ダニ対策には環境づくりとこまめな駆除でアレルギーを抑制

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
家族を守る!家庭の事前ダニ対策必勝法

「朝起きると、くしゃみ鼻水がとまらない」
「最近ひどくせき込むようになった」
「アトピーのような湿疹の症状が出る」

あなたやあなたの家族は、このような症状に悩まされていませんか?

もしかしたら、その原因は目に見えない犯人「ダニ」かもしれません。

ダニはほっておけばほっておくほど、確実に被害が拡大します。

そこで、「二度と家の中でダニの被害に遭いたくない」というあなたに、「安くできて、継続できる確実なダニ対策法」を紹介します。

正しいダニ対策を知っておけば、ダニにおける「直接的な被害」だけではなく、「心的負担」も減るようになります。

私の友人に、息子さんと娘さんが両方ダニアレルギーになっている家族がいます。

娘さんは体がかゆいといって、体中をかきむしりますし、息子さんは目に見えてひどい咳をしていました。

友人は、やむをえず高いお金を払って業者を呼んで駆除しましたが、来年からは自分で対策したいと話していました。

そこで、私はこの記事に書かれている「ダニが増える原因」を説明し、ダニ対策をする「時期」や「場所」、そして「方法」を詳しく説明しました。

友人がその通りに実行したところ、その後子供たちのせきや湿疹などのアレルギー症状は全くでなくなったようです。

この記事では、ダニの根絶に向けた確実な情報を提供するために、次のような方法を紹介します。

  • ダニ対策のオススメ方法
  • ダニが増える原因
  • 場所別もの別ダニ対策
  • 市販のグッズ

あなたは、「安価」で「継続できる」「確実な」ダニ対策をとることができるようになり、今後二度とダニの被害に遭っても困ることがなくなります。

ぜひ、最後までお読みくださいね。

目次

ダニ対策=「環境づくり+こまめな駆除」

ダニ対策=「環境づくり+こまめな駆除」
ダニ対策は、「ダニが生息できない環境づくり」と「こまめな駆除」で実現可能です。

ダニも生き物なので、ダニにとって環境が良くなければ繁殖が難しくなります。

こまめに駆除することは、ダニが繁殖するのを防止することになりますので、速やかに人体に影響を及ぼさないレベルにまで繁殖を防げるようになります。

単なる「小さな害虫」となめるべからず

単なる「小さな害虫」となめるべからず
ダニを、単なる「小さな害虫」となめてはいけません。

ダニが人に与える悪影響は、皮膚・気管支・目・鼻と広範囲にわたります。

小さく軽いことが災いして、ダニやその糞は空気中を舞いあがり、呼吸することで容易に人の体内へ取り込まれてしまうのです。

そんなダニは、膨大な数の個体数であなたの家に存在しています。

笠松病院公式ホームページではダニの個数について見解を記載しています。

家のほこり1gには平均1000匹以上のダニが含まれています。
家のほこり1gには平均1000匹以上のダニが含まれています。

引用:医療法人政友会笠松病院公式HP「アレルギーのもと!!住宅内のダニ対策」 https://goo.gl/moF8gG

これだけのダニに加えて、ダニの糞、ダニの死骸が粉塵になったものがあなたの身体や体内に入り込みアレルギー症状を引き起こします。

深刻な人へのダニ被害

ダニの被害は、深刻な影響をもたらします。

単なるかゆみや湿疹だけではなく、生死に関わるような、重度のアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるからです。

例えば農研機構は、次のような論文を掲載しています。

「28歳の女性は、開封後常温保管したお好み焼き粉で、もんじゃ焼きを調理しました。調理中に少しずつもんじゃ焼きを食べていくと、喘息の様な症状に続いて15分後には嘔吐し、30分後には腹痛になったため緊急搬送されました。病院到着後、意識混濁があり顔面が腫れ全身に紅斑が見られました。…調理したお好み焼き粉からは1g当たり50匹のコナヒョウヒダニが発見されました。また、女性はアレルギー性の喘息や皮膚炎の病歴を持っていました。これらのことから、症状は、お好み焼き粉に発生したダニを誤食したことで起こるアナフィラキシーであると考えられました。」

ダニを誤食して起こるアレルギー症状

引用:農研機構「ダニを誤食して起こるアレルギー症状」 https://goo.gl/EbYfvC

このように、小さなダニであっても、アレルギー体質の人へは特に、多大な被害をもたらす可能性を持っているのです。

屋内のダニの種類

屋内のダニの種類
ダニの対策を紹介する前にまずは、「屋内のダニの種類」を覚えておきましょう。

「どのダニの種類にどんな害があるか」を知っておかないと、中途半端なダニ対策になってしまい、確実な駆除が出来なくなってしまいます。

屋内に生息しているダニの中には、「アレルギーの原因」となるダニや、「吸血してはれやかゆみを引き起こす」ダニがいます。

また、屋外にいるものでも、何らかの原因で屋内に侵入してくるタイプのものもいます。

それぞれを、解説していきますね。

屋内のダニの主流は「屋内塵性ダニ類」

屋内のダニの主流は、「屋内塵性ダニ類(おくないじんせいだにるい)」と言いますので、覚えておきましょう。

市販のダニ駆除剤の効果効能に、「屋内塵性ダニ類」と表記されている場合、「屋内にいるすべてのダニに効果があるわけではありません」ので、注意が必要です。

効果・効能
屋内塵性ダニ類の増殖抑制及び駆除、イエダニ、マダニ及びノミの駆除
屋内塵性ダニ類の増殖抑制及び駆除、イエダニ、マダニ及びノミの駆除

引用:アース製薬ダニアース https://goo.gl/hBfAwi

例えば、上記の商品の場合、「屋内塵性ダニ類」の他にイエダニ、マダニ、ノミも駆除できるということがわかります。

屋内塵性ダニ類には、主に「ヒョウヒダニ類」「コナダニ類」「ツメダニ類」がいます。

ヒョウヒダニ

ヒョウダニは直接人間を指すわけではありませんが、「アレルギーの原因」となるので、アレルギー症状がある人には特に注意が必要です。

ヒョウヒダニの糞や死骸が細かくなって体内に入り込み、アレルギーを引き起こすからです。

ヒョウヒダニの中で、あなたの家に関係する種類は、「コナヒョウヒダニ」と「ヤケヒョウヒダニ」です。

生息時期

ヒョウヒダニは、ほぼ一年中生息していますが、梅雨時期から9月には特に注意するべきです。

梅雨時期に爆発的に増え、温度や湿度が下がり始める9月にアレルギー反応が出る人が多いんです。

ヒョウヒダニの好む環境は、温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿です。

つまり、梅雨時期に爆発的に増えたヒョウヒダニが、9月になって体内に入り込みやすい「死骸」が増えてアレルギー症状を引き起こしています。

餌になるもの

人のフケ、アカ、汗などはヒョウヒダニにとってかっこうの餌です。

なんと、フケ、アカ、また人間の汗1gで、300匹~1000匹のダニが生息できてしまいます。

ヒョウヒダニが生息する場所は、餌の場所がある次のような場所です。

  • ソファー
  • じゅうたん
  • カーペット
  • ベッド
  • 布団
人への害

ヒョウヒダニが直接人を刺すことはありませんが、このダニ自体よりも「ダニの死骸やフン」がアレルギー疾患の原因という害になります。

ダニの死骸や糞が乾燥して細かくなった時空中を漂いますが、生きているダニが空中を漂うことはありません。

ダニの死骸とアレルギーの関係について、わしお耳鼻咽喉科は、次のように説明しています。

実はアレルギーの原因になるのはダニはダニでも死骸やフン【死ダニ】です。空中に舞ったダニの死骸やフン【死ダニ】を吸い込むことによって鼻炎症状や咳などが出てきます。空中に舞いにくい生きたダニ【生ダニ】はアレルギーは起こしにくいのです。
ダニ(ハウスダスト)アレルギーの診断と治療

引用:わしお耳鼻咽喉科「ダニ(ハウスダスト)アレルギーの診断と治療」 https://goo.gl/s6y8uK

ヒョウヒダニはさらに、ダニアレルギーの原因となる他、ヒョウヒダニを捕食する「ツメダニ」を呼び寄せるという被害もあります。

コナダニ

コナダニも、直接人間を刺すわけではありませんが、アレルギーの原因となるダニなので注意が必要です。

コナダニはあなたが食べる食品の中に生息していることが多いので、食品と一緒に食べてしまうことになってしまいます。

コナダニの中で、あなたの家に関係する種類は、「コウノホシカダニ」と「サヤアシニクダニ」「ケナガコナダニ」です。

生息時期

コナダニも、梅雨時期から9月に特に注意が必要です。

死骸や糞だけではなく生きているダニも体内に入り込みやすいので梅雨時期から9月までアレルギー症状が続きます。

コナダニの好む環境は、温度25~30℃、湿度75~85%の高温多湿です。

加えてコナダニは食品の中に入り込んでいるので、生きたまま糞と共に体内に入り込んでしまいます。

餌になるもの

コナダニは、小麦粉、みそ、砂糖、ゴマ、片栗粉、ホットケーキミックスなどの身近な食品を餌とするため、特に注意が必要です。

袋が一度開封すると、そのわずかな隙間から入り込みます。

そのためコナダニの餌となり得る食品は、常温保存でも腐る可能性はなくても、「コナダニが繁殖しにくい低温の場所」に保存することがすすめられています。

内袋開封後は、虫害による健康被害を防ぐため、必ず袋口を輪ゴムなどでお閉めになり、冷蔵庫に保存し、お早めにお使いください。
日清ホットケーキミックス

画像:日清ホットケーキミックス

コナダニは食品以外にも、餌になる次のような場所に生息しています。

  • 医薬品
  • ワラ
人への害

コナダニも、ヒョウヒダニと同様人を刺すことはありませんが、ダニアレルギーの原因となるので、危険です。

餌となる食品の中に大量に増殖している場合、恐ろしいことに「知らないうちに食品と共に大量のコナダニを食べてしまう」のです。

アレルゲンとなるコナダニを、直接体内に摂取するわけですから、結果アレルギー症状を引き起こしてしまいます。

コナダニのアレルギー症状は、せき、鼻水、湿疹の他、重度になれば、アナフィラキシーショックを引き起こし、嘔吐や意識障害になることさえあります。

日本におけるダニの経口摂食によるアナフィラキシーの症例は、私が調べたところでは17例ありました。そのうち14例がお好み焼き粉であり、その他にはパンケーキミックスや小麦粉があります。お好み焼き粉はダニが発生しやすい粉体食品と言えそうです。発生したダニの種類には、コナヒョウヒダニ、ケナガコナダニが報告されています。
ダニを誤食して起こるアレルギー症状

引用:農研機構「ダニを誤食して起こるアレルギー症状」 https://goo.gl/pmFcbs

コナダニはダニアレルギー、アナフィラキシーショックの他、コナダニを捕食するツメダニを呼び寄せるという被害もあります。

ツメダニ

ツメダニは、人を刺すタイプのダニなので注意が必要です。

ツメダニは、他のダニを捕食する習性がありますが、誤って人間にも刺してしまうことがあるんです。

ツメダニの中で、あなたの家に関係する種類は、「ミナミツメダニ」「ホソツメダニ」「クワガタツメダニ」「イヌツメダニ」「ウサギツメダニ」「アシナガツメダニ」です。

生息時期

ツメダニはヒョウヒダニやコナダニと同じで、4月~9月に特に注意が必要です。

ツメダニは「ヒョウヒダニ」や「コナダニ」を餌としているので、必然的に同じ時期に増殖します。

餌になるもの

ツメダニは、ヒョウヒダニやコナダニなど、他のダニを餌にします。

ヒョウヒダニやコナダニがいれば、ツメダニを呼び寄せてしまう可能性があります。

人への害

ツメダニの人への害は「刺される」ことで、刺されるとかゆみを伴う湿疹が起こります。

人への害

もともと他のダニの体液を吸うために、「ところかまわず刺しまくり」ますが、その中で誤って人間を刺してしまいます。

メグ・マグノリアクリニック院長の田中恵文氏は、「かまれてから1~2日後にかゆみが出ます。すぐにツメダニだとは気づきにくいですが、蚊に刺されたときよりもかゆみは強く1週間以上しつこく続き噛み跡が残ることが特徴です。痛みはありませんが強烈なかゆみが続きます。…かまれると強烈なかゆみと共に赤い湿疹ができます。1センチほどの大きさで腫れた斑点のような湿疹です。」
と説明しています。
ツメダニの症状や刺された跡はコレ【5つの駆除方法を伝授】

引用:ヘルスケアPOCET「ツメダニの症状や刺された跡はコレ【5つの駆除方法を伝授】」 https://goo.gl/hpLBbD

「屋内塵性ダニ類」以外のダニ

「屋内塵性ダニ類」以外にも、あなたの害となるダニがいることを忘れてはいけません。

これらのダニは、本来「屋内」に生息しているわけではありませんが、何らかの形であなたの家に入り込み、害をもたらす可能性があります。

「屋内塵性ダニ類」以外で、あなたに害をもたらすダニは「イエダニ」「マダニ」です。

イエダニ

ネズミが住み着いているお宅の場合は、イエダニの被害に遭う可能性があります。

イエダニは、ネズミに寄生するタイプのダニですが、宿主のネズミが駆除されるなどの理由でいなくなると、あなたにも害を及ぼすのです。

生息時期

イエダニの生息時期は、6月~9月ですが、ネズミを駆除する時には特に注意が必要です。

ヒョウヒダニは、動物に寄生しなければ生息できません。

そのため、ネズミ駆除をして、死体をそのままにすると大量のイエダニがあなたの部屋にやってきます。

餌になるもの

イエダニの餌は血液ですが、特にネズミを好んで吸血します。

「ネズミがいるならイエダニもいる」覚悟しておきましょう。

イエダニが生息する場所は、餌がある次のような場所です。

  • 普段はネズミのいる屋根裏や天井裏に生息している。
  • ネズミがいなくなると、あなたがいる寝室にやってくる。
人への害

イエダニは、イエダニ自体の吸血による『アレルギー症状』に加えて、イエダニが以前宿主にしていた「ネズミが媒介していた細菌」による『感染症』まで、人に与えてしまうため、非常に危険です。

イエダニは、細菌がいっぱいいるネズミを吸血した後に、あなたの血を吸いにやってくるからです。

東京都健康安全研究センターは、本来ネズミについているイエダニが「ネズミの体に付いて運ばれ落下したり、死んだネズミから離れたりしたものが、近くのイヌ・ネコや人を襲うことがあります。」と警告しています。
ネズミの体に付いて運ばれ落下したり、死んだネズミから離れたりしたものが、近くのイヌ・ネコや人を襲うことがあります。

引用:東京都健康安全研究センター「くらしの健康第20号2008年7月」 https://goo.gl/PBUQ7g

イエダニに刺されると、かゆみを伴う湿疹が出て1週間程度続きます。

イエダニは、刺す力が強くないので、「お腹」「二の腕」「太もも」など柔らかい部分を集中して指してきます。

マダニは屋外の大型の個体

最近話題のマダニは、最近話題のマダニは、屋外に住んでいる大型の個体なので、肉眼で確認できます。

マダニの大きさは3~4mmと、ヒョウヒダニの「10倍近い大きさ」で、吸血するとさらに膨れ上がり、100倍〜200倍にもなります。

マダニ

画像:西宮市公式ホームページ https://goo.gl/4fTNV5

もしもあなたの家族やペットが草むらに入った時は、マダニがついていないか注意して探して下さい。

屋外に住んでいる大型の個体なので、あなたの家族やペットが草むらに入った時は、マダニがついていないか注意して探してください。

人への害

マダニの害は、非常に危険です。

マダニに噛まれると、かゆみや腫れ、痛みを引き起こし、最悪の場合死を伴う感染症を引き起こすことがあります。

例えば、広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について次のように説明しています。

「(SFTSウイルスは)多くの場合,ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しています」が、「SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で,主な症状は発熱と消化器症状で,重症化し,死亡することもあります。」
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

引用:広島県公式HP「マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!!」 https://goo.gl/Q1NGTP

アレルギー軽減に必須の対策

ダニにはいろいろな種類がいますが、ダニ「アレルギー」の軽減には「ヒョウヒダニの対策」が必要です。

家の中で生息するダニのほとんどが、ヒョウヒダニだからです。

JAIROは、ヒョウヒダニ対策を最優先にするべき理由を、次のように説明しています。

今回の調査で検出されたダニ類は4亜目14科で、種まで同定されたのは、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、イエチリダニ Hirstia domicola、ケナガコナダニ Tyrophagus putrescentiae、バイチヒゲダニ Histiostoma laboratorium、イエニクダニ Glycyphagus domesticus、イエマルニクダニ Chortoglyphus domicola、イエササラダニ Haplochthonius simplexの8種であった。いずれの材料でもコナヒョウヒダニが最優占種となり、カーペット、板敷、寝具ではその割合が80%を超えた。
教育施設における屋内塵ダニの汚染状況及びダニアレルゲンの除去に関する研究

引用:JAIRO「教育施設における屋内塵ダニの汚染状況及びダニアレルゲンの除去に関する研究」 https://goo.gl/2MDfG7

なお、家の中のダニの割合は下記の通りです。

ダニの種類 割合
ヒョウヒダニ 80~90%
イエダニ 10~15%
ツメダニ 4~5%
コナダニ 1~2%

家の中のダニの割合

引用:「アース製薬DANNY」他 https://goo.gl/NzXppN

ダニが増える原因・時期

ダニが増える原因・時期
ダニ対策をする前に、ダニが増える「原因」と「時期」を知っておくことは、大切です。

ダニ対策をするための、最も効果的な「方法」と「タイミング」がわかるので、中途半端な駆除ではなく、確実な駆除が可能になります。

プロの駆除業者も、駆除を行う前にダニが増える原因をお客様と確認し、その後その時期に合わせた駆除を行います。

ダニが増える原因

ダニが増えるのには、「原因」があります。

ダニも生き物ですので、ダニが増えるために「最も適した環境」があります。

ダニが増える原因は、「湿度・温度」「餌」「場所」があります。

それぞれを、最も増える原因の順番で解説していきます。

1.温度・湿度

ダニが増える最も大きな原因となるのは、「温度と湿度」です。

梅雨時期に最も増殖しますが、最近では温度や湿度が低い冬時期でも、暖房や加湿器を使うために、ダニが繁殖しやすい時期が増えています。

種類によって多少違いますが、基本的には、温度20℃以上、湿度60%以上の高温多湿を好みます。

食品はできるだけ「冷蔵庫に保存」する、また「換気をよく」して、室内の湿度を出来るだけ下げるというのが重要な対策になります。

2.餌

ダニが増える2番目の原因は、「餌となるものがあるか」ということです。

餌があればそれだけ、ダニが集まり、ダニが集まれば産卵する個数も増えるので増殖スピードが上がるからです。

餌を「完全に」なくすことは物理的に不可能ですが、「出来るだけ少なくする」のが課題です。

ダニが食べる餌には、人間やペットの毛やフケ、ほこり、かび、があります。

また冷蔵庫に入らない食品は、フタをして回せるペットボトルや他の容器に入れてしっかりと密封してください。

3.場所

ダニが増える3番目の原因は、ダニにとって住みやすい場所があることです。

ダニのような小さな生き物はどの種類も捕食されやすく、その捕食者から隠れて産卵しやすい場所を探しています。

ダニが住みやすいのは、次のような場所です。

  • ソファーの隙間
  • じゅうたん
  • ふとんの中
  • 枕の中

ダニが増える季節

ダニが増えるのは「条件」だけではなく、「季節」も関係します。

ダニは、高温多湿になると増殖します。

なので、高温多湿になる季節である梅雨時期に増え始め、温度や湿度が下がる冬の時期に減り始めます。

「ダニが増える時期=ダニアレルギーが出やすい時期」ではない

ダニが増える時期=ダニアレルギーが出やすい時期という認識を持っているとしたらそれは大間違いです。

ほとんどの場合ダニに刺されることではなく、体内に入り込むことによってアレルギーが発症します。

ダニが生きている時よりも、ダニの死骸やフンが増え、乾燥して細かくなった時に空気中に漂い体内に入りやすくなります。

従って、ダニが増える時期よりも、ダニの死骸が増える時期のほうがダニアレルギーを発症しやすくなります。

ダニの被害が出やすい時期

ダニの被害が出やすい時期は、5月~9月です。

ダニは、「生きて」いても、「死んで」いても被害を受けます。

死んだダニは乾燥して空中に浮くので体内に入り込みやすくなり、よりアレルギー反応が出やすくなります。

生きていても刺すタイプのダニもいますし、食品の中に潜り込んでいるので、体内に入れてしまうダニもいます。

このように、種類によって違いはありますが、基本的には「5月はダニが増殖する時期」で、「9月はダニアレルギーが出やすい時期」という認識で対策をしていきましょう。

増殖する梅雨の始まり5月

5月は梅雨の始まりなので、ダニが増殖する環境にあります。

ダニは、暖かくじめじめした環境が大好きです。

そのためこの時期は、出来るだけダニの増殖を止めることが対策のカギとなります。

9月はアレルギーが出やすい

9月は、ダニアレルギーが出やすい時期です。

梅雨時期に増殖したダニの寿命が尽き、死骸やフンが増える時期だからです。

9月になって乾燥する時期になると、ダニの死骸やフンも乾燥し、約0.01mmの非常に小さな物質になります。

それら細かい物質が風に乗って空中を漂い、呼吸と共にあなたの体内に大量に入ることになります。

そのため、この時期の対策はダニの糞や死骸を出来るだけ取り除くことがカギとなります。

種類によっては年間を通して生息

ダニの種類によっては、年間を通して生息していますので、年間を通して対策が必要です。

残念なことに、アレルギーの原因の8割以上と言われているヒョウヒダニも、年間を通して生息しています。

特にエアコンや加湿器などで温度や湿度を上げると、ダニは活動しやすくなります。

10月~4月までの対策は、ダニが住みにくい環境に整え、温度や湿度を上げすぎないようにするのがカギとなります。

ダニ対策の鉄則

ダニ対策の鉄則
ダニ対策の鉄則は、「ダニの繁殖する条件常を消しておく」ことと、「ダニ対策のウソに惑わされないこと」です。

ネットには、効果のないダニ対策がたくさんありますので、ダニ対策をしたつもりでも、その間にダニはどんどん増殖してしまいます。

ダニの繁殖する条件常を消しておく

それで、ダニの繁殖する条件を、常に消しておきましょう。

ダニは、どんなに駆除しても一定数は存在していますので、増やさない努力が大切です。

家の中にある、ほこりを「完全に」取り除くのは不可能ですよね。

ほこりが1gでもあれば、そこにダニが1000匹いる可能性があります。

でも、あきらめないでください。

「ダニアレルギーが発症しないレベル」にまで、ダニが繁殖する条件をなくすことは可能です。

ダニが繁殖する条件とは、「換気をよくする」「食料」「住処」です。

換気をよくする

ダニを繁殖させないために、「換気をよくする」ことが大切です。

ダニの繁殖は、「湿度」が非常に大きく関係しているからです。

愛知県衛生研究所は、ダニの繁殖と湿度の関係について次のように説明しています。

「ダニは、(最適60~80%)でよく繁殖します。…湿度50%以下では繁殖できません。」
居住環境のダニとダニアレルゲン

引用:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」 https://goo.gl/jskJHw

部屋に湿度計をつけて、室内の湿度を50%以下にするようによく部屋を換気してください。

こまめの掃除と整理整頓

ダニを繁殖させないために、「こまめの掃除」と「整理整頓」がとても大切です。

こまめに掃除して、部屋のほこりを少なくすればそれだけダニの食料が少なくなることにつながります。

部屋の掃除をするときには、次のようなことを心がけてください。

  • 床、カーペット、じゅうたんは毎日掃除機をかける
  • 布団、枕のシーツは最低1週間に1回洗う
  • 壁のほこりやカビを綺麗にふく。
  • 砂糖、小麦粉など食料はできるだけ早く使い、出来れば冷蔵庫や冷凍庫に保管する。

ダニの住処を重点的に掃除する

ダニの住処となる場所を、重点的に掃除しましょう。

言い換えると、「通常の掃除や整理整頓」に加えて、「ダニ対策のための清掃」が必要です。

ダニは、掃除が行き届かない場所に潜んでいますので、ダニが繁殖し、フンや死骸が増える5月~9月の時期に、次のような場所も掃除や洗濯をしておいてください。

  • 畳の裏
  • じゅうたん、カーペットの下
  • ソファーの下や割れ目となる部分
  • 寝具

ダニ対策のウソに惑わされない

ダニ対策のウソに惑わされないことは、大切です。

効果のない方法でダニ対策をしたつもりになっていると、その間に目に見えないダニはどんどん繁殖しています。

一見効果がありそうで、実は限定的でしかない対策の中に「洗濯をする」「ダニ駆除だけをする」というものがあります。

これら対策が、なぜ「限定的な効果」しかないのかを説明します。

洗濯だけでは対策できない

洗濯しただけでは、完全なダニ対策とはいえません。

ダニの死骸や糞はなくなりますが、洗濯しただけでほとんどのダニは死にません。

ためしてガッテン2018年7月22日放送では、「生きたダニを洗濯機で洗っても81%は生き残っている」という内容が放送されていました。

それで、ダニが繁殖している時期にただ洗濯してもほとんど効果はありません。

駆除剤などでダニを殺した後、死骸や糞を取り除く目的で選択するなら良い効果を期待できます。

駆除しても死骸があったら同じ

ダニを駆除しても、死骸があればアレルギーはなくなりません。

アレルギーの主な原因は、生きているダニではなく、ダニの死骸です。

バルサンなどで、部屋のダニを死滅させたとしてもアレルギーの元となる物質は大量に存在していることになります。

ダニ対策をするときは必ず、ダニを殺した後に、死骸を取り除くようにしてください。

場所別モノ別、事前ダニ対策

場所別モノ別、事前ダニ対策
事前ダニ対策を「場所別」「モノ別」で紹介します。

「場所」や「モノ」によって、通用しない対策や、より効果を増す対策があります。

まず、「室内全体への基本的な対策」を解説し、その後その基本を踏まえた「場所別モノ別ダニ対策」を紹介します。

室内全体へのダニ対策、具体的にこの3つの行動を取れ!

室内全体へのダニ対策として、「ダニを殺す」「ダニの糞や死骸を取り除く」「ダニが増えにくい環境にする」という3つを行いましょう。

この3つの行動をすべて行うことで、中途半端な対策ではなく「ダニアレルギーが発症しないレベル」にまで確実にダニ対策をすることができます。

ダニを殺す

ダニ対策の最初の段階(5月~8月)では、「ダニを殺すこと」に集中しましょう。

5月~8月はダニが増殖する時期なので、これ以上増やさないために出来るだけ殺すのが大切です。

ダニを殺すためには、次のような方法があります。

  • 駆除剤を使う
  • ダニ用シートを使う(駆除と死骸除去を兼ねる)
  • ダニがいる場所を30分間50℃以上の温度にする。

死骸と糞を取り除く

ダニを殺したら次の段階(9月)では、「死骸と糞を取り除く」ことに集中しましょう。

ダニを殺したときは常に、死骸を取り除くことが必要ですが、特に9月は、ダニのフンや死骸が増え、乾燥する時期なのでアレルギーが発症しやすい時期です。

ダニの糞や死骸を取り除くためには、次のような方法があります。

  • 掃除機をかける。
  • ダニ用シートを使う(ダニを殺す駆除を兼ねる。ただし糞はなくならない)
  • 洗濯をする

増えにくい環境にする

ダニを殺し、ダニの死骸や糞を取り除いた後(10月~4月)も、ダニが増えにくい環境にするのは大切です。

数が減っているとはいえ、10月~4月もダニは生きています。

ダニが増えにくい環境にするには、次のような方法があります。

  • 部屋を掃除し整理整頓をしておく
  • 部屋の換気をこまめにして高温多湿を避ける

場所別対策おすすめの方法

それでは、今まで考えた3つのポイントをベースに、おすすめの方法を、「場所別対策」で紹介します。

ベースは同じですが、場所別に絞った対策をするとより確実な駆除が可能になります。

たたみの部屋

たたみの部屋は、ダニが繁殖しやすい環境となっています。

畳は人間にとってもダニにとっても心地よい「温度や湿度」が保たれ、隙間にゴミが溜まりやすいので「エサ」も豊富です。

畳の部屋にダニがいるなら、次のようなステップで対策をしてください。

  1. 一畳当たり30秒以上時間をかけて掃除機をかける。
  2. 畳の表面だけではなく、下も掃除する。
  3. 畳の下に、ダニ用シートを置く。

カーペットの部屋

カーペットの部屋は、ダニが捕食者から隠れやすい環境になっています。

掃除機で吸い取っても、カーペットの繊維に絡みついて吸い取ることができません。

布団のダニを掃除機で吸えないのと、同じ理屈です。
※詳しくは、「掃除機の効果的な使い方は?」の見出しで解説します。

カーペットにダニがいるなら、次のようなステップで対策をしてください。

  1. コインランドリー、布団乾燥機などを利用して、カーペットを50℃以上の熱でダニを死滅させる。
  2. 死んだダニや糞を掃除機で完全に吸い取る。できればカーペットを丸洗いする。
  3. ダニ予防として、換気を心がけ、カーペットの上に食べ物をこぼさないように気をつける。

布団

布団は、最もダニが多い場所です。

人間が毎日寝る場所なので、快適な温度と湿度という『環境』、フケ、垢、髪の毛という『食糧』、そして布団の中に潜り込んで安心して卵を産める『場所』があり、ダニにとって最高の住処となっています

布団にダニがいるなら、次のようなステップで対策をしてください。

  1. ダニを殺すために、布団乾燥機にかけるかクリーニングに出す。
  2. 死んだダニや糞を掃除機で完全に吸い取る。
  3. ダニ予防として、換気を心がけ布団を出来るだけ清潔に保つ。

ソファー

ソファーは、寝具に次いでダニが多い場所です。

布地はダニが住みやすい環境でが、それに加えて暗い隙間があるのでダニが住みつきます。

ソファーには、下の図のように「隙間」がたくさんあります。

ソファの隙間

ソファーにダニがいるなら、次のようなステップで対策をしてください。

  1. スプレー、スチームアイロンでダニを殺す。
  2. 掃除機で死骸や糞を吸い取る。隙間の部分も入念に吸い取る。
  3. ダニ予防として、換気を心がけ、ソファーの上に食べ物をこぼさないように気をつける。

ダニは、服にも発生します。

布製品には、何でも住処にしますが、特にタンスやクローゼットの中のように暗い場所には発生しやすくなります。

服にダニがいるなら、次のようなステップで対策をして下さい。

  1. ダニを殺すために、衣類の種類に応じて以下のどれかを行う
    • 50℃以上のお湯に30分以上つけてから洗濯機にかける
    • 乾燥機にかける(乾燥機は50℃以上になります)
    • クリーニングにだす
    • 布団乾燥機の中に衣類を入れる。
  2. 掃除機や、カーペットクリーナー(コロコロ)などで、服についている死骸や糞をとる。
  3. ダニ予防として、タンスやクローゼットに乾燥剤を入れる。

ぬいぐるみ

ぬいぐるみにも、ダニがいっぱい生息しています。

ぬいぐるみは、垢、髪の毛、ほこりなどが溜まりやすくダニの餌が豊富にあります。

ぬいぐるみにダニがいるなら、次のようなステップで対策をして下さい。

  1. ダニを殺すために、ぬいぐるみの種類に応じて以下のどれかを行う。
    • 50℃以上のお湯に30分以上つけてから洗濯機にかける。
    • 布団乾燥機の中に衣類を入れる。
    • ダニ用スプレーをぬいぐるみにかける。
  2. 掃除機や、カーペットクリーナー(コロコロ)などで、服についている死骸や糞をとる。
  3. ダニ予防として、ぬいぐるみを置いている部屋の換気し、ぬいぐるみを清潔に保つ。

カーテン

カーテンには、実は大量のダニが潜んでいます。

一見きれいに見えるカーテンでも、ほこりがいっぱいついていますので、ほこりの量に応じてダニも生息しています。
※ほこり1gに、平均1000匹のダニがいます。

カーテンにダニがいるなら、次のようなステップで対策をして下さい。

  1. 50℃以上のお湯に30分以上つけてから洗濯機にかける。
  2. 掃除機や、カーペットクリーナー(コロコロ)などで、カーペットについている死骸や糞をとる。また、カーテンレールについているほこりもきれいに取り除く。
  3. ダニ予防として、週に1回掃除機でカーテンの埃を吸い取る。

平行で効果抜群な駆除3つのポイント

平行して行うと良いダニ駆除の方法は、「増やさない」「発生させない」「駆除する」の3つのポイントです。

ダニの存在を完全になくすのは現実的ではありませんので、絶対数を出来るだけゼロに近づけることが必要です。

これ以上増やさない!

今いるダニを、これ以上増やさないのは大切です。

ダニは、ほっておけばどんどん繁殖しますが、湿度をしっかり管理すれば今いるダニがこれ以上増えることはありません。

愛知県衛生研究所が述べている通り、「ダニは、(最適60~80%)でよく繁殖します。…湿度50%以下では繁殖できません。」
ダニは、(最適60~80%)でよく繁殖します。…湿度50%以下では繁殖できません。

引用:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」 https://goo.gl/BYkGoG

ダニの繁殖を防ぐために、「ダニの繁殖する条件常を消しておく」の見出しに書かれている内容を実践してください。

新たなダニを呼び寄せない!

新たなダニを、呼び寄せないことも大切です。

ダニは、家の中で繁殖するだけでなく、家の外からやってきます。

外部からやってくる経路の中で、次のようなものがあります。

  • 人の衣服を通して
  • 物、食品を通して
  • ペットを通して

それで、ほこりっぽい部屋にいた人やモノを家に入れる時は、熱湯で洗う、ダニを駆除するスプレーをつけるなど十分な対策をして下さい。

また、ペットが草むらに入ると「マダニ」や「イエダニ」がついている可能性がありますので、シャンプーでしっかり洗い、取り除いて下さい。

今いるダニをできるだけ駆除!

今いるダニをできるだけ駆除するよう、常に心掛けてください。

ダニの数が少なくなれば、アレルギー反応はなくなります。

千葉県環境軽量協会は、ダニの数とぜんそくの関係について次のように説明しています。

ハウスダスト中のダニアレルゲン(Der1)が細塵1g あたり2μgを超えるとダニアレルゲンに感作され、10μgを超えると喘息発作を誘発するリスクが高まる、というダニ汚染基準が提唱されている。またわが国の学校環境衛生の基準では、ダニ数は100 匹/m2 以下、又はこれと同等のアレルゲン量以下であること、と定められている。
(3)ELISA 法による室内アレルゲンの分析方法の検討

引用:千葉県環境軽量協会「(3)ELISA 法による室内アレルゲンの分析方法の検討」 https://goo.gl/iVZkFV

ダニ対策・駆除グッズの嘘ホント

ダニ対策・駆除グッズの嘘ホント
ダニ対策や駆除グッズには、嘘かホントか疑わしいものがあります。

全てを信じて無駄な対策をするのも賢くありませんが、すべてを疑って何もしないのもまた正しい選択とは言えません。

大事なのは、それぞれの対策やグッズの根拠を見分けることです。

「ダニ対策」「駆除グッズ」それぞれに効果があるといえる根拠と、その根拠を元にした使い方について解説します。

身近なダニ対策の真実

身近なダニ対策には、正しいものとそうでないものがあります。

ネットでは、情報だけが一人歩きしているものがありその中では、一部だけが真実のものもあります。

「布団乾燥機」「アイロン」「ダニ対策用布団」の効果性についての真実を、解説します。

布団乾燥機の効果

ダニ対策に布団乾燥機は、「有効」です。

布団乾燥機の温度は、ダニが生息することができない50℃以上の温度を使っています。

愛知県衛生研究所は、ダニは「高温には弱く、50℃では30分以内に死滅します。」と述べています。
高温には弱く、50℃では30分以内に死滅します。
引用:愛知県衛生研究所「居住環境のダニとダニアレルゲン」 https://goo.gl/Y8tkf5

しかし、布団乾燥機はダニの逃げ場がないように、全体を覆えるサイズのものでしか効果がありませんので、注意が必要です。

下記の図のように、布団が完全に覆えるように使ってください。

布団乾燥機

画像:ためしてガッテン2018年7月22日放送

掃除機の効果的な使い方

掃除機の効果的な使い方は、「ダニを殺した後」に使うという方法です。

ダニが生きている状態で掃除機をかけても、繊維にへばりついて吸い取ることができません。

下記の動画を見れば、生きたダニに掃除機をかけるとどうなるかを肉眼で確認することができます。

動画:youtube「掃除機で生きたダニは吸い取れない」

しかし、ダニの「死骸」や「糞」など、掃除機以外ではなかなか掃除できないものも吸い取ることができますので、掃除機はダニが死んだ後に使うと「非常に効果的な道具」ということができます。

アイロンは効果なし

ベッドのダニ対策に、アイロンは効果がないとは言えませんがあまりオススメできません。

アイロンの大きさでは、ベッドすべてのダニを殺すのが難しいからです。

アイロンを使ったベッドのダニ対策は次のような方法で行わなければなりません。

  1. ダニをベッドの表面に呼び寄せるために、部屋を1時間以上暗くする。
  2. スチームアイロンを1ヶ所につき、20秒~30秒をあてる。
  3. 殺したダニを掃除機で吸い取る。

以上のステップを忠実に行うと、ベッドにいるダニを殺すことは可能です。

しかし、ベッド全ての個所にアイロンをあてるためには、かなりの大きさのアイロンが必要となってくるでしょう。

私自身やってみましたが、普通のサイズのアイロンでは、「ベッド全体」に「20秒~30秒あてる」となるとかなりの時間と労力を使い途中で嫌になってしまいます。

高温死滅は根拠がある

しかし、高温でダニが死滅するのは根拠があります。

ダニは熱に弱く、50℃の熱を30分以上耐えることができません。

それで、「椅子」や「小さなソファー」などアイロンで十分なサイズなら、効果的といえます。

ダニが通れない布団がある

「ダニが通れない布団」があるのは、事実です。

ダニや、ダニの糞が通れないほどの超高密度の生地を使っていますので、物理的にシャットダウンすることが可能です。

例えば、株式会社クリニックふとんは、東レ試験法で発塵性比較テストをして
次のような結果を報告しています。

東レ試験法での発塵性比較テスト

引用:株式会社カービックジャパン公式HP https://goo.gl/mdxFK5

なお、上記の商品はネットでも購入可能です。

クリニックふとん シングル掛ふとん 150×200cm (税込28,080円)
クリニックふとん シングル掛ふとん

※クリックするとカービックジャパンの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/JGAtsG

ダニ対策用市販グッズの効果

ダニ対策用市販グッズは、ただ使うだけで確実な対策になるわけではありません。

それぞれどのような効果があるのかを理解し、その効果に応じた使い方をする必要があります。

「ダニ用スプレー」、「ダニ用忌避剤」、「ダニ用シート」、「100円均一のダニ対策グッズ」について解説します。

ダニ用のスプレーの効果

ダニ用のスプレーは、「生きたダニ」のみに効果があります。

ダニを殺す成分が含まれていますので、ダニがいる場所に直接ふりかければ殺虫効果があります。

例えば、KINCHO「ダニがいなくなるスプレー」は、ダニの殺虫作用がある「フェノトリン」という成分が使われています。

有効成分 ピレスロイド(フェノトリン
有効成分 ピレスロイド(フェノトリン

引用:KINCHO公式ホームページ「ダニがいなくなるスプレー」 https://goo.gl/W2mPCk

フェノトリンの効果は、次の通りです。

フェノトリンなどのピレスロイド系化合物(殺虫剤の成分として家庭用殺虫剤などで使用されている)は神経細胞におけるNa+の通り道であるNaチャネルに作用し神経伝導などを遮断することによって殺虫作用をあらわすとされる。

引用:日経メディカル処方薬辞典「駆虫薬(フェノトリン)の解説」

しかし、ダニの糞や死骸までは除去できないことを忘れないようにしましょう。

それでダニのスプレーをかけた後、しっかりと掃除機をかける必要があります。

また、フェノトリンには副作用がありますので、子供や肌の敏感な人は過度の使用に気を付けてください。

なお、フェノトリンを使ったダニ用スプレーには、次のようなものがあります。

ダニがいなくなるスプレー 300mL ×2セット(税込1,822円)
ダニがいなくなるスプレー

※クリックするとamazonの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/cG6kmY

アース製薬 ダニアース300ml(税込1,126)
アース製薬 ダニアース

※クリックするとamazonの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/L5iJ1Z

ダニ用忌避剤

ダニ用忌避剤(きひざい)とは、ダニを殺さないで追い出すグッズです。
※忌避とは、嫌がって避けること。

忌避剤には、ダニが嫌がって避ける成分が配合されているので、ダニを寄せ付けません。

ダニ用忌避剤は、ダニを殺すわけではないので、ダニの死骸処理が必要がないというメリットがあります。

またほとんどの駆除剤は天然成分を使っているので、肌が弱い人やお子様がいても安心して使うことができます。

ただ、忌避したダニはあなたの家の別の場所に移動することになります。

ダニを殺すグッズと並行しての使用をオススメします。

天然成分を使った、ダニ駆除剤には次のようなものがあります。

ムシさんバイバイシート(税込1,512円)
ムシさんバイバイシート

※クリックすると公式サイトの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/bLo6gU

ダニクリン キッチン用シート(税込1,080円)
ダニクリン キッチン用シート

※クリックすると公式サイトの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/DZcSu4

ダニ用シートの効果

ダニ用シートは、即効性はありませんが効果があります。

ダニ用シートの仕組みは、誘引剤でダニをおびき寄せて捕獲するというものです。

そのため、効果には個人差があり、使ってすぐに効果がある場合もあれば1週間かかる場合もあります。

その他、ダニ用シートの効果的な使い方は次の通りです。

効果的な場所 オススメ度 オススメする理由
足元の布団の下の隅 ダニ寝具に最も多くの数がいる。
暗い場所を好むので引き寄せやすい
枕の下 誘引剤の臭いが気になる。
引き寄せられたダニに噛まれる。
寝ている場所の近く 引き寄せられたダニに噛まれる。
ソファー、畳、台所の近く ダニはソファーや畳、台所にいる場合が多い。

ダニ捕りマットは、次のようなものがあります。

日革研究所 ダニ捕りロボ レギュラーサイズ1個(税込1,660円)
日革研究所 ダニ捕りロボ レギュラーサイズ

※クリックすると公式サイトの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/mrBGVo

どこでも使えるダニ粘着シートケース付き(1,980円)
どこでも使えるダニ粘着シートケース付き

※クリックすると公式サイトの商品ページが別ページで開きます。
https://goo.gl/MCvA1u

100円均一のダニ対策グッズ

100円均一のダニ対策グッズに、買う価値はあります。

100円均一のダニ対策グッズのメリットは、何といっても100円というコスパと、種類の豊富です。

これらのメリットを活かして、バラエティー豊かな商品をまとめて使うなら効果が薄いというデメリットを補うことができます。

100円均一のダニ対策グッズには、次のようなものがあります。

  • ダニ用シート
  • ダニ用駆除剤
  • ダニ用スプレー

安さに物を言わせて、あらゆる方向で攻めれば、確かに効果は出てきますが、効果は高価なものに比べると幾分落ちてしまいます。

100円均一のダニ対策グッズは、メインの駆除グッズと並行して使うことをオススメします。

オススメの市販グッズ

最後に、オススメの市販グッズを紹介します。

正しい使い方をすれば、どれも有用な道具ばかりです。

グッズ名 効果、メリット 効果的な使い方
ダニ用スプレー ダニを殺す マットレスやソファーなど、洗濯や乾燥機に入れることができないものに効果的
ダニ用忌避剤 ダニを追い出す 子供や肌が敏感な人にオススメ。
ダニ用シート ダニを引き寄せて殺す ダニと一緒に死骸も駆除できる。
100円均一の
ダニ対策グッズ
安さと種類が豊富 他のグッズの補佐的な役割で使うと効果的。

まとめ

家庭における、事前ダニ対策について解説しましたが、いかがだったでしょうか。

【ダニ対策とは】

  • ダニ対策は、「ダニが生息できない環境づくり」を、場所やもの別に徹底して行うことで、自力対策でも高い効果を発揮することができる。
  • 環境づくりに並行して、「ダニ駆除」をこまめに行うことで、より人に害の及ばないレベルまで個体数を減らすことができる。
  • 効果的なダニ対策は、ダニを殺した後に、死骸と糞を取り除き、ダニが増えにくい環境にする。

【ダニについて】

  • ダニについては、一括りに「小さな害虫」と考えると、不完全な対策と不適切な駆除につながってしまう。正しくダニについて理解し、どんな場所にどんな種類のダニが生息し、どうすれば効果的に駆除できるのかを知ることで、確実にかつ大きく我が家のダニの数を減らすことができる。
  • あなたの家に害をもたらすヒョウヒダニ(チリダニ)、コナダニ、ツメダニ、そして、イエダニ、マダニは、それぞれ餌となるものも生息する場所も異なる。

【ダニやダニアレルギーが増える条件、減る条件】

  • ダニが増えるのは、温度20~30℃、湿度60~80%。
  • ダニは5月~8月に増殖し、9月に死骸が増える。
  • ダニアレルギーとなるのは、ダニの死骸や糞
  • ダニは、50℃以上で30分以内に死ぬ。

ダニ駆除は、たとえ業者にお願いしたとしても翌年からまた増えてきます。

しかし、この記事を読んだあなたは、「正しいダニ対策」について、「場所別の対処法」「有効な道具」の有益な情報から、自力で2度とダニ被害に遭わない対策をとれるようになりました。

私自身、ダニアレルギーになっており、医師から「一度反応してしまうと完全に治療するのが難しい」と言われました。

しかもそのままにしておくと、症状はさらにひどくなるようです。

それで、ダニアレルギーになっている人も、まだなっていない人も家の中のダニを出来るだけ減らすようにしてください。

お子さんがまだ小さいなら、これから一生アレルギー反応に苦しむことになります。

この記事に書かれていることを「今すぐ」実行するなら、今も、そしてこれからもダニによるアレルギー反応を最小限に抑えることができます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。