あなたは、ネズミが家に居ることで引き起こされる信じられない害の多さ・深刻さを正しく理解していますか?
小さな害獣には、たくさんの病原菌や家をダメにするパワーがあり、放置するととんでもない事態を引き起こします。

「あんな小さなネズミが?そんなに大騒ぎすることでもないんじゃ…」と感じているあなたにむけて、今回はネズミが引き起こす害をわかりやすく詳しくお伝えします。

害を知った上で身の安全を守る対策法までご紹介しますので、あなたもネズミの害と危険性を正しく理解し、スピーディーに適切な対策が取れるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

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1 ネズミが家にいると非常に危険な「害」がある

ネズミは「害の運び屋」で、近くに存在するだけで大きな危険があります。

世界で流行し大勢が亡くなった疫病のほとんどがネズミによって拡散され、米国ではネズミが電気コードを齧ることで起きる火災が大きな社会問題となり、年間約1千万円以上の対策費用を国がネズミに費やす程です。

そんな国単位で試行錯誤して立ち向かうにもかかわらず、一向に数の減らない危険な害の運び屋「ネズミ」が、あなたと同じ建物・家の中のどこかにいるのは、本来はとんでもない非常事態なのです。

ネズミの害について、被害の多い順に1つずつお伝えします。

ネズミの害(1)食品への害

ネズミは2日食べないと餓死するほど常に「エサ」を探し求めており、人の家に侵入するとまず引き起こすのが食害で、ネズミの引き起こす害の中でも大部分を占めています。

テーブルの上にラップをかけておいた食品だけでなく、流しの生ゴミ・段ボールに入った野菜果物から、果てはドッグフードまで、どんな場所のどんなものも、ネズミの歯で食い破れないものでない限りは穴をあけてでも喰い荒らします。

食品を食べられると、少量を汚されただけでも全てを処分する必要が生じ、逆に食害に気付かず口にすると危険なウイルスを経口摂取してしまうことにつながり、いずれ非常に大きな問題となります。

ネズミの害(2)ネズミに寄生する寄生虫・微生物による病気

ネズミは様々な寄生虫や微生物を媒介しており、家に住み着くことで家の中にその寄生虫や微生物をばらまいてしまいます。

(1)ノミ・イエダニによる刺咬

ネズミは多くのノミやイエダニに寄生されていて、体に付着させたまま家中を走りまわり、家中にノミ・イエダニをばらまいてしまうため、それらがアレルゲンとなってアレルギー症状を引き起こす健康被害があります。
アレルギー体質でない人はカユミや発疹程度で済みますが、アレルギー体質の人はノミやイエダニに刺される・咬まれることでアナフィラキシーショックを引き起こし、最悪の場合は死に至る危険すらあります。

人の家ではノミ・イエダニのエサも多くネズミを駆除した後もノミダニのみ残って大量増殖し、住人を苦しめ続ける例が多く報告されています。

(2)トキソプラズマ症

トキソプラズマ症とは、ネズミに寄生したトキソプラズマ原虫が、ネズミの近くで生活する人間にも寄生してしまい、病床を引き起こす健康被害です。

現在世界人口の3分の1が感染しているといわれ、「重篤化することのある日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)」ともいわれます。
通常は軽い咳や悪寒程度で収まりますが、免疫力の低下した人や妊婦・病床者は重篤化しやすく、重篤化すると最近ではトキソプラズマが脳に影響を及ぼしその人の人格までも変えてしまうほどの危険因子となっていることが解明されています。

(3)旋毛虫症

旋毛虫症(せんもうちゅうしょう)とは、旋毛虫に寄生されたネズミが食品を汚染し、旋毛虫に汚染された食品を人が食べることで、人へ感染し、下痢・腹痛・嘔吐・発熱を引き起こす健康被害です。

適切な治療が早期に行われなかった場合で、免疫力の低下などから自然治癒できず重篤化すると、心不全や心筋炎・呼吸困難を引き起こし、死に至ることもあります。

(4)発疹熱

発疹熱(はっしんねつ)とは、ネズミに寄生するノミのフンに含まれる「リッチケア」という微生物が原因となり、ノミのフンが何らかの原因で口に入ったり、皮膚の傷から入り込んだりすることで感染し、発熱・嘔吐・腹痛・咳などを引き起こす健康被害です。

症状は軽く済むことがほとんどですが、免疫力の低い高齢者・病床者・乳幼児は重篤化しやすく、臓器に障害をきたす可能性もあり、油断なりません。

(5)ツツガムシ病

ツツガムシ病とは、ネズミに寄生した「ツツガムシ」が原因となり、人がツツガムシに刺されることで、高熱・リンパの炎症を引き起こす健康被害です。

適切な治療が遅れると、死に至ることもあり、ネズミに寄生して日本全土に広まっていることから、誰もがツツガムシの危険と隣り合わせにあるといえます。

(6)日本住血吸虫・寄生虫による寄生病

日本住血吸虫(にほんじゅうけつきゅうちゅう)・寄生虫による寄生病とは、日本住血吸虫に寄生されたミヤイリガイを食べたネズミや線虫・吸虫・条虫・回虫などに感染したネズミのフン尿が食品などに付着し人の体内に入ることで感染・発症する健康被害です。

皮膚炎・発熱・嘔吐・腹痛・下痢・咳などの症状が引き起こされ、重篤化すると肝硬変や脳炎などにまで発展する、身近でありながら非常に危険な寄生虫です。

ネズミの害(3)細菌・ウイルスの感染

ネズミ自体が細菌・ウイルスに感染していたり、ネズミに寄生している虫が細菌・ウイルスを保有していたりすることがあるため、ネズミが近くにいることでその細菌・ウイルスに感染してしまいます。

(1)サルモネラ症

サルモネラ症とは、ネズミの尿やフンの中に含まれる「サルモネラ菌」が、食品に付着し、それを人が食べること、熱・腹痛・下痢など食中毒の症状を引き起こす健康被害です。

免疫力の低い高齢者や3ヵ月未満の乳幼児、現在重い疾患を患っている人などは症状が食中毒に留まらず、嘔吐・血便・合併症による菌血症・心内膜炎・感染性動脈瘤・骨髄炎を発症し、症状が重篤化する例も国内で確認されています。

(2)レプトスピラ症

レプトスピラ症とは、ネズミの腎臓にいる「病原性レプトスピラ」が、ネズミの尿と一緒に排出され、人の皮膚に付着したり、何かに付着して口から摂取したりすることで、黄疸、出血、腎障害を引き起こす健康被害です。

菌の保有主であるネズミは全く病的症状を引き起こさず、そのそばで生活する者へ菌を送り届ける、ネズミがウイルスの媒介動物であることを象徴する害の例であり、人だけでなくペットにも感染し、最悪の場合は死に至らしめる世界的にも危険視されたウイルスです。

他にもネズミによりもたらされる危険な健康被害に、「腎症候性出血熱(じんしょうこうせいしゅっけつねつ)」「ラッサ熱」「ペスト」がありますが、現在日本では発病患者の報告はありませんので、詳細は省かせて頂きました。

ネズミの害(4)精神的ダメージ

ネズミは知能と警戒心が高く、夜間に活動することから、住人が眠りにつこうとするころに決まって物音を立て、姿の見えないところで鳴き声やかじり音を発し、翌朝食品をかじられたり、ソファなど家具に穴をあけられたりしているのに気付きます。
長く続くネズミ被害は、住人へ不眠症や幻聴・不安障害など精神的ダメージを与え、「ネズミノイローゼ」にさせてしまう健康被害を引き起こします。

ネズミの害(5)鼠咬症・鼠咬熱

鼠咬症(そこうしょう)・鼠咬熱(そこうねつ)とは、ネズミに噛まれることで、その傷が腫れたり、病原体である「鼠咬症スピロヘータ」が体にまわり、発熱やリンパの炎症・発疹を引き起こしたりする健康被害です。

人の家に現れるネズミの中には、警戒心が低く平気で人の前に現れたり近寄ったりする種類がいて、自分では動けない赤ちゃんやよくわからず手を出してしまう乳児、反射能力の落ちた高齢者が「噛まれる」例は少なくありません。

ネズミの害(6)衣料品への害

寒さに弱いネズミは、巣を作り、暖を取るための巣の材料として、しまい込んだ押し入れの奥の布団や衣類に穴をあけ引きちぎり、巣材として持ち帰ってしまう衣料品への害も引き起こします。

衣料品をネズミによって引き裂かれると、衛生的にも精神的にも再利用は難しく、被害に遭う衣料品の数が増える程、損害も大きくなっていきます。
特にオフシーズンの衣料品はネズミにとって「人間があまり近寄らない巣材の宝庫」となり、オンシーズンになって確認して初めて被害に気付くケースも少なくありません。

ネズミの害(7)建物・家具・家電への害

ネズミは様々な目的から建物の・柱・壁・家具・家電をかじり、傷をつけたり使用不可なまでに損壊したりする害を引き起こします。

伸び続ける歯を削るため・通路を作るため・巣作りの一環として、毎日周りにあるものを齧るため、家の耐震性を下げたり、家の価値を下げたり、外観を損ねる原因にもなります。

ネズミの害(8)通信機器への害

寒さに弱く何かを齧ろうとする2つの習性から、暖かい熱が常にある通信機器設備や家電の裏に潜み、そばにあるケーブルやコードを齧ることで、電話線やインターネットを断線させ、通信機器への害まで引き起こします。

通信機器へ影響を与える害は、公共施設では鉄道のストップにもつながり、また齧ったケーブルがショートして火災を引き起こす可能性もあり、非常に危険です。

ネズミの害(9)農業・林業上での被害

農業上での被害では、農作物や果樹を食い荒らされる・田んぼへ通り道の穴をあけ、農作物に水が行き渡らない水漏れを引き起こします。

林業上での被害では、植えたばかりの木々を食害したり、齧ったりすることで、一向に植林が進まず、木材の生産量の低下を引き起こします。

ネズミの害(10)畜産上での被害

畜産上では、牛・鶏などの畜産動物用の飼料が食害にあったり、生まれたばかりのヒナや鶏舎の卵が被害にあったり、感染症や病原菌・寄生虫をばらまいて畜産動物を殺処分に追い込むなど甚大な害を引き起こします。

ネズミの害(11)風評被害

現在はどんなひとも、知識のレベルにばらつきはあれど、「ネズミは不衛生な害獣である」という認知が広まっています。
そんな中で飲食店やショッピングモールでネズミ被害が露見すると、駆除が終了しても「あそこは不衛生だ」という噂ばかりが残り広まって、営業できなくなるほどの経済的痛手を被る風評被害を引き起こします。

2 ネズミは勝手にいなくならない!?早期対策が必要な2つの理由

対策の遅れは、「2年という短い寿命を上回る驚異の繁殖スピードで増殖する」「ネズミの存在が別の害虫害獣を引き寄せる」というさらなる危険と害を引き起こしてしまうため、早期対策が鉄則です。

生まれたネズミは1ヵ月で繁殖出産可能になり、1つのつがいが1年で約9,000匹にまで増えるほどです。

また、ネズミを狙うイタチ・ハクビシン・タヌキ・ヘビが集まってきたり、ネズミの食い荒らしを狙ってゴキブリ・ハエ・ムカデ・ヤスデまで現れたり、さらにネズミに付着したノミダニまで家に広がります。
捕食される側であるネズミは身を守るためにも余程のことがなければ、安全な住み家を離れませんから、勝手にいなくなることはないばかりか、あなたの家を乗っ取る勢いで増えてしまうのです。

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3 ネズミが家にいるなら!絶対すべき駆除2選

もしネズミが家にいるなら、2つの駆除方法から、被害レベルによって、最も効率よく駆除できる方法を選んで実行しましょう。

殺鼠剤 【殺鼠剤(さっそざい)】
毒エサをネズミに食べさせて殺す駆除方法。
1口食べただけで、ネズミを殺すことができる「速効性」との中で毒が致死量に達するまで何度か食べさせることで、ネズミを殺すことができる「遅効性」とがある。
トラップ 【トラップ】
カゴ罠などを設置し捕獲して殺駆除する方法。
半永久的に繰り返し使用可能でコスパの良い「カゴ罠式」「バネ式」と、捕獲後の処分に手間がかからない「粘着シート」「接着剤」とがある。

もしすでに大量繁殖が予想される状態にあるなら「殺鼠剤で巣ごと全滅駆除」、まだ初期被害なら「トラップで1匹ずつ捕獲駆除」が最適な方法です。

殺鼠剤とトラップ
見極めを誤った駆除方法を行うと、駆除失敗にも繋がりますので、よく方法を検討してみてください。
「殺鼠剤で巣ごと全滅駆除」する場合は、『流通全59商品からプロが選んだ!おすすめネズミ殺虫剤7選と使い方』で準備物から手順までわかりやすく解説しています。
「トラップで1匹ずつ捕獲駆除」したいなら、『恐ろしいほどよく捕れる!最強のネズミ捕りグッズと効果的な使い方』でより効果的に捕獲駆除する全知識を紹介していますので、あわせて確認し、実践してみてください。

4 こんな人はプロへ相談しよう

もしもあなたや家族にアレルギー体質の人がいる場合は、プロの駆除を利用したほうが得策です。

ネズミの害で紹介した様に、ネズミにはアレルギー症状を引き起こす様々な因子が備わっており、駆除にあたってはアレルギーを引き起こしやすくなり、非常に危険だからです。

また、今回紹介したネズミ駆除対策2選を試しても一向にネズミがいなくならない時は、あなたの知らないたくさんの「屋外とつながる侵入口」が家に存在している可能性があります。
素人で全てを見つけ出すのは困難なので、1度プロの無料調査を受けて、事態を正しく把握することをオススメします。

無料調査から行ってくれる優良業者については、『依頼前に必読必死!優良ねずみ駆除業者の特徴とオススメ業者4選』で紹介していますので、あわせてご確認ください。

まとめ

ネズミは害の運び屋のような存在で、人を死に至らしめる健康被害から建物を壊したり仕事を邪魔するような被害まで、幅広く、非常に深刻で危険な害ばかりです。

勝手にいなくなることはなく、ネズミに住み着かれれば増えていく一方ですから、早期に対策して手遅れになる前に手を打ちましょう。
この記事がネズミの害について知りたい、と思っていた人をネズミの被害から守れる役に立てば幸いです。