「ガスコンロの下にゴキブリが…!!どうしよう…」「キッチンの棚の中に、ゴキブリの抜け殻を見つけてしまった…怖い!!」「冷蔵庫の裏を掃除しようとしたら、茶色い虫がいた…ゴキブリ…?!」
あなたは、このように『ガスコンロ下』や『キッチンの棚』『冷蔵庫の裏』など、台所でゴキブリを見つけてしまった…という経験がありませんか?
ゴキブリを目の前にすると…「ギャー!ははは早く捕まえなくちゃ~!」「でも自分で捕まえるなんて絶っっっ対にムリ!ムリムリ!!」と、パニックにおちいる方が多いと思います。

特に女性は、虫自体が嫌いな方が多いですからね。

ゴキブリを完全に駆除したい…。でも怖い…。理性を支配する“恐れ”の感情は、私たちの健やかな、かけがえのない毎日を台無しにします。

でも、ご安心ください。ゴキブリは、ここで紹介する駆除方法を実践することで、家から速やかに追い出す(駆除する)ことができるんです!

今回の記事では「家にいるゴキブリを完全に駆除したい」と悩まれている皆さんへ、以下の情報を紹介します。

  1. ゴキブリの種類と生態について
  2. ゴキブリによって起こりうる被害
  3. ゴキブリを寄せ付けない家の作り方
  4. 素人でもほぼ必ず成功する『ゴキブリ駆除方法』

私はこれまで33年間、さまざまな種類のゴキブリと対峙してきました。

実は私、引っ越し先の家で必ずと言っていいほど、ゴキブリに遭遇してしまう『ゴキ体質』なんです。

(部屋の下見が甘いのか…トホホ)
もちろん、最初は代わる代わる遭遇するゴキブリに悲鳴を上げるだけでした…。

夫や両親に助けを求め続けた日々。そして“転勤族であるわが身”をただただ恨んだ『辛い記憶』は、まるで昨日の出来事のように、頭の中に蘇ってきます。しかし、時がたつにつれ、いつしか「ゴキブリに自ら向き合わず、人に、外に助けを求めるだけじゃダメなんだ…!!」ということに気が付いたんです。

「自力で動こう!!」と覚悟を決めた後は、家で見つけたゴキブリの種類や、駆除の方法などを、ネットや書籍から貪欲に学び、いろいろな駆除方法を実践しました。駆除方法をシラミつぶしに実践したことが功を奏したのか、私のような素人でも『ゴキブリを確実に駆除できる方法』というものが、徐々にわかってきました。

“ゴキブリを駆除するコツ”を体得した私は、引っ越すたびにゴキブリ駆除に成功し、駆除後にゴキブリが現れることは2度とありませんでした。これは余談ですが、以前私が友達に、ゴキブリの『駆除エピソード』を面白おかしく話したことがきっかけで、友人・知人宅から“ゴキブリ駆除の相談”を受ける機会も増えました。

この記事を最後まで読むと、あなたは、家にいるゴキブリの種類を一瞬で見分けられるようになり、なおかつ『余計な手間』をかけることなく駆除に挑めますよ。

ご主人やご両親と協力して駆除するときにも役立つ情報を書き綴っておりますので、ぜひとも最後までご覧くださいね。

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1 あなたの家にいるゴキブリの種類と生態

ゴキブリの種類がわかれば、あなたは『家にいるゴキブリの習性』を前もって把握し、適切に駆除することが可能となります。そこでまずは“私たちの家に出現するゴキブリの種類”についてお伝えしたいと思います。

あなたのお家にいるゴキブリは、以下の6種類のうちのどれかです。

  1. クロゴキブリ
  2. チャバネゴキブリ
  3. ワモンゴキブリ
  4. コワモンゴキブリ
  5. ヤマトゴキブリ
  6. トビイロゴキブリ

「ちょっと待って!6種類もいるの?!」と、驚かれる方も多いかと思いますが、日本を飛び出して『地球規模』で種類を数えると、世界にはおよそ4,000種類ものゴキブリが生息しているんですよ。

日本では、上記6種類のゴキブリの中でも特に『1.クロゴキブリ』『2.チャバネゴキブリ』が、私たち人間の家に侵入し、住み着く可能性が高いです。

1-1 クロゴキブリ

クロゴキブリは、体長がおよそ25~40mmほどの、黒く艶めく身体をしたゴキブリで、日本全国に広く分布・生息しています。
画像:「クロゴキブリの画像」Wikipediaより転載画像:https://goo.gl/tk7yFv
上の写真のゴキブリは、お尻に卵がくっついていますね。これは、メスのクロゴキブリです。

ゴキブリは『卵鞘(らんしょう)』という皮に卵を包んで、産卵します。画像の卵は、卵そのものではなく『卵鞘』であり、この卵鞘の中には、およそ22~26個の卵が内蔵されています。

卵鞘には22-26個の卵が入っており、27℃では41日で孵化する。孵化後300-350日後に成虫になるものが多く、成虫は25℃で200日前後生存する。雌成虫は一生で20-30個の卵鞘を産む。

 
Wikipedia『クロゴキブリ』より抜粋 https://goo.gl/UK12Ce

クロゴキブリの若齢幼虫(じゃくれいようちゅう)※は、生まれてからおよそ300~350日で成虫へと進化し、成虫になった後は200日間も生きます。
※若齢幼虫(じゃくれいようちゅう)…ゴキブリの子供
ゴキブリの成長にかかる日にちを、月換算してみましょう。

300~350日 約10~11か月程度
200日 約7カ月弱

つまり、クロゴキブリは生まれてから死ぬまでに『18か月(1年6カ月)ほど生きる』という計算になります。

クロゴキブリの成虫(メス)は、生涯を通して20~30個の卵鞘を生みますので…
1つの卵鞘から、少なくとも22匹のゴキブリが誕生
          ↓
    22匹 × 20~30 = 440~660匹
          ↓
クロゴキブリのメスは、『18か月の間に440~660匹の若齢幼虫を生み出す』と考えられます。クロゴキブリは、オスとメスが家に浸入すれば、あっという間に繁殖してしまうんですね!

クロゴキブリは、他のゴキブリと比べて『寒さに強い』ため、“ゴキブリはいない”と思われがちな北海道においても、近年、出現が報告されています。

最近では北海道においてもその存在が確認されており、国内に生息する屋内性のゴキブリでは越冬可能な唯一の種である。

 
Wikipedia『クロゴキブリ』より抜粋 https://goo.gl/JLZPzT

クロゴキブリは、私たちの目の前に突然現れて「バサバサッ」と飛び立つことがあります。ゴキブリは本来“飛び続けるコト”が苦手であるため、飛び立ってもすぐ地面に落ちてしまいます。

しかし、たとえ短距離であっても、こっちに向かって飛んで来たらたまったモンじゃありませんよね?!でも、後ほど紹介する駆除方法を実践すれば、クロゴキブリを家の中から完全に追い出すことができます!ご安心ください。

1-2 チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリは、体長が10~15mmほどの小型なゴキブリです。

画像:チャバネゴキブリ(Wikipediaより転載)画像:https://goo.gl/wxZMh9
チャバネゴキブリは、クロゴキブリとは違って、飛び立つことができない上に、クロゴキブリよりも寒さにも弱い害虫です。ただ、チャバネゴキブリは寒さに弱いことから“温かい場所を見つけて住み着く”のがとても上手です。

ちなみに、クロゴキブリが家の中にある『外と通じる隙間』から侵入することが多いのに対して、チャバネゴキブリは『引っ越しの荷物の隙間』や『段ボールなどの資材の隙間』に紛れ込んで、家に入り込むことが多い傾向にあります。

なぜなら、チャバネゴキブリは身体が小さく、クロゴキブリの『黒い色』とは違って、場の風景になじみやすい外見をしていることから、人間が存在に気が付かず家に持ち込んでしまうんです。ここで注意したいのは、チャバネゴキブリは、一見『カメムシ』のように見えるため、ゴキブリと認識されず『駆除が遅れてしまうこともある』という点です。

活動温度の確保された環境ではほぼ通年、1ヵ月に1回の間隔で産卵すると考えられている。雌成虫は腹端に約20日間卵鞘を保持し、1卵鞘から約40匹の幼虫が孵化する。幼虫期間は約60日で、6回脱皮する。雌は一生で5回産卵する[2]。

 
Wikipedia『チャバネゴキブリ』より抜粋 https://goo.gl/ufuJXJ

チャバネゴキブリのメスは、クロゴキブリのメスよりも産卵回数が少ないですが、1つの卵鞘からはクロゴキブリよりも多い40匹の幼虫が生まれます。

そして、幼虫が若齢幼虫へと成長し、成虫へと進化を遂げるまでの期間が『60日程度』とすごく短いため、短期間で爆発的に繁殖してしまう恐れがあります。

クロゴキブリのように、目の前に突然『ニュッ』と出現する感じではなく、家の至る所に『チャバネゴキブリ出現!』『チャバネゴキブリ出現!』『チャバネゴキブリ出現!』…ってなるなんて、めちゃくちゃイヤですよね?
チャバネゴキブリのように“大量発生しやすいゴキブリ”を完全に駆除するには、バルサンのような燻煙剤を何度か使って、部屋をまるごと殺虫する必要があります。

1-3 ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリは、体長およそ40~48mmほどの大きな、茶褐色をしたゴキブリです。

画像:モンゴキブリ(名古屋市オフィシャルWEBサイトより転載)画像:https://goo.gl/HhRAxb
ワモンゴキブリはもともと、日本では九州や沖縄、南西諸島といった気温の高い地域に多く生息していたゴキブリです。

しかし、地球全体の温暖化が進む近年では、上記地域に限らず、西日本や都心に出現する機会が増えてきました。

成虫の体長40mm以上になる。前胸背板の縁に沿って輪状の黄白色紋があるので、普通種のクロゴキブリとは容易に区別できる。

クロゴキブリよりも高い温度を必要とし、沖縄、奄美、九州南部に加え、東京などの大都会のビルやホテルの厨房など、年間を通して温度の保たれた場所で繁殖している。貸し植木などを扱う園芸施設などで繁殖していた例もある。

 
名古屋市オフィシャルWEBサイト『ワモンゴキブリ』より抜粋 https://goo.gl/xBeFN7

ただし、ワモンゴキブリは、気温が20℃以下の環境において生息することができないため、冬の寒さが厳しくなる地域では、年をまたいで繁殖することができません。

ホッと安心…したいところですが、ワモンゴキブリには恐るべき “ある特性”が備わっているんです…。ワモンゴキブリの恐るべき特性―――それは『オスがいなくても繁殖できる』というところです!

全国に分布するワモンゴキブリは雌だけで3匹以上いると、雄と交尾せずに子孫を残す「単為生殖」が促進されるとする実験結果を、北海道大の研究チームが13日発表した。

 
毎日新聞『ゴキブリ 繁殖に雄いらず 雌3匹以上で単為生殖促進』より抜粋 https://goo.gl/h5Z8Ao

つまり、ワモンゴキブリを家の中で1匹見つけたら、その個体の性別に関係なく、私たちが知らない間に繁殖してしまう恐れがあるということなんです。たとえ1シーズンでも、5㎝ほどもある大きなゴキブリが次々と繁殖していったら、かなりショックですよね?!

ともすると、他の種類のゴキブリよりも速いスピードで個体数が増えていく可能性があるんですから…。

ワモンゴキブリはエサや水がなくても、30~40日程度生きながらえることが可能な、生命力の強いゴキブリでもあります。私たちの家に1度でも住み着けば“温かさ”さえあれば繁殖してしまう種ですので、見つけたら速やかに駆除してください。

1-4 コワモンゴキブリ

コワモンゴキブリは、体長がおよそ30~35mm程度の中型ゴキブリです。

画像:コワモンゴキブリ(名古屋市オフィシャルWEBサイトより転載)画像:https://goo.gl/QzSYMV
名前が似ている『ワモンゴキブリ』よりも小さく、身体の色はワモンゴキブリよりも黒っぽい個体です。背中の上部に白い『輪紋(りんもん)』という輪っかのような模様があるのが特徴で、主に九州や沖縄などの温かい地域に生息しています。

しかし、やはり温暖化の影響でしょうか?近年では、コワモンゴキブリもワモンゴキブリと同じく、都心に出現して繁殖するケースがあります。

本州中部の場合、一般に5 – 7月に羽化し、5 – 10月に産卵を続ける。卵鞘には22 – 26個の卵が入っており、27℃では41日で孵化する。孵化後300 – 350日後に成虫になるものが多く、成虫は25℃で200日前後生存する。雌成虫は一生で20 – 30個の卵鞘を産む。
食性は多くの害虫性ゴキブリの例に漏れず雑食性で、動植物の遺骸、各種食品、パルプ等様々なものを食べる。腸内にバクテリアを共生させることによって、様々な食物の消化を可能にしている。不衛生で湿度の高い環境を好むが、近縁種のワモンゴキブリやトビイロゴキブリよりもやや屋外を好む傾向が強く、南西諸島や小笠原諸島では、夜間に屋外で出会うことが多い。

 
Wikipedia『コワモンゴキブリ』より抜粋 https://goo.gl/VakEhe

コワモンゴキブリは、屋内よりも野外を好むゴキブリであるためか、私たち人間の家に住み着くことはそれほど多くありません。ただし、『飲食店』や『地下街』といった暖房設備が整っている場所で大量に繁殖していることがあります。

飲食店や地下街でお勤めされている方は、自宅にコワモンゴキブリの個体や卵を持ち込まないよう、衣服や荷物の状態をチェックしてから帰宅してください。コワモンゴキブリの卵も、卵鞘に包まれた状態で生まれます。

画像はクロゴキブリと卵鞘(Wikipediaより)画像:https://goo.gl/dnMhu5
コワモンゴキブリの卵鞘の大きさは、10mm前後ととても小さいですが、肉眼で確認することができる大きさです。ゴキブリは、卵鞘をいろいろな場所に生み落とします。

あなたがもし、卵鞘が付着している場所(レジや什器など)にぶつかったら、元あった場所から卵鞘が衣服にくっついて、自宅に持ち帰ってしまう恐れがあります。とにかく、帰宅時の“衣類チェック”は入念に!これ大事です!

1-5 ヤマトゴキブリ

ヤマトゴキブリは、体長がおよそ30㎜程度の『薄く茶色い羽』が特徴的なゴキブリです。

画像:ヤマトゴキブリ(名古屋市オフィシャルWEBサイトより転載)画像:https://goo.gl/woaur3
一見、クロゴキブリのように見えますが、羽の部分をよく見ると、クロゴキブリよりもツヤがないことがわかります。ヤマトゴキブリは、私たちの家に住み着くこともあれば、森林の中に住むこともある『半野外性』のゴキブリです。

朽ちた樹木の上や、落葉の中といった『他に住む場所』があるため、我々の家に住み着くケースはそう多くありません。しかし、森林の少ない地域などで、まれに家屋の中に住み着いて、『クロゴキブリ』の項で紹介した被害を生み出すことがあります。

ちなみに、ヤマトゴキブリは、冬に『休眠』という“越冬する習性”を持っています。だから、クロゴキブリと同じく、他のゴキブリよりも寒さに強い傾向にあって、北は青森県から、南は岡山県まで、幅広い地域に分布しています。

1-6 トビイロゴキブリ

トビイロゴキブリは、体長がおよそ30~40mmほどある、温かい地域に生息していたゴキブリです。

画像:トビイロゴキブリ(名古屋市オフィシャルWEBサイトより転載)画像:https://goo.gl/taKCY3
日本では、九州を中心に生息していましたが、飛行機や船などの貨物に紛れ込んでやってきたのか、今では北海道にまで広く分布しています。とはいえ、もともと寒さに弱いことから、発生するのは主に通年で暖房設備が稼働しているビルや地下街などに限られます。

2 ゴキブリによって起こりうる被害

ゴキブリは、私たちの家に住み着いて『不快感・不潔感』『感染症』『食品や書籍をかじる被害』を引き起こす可能性があります。

横浜市保健福祉局オフィシャルWEBサイトより抜粋

ゴキブリによる害
・不潔感・不快感を与えます。
・感染症や食中毒の原因となる菌を媒介することがあります。
・食品や本などをかじり、被害を与えます。

 
横浜市保健福祉局オフィシャルWEBサイトより抜粋 https://goo.gl/zDcRec

※衛生面での被害については、「ゴキブリが私たちに飛んでくる理由とゴキブリを避ける方法 ゴキブリが肌に触れるとどうなる?」で詳しく紹介していますので、合わせてお読みください。

ゴキブリの被害は、見た目の気持ち悪さだけではないんですね…!上記の被害以外にも、家にある電気機器のコンセントの中にゴキブリの死骸やフンがつまり『トラッキング現象※』が起こって家事が発生したという実例もあります。
※トラッキング現象…コンセントプラグの隙間にホコリなどがつまり、ホコリが湿気を帯びることで漏電し発火する現象
画像:ゴキブリによるトラッキング現象で焼失した部屋ゴキブリによるトラッキング現象で焼失した部屋(引用:消防防災博物館
ゴキブリによる被害は、屋内にいる個体数が増えれば増えるほど、発生の危険性が高まってしまいます。ゴキブリの存在に気が付いたら、1日も早く、後ほどお話しする「ゴキブリ駆除方法」を実践してください。

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3 ゴキブリが発生する条件

ゴキブリが住み着いてしまうのは、私たち人間の家に、以下の『ゴキブリが住みやすい3つの条件』がそろっているからです。

【ゴキブリが住み着きやすい3つの条件】

  1. 適度に温かい
  2. 湿度や水分が豊富
  3. エサが豊富

ゴキブリは、30~35℃程度の気温下で特に活発に動き回ります。また、ゴキブリはエサがなくとも『1適の水』さえあれば、数週間生きながらえることが可能です。

ゴキブリの体内には『脂肪体(しぼうたい)』という“栄養を蓄えるための器官”が備わっています。脂肪体のおかげで、ゴキブリはしばらくの間くちからエサを補給できなくても、栄養を自己補給できてしまうんですね。

ちなみに、ゴキブリは『ホコリ』や『水アカ』『髪の毛』『仲間(ゴキブリ)の死骸』など、とにかくいろいろなものを食べて栄養にします。

仲間の死骸も食べちゃうなんて…どうりで3億年まえから絶滅しなかったワケです…。
※ゴキブリは3億年前から、姿を変えることなく現代まで生き残ってきた昆虫です。まさに“生きた化石”です。

まずは、ゴキブリを根絶するために大切な、以下の『4ステップ』を徹底して心がけてください。“ゴキブリが発生しにくい環境”を作れば、ゴキブリの被害を徐々に、確実に減らすことができるからです!

4 ゴキブリを根絶するための4ステップ

ゴキブリを家から根絶するためには、あなたのお家をゴキブリが『住みにくい』『入り込めない』家に変える必要があります。ゴキブリが住みにくい家には、ゴキブリが繁殖しにくくなるからです。

ゴキブリが住みにくく入り込めない家を作るためには、以下の4つの条件を1つずつクリアしていきましょう。

ステップ1.汚れを残さない
ステップ2.隙間をふさぐ
ステップ3.乾燥させる
ステップ4.冬に暖房を使いすぎない

ステップ1.汚れを残さない

ゴキブリの侵入や繁殖を防ぐために、まず『汚れを残さない』ということを心がけてください。ゴキブリは、あなたのお家にある以下のモノをエサとして食べ、どんどんと繁殖してしまうからです。

【ゴキブリのエサとなりうるモノ】

  1. ホコリ
  2. 髪の毛
  3. 水アカ
  4. ウール繊維
  5. ペットの排泄物
  6. 段ボール
  7. 食べカス
  8. 砂糖

他にも、私たちが想像もしていないモノまでエサにしている可能性があります。だから、床に少しでもホコリが落ちていたり、台所に食べカスが散らばっていたり、洗面台の中にほんの少しでも水アカが残っていれば、ゴキブリはそれらを食べて繁殖してしまうんですね。

今日から、お家のお掃除は徹底して行ってください。ゴミは袋を2重にして包み、ペットの糞も同じく袋で2重に包んで捨てましょう。ゴキブリのエサとなりうる汚れは毎日キレイに掃除して、食品にはフタやラップをしておくことが大切です。

ステップ2.隙間をふさぐ

新たなゴキブリが家に入り込んでこないよう、家の中にある隙間という隙間を『布ガムテープ』『アルミテープ』や『防水パテ』を使ってふさいでください。

ゴキブリが入り込む隙間をふさげば、ゴキブリの新たな個体による繁殖を防ぐことができるからです。また、ゴキブリは狭い場所を好んで入り込み、そこから這い出してきますので、隙間を埋めることで、すでに室内にいるゴキブリの出現数も減らすことができます。

他にも、ご自宅の以下の場所に隙間がないかチェックしてみてください。

  1. トイレの便器と床の境目
  2. トイレの通気口
  3. 洗面所の下の排水管と床の境目
  4. 換気扇

上記の場所に隙間があれば、速やかにふさいでください。ゴキブリは、通気口や換気扇、排水口からも侵入してきますが、この3か所はふさぐことができませんので、ホコリネットや排水網などを設置して、ゴキブリの侵入を防ぎます。

他にも、あなたのお家の中で『ゴキブリの侵入経路』となっている場所があるかもしれません。

ゴキブリのひそみ場所
ゴキブリは次のような場所を好みます。
・暖かいところ
・暗いところ
・エサに近いところ
・湿気のある場所
・せまいすき間
(具体例)調理台付近、レンジや冷蔵庫の下・裏、配電盤、コンセント付近、壁紙の裏、食品保管場所、ゴミ置き場など
 
引用分・画像:横浜市保健福祉局『ゴキブリのひそみ場所』より抜粋 https://goo.gl/9kM7JN

あなたが日々生活を送る中で、少しでも疑わしき隙間・場所を見つけたら、布ガムテープや防水パテなどを使って、即座にふさいでいきましょう。

ステップ3.乾燥させる

今お住まいの部屋から『湿気』と『水分』を、できる限り排除しましょう。

なぜなら、ゴキブリは“エサがない環境”よりも“水分がない環境”にとても弱い虫であるため、湿気と水分のない場所には住み着かなくなるからです。

エサがなくても水さえあればかなりの期間生存します。

逆にいえば、ゴキブリが生存するには水が必須といえます。

 
東大阪オフィシャルWEBサイト『ゴキブリについて』より抜粋 https://goo.gl/NaHTCz

ちなみに、私が今住んでいる家(埼玉)にも、引っ越してきた当初、やはりゴキブリが発生しました。私も家族も、窓を開けて除湿(換気)したとき、ゴキブリが網戸の隙間から入り込んできてしまうのが怖かったので、ずっと昔から『除湿器』を使って湿気を防いでいます。

今の家でも、除湿器を使いながら駆除を徹底して以来、ゴキブリを見かけることはなくなりました。

湿気を排除するために、できれば除湿器を使用してください。除湿器は、今の時代でしたら、2~3万円程度で十分な機能が備わっている製品を購入することができます。

除湿器を導入するのが難しければ『水とりぞうさん』のような除湿剤を、湿気が溜まりやすい台所や洗面所、寝室などにたくさん置いてください。とにかく“お部屋の除湿”が、ゴキブリを寄せ付けないためのポイントです。

ステップ4.冬に暖房を使いすぎない

冬はお部屋の温度を20℃以下に保ち、衣服で体温をコントロールすると、ゴキブリの侵入・繁殖を防ぐことができます。

ゴキブリ(特にチャバネゴキブリ)は、寒い環境に弱い昆虫であるため、20℃を下回る環境では、活発に活動しなくなるからです。

ちなみに『一般財団法人 日本環境衛生センター(以下、日環センター)』では、過去に“チャバネゴキブリ”を用いて「どの温度を好んでチャバネゴキブリが集まるのか」について実験しています。

チャバネゴキブリBlattella germanicaが好む温度域に関する実験的観察
熱源に対するチャバネゴキブリの成虫の反応を、発泡スチロール製のブロック枠と紙製のシェルターボックスを用いて検討した。

その結果、チャバネゴキブリは30℃から35℃の間の温度域を最も好んで潜伏した。

しかし、45℃のような好悪に気に潜伏する個体も見られ、最も高い温度では52℃の場所にまで潜伏した。(中略)
他にもっと低い温度域の場所が自由に選択できる条件であったことから、空間温度がかなり高い条件であっても、十分に生息できることができると考えられた。

 
一般財団法人 日本環境衛生センター 第25号研究報告『チャバネゴキブリBlattella germanicaが好む温度域に関する実験的視察(PDF)』より抜粋 https://goo.gl/z36rFt

日環センターによると、チャバネゴキブリが1番多く集まったのは『30~35℃未満』の環境であり、それ以上高い温度にも適応できる虫であることが判明したと報告しています。

反対に、20℃未満の低い温度下に集まった個体は、たったの1匹しかいませんでした(上記表2参照)。

つまり、私たちの家の温度を20℃以下に保つと、ゴキブリの活動は沈静化し、繁殖を抑制することができるということです。

※20℃よりも低い温度であればなおさら良いですが、皆さんが風邪をひいてしまっては本末転倒ですので、温度管理は慎重に!

冬は夏よりも空気が乾燥しやすいので、ゴキブリの駆除には最適な時期です。暖房を使いすぎずに厚着を心がけて、ゴキブリの活動を抑えてください!

5 ゴキブリ“共通の手段”で駆除することが可能!

さきほど紹介した6種類のゴキブリは、どれも“共通の手段”で駆除することができます。『掃除』『隙間をふさぐ』『除湿』『20℃以下を保つ』ことを意識しながら、これから紹介する“素人も99%成功するゴキブリ完全駆除方法”を実践してください。

5-1 素人も99%成功するゴキブリ完全駆除方法

ゴキブリは、方法さえ正しければ、家から確実に駆除することができます。順番を変えて実践すると、効果が思うように現れない場合がありますので、必ず以下の順番にしたがって行動してくださいね。

ステップ1.個体数が多いときは『バルサン』を使う

チャバネゴキブリのように繁殖スピードが速いゴキブリに対しては、一時的に『バルサン』のような燻煙剤(くんえんざい)を使ってください。

バルサンのような燻煙剤を使うと、部屋の“浅い場所”にいるゴキブリを1度にまとめて撃退することができます。もしもご自宅に小さな赤ちゃんやお子さん、ペットがいる場合には、『バルサンノンスモーク 霧タイプ』がオススメです。

 

 
ノンスモーク 霧タイプは、他のバルサン製品よりも短時間(1~2時間程度)で使い終えることのできる燻煙剤。

また、ノンスモーク 霧タイプの薬剤は、使用後30分ほど換気し、なおかつ光に当たることで成分が分解されて消えるため、薬剤の害が気になる方でも安心して使うことができます。ただし、身体に害の少ないノンスモーク 霧タイプにも、以下のような注意点があります。

【バルサン ノンスモーク 霧タイプの注意点】

  1. 使用時は、お子さんやペットを別の部屋に移動する
  2. 汚したくない家具や家電は、ビニールシートなどで覆って保護する
  3. お子さんが手にするおもちゃも、ビニール袋などに入れて保護する
  4. 使用後は窓を開けて30分ほど換気する(隙間に注意!)
  5. お子さんがハイハイする場所は、床を乾拭きする
  6. ガス湯沸器や内釜式浴槽の種火、ヒーターなどは必ず消す
  7. ガスの元栓を閉めてから使用する

さらに、バルサンは狭い隙間に入り込んでいる個体には、薬剤が届かず、効果が得られない可能性があります。狭い隙間にいるゴキブリを駆除するために、次のステップへ進んでください!

ステップ2.数種類のベイト剤を定期的に置き換える

家にいるすべてのゴキブリを駆除するためには、『ベイト剤(撒き餌)』を使います。しかも、数種類を定期的に入れ替えて設置してください。2つの撒き餌を代わる代わる置く理由は、ゴキブリはいずれ、同じエサに飽きてしまい、撒き餌に食いつかなくなる可能性があるからです。

実際に、私の家でも“食べ飽き現象”と思われる出来事がありました。寝室の1か所だけ、ベイト剤を交換し忘れたとき、その日以降、寝室でゴキブリを見ることが多くなってしまったケースもありました。

このように、ゴキブリが1種類のベイト剤に飽きて食いつかなくなると、ゴキブリの駆除率がガクッと落ちてしまう可能性があります。

また、同じベイト剤を長く使用していると、ゴキブリの体内で『殺虫成分への耐性』が備わり、駆除効果がさらに落ちてしまう恐れもありますので、必ず2種類以上のベイト剤を定期的に置き換えて使用してください。

ちなみに、ゴキブリのベイト剤といえば『ブラックキャップ』『コンバット』といった製品が有名です。

 

 
どちらも、ゴキブリが食べると死滅する殺虫成分を含んだ撒き餌です。ブラックキャップとコンバット、どちらも最大のメリットといえば“卵も駆除できる”という点です。

これらの撒き餌を食べたゴキブリが卵を身ごもっていれば、撒き餌を食べたゴキブリが死ぬだけでなく、体内にある卵も孵化できなくなってしまうんです。この2つの撒き餌を、定期的(6か月ごと)に交換して設置してください。

ブラックキャップ…台所の隅や流しの下など、ゴキブリの生息する場所に5m2あたり2~4個置いて使用する
コンバット…10m2(約6畳)当り1~2個置いて使用する
撒き餌を設置したら、あとは『ゴキブリ退治に1番効果的な殺虫スプレー(筆者比)』を用意してください!

ステップ3.ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせで撃退

私が、ゴキブリ退治にもっとも効果的で、なおかつ使い勝手がいい!と思った殺虫スプレーは『ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ』という製品です。

 

 
私が今まで使ってきた殺虫スプレーの中で、1番“即効性”に優れている殺虫剤です。ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせには、ゴキブリの息の根を瞬時に止める『イミプロトリン』という有用成分が配合されています。

また、ゴキブリが出現しやすい場所へあらかじめスプレーしておくと、残効成分『メトキサジアゾン』が、寄ってきたゴキブリも“まちぶせ駆除”してくれるんです。こうして、ゴキブリを地道に、かつ着実に駆除することで、いずれ成虫も若齢幼虫も卵も、すべて排除することができるんです!

「まさか!そんな簡単に駆除できるワケないでしょう?!」と思ったら、ぜひとも1度実践してみてください。実践から1週間前後の期間内に、ゴキブリの数が減っていくのがわかるはずです!

6 駆除後は「ゴキブリが住みにくい家づくり」を心がけよう!

せっかくゴキブリを駆除するのですから、駆除後は『ゴキブリが住みにくい家づくり』を心がけてください。

  • 掃除機は1週間に1回かければいいや…
  • お菓子食べてカスが散乱したけどまぁいいや…
  • 台所とか洗面所とかすぐ汚れるし、掃除が面倒だな…

こんな風に『ユルく構えていた知人』のゴキブリ駆除を手伝ったことがあったんですが、3か月後にゴキブリが再発して、メチャクチャ後悔していました。ご自宅での大切な時間に再び『ゴキ被害』がやってこないよう、駆除後は『清潔な環境』を保つことが1番大切です。

まとめ

今回の記事では、ゴキブリ駆除に長けている筆者が、以下の4つの『ゴキブリ駆除に役立つ情報』を中心にお話ししました。

  1. ゴキブリの種類と生態について
  2. ゴキブリによって起こりうる被害
  3. ゴキブリを寄せ付けない家の作り方
  4. 素人でもほぼ必ず成功する『ゴキブリ駆除方法』

ゴキブリ撃退のポイント

  • ゴキブリは、種類に関係なく同じ方法で駆除することができる
  • 自宅で『掃除』『隙間をふさぐ』『除湿』『暖房を使いすぎない』ことを徹底する
  • 『バルサン』『ブラックキャップ・コンバット』『ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ』を使って、ゴキブリを着実に駆除する
  • 駆除後も『ゴキブリが住みにくい家づくり』を続けて行う

ゴキブリは『クモ』と同じくらい、人間に嫌われcている害虫です。ゴキブリに『悪意』はありませんが、私たち人間も、決して悪意があって駆除に臨むワケではありません。

ゴキブリがたくさん繁殖してしまう前に、こちらでお話しした駆除方法を実践していただくと、駆除するゴキブリの数を最小限で抑えることができますよ。

どうしてもゴキブリの被害が止まらない!と悩むようでしたら駆除業者に相談するのも一つの手です。『個人駆除の限界…プロのゴキブリ駆除業者に頼んだ場合の驚きの効果』では業者駆除ならではの効果と相談前に知っておきたい3つのポイントも紹介しています。合わせてお読みください。