ある日、実家を離れて一人暮らしを始めた友人から、ネズミについて相談の電話がありました。

友人:君、たしか害獣駆除ライターだったよね。
最近アパートに、ネズ公が住み着いていて困っているんだ。

ネズミは嫌いじゃないんだけどね。
夜中に天井裏で走り回るから気になって眠れないんだよ。

私:大変だね。どうしてネズミってわかったの?
友人:ネズミっぽいのが床を走り回っているのを見たんだよ。
市販のネズミ駆除用の粘着シートを設置したら、やっぱりネズミだった。
三匹ひっかかったよ。

「10cmくらいのやつが2匹」、「5cmくらいの小さいのが一匹で」、毛色は茶褐色っていうのかな。
このネズミ、何の種類かわかる?
私:大きいほうのはたぶん「クマネズミ」で、小さいのは「ハツカネズミ」じゃないかな。
でも捕まえたなら一件落着だね。

友人:それが、ネズミはまだまだたくさんいてね…。
それでドラッグストアでピンク色の固形タイプの毒餌を「天井裏」に置いてみたんだけど。

周囲にネズミのフンはあるし、食い散らかした跡はあって毒エサは減っている。
でも相変わらずネズミは出没しているんだよ。

私:毒餌は『減った』んだね。そしたらもう少し待つといいよ。
いずれネズミはいなくなるから。天井の音はなくなるかもね。

ただクマネズミよりもう少し大きい、ドブネズミがいたら毒エサにかからないかも。

1週間後、電話口から唾が飛んできそうな勢いで電話がありました。

友人:君のいう通り、急に天井の音がなくなって、クマネズミの死骸は見つかったよ!
でもでっかいネズミが台所にいたんだけどそれがドブネズミ?

これってネズミの種類によって、食べる毒エサと食べない毒エサがあるということ?
ドブネズミの対処法もあるなら教えてくれないかな?

あなたも、「ネズミの種類に合わせた対策法」があるって知っていましたか?

ひと言に「ねずみ」といっても、「住む場所、弱点、好きな食べ物」がそれぞれ違います。

そこで今回の記事は、よりネズミ駆除の効果を上げたいという人に向けて、「ネズミの種類とそのポイントに絞った対処法」をご紹介します。

ネズミの種類に合わせた対処法をするためにはまず、あなたの家に被害を出すネズミの種類の特徴とその見分け方を知る必要があります。

もともと動物が好きな友人は、ネズミのことを調べていたら、だんだん興味がわいてきたようです。

アパートは犬猫を飼うのを禁止していますが、小動物なら可能ということなので、ネズミを捕まえて、飼育することまで考えていました。

私が、『ペットショップで売っているネズミ以外は飼ってはいけない理由』を説明すると、今度はペットショップで買うとしたら、「デグー」と「ハリネズミ」と「チンチラ」ならどの種類が一番飼育しやすいかという相談をされましたので、その点も補足事項としてご紹介したいと思います。

あなたも、ぜひ最後までこの記事を読んでネズミ対策と共に、ネズミについての理解を深めてください。

ネズミの意外な「魅力」に、気づくかもしれませんよ。

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1 対策を考える前にネズミの種類を知る

ネズミ対策を考える前に、「あなたの家に害をもたらすネズミの種類」を覚えておきましょう。

「え!? ネズミの種類全部を覚えなければいけないの?」と思うかもしれません。

確かに世界にはおよそ「1800種類」のネズミがいますが、日本に生息しているのはそのうち「28種類」です。

この中で、あなたの家に被害を出すネズミは「家ネズミ」といって、たった『3種類』しかいません。

つまり、たった「3種類」のネズミだけ覚えておけば、あなたは日本の家に被害を出すほとんどのネズミを知ったことになります。

もし家のネズミの種類を知らないで闇雲に駆除グッズを使うと、あなたは「無駄なお金や労力」を払ってしまうことになるかもしれません。

あなたが覚えておく必要があるネズミの種類とは、すなわち「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」です。

1-1 ドブネズミ

ドブネズミ
※wikipedia「ドブネズミ」より抜粋

ドブネズミがあなたの家に表れるとしたら、「床下か台所などの水回り」でしょう。

ドブネズミは、体長は20cm~30cm、尻尾は20cmほどある「大型のネズミで」、名前の通りドブや下水道に生息しています。

寒さに強く、泳ぐのも得意です。

ネズミは全て雑食ですが、ドブネズミは「肉食寄りの雑食」です。

攻撃性が高く、自分よりも小さな動物を捕食しようとするので鳥など小型のペットを飼っている人は注意が必要です。

高いところが苦手なので、高層マンションの高層階、また屋根裏や天井裏に登ることはありません。

1-2 クマネズミ

クマネズミ
※wikipedia「クマネズミ」より抜粋

「屋根裏や天井裏」を走っている足音が聞こえたとしたら、それはたいていクマネズミでしょう。

クマネズミは、体長が15cm~25ほどある大きなネズミですが、ドブネズミとは逆で「乾燥」した「高いところ」を好みます。

身体能力が高く、1,2メートルほどの高さでもやすやすと飛び越えてしまいます。
高層マンションの最上階まで、上がってくることもあるくらいです。

また非常に賢い動物なので、「人間をよく見て」います。

そして人間の生活に合わせて夜行性になったり、年配の人や子供だけになったら活動的になったりします。

肉食性があまり強くない雑食で、米や芋、果物などを好んで食べます。
お腹が空くと、石けんやプラスチックの容器など固形物ならなんでも食べてしまいます。

1-3 ハツカネズミ

ハツカネズミ
※wikipedia「ハツカネズミ」より抜粋

ハツカネズミは、物置や屋根裏など「雨風が防げる狭い場所」を好みます。

また人家以外にも林、草原、田畑などにも生息します。

寒さにあまり強くないので、普段屋外に住んでいても冬になると家の中に侵入してくるというケースがあります。

「草食性が強い雑食」で、穀物、野菜、花あるいは虫などを食べます。

ハツカネズミは大体3週間の妊娠期間で、子供を産みますので「ハツカネズミ」と名づけられました。
しかも、一度に2匹から7匹産みますので、ほっておくとどんどん増殖してしまいます。

しかしこの繁殖力の多さは、ハツカネズミだけではなく、ドブネズミやクマネズミも同じです。

このような繁殖能力を考えると、「家ネズミ全てはできるだけ早く駆除する」必要があるといえるでしょう。

1-4 野ネズミ(山ネズミ)

野ネズミ(山ネズミ)の種類は家ネズミよりも多いですが、あなたに害をもたらすことはないので、覚える必要はありません。

野ネズミ(山ネズミ)には「アカネズミ」「ヒメネズミ」などがいますが、山林に生息していて人間に関わりを持つことはありません。

2 ネズミの見分け方

ネズミの見分け方を知っておけば、いくつかの特徴に気付きます。
『特徴』を知っていると、「素人でもネズミを簡単に見分ける」ことができます。

ネズミは、「見た目」「出現する場所」「フン」に特徴がありますので、それぞれの特徴を覚えて、あなたの家に生息するネズミの種類を特定してみてください。

2-1 見た目の特徴で見分ける

「耳が大きくハムスターと同じくらいのネズミ」はハツカネズミ、で「耳が小さくて子猫くらいの大きいネズミ」がドブネズミ、「体長、尻尾、耳、目の全てが大きい」のがクマネズミです。

以下に、見た目の特徴を表しましたので、あなたの家に出没するネズミを見て判断してみてください。

ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
体長 約20~30cm 約15~25cm 約5~10cm
体重 200g~500g 100g~200g 10g~30g
尻尾 短い 長い 短い
小さい やや大きい 大きい
小さい 大きい 大きい
茶色っぽい灰色 茶褐色 白、黒、灰色など

2-2 出現する場所で見分ける

ネズミはそれぞれ得意な場所と苦手な場所がありますので、「出現する場所」でどの種類のネズミかを見分けることができます。

以下は、あなたの家に被害を出す可能性のある3種類のネズミが、出現する場所についての情報です。

種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
得意な場所 水気のある場所 乾燥した場所、高い場所 乾燥した場所、狭い場所
苦手な場所 高い場所 水気のある場所 水気のある場所
予想される出現場所 台所、床下、下水道、ゴミ捨て場 屋根裏、天井裏、マンションの高層階 物置、屋根裏、狭い隙間から入れる場所

上記の情報を参考にして、「高い場所にいるなら、クマネズミ」「水気がある場所ならクマネズミやハツカネズミではない」など、推理してみてください。

ハツカネズミはわずか「1cm」の隙間から侵入することができますので、小さな隙間に「ラットサイン」があるならハツカネズミと推測することができます。

※ラットサインとは、「ネズミがその場所にいる痕跡を残すサイン」のことで、「泥などの汚れ、臭い、フン」などがあります。

2-3 フンで見分ける

ネズミのフンには特徴がありますので、たとえネズミが目に見えない場所にいたとしても、「フンの形や落ちていた場所」で、ネズミの種類を見分けることができます。

以下は、あなたの家に被害を出す可能性のある3種類のネズミのフンについての情報です。

種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ
フンの大きさ 10mm~20mm 6mm~10mm 4mm~7mm
フンの形 やや丸い 細長い 端がとがっている
フンの場所 台所、水気のある場所 高所、あちこちに散らばっている 高所、物置、人目につきやすい場所
その他特徴 湿っている 湿っている 湿っている

このように、ドブネズミは「丸くて大きい」クマネズミは「細長い」、ハツカネズミは「小さくて端がとがっている」という特徴がありますので、フンの落ちている場所などからネズミの種類を推測することができます。

加えて、ネズミのフンと間違えられやすいものに、「ゴキブリ」と「アブラコウモリ」もありますので、それらの特徴も合わせて紹介します。

種類 ゴキブリ アブラコウモリ
フンの大きさ 1mm~3mm 5mm~10mm
フンの形 小さくて丸い 細長い
フンの場所 一定箇所に大量に落ちている 軒下、屋根の下
その他特徴 小さいのでゴミと間違えやすい。 乾燥してもろい。

アブラコウモリは、特にネズミのフンと間違えやすいですが、乾燥しているか湿っているかで判断することができます。

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3 ネズミの種類に合わせた対策法

病気にはそれぞれに合わせた対処法があるように、「ネズミにもネズミの種類に合わせた対処法」というものがあります。

もちろん通常のネズミ対策でも、「ある程度」の効果を出すことができます。

しかし、家にいるネズミの種類を把握して、それに合わせた対処法をとると、駆除業者にお願いすることなく、ご自分で効果的にネズミを駆除することも可能です。

「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」それぞれの特徴と、それに合わせた対処法を考えてみましょう。

なおここでは「ネズミの駆除グッズ」がいくつか記載されていますが、特徴や効果など詳しい情報は「対面なし!接触なし!素人でもネズミを確実に駆除する方法 これで確実に駆除できる!ネズミの駆除グッズ」でも更に詳しく紹介していますので、合わせてお読みください。

3-1 ドブネズミ

ドブネズミは、肉食よりの雑食性で、体が大きく、力が強く、攻撃的という特徴があります。

トラップ

ドブネズミの力を考慮して、トラップを仕掛けるときは「しっかりと固定」しておきましょう。

また、ドブネズミを「捕獲器」や「粘着シート」などで捕まえた時、不用意に手を出すと噛みつかれることがありますので注意して下さい。

殺鼠剤、誘導するエサ

殺鼠剤(さっそざい)、つまり毒エサを使うときは、減っていないかを毎日確認して、減っていたらすぐに追加してください。

肉食性が強い雑食なので、誘導するエサは「サラミ」がおすすめです。
ドブネズミは、体が大きいので量をたくさん食べます。

肉なら何でも寄ってきますが、生肉は腐ってしまう悪臭や病原菌など別の被害が出てしまいますので注意して下さい。

侵入経路を断つ

侵入場所は、床下や下水道からくることが多いので「床の破損個所や、排水管の隙間」から入ってきます。

排水管の周りに隙間があるならそれを、ガムテープなどでしっかりと塞ぎましょう。

3-2 クマネズミ

クマネズミは、草食よりの雑食性で、体が大きく、知能や身体能力が優れているという特徴があります。

トラップ

クマネズミはまた知能や身体能力が高いので、中途半端にトラップを仕掛けると怪しまれてしまいます。

「粘着シート」を仕掛けるときは、隙間なく埋めてください。

隙間があるとそこをジャンプで飛び越えながら、うまく回避されてしまいます。

また捕獲器がなかなかひっかからないようなら、その場所にあるトラップを怪しんで着る可能性があります。

「定期的に場所を変える」など、クマネズミとの知恵比べが必要になってくるでしょう。

クマネズミはまた、ドブネズミと同様体が大きく、力が強いので、「捕獲器」や「粘着シート」はしっかりと固定しておきましょう。

そして噛みつかれないように、不用意に手を出さないでください。

殺鼠剤、誘導するエサ

クマネズミは体が大きいので、殺鼠剤や誘導するエサは減っていないかを毎日確認して、減っていたらすぐに追加してください。

クマネズミは草食性が強いので、穀物やヒマワリの種などもオススメですが、「サラミ」でも効果はあります。

クマネズミは、屋根裏など高いところに生息しているので、バルサン系を使うと効果があります。

手に届かない屋根裏でも、バルサンの煙でクマネズミを追い出すことができます。

侵入経路を断つ

クマネズミは「壁材の破損個所」などから、天井裏など高いところに上がりますので、侵入経路をチェックしておきましょう。

バルサン系などで、一度追い出した後侵入経路をしっかりと塞ぐことは大切です。

その他

「電磁波」や「超音波」は、クマネズミに効果がある場合とない場合があります。

常につけ続けると、慣れてしまって効果がなくなりますので定期的にオンオフする、「忌避剤」などと併用するなど工夫してください。

3-3 ハツカネズミ

ハツカネズミは、草食よりの雑食性で、体が小さく、好奇心が旺盛という特徴があります。

トラップ

ハツカネズミは人目を気にせずあちこちを歩き回り、好奇心が大きいので、「粘着シート」よりも「捕獲器」につかまりやすい傾向があります。

殺鼠剤、誘導するエサ

草食性の強い雑食性なので、サラミや穀物、野菜などを使ってください。

侵入経路を断つ

ハツカネズミは、とにかく小さいので、「直径1cm~2cm」ほどの隙間に簡単にはいることができます。

壁材の破損個所などから、ハツカネズミが侵入できそうな『小さな隙間』がないかどうか確認して下さい。

4 飼育OK?駆除必要?飼育できるネズミとできないネズミ

飼育できるネズミと飼育できないネズミの決定的な違いは、「ペットショップで売っているか」「野生であるか」です。

野生のネズミは病原菌をたくさん持っているので、触れたら感染症にかかる可能性があります。
野生のネズミを飼うのは、絶対にやめましょう。

飼育できるかできないかに、「ネズミの種類」はあまり関係ありません。

家庭で被害を出しているハツカネズミでさえも、ペットショップで売っているなら飼うことができます。

※実際に、ハツカネズミを売っているペットショップはあります。

逆に、逃げ出したハムスターであっても、一度野生に戻ったネズミは、病気をいっぱい持っている可能性が高いので捕まえてペットにすることはできなくなります。

4-1 飼育できるマイナーなネズミ

飼育できるネズミの中で有名なのは「ハムスター」ですが、ペットショップではほかにもマイナーなネズミがたくさん売っています。

飼育の面でネズミの良いところは、他の動物と比べて飼育費があまりかからないところにあります。
飼育用のカゴさえ買えば、あとはエサ代が月々1,000円もあれば十分です。

また、ペット禁止のマンションでも、ネズミのような「小型動物」は飼うことができるかもしれません。

ネズミの中には、人懐っこいネズミもいれば、奥深いネズミなど様々な種類のネズミがいます。

ネズミに興味を持ち始めて、飼育したくなったという人のために、ちょっとマイナーで魅力的な「デグー」「チンチラ」「ハリネズミ」を紹介します。

デグー

デグー
※wikipedia「デグー」より抜粋

ネズミとの触れ合いを求めているなら、「デグー」がオススメです。

デグーの特徴
体長 12cm~20cm
体重 300g~400g
寿命 5年~8年
エサ テグー用ペットフード(チモシー、ペレット等)、乾燥野菜
値段 2,000円~20,000円

デグーの魅力は、何といってもその人懐っこさ。
一度慣れると、あなたによって来て甘えてきます。

またエサをあげると、手でエサを持って食べてくれますが、その様子がなんとも愛らしいと評判です。

何匹か飼っていると、ケンカすることなく仲良く遊んでいる姿も可愛いですよ。

飼育で大変なのは、「温度管理」です。
夏場はクーラー、冬場はヒーターがないとデグーは死んでしまいます。

また、デグーは噛み癖がありますので、飼い主の手も噛みまくります。

あまり痛くはありませんが、お客さんが来るときは一言注意しておいた方がよさそうです。

チンチラ

チンチラ
※wikipedia「チンチラ」より抜粋

チンチラは、モフモフした毛皮が魅力のネズミなので、「動物を触るのが好き」という人にオススメです。

チンチラの特徴
体長 25cm~26cm
体重 420g~600g
寿命 10年~25年
エサ チンチラ用ペットフード(チモシー、ペレット等)、甘いものが好き。
値段 20,000円~80,000円

美しい毛並みと色、そして何とも言えない手触りは、ネズミが苦手な人でさえ「一度触るともう一度触ってしまう」ほどです。

チンチラはまた人になつきやすく、なでるととても気持ちよさそうな顔をしますし、一緒に寝ることもできますよ。

つぶらな丸い瞳で見つめられれば、あなたはチンチラのとりこになること間違いありません。

寿命が長く上手に飼育すれば20年以上生き残ることもあります。

しかし、ペットショップで売っているネズミの中で、チンチラは「ダントツに高い」のがネックになります。

ハリネズミ

ハリネズミ
※wikipedia「ハリネズミ」より抜粋

ハリネズミは、「ふれあいよりも鑑賞」という人にオススメです。

ハリネズミの特徴
体長 18cm~22cm
体重 300g~600g
寿命 4年~10年
エサ ハリネズミ専用ペットフード、虫、野菜
値段 15,000円~40,000円

「デグー」や「チンチラ」と比べると、ハリネズミの中には、あまり人に懐かないケースがあります
しかし、ハリネズミの魅力は何といっても、背中に覆われている針。
いくら見ても、飽きません。

その針の数は、およそ『2000本』と言われています。

背中とは対照的にお腹はぷにぷにで、あなたもそのギャップにやられてしまうかもしれません。

最初は触ろうとすると背中の針を立ててきますが、そんなことはおかまいなしにスキンシップし続けてあげてください。

ハリネズミは「デグー」や「チンチラ」のように、なつかない場合があります。

また温度にも敏感なので、夏はクーラー、冬はヒーターなどが必須です。

ちなみにハリネズミといっても、「ネズミ」ではなく、「モグラ」に近い分類となっています。

まとめ

ネズミの種類と対処法について、ご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

ネズミ対策のために覚えるネズミの種類は、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類だけ良いので、特徴は全部覚えておきましょう。

これら3匹のネズミは、「体の大きさや耳やしっぽの長さ」が違いますので見た目で見分けることができます。

たとえ実際にネズミを見ていないとしても大丈夫です!
住んでいる場所やフンの形状からも「これはこのネズミだな!」と判断することができます。

ドブネズミは、体が大きく力が強いので、捕獲器や粘着シートを仕掛けるときは、しっかりと固定をするようにしましょう。
おびき寄せるエサは、サラミが効果的です。

クマネズミは知能や身体能力が高いので、捕獲器の位置は定期的に移動し、粘着シートは隙間なく埋めてください。
おびき寄せるエサは、サラミか穀物が効果的です。

ハツカネズミは好奇心が旺盛なので、捕獲器によくつかまります。
おびき寄せるエサは、サラミか野菜がいいでしょう。

飼育できるネズミとできないネズミの決定的な違いは、ペットショップで売っているか野生であるかです。

マイナーなネズミの中で、飼育のしやすいネズミの順は、

  1. デグー
  2. チンチラ
  3. ハリネズミ

となっています。

同じネズミなのに、種類が違うと得意するところや苦手なところが全く逆なのがネズミの厄介なところでもあり、興味深いところでもありますよね。

野生ネズミはペットとして飼育することはできませんが、一人暮らしの男性にとって犬猫と比べて飼育がしやすく、ユニークな特徴を持っている「ネズミ」にひそかな人気が出ています。

私の友人も、ネズミの種類についての情報を教えてくれたことについての感謝のメールを、ペットショップで買ったばかりの「デグー」と共に送ってくれました。

あなたもぜひ一度、ペットショップに足を運んでネズミをみてみませんか?
今までストレスでしかなかった家にいるネズミが、『ちょっと違う視点』で見られるようになるかもしれませんよ。