみならわずか1.5cmの隙間や穴があれば侵入することができます。

    それで、ねずみ侵入防止専用の「防鼠金網(ぼうそかなあみ)」は、隙間が1.5cm以下になっています。狭い隙間には「セメント」を使い、広い隙間には「防鼠金網」を使って徹底的に塞ぎましょう。

     
    カップセメントは、30分で固まり、「ねずみが入りそうなわずかな隙間」を完璧に埋めることができます。

     
    亀甲金網 黒ビニール皮膜は、「隙間が1mm」しかありませんので、子供のねずみも侵入することができず、完璧に侵入を防止することができます。※子供のねずみはが侵入できる大きさは、1.5mmまでです。

    設置タイプの忌避剤

    設置タイプの忌避剤は、ねずみを追い出した後に使うと効果的です。設置したままにしておけば、再侵入しようとしたねずみを追い払うことができます。設置タイプの忌避剤の中には市販のものでも効果がありますが、トウガラシや超音波発生器も使ってみて効果がありました。

    ※ねずみはトウガラシの「カプサイシン」という成分が苦手です。超音波発生器の効果や使い方については、「知らないと損する?ねずみ用超音波の効果と限界」に詳しく説明されていますので、あわせてご覧ください。

    効果が持続する3つのステップ

    ねずみ駆除グッズの効果を持続させるためには、やはり正しいステップで使用する必要があります。ねずみ対策に合わせて予想されるねずみの行動は次のようなものです。

    1. 絶対出ていきたくないのに家の外に追い出される
    2. しばらくして元の場所に戻ろうとする
    3. 家の中に入れなくてもすぐに、あきらめない

    そこで、効果が持続するために次のようなステップで対策をします。

    1. ねずみを素早く追い出す。
    2. ねずみの侵入経路を断つ。
    3. ねずみが住みにくい環境にする。

    詳しく、説明していきますね。

    ステップ1:ねずみを『素早く』追い出す

    燻煙タイプの忌避剤を使って、『素早く』ねずみを追い出しましょう。素早くねずみを追い出す必要があるのは、次のステップに素早く移れるからです。

    燻煙タイプの忌避剤は使ってから24時間後には、ねずみがすべて家の外に出ていきますので効果的です。

    ステップ2:侵入経路を断つ

    ねずみを追い出すことに成功した『後』に、「防鼠金網」「セメント」などを使って、ねずみの侵入経路を断ちましょう。ねずみを追い出す『前』に侵入経路を断つと、すでに侵入しているねずみを捕獲駆除しなければならなくなります。これでは、「ねずみの死体を目にしなくてもよい」というメリットをいかすことができませんね。

    なので、ねずみが確実に出た後、侵入口となる1.5cm以上の隙間をすべて塞ぎましょう。

    ステップ3:ねずみが住みにくい環境にする

    ねずみの侵入経路を断った後も、「設置タイプの忌避剤」などを置いてねずみが住みにくい環境にするのは大切です。ねずみは侵入経路を断ったとしても、何とかして入れそうな隙間を探します。

    そして素人だと、見落としてしまいそうなわずかな隙間や穴が空いていれば、ねずみは侵入してしまいます。ねずみが嫌がるものを侵入口だった場所に置いておけば、ねずみはあきらめて帰っていくでしょう。

    6 プロに頼んだ場合の料金相場

    信頼できる駆除業者を見つけるために、ねずみ駆除の相場を覚えておきましょう。相場を知っていれば、見積もりをしてもらった時にそれがボッタクリかそれとも相応の値段かを判断できるからです。

    全国的な駆除費用相場は以下の表を参考にしてください。

    タイプ 費用相場
    ワンルームマンション 30,000円程度
    一軒家 120,000~250,000円
    集合住宅(全部) 300,000円~

    坪単価で考えると、「基本料金」が、10坪約35,000円で、10坪増えるごとに15,000円上がるという仕組みが相場です。これに、「侵入防止工事費」や「清掃費」を加えると一軒家で「120,000円~250,000円」という相場の額になります。また、次のようなことによっても値段が左右されます。

    • 個体の数
    • 部屋の広さ
    • 侵入口を塞ぐ数

    専門業者に依頼した経験のない人には、「えっ!? 高すぎるんじゃないの?」と思われるかもしれません。しかし、駆除・侵入経路の調査・再侵入を阻止するための工事を『確実』にするには専門的な知識や経験が必要になります。「無料見積もり」をやっている業者はたくさんありますので、『見積もり額』と『相場』を比較してみましょう。

    まとめ

    ねずみ退治の効果を持続するためにねずみの習性を知っておく必要性がよく理解できたかなと思います。

    対策にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、ねずみの習性を熟知していると、デメリットを補い、メリットをさらに伸ばすことができます。天井裏の騒音は、目に見えない音だけに気味が悪いものですが、目の前に現れたらもっと気持ちが悪いです。

    今回紹介したおすすめの商品を使いこなすことで、「ネズミゼロ」の生活を取り戻してくださいね!