「ねずみを1匹残らず追い出し、ふん害を1日も早く解消したい!!」ねずみは家の中を素早く走り回り、ベランダや天井裏、玄関などさまざまな場所にふん(糞)を落として回ります。家の中が不潔になっていくのはとってもイヤですよね。

プロの観点からご説明すると、ねずみのふん害対策に一番効果的なのは「徹底的に隙間をふさぐこと」。ねずみはたった2~3㎝の小さなすき間さえあれば、簡単に家の中に入り込んでくるためです。

今回紹介する「すき間防除法」を実践するとあなたも、ご自宅で今起こっている“ねずみのふん害”をスッキリ解消することができます。実践して頂ければ今後一切ねずみのふん害に悩まずに済むようになります!手間はかかりますが、駆除・防除の効果は随一ですのでご安心ください。

クジョカツへのお問い合わせはこちら

1 『ねずみのふん』の特徴

ねずみのふんの大きさをお伝えするためには、家に入り込んでくる『ねずみの種類』についてもお伝えしておく必要があります。ふんの大きさや形は『ねずみの種類』によって少しだけ変わってきます。

ねずみのふんの形状から「家の中にどんなねずみが住み着いているのか?」を把握することができたら、“そのねずみが好む環境”を排除したり、ポイントを絞って駆除することが可能となるんですよ。さっそく、ねずみの種類と一緒にふんの大きさや形状について詳しく解説します。

大きさと形

ふん害を引き起こすねずみには、“家ネズミ”と呼ばれる『ドブネズミ』『ハツカネズミ』『クマネズミ』の3種類がいて、糞の形状は以下の通りです。

ドブネズミのふん引用:https://goo.gl/RPEfPS
ねずみの種類別で大きさを紹介します。

ドブネズミ:ふんの大きさ・特徴・よくふんをする場所

ドブネズミ引用:https://goo.gl/CT2fCy
ドブネズミのふんの大きさは、およそ5~20mmほど。ふんの色は灰色がかったこげ茶色で、他の2種のねずみのものより“太いくまとまっている”のが特徴です。

ドブネズミは、『湿気』の多い場所を好んで巣を作るため、台所や床下といった『湿気が豊富な場所』にふんをすることが多いです。

ハツカネズミ:ふんの大きさ・特徴・よくふんをする場所

ハツカネズミ引用:https://goo.gl/3y7Uij
ハツカネズミのふんの大きさは、だいたい4~7mmほど。他の家ネズミに比べて小さく、まるで『米粒』のような形をしています。
ハツカネズミが特に好むのは、長い時間、身を守ることのできる『狭いすき間』なので、薄暗い『天井裏』や『物置』を中心にふんをします。

クマネズミ:ふんの大きさ・特徴・よくふんをする場所

クマネズミ引用:https://goo.gl/P8mwkK
ふんの大きさは、およそ7mmほど。色はこげ茶色で、他のねずみのふんよりも“細長い”のが特徴です。
クマネズミは『高い場所』を好んで巣を作るため、一般家屋では天井裏にふんをすることが多いです。

匂い

ねずみのふんの匂いは、“酸っぱクサい”という表現がピッタリな代物(しろもの)。部屋や天井裏にふんが溜まれば、私たちの家はどんどんとねずみの“ふんの匂い”に侵食されてしまうでしょう。

さらに悪いことに、ねずみは、ふんだけでなく『尿』も排泄します。液体である尿は、木材や布に付着すれば、そこにしみこんで新たな匂いの原因(臭い、といった方が適切かもしれません)を作ります。

糞尿の被害が拡大しないうちに、1日でも早く駆除対策を実施したいものですね。

病原菌がいっぱい!

雑食性が強いねずみのふんには、以下のような恐ろしい病原体が媒介しています。

  • ハンタウイルス
  • レプトスピラ菌
  • E型肝炎ウイルス
  • 鼠噛症(そこうしょう)スピリルム
  • チフス菌
  • サルモネラ菌

さらに、ねずみの体表には多くの場合『ダニ』や『ノミ』が寄生しており、これらの寄生虫が人間に寄生すると、以下のような病気が引き起こされる恐れがあります。

  • ペスト
  • ツツガムシ病

病原菌の消毒方法

病原菌の感染を防ぐためには、アルコール入り消毒スプレーを用意して、ねずみの通り道など気になる部分に吹きかけましょう。アルコール入り消毒スプレーは、吹きかけた後拭き取る必要がない上に、家の中どこでも使用することができるため、大変便利です。

ちなみに、病原体の殺菌には『熱湯消毒』もかなり有効です。“食器”や“赤ちゃんのおもちゃ”など、我々の口に入るものを消毒したい時は、熱湯につけて殺菌しましょう。

対象物を80℃の熱湯に10分間漬け込むと、雑菌は死滅するか、不活性化(作用しない状態)に陥り、感染を防ぐことができるんですよ。

2 ねずみを追い出す駆除法&すき間防除法3つのステップ

ねずみのふん害は家屋にある『ほんの少しのすき間』を防除することで一挙解決が可能となります。

2.3cmというわずかな隙間でも侵入してきますし、子供ねずみであればさらに小さな穴や隙間からシュルリと侵入してきます。すき間をふさがなければ、ねずみ以外の生き物(害獣・害虫)が入り込んで新たな被害を引き起こす恐れもありますので、すき間防除は徹底して行いましょう。

ステップ1:屋根裏と床下で『くん煙剤』を焚く

ご自宅に屋根裏や床下があり、ねずみが住み着いている場合には、まず先に屋根裏と床下でねずみ用のくん煙剤を焚きます。ねずみはくん煙剤の匂いや煙を嫌い、多くの個体が家のすき間から外へと逃げていきます。

オススメのくん煙剤は『ネズミ一発退場』。

今までいろいろな製品を試してきましたが、その中で『ネズミ一発退場』が1番ねずみを追い出す効果が強いと感じています。『ネズミ一発退場』の使い方ですが、煙を散布し始めてから2時間以上薬剤を放置したあとで、薬剤の残骸を回収して完了です。

ステップ2:家にできている隙間を徹底的にふさぐ

次に、ねずみの侵入経路となっているすき間を、徹底的にふさぎます。

隙間のふさぎ方

(1)点検する

2cm程度の穴でも通り抜けることがあります。台所や洗面台,洗濯機などの配水管の床下部分,外壁のクーラー配管やガス配管導入部分に隙間がないか点検しましょう。扉や窓は長時間,不用意に開けたままにしないようにしましょう。

網戸に破れた箇所があれば、補修することを忘れないようにしてください。

(2)格子・金網を取り付ける

床下通気口の格子が破損している場合は、ステンレス製の目の細かい格子や金網を取り付けます。配管まわりの隙間には、台所用の金ダワシを詰めたり、パテや速乾性セメント(日曜大工店などで購入できる)を 充てんします。

隙間をふさぐ時のポイントとオススメグッズ

すき間をふさぐ際は“ねずみがかじりついて破壊できる素材”を使わないのが理想的です。(※網戸は例外です。)狭いすき間であれば『速乾性セメント』や『ステンレスたわし』で、広いすき間は『ねずみ防除用の金網』を詰め込んだり、張り付けるなどして、穴やすき間を完全にふさぎます。

お安く購入できる『速乾性セメント』と『ステンレスたわし』『ねずみ防除用の金網』もご紹介しておきますね。

『アサヒペン カップセメント 30分硬化速乾 グレー 200g』は、容量もお値段も手ごろな“本体価格337円(税込)”で購入できます。「速乾性セメントを扱ったことがない!」という初心者の方にもオススメですよ。

ステンレスたわしは、100円ショップでも売られていますが、ネットでもお安く手に入れることができるため、まとめ買いしたいときにオススメです(以下の商品は単価77円(税込)です)。

『ねずみ防除用の金網』は、使う分だけ小分けにして購入できる製品を選ぶと、余分なコストを削減することができて便利です。(以下の商品は、90×100㎝で761円(税込)です)

ねずみの侵入経路をふさいだら、家の中にいるねずみを捕獲するために『粘着テープ』や『ネズミ捕り器』を設置しましょう。

ステップ3:粘着テープorネズミ捕り器で捕獲

家の中にいるねずみは『粘着トラップ』や『ネズミ捕り器』といったワナを設置して、1匹ずつ着実に捕獲し、個体数を減らしていきます。

従来の『カゴ式のネズミ捕り器』は、ネットだと安いもので、500円前後の価格で売られていますので、それで結構です。

インテリアが気になる方は、以下のような『スタイリッシュなネズミ捕り器』がおすすめです。

ちなみに、お住まいの市区町村によっては、市役所や区役所、役場で『ネズミ捕り器』を無料で貸し出してくれる場合もあります。

役場のネズミ捕り器引用:https://goo.gl/YGfrZN
捕そかごを無料で貸してもらえるなら、粘着トラップを購入する費用を節約することができますね!

ちなみに、ご自宅にペットがいる場合、粘着トラップを設置すると、ペットが粘着トラップを踏んで張り付いてしまう被害が起こる恐れがあります。犬や猫を飼っている方は、市役所や区役所に電話で確認し、ぜひとも捕そかごでねずみを捕獲してください。

粘着トラップや捕そかごに『チーズ』や『ハム』などのエサを置いておくと、ねずみは高確率でトラップにかかりますよ。

ここまでご紹介したねずみ駆除法は、皆さんにとって「簡単に実践できる!」とは感じられない方法かもしれません。しかし、粘り強く実践すれば、ねずみのふん害を確実に解消することが可能となります。

クジョカツへのお問い合わせはこちら

まとめ

ねずみのふん害は思った以上に深刻です。家族はもちろんのこと、ペットなどに悪い影響がある前に何とかしたいものですよね。

ふん害対策には隙間をふさぎ、今後一切ねずみの侵入を防ぐのが一番効果的です。もちろん自力で何とかなることを紹介しましたが、どうしても自力で何ともできなくなったら被害が拡大する前にプロにも一度相談してみてください。