私の友人の奥さんは、近頃では少し珍しい専業主婦。
結婚をしたことを機に、好きだった仕事も辞めて、今では旦那さんや子供のために忙しく家庭の仕事に専念をしています。
きれいな川の畔に新築の一軒家も購入し、なんのトラブルもなく幸せに過ごしていました。
しかし住み始めて10年以上たった、ある日のことです。
1階の壁を、ガリガリと何かがかじられる音が…
初めてその音を聞いたときは、何の音かわからずにびっくりしたそうですが、ネットで調べたらどうやらそれはネズミの模様。
最近、ベランダに何かのフンがひんぱんに落ちていて、普段開けない勉強机の引出しを開けたらそこにフンがあったこともあり、これらのフンが「ネズミのフン」だと確信したそうです。
しかし、部屋の中にはまだ出没していないので、ネズミの数や種類がいまいちつかみきれていないそうです。
それである日友人の奥さんは、害虫(害獣)駆除専門ライターの私に、このような電話をしてくださいました。
トタトタと足音がうるさくて夜も眠れません。
私:そうですか。
それは大変ですね。
奥さん:ねずみが穴を開けて侵入したと思ってその経路を探したんですが、家の壁のどこにも穴はみつからないんです。
私:ネズミはどれくらいいそうですか?
奥さん:かなりたくさんいると思います。
近所の畑にもとても大きなネズミがいたので、このままこの大きなネズミも、家に侵入してくるのではないかと思うととても不安です。
私:ネズミを確実に駆除したいなら毒エサや粘着テープがいいですよ。
市販のネズミ駆除グッズは試してみましたか?
奥さん:いろいろネットで調べてみたんですけど、燻煙タイプのものや超音波は室外では使えないですよね?
毒エサや粘着テープも考えたんですけど、ネズミが死んだらその死骸をどうしたらいいんですか?
できれば、ネズミと対面しないで確実に駆除したいんですけど、そんな方法ってあります?
あなたも壁の中や天井で走り回っているネズミや、外にいる野ネズミにどう対処したらよいか悩んだことはありませんか?
騒音被害だけならともかく、ネズミに配線をかじられてしまわないかと思うと心配ですよね。
そこで、今回の記事はネズミの被害の対策をしつつ、対面や接触を避けたいという人に向けて、「素人でも確実にネズミを駆除する方法」をご紹介します。
自力で確実にネズミを駆除するためには、駆除グッズを把握してその使い方を熟知しておく必要があります。
私は友人の奥さんに、「ネズミを追い出す方法」「ネズミを殺処分する方法」「信頼できる駆除業者を選ぶ方法」という3つの選択肢を紹介しました。
友人の奥さんは、ネズミにはもちろん、ネズミの死骸とも対面したくなかったので「ネズミを追い出すこと」を選び、無事成功したようです。
この記事に書かれていることを実行すればあなたも、ネズミからくるストレスや害から解放されますよ。
ぜひ、最後までお読みください。
※目次をクリックすると見たい文章をすぐ見ることができます。
1 深刻な影響を与えるネズミの被害
ネズミの被害は、あなたが思っている以上に深刻かもしれません。
野生の動物が家の中にいるということは、予想外の害が及びますが、とりわけ「衛生的被害」「悪臭被害」「家財の損傷被害」「精神的被害」「他の動物を呼ぶ被害」など「ネズミならではの害」があります。
1-1 衛生的被害
ネズミがもたらす衛生的被害はかなり深刻で、家の害獣の中でもトップクラスです。
※別名「動く病原菌」と呼ばれているほどです。
ネズミの体やフンには様々な種類の病原菌があります。
その病原菌の中には、「大変危険な状態になるもの」もあります。
その中でも、人間に特に害が及ぶのは以下の3つのケースです。
- 噛まれる
- 排泄物
- ネズミに寄生するノミやダニ
ネズミに噛まれる
ネズミに噛まれると、以下のような病状が出る可能性があります。
鼠咬症(そこうしょう)
症状:インフルエンザとはしかのような症状が出る。最悪の場合死ぬことがある。
アナフィラキシーショック
症状:急性アレルギー症状。しびれや呼吸困難。最悪の場合死ぬこともある。
また恐ろしい話ですが、赤ちゃんや寝たきりの老人にネズミがかみついて、「肉をかじりとる」という事故も起きています。
ネズミにかじられると、感染症も恐ろしいですが噛みつかれた後の傷口を縫い合わせるのが難しく、大きな傷跡が残ってしまいます。
ネズミの排せつ物
ネズミに直接触れることがなくても、「ネズミの排せつ物(フンや尿など)」に含まれる病原菌は、深刻な感染症をもたらす危険性があります。
病原菌の中には、
- 食中毒で有名な「サルモネラ菌」
- 致死率が20%以上もあるといわれている「E型肝炎」
- 同じく致死率が20%以上ある「ハンタウイルス」
などがありますが、厄介なことにネズミは「尿を垂れ流しながら動く」習性があります。
ネズミが一匹でも家にいるなら、病原菌が潜伏している可能性が高いので、お子さんがいらっしゃる家庭では、あちこち触らせないような工夫が必要です。
ネズミに寄生するダニやノミ
ネズミにはたくさんの「ダニやノミ」が寄生しています。
ネズミが、ダニやノミを運んでくるだけでも立派な被害ですが、ダニやノミは「ネズミの持っている病原菌(サルモネラ菌など)に感染されている」場合があります。
このようにネズミの病原菌を持ったダニやノミが、あなたやあなたの家族を刺すと深刻な感染症になってしまうかもしれません。
ここで代表的な病気である、「つつが虫病」の症状をご紹介します。
つつが虫病リケッチアを保有するツツガムシに刺されて5~14日の潜伏期の後に、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などを伴って発症する。体温は段階的に上昇し数日で40℃にも達する。刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分に多い。刺し口の所属リンパ節は発熱する前頃から次第に腫脹する。第3~4病日より不定型の発疹が出現するが、発疹は顔面、体幹に多く四肢には少ない。テトラサイクリン系の有効な抗菌薬による治療が適切に行われると劇的に症状の改善がみられる。重症になると肺炎や脳炎症状を来す。北海道、沖縄など一部の地域を除いて全国で発生がみられる。
引用元:厚生労働省「つつが虫病」より https://goo.gl/AtBjAZ
1-2 悪臭
ネズミの尿や、死骸から漂う悪臭は『強烈』です。
特に食事をする場所や寝る場所で、ネズミによる悪臭が漂うと、食欲が失せ、睡眠が妨害されます。
私の知り合いの中にも、「悪臭」に悩まされた人がいました。
彼の表現を借りると、『何とも言えない獣臭さ』が漂っていて、それが日に日に強烈になっていたそうです。
原因を突き止めるために部屋中を掃除しましたが、部屋がきれいになっても臭いが全く取れません。
それで掃除屋さんに依頼して調べてもらったところ、ついにその原因がわかりました。
その臭いの原因は天井裏にいるネズミだったようですが、なんと発見されたときにはすでに『溶けていて』、驚くことに「毛だけ」になっていたのです。
死んだ生き物を放置すると、腐って悪臭が出ます。
なぜなら生き物が死ぬと、細菌やカビによって分解が始まり、『悪臭の原因』となる物質が生成されるからです。
友人の家にいたネズミは、分解がかなり進んだ状態で発見されたので、悪臭の原因となる物質がたくさんある『液体』になっていたようですね。
彼の場合は強力な洗剤と除菌をして、やっとのことで部屋の中から悪臭いがなくなったようです。
このように、ネズミが家に存在する限り家の中に臭いが漂います。
ですがネズミが死んでしまうと腐ったり、友人のように腐敗が進むと「溶けて」しまったりして、臭いがさらに強烈になってしまいます。
1-3 家財の損傷
ネズミが住み着くと、莫大な家財の損傷が出てきます。
ネズミの歯は一生伸び続けるため、常に「何か」を噛み続けなければなりません。
そのため、特に配線ケーブルをかじられることによる「停電」、最悪の場合「火災」にまで発展することもあります。
東京消防庁予防部調査課によると、動物が原因で起こる火災が東京だけで、毎年20件前後あるようですが、その中でもダントツに多いのが『ネズミ』によるものです。
参考URL:東京消防庁「動物が原因で出火した火災事例について」より
ネズミはケーブルの表面を包んでいる絶縁体をかじりとってしまうため、電線がむき出しになってしまい、それが原因でショートして火花が起きてしまいます。
また、かじっていたネズミ自身が感電して、そのまま「ネズミが燃えて火元になり火事になる」というケースもあります。
1-4 精神的被害
ネズミの「騒音」を聞くことや、「ネズミが家にいるという事実」は精神的被害をまねきます。
「見えない場所からの音」というのは、経験のない人が想像する以上にストレスになるものです。
小さな「トタトタ」という音でも、「一度気にしてしまう」と頭から離れなくなってしまいます。
ネズミの音が毎晩聞こえてきて、ネズミが「配線をかじるかもしれない」、「病原菌をまき散らすかもしれない」ということを考えると精神的に不安定になってしまうかもしれません。
1-5 他の動物を呼ぶ
実はネズミが家にいると、他の動物を呼ぶ可能性も出てきます。
「え?他の動物も呼ぶってどういうこと!?」
と思われるかもしれませんが、ネズミも食物連鎖の中では「捕食される側の生き物」でもあります。
なので、イタチやヘビなど、捕食動物も呼び寄せてしまうことも充分に考えられるわけです。
※イタチによる被害は「費用を限界まで節約!自分でできるイタチ駆除方法3選 気になるイタチの被害」でも記載していますので、合わせてお読みください。
2 ネズミかどうかを判断する方法
姿が見えない場所で何か小動物が動いていたとしても、それがネズミとは限りません。
しかし、まだ目にしていないとしても、ネズミかどうかを「フン」や「音」で見分けることができます。
2-1 フンで判断する
ネズミが家の中にいるかどうかを判断するために、最も良い判断材料になるのは『フン』です。
ネズミは非常に警戒心が強いので、自分の生活圏外に足を運ぶことは『まれ』です。
つまり、ネズミは「行動する場所=生活圏内」なので、フンがあるならその場所を住み家としていると考えてよいでしょう。
ネズミのフンの形状
ネズミのフンの形状は、次のようなものです。
大きさ | 5ミリ~2センチ |
特徴 | 尖った米粒状 |
状態 | 湿っている |
似ているフン | アブラコウモリ(乾燥してパサパサしている) |
2-2 音で判断する
フンが見つからなかった場合、ネズミが出す「音」を注意して聞いて下さい。
天井裏で、『トタトタ』『パタパタ』という小さな足音がするならそれはネズミです。
ネズミの足音は、このようなものです。
動画:Youtube「天井裏のねずみ」より
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=qtNIx4sfliQ
ネズミより一回り大きいイタチやハクビシンなら『ドタドタ』という足音になっているはずです。
ハクビシンの足音は、このようなものです。
動画:Youtube「[ハクビシン]天井裏ハクビシンの音」より
https://m.youtube.com/watch?v=C3eML7FRv30&feature=youtu.be
また、イタチの足音は、このようなものです。
動画:Youtube「屋根裏を我が物顔で走り回るイタチ」より
https://m.youtube.com/watch?v=k2Hxjk4k_rE
さらに、ネズミは「常に何かをかじっている」ので『カリカリ』という音が聞こえてくるかもしれません。
そして説明する必要もありませんが、もし『チューチュー』という鳴き声が聞こえたらそれは間違いなくネズミでしょう。
ネズミの鳴き声は、このようなものです。
動画:Youtube「何の鳴き声? 実家の天井裏から・・・」より
https://m.youtube.com/watch?v=cagQdv4isZY&feature=youtu.be
3 ネズミの種類
ネズミの種類は大きく分けて、「家ネズミ」と「野ネズミ」があります。
日本に生息する家ネズミの中で、家庭に被害を出すのは、「ドブネズミ」、「クマネズミ」、「ハツカネズミ」の3種類です。
ネズミの種類を知っておけば、それに適した対応ができますので、ここでしっかりと覚えておきましょう。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
体長 | 約20~30cm | 約15~25cm | 約5~10cm |
尻尾 | 短い | 長い | 短い |
主な生息場所 | 水回り | 高くて、乾燥した場所 | 狭い隙間から入れる場所 |
特徴 | 寒さに強く、高いところが苦手 | 寒さに弱く、高いところが好き | 寒さに弱い、狭いところが好き |
3-1 ドブネズミ
ドブネズミは下水道やゴミ捨て場にも生息していて、「病原菌などを持ち込みやすい種類」でもありますので、見つけたらすぐに駆除をしましょう。
灰色で、体が大きく、尻尾は短いという特徴があり、下水道やゴミ捨て場にも生息し、寒さに強く、泳ぎが得意です。
基本的には屋外に生息していて、高いところは苦手なのでマンションなどの高い階に出没することはありません。
一軒家の床下などに入り込んだり、台所などの水回りに住み込んだりすることがあります。
台所など水回りの被害が多いなら、それはドブネズミでしょう。
3-2 クマネズミ
クマネズミは近年被害が増えていて、最も駆除対象になりやすいネズミとなっています。
茶褐色で、体よりも尻尾が長く、顔より耳が大きいという特徴があり、ドブネズミと逆で、「寒さに弱く高いところが得意」なので屋根裏や天井裏などに生息します。
病原菌を持ち込んでくることの他、配線などをかじって停電や、火災が起きてしまうことがあります。
天井裏など、高い場所から足音が聞こえるとしたらそれはクマネズミでしょう。
3-3 ハツカネズミ
ハツカネズミは好奇心が旺盛な生き物で、体の小ささを活かして小さな隙間のどこにでも入ってきます。
草原や田畑などにも生息しているため、体は小さいですがドブネズミやクマネズミと同じように「病原菌がたくさんついて」いますので、やはり駆除が必要です。
ハツカネズミは白や黒など色は様々ですが、『とにかく小さい』というのが特徴で、体長は他のネズミと比べて半分かそれ以下しかありません。
他のネズミでは入れないような、「小さな隙間」に侵入している形跡があるならそれはハツカネズミでしょう。
3-4 野ネズミ
野ネズミは、家庭で被害を出すことはほとんどありませんので、駆除する必要はありません。
野ネズミは山や野外で住むネズミのことで、「アカネズミ」「ヒメネズミ」などがいます。
たまにドブネズミを野ネズミと勘違いする人がいますが、ドブネズミは立派な(?)家ネズミの一種です。
4 これで確実に駆除できる!ネズミの駆除グッズ
ネズミの駆除グッズは、目的に応じたいろいろなものが出ています。
「ネズミを追い出すもの」もあれば、「ネズミを殺処分」するものもあります。
また、「即効性のあるもの」もあれば、「持続性があるもの」もあります。
いくつかのグッズを併用することで、効果をより発揮させられる場合もあります。
ここでは、ネズミ駆除に用いられているグッズを紹介しますので、それぞれの特徴を把握し、どのアイテムを使うかご自身で判断する材料にしてください。
4-1 忌避剤(きひざい)
忌避剤は、「出来るだけネズミと対面や接触を避けたい人」にオススメです。
※忌避とは、避けて嫌がること
ネズミを「殺さない」ので、死骸処理の手間や気持ち悪さを回避することができますが、その反面またネズミ戻ってくる可能性があります。
忌避剤の中では大きく分けて、「スプレータイプ」、「燻煙(くんえん)タイプ」「設置タイプ」の3種類があります。
スプレータイプ
スプレータイプをネズミの生息している場所にかければ、ネズミはその場所に入ることができなくなります。
また、ネズミに直接かけてその場所から追い払うこともできます。
スプレーするだけなので「手軽」ですが、「持続性があまりなく」、数日から数週間程度しか持ちません。
またスプレーは、「手に届く場所しか用いることができない」ため効果が限定的ですし、天井裏や目に届かない場所には不向きです。
他の駆除アイテムと併用して用いたり、突然ネズミが表れた時のための予備として用いたりすると良いかもしれません。
燻煙タイプ
燻煙タイプは、「広範囲に届く」ため天井裏や隙間に住み着いたネズミも逃しません。
「即効性はあり」ますが、「持続性はなく」、数日程度しか持ちません。
そのため燻煙タイプは、一度家全体のネズミを追い出すのに利用し、「再び戻ってこないように侵入口を塞ぐ」などの別の対処法も合わせて必要です。
設置タイプ
設置タイプは、ネズミが嫌な匂いを出し、その場所に近づけなくさせる効果があります。
燻煙タイプと比べると「即効性がなく」、設置する「手間」がかかりますが、「持続性が高く」数ヶ月もちます。
ネズミがいる場所を把握しているなら、即効性があり、広範囲に届く燻煙タイプを使って一度ネズミを追い出して、その後設置タイプを使うなど併用して用いることもできるでしょう。
4-2 トウガラシ
ネズミは、トウガラシの近くに寄ってきません。
トウガラシには、「カプサイシン」という成分がありますが、ネズミはこの成分が大の苦手。
そのため、ネズミの忌避剤にはトウガラシのカプサイシンを使ったものがあります。
わざわざ、忌避剤を買いたくないという人はまず「トウガラシ」でネズミを追い出すことができるかを試してみてください。
乾燥したトウガラシを使えば、かびることもありませんし、他の虫が寄ってくることもありませんので安心してください。
4-3 電磁波、超音波
ネズミが嫌がる電磁波や、高周波の超音波をつけるとその場所に、ネズミが近寄れなくなります。
このような機械を用いた駆除方法は、スイッチを押すだけで『半永久的』に使えますし、ネズミとの対面や接触を避けることができます。
ただし、電磁波や超音波は「即効性がなく」、長期戦が予想されます。
また、使い続けるとネズミが電磁波や周波数に「慣れてしまう」こともあります。
電磁波や超音波を出す機会は6,000円~10,000円など高額なものがほとんどですが、無料のアプリなどもありますのでスマホをお持ちの方は、まずこちらから試してみるのもよいかもしれません。
4-4 殺鼠剤(さっそざい)
殺鼠剤(毒エサ)は、死んだ後のネズミを「探して」、「処分」しなければならないという手間と、「気持ち悪さ」がありますが、確実に駆除するために忌避剤やトウガラシのように追い出したネズミが「戻ってくる」ということがありません。
殺鼠剤の効果を出すために、以下のステップに従って使ってみましょう。
ステップ1:餌付け
ネズミは、「警戒心が非常に強い動物」なので、このステップではまず「この場所のエサは安全である」と思わせる「餌付け」は大切です。
ここでの目的は、あくまで「餌付け」ですので、この時、殺鼠剤を入れないようにするのが大切です。
まずネズミを毒エサに呼び寄せるために、ネズミのエサを置きます。
ネズミは人間が好きなものなら、大抵何でも食べますが、ネズミを呼び寄せるような「匂いのする」もので、放置しても大丈夫なように「乾燥したもの」を置きましょう。
オススメなのは、「サラミ」です。
※ネズミの好物はチーズと思っている人が多いですが、実はネズミはあまりチーズが好きではありません。
ステップ2:エサに殺鼠剤を混ぜる
あなたが置いたエサが、「ネズミが食べた痕跡」があることを確認したらエサに殺鼠剤を混ぜてください。
あなたがまいた殺鼠剤が「減っている」のを確認しても、引き続き様子を見守ってください。
毒エサがなくなっているのに、相変わらずネズミが死んでいる気配がないとしても心配する必要はありません。
ネズミは「食料を貯蓄する」習性がありますので、殺鼠剤を巣に持っているだけでまだ食べていない可能性があります。
1週間~10日間ほど様子を見守って、殺鼠剤が減ったらまた追加してください。
ステップ3:ネズミの死骸を処分する
ネズミのエサも、殺鼠剤も減らなくなったらネズミが死んだということになりますのでネズミの死骸を探しましょう。
ネズミの死骸をほっておくと、腐ってそこから「悪臭」が漂ったり、「病原菌」が寄ってきたりしますので、できるだけ早く見つけて処分するようにしてください。
4-5 ネズミの捕獲
捕獲器や粘着シートを用いて、ネズミを捕獲するなら、ネズミを確実に駆除できます。
殺鼠剤同様、死んだ後のネズミを「処分」しなければならないという「手間」と、「気持ち悪さ」があります。
「ネズミの死体を探さなくてよい」という点では、殺鼠剤よりは手間が省けます。
ネズミを捕獲して処分する方法として、「捕獲器」を用いた方法と、「粘着シート」を用いた方法があります。
いずれにしても人間の臭いが付かないように、「手袋」をしてから設置してください。
また捕獲後に放置すると、「悪臭」や「病原菌」が寄ってくる原因となりますので、すぐに処分する必要があります。
捕獲器
捕獲器は、ネズミが好きなエサでネズミを捕獲する道具なので、好奇心が旺盛なハツカネズミには特に効果的です。
ネズミの好きな食べ物を、カゴの中に入れてネズミを捕獲してください。
エサは「サラミ」など匂いがして、腐りにくいものがベターです。
ネズミは「警戒心がとても強い」ので、すぐには捕獲できないはずです。
少なくとも1週間~10日間は、捕獲器を動かさないようにしてください。
私の知り合いの便利屋さんは、ネズミ駆除を依頼されると「捕獲器」を用いますが、「捕獲」とは名前だけで、大抵は捕獲時にネズミは挟まれて死んでしまいます。
挟まれて死んでいるネズミはちょっとエグイので、死体が苦手な人にはオススメできません。
粘着シート
粘着シートを設置すると、その上を歩いたネズミを捕獲することができますので、「ネズミが普段どこを歩いているかを把握している」場合には効果的です。
粘着シートは上手に設置しないと、ネズミはジャンプして飛び越えてしまうことがあります。
ネズミを確実にとらえるためには、通る場所に隙間なく設置するのがコツです。
5 素人が屋根裏に入っても大丈夫か
屋根裏は、人が入っても大丈夫のように設計されています。
ただし、屋根裏に入る時は必ず梁の上に乗るようにしてください。
天井板は厚さが3ミリほどしかありませんので、乗ると突き抜けて大けがをしてしまいます。
また、ネズミがいる屋根裏に入る時はネズミやネズミのフンのために、病原菌が萬栄していることがあり、肌に触れると感染症になる危険性があります。
長袖長ズボン、また軍手などをして肌が露出しないように気を付けましょう。
6 ネズミが住みにくい環境を作る方法
ネズミがあなたの家に住み着いたのは、それだけあなたの家がネズミにとって心地よい環境であるからです。
ネズミができるだけ「住みにくい」と思える環境を作るために、ネズミの「食料」「住む場所」「侵入経路」について考えてみましょう。
6-1 食料となるものを置かない
ネズミは、食料が豊富にある場所の近くに住みたいと思います。
もし、ゴミ箱をあされるような状態にしていたり、食べ物を放置していればネズミを呼び寄せているようなものです。
ゴミはしっかりと「ふたを閉める」ようにしておき、食べ物はネズミがかじることができないような「容器」に入れておきましょう。
また、残ったペットフードもネズミのエサになってしまいますのですぐに片づけましょう。
6-2 住む場所を与えない
ネズミは、ダンボール、衣類、布類、ティッシュペーパーなどを自分の住み家の一部にします。
長期間使用しない、押し入れや机などに、それらネズミのベッドになりそうなものが置いてあると、ネズミはそれらを利用して自分が住みやすいように整えてしまいます。
もし、長期間使用しない押し入れや家具があるなら、定期的に点検しネズミの住処にさせないよう注意する必要があります。
6-3 侵入経路を完全に塞ぐ
忌避剤などを用いて、一度ネズミを屋内から追い出した後にネズミの侵入を物理的に塞いで再び入ってこられないようにしましょう。
ネズミは、「あなたの家」という「心地よい住み家」を見つけたわけですから、一度追い出してもまた戻ってこようとするはずです。
ネズミを追い出して侵入経路を防ぐという方法は、ネズミを殺すことがない「平和的な解決策」となります。
ネズミと、対面や接触することもありません。
ネズミが鋭い歯で噛み切ることがないように、専用の「防鼠金網」や「防鼠板」で出入り口を塞ぎ、わずかな隙間はネズミが嫌いな臭いのする「防鼠パテ」や「忌避テープ」で埋めておきましょう。
ただし、ネズミの侵入口をすべて把握していないと気づかない場所から入り込んでしまうという危険性もありますので、あらかじめ調査が必要です。
侵入口の見つけ方
ネズミは糞や尿、あるいは足跡など「ラットサイン」を残します。
ネズミは「ひげで位置を確認する」ため、「壁に沿って走る」習性がありますので、壁の近くにラットサインが残ります。
ラットサインを見つけたら、それをたどって侵入口を見つけてください。
ネズミが侵入する場所は、柱、壁、天井の隙間、また戸袋、庇の下、換気扇や通気口などがあります。
7 駆除業者に頼むメリット
ネズミの駆除は自力でも可能ですが、駆除業者に頼むのはそれなりのメリットがあります。
では「自力で駆除」を行うメリットと、「駆除業者に頼む」メリットを比較してみましょう。
7-1 駆除の成果
「すぐに成果をだしたい」なら、駆除業者にお願いしましょう。
駆除業者は専門的な「知識」や「道具」そして「経験」からネズミを確実に駆除してくれます。
また信頼できる業者は、「ネズミ再来防止策」もしっかり行ってくれるでしょう。
一方自力で駆除を行う場合も、ここに書かれている方法で行えば駆除することは可能です。
また、自分の家ですので構造はしっかりと把握しているというメリットもあります。
しかし、やはり素人ですので「失敗する」ことがあるでしょう。
ネズミを追い出すことができたとしても、再侵入してしまうこともあるかもしれません。
再侵入したネズミは『学習』していますので、再び追い出すのは以前より難しくなります。
7-2 駆除の安全性
安全性を考慮するなら、駆除業者にお願いしましょう。
ネズミの駆除は、ネズミの病原菌との戦いがあり、ネズミのフンや死体の処理も伴います。
自力で駆除を行う場合、「しっかりと予防」をしなければ、「感染症」になってしまう危険性があります。
この点では駆除業者にお願いすれば、業者がすべて行ってくれますので、危険性は全くありません。
ただし、駆除技術がない悪質業者は物を破損したり、不必要に強力な薬剤をまいたりして、あなたの家族の健康を損なわせることがあります。
7-3 駆除する手間
自力で駆除を行う場合、ネズミの死体を処理したり、フンの掃除をしたりしなければならないという、手間や気持ち悪さがあります。
駆除業者のお願いするならあなたがしたくない、このような作業をすべてやってくれます。
基本的に、ネズミを殺すだけ殺して、「死骸の処理」だけ駆除業者に頼むということはできません。
もしネズミの死骸の処理ができないなら、最初から駆除業者に頼む方が賢明でしょう。
7-4 コスト面
費用を節約したいという人は、自力での駆除に挑戦してみてください。
費用の節約は、自力で駆除を行う最大のメリットといえるでしょう。
自力での駆除に失敗して長期戦になる場合、それだけ駆除グッズの費用も膨らんでしまいます。
しかしそれでも、成功すれば費用をかなり抑えることができます。
駆除業者にお願いすると、どうしても「高額な費用」がかかってしまいます。
8 信頼できる駆除業者を見つけるポイント
もし駆除業者にお願いするならば、デメリットを出来るだけ減らすために信頼できる駆除業者を見つける必要があります。
ここでは、信頼できる駆除業者を見つけるポイントとして、「ネズミ駆除の見方」「除菌」、「追加料金」について考えましょう。
8-1 ネズミ駆除の見方
信頼できる業者の駆除は、すなわち「ネズミがいなくなる」ということです。
一方でネズミがいなくなることが目的ではなく、「対策」が目的の業者もいます。
そのような駆除業者は、忌避剤をまいたり、粘着シートや捕獲器を設置したりするだけかもしれません。
でも、それくらいなら自分でもできますよね。
信頼できる業者は、ねずみが発生する「原因」を突き止めネズミが家から完全にいなくなるまで「徹底的」に処理してくれます。
そして、万が一ネズミが発生しても大丈夫なように、1年間の保証期間を設けてくれます。
8-2 除菌を徹底してくれる
信頼できる業者は、ネズミそのものだけでなく、「ネズミによる被害全て」の対策を行ってくれます。
その中でとても大事なのが、『除菌』です。
ネズミを駆除したり、死骸を処理したりするだけでは不十分です。
ネズミのフンや、死骸があった場所には細菌がいっぱいいます。
信頼できる業者はネズミの死骸やそのフンをすべて処分し、その後を徹底的に洗浄してくれます。
8-3 追加料金を請求しない
悪質業者の典型的なトラブルは、「費用」によるものです。
最初は格安料金でやってくれるはずだったのに、「別途工事」や、「ごみを廃棄する料金」などが請求され費用がどんどん膨らむことがあります。
中には、最初に請求した費用の「10倍以上」請求されることもあります。
信頼できる業者は、「見積もり」をしっかり取ってくれ、駆除作業後に見積もり以上の料金を請求することはありません。
9 一般的な駆除料金
ネズミの駆除料金は、一軒家で100,000円~200,000円です。
ネズミを完全に駆除するためには、ネズミを処分するだけではなく、侵入口をすべて塞ぐ防鼠工事(ぼうそこうじ)という作業もします。
逆に、50,000円以下で行っている業者は、ただネズミを追い出す、あるいは捕獲するだけという「目先だけの駆除」をしているケースが少なくありません。
いくら安くても、いくら保証期間があっても、保証期間が終わった後にネズミがまたやってきたとしたらあまり意味がありません。
中途半端な額で行う駆除作業は「一時的なもの」になってしまいます。
ネズミを完全に駆除し、再びやってこないようにするためには、ある程度のまとまったお金を払う必要があるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ネズミの被害は、予想以上のものだったのではないでしょうか
ネズミが家にいると最悪の場合「火災」の原因になったり、致死率が高い「感染症」になったりするという最悪の事態が起こることがあります。
ネズミかどうかは、フンや音で判断することができます。
水回りにいる大きいネズミが「ドブネズミ」天井裏にいるのが「クマネズミ」、そして小さな隙間に入り込むネズミが「ハツカネズミ」です。
「野ネズミ」は家庭に侵入することはありませんので、安心してください。
対面も接触も避けたいなら「忌避剤」「トウガラシ」「電磁波や超音波」を使いましょう。
追い出したネズミはまた「あの心地よい場所に戻りたい!」と思って戻ってきますので、侵入防止策をしっかりとしておきましょう。
確実にネズミを駆除したいなら、ちょっと気持ちが悪いですが「殺鼠剤」を使うか、ネズミを「捕獲」して処分しましょう。
素人が屋根裏に入っても大丈夫ですが、「梁の上」を歩くようにし、「天井板」には載らないようにしましょう。
また「衛生」に気をつけて、肌が露出しない服装をして下さい。
ネズミが住みにくくするためには、ネズミが食料をあさらないようにしっかりと保存し、あまり開けない物入れや机を定期的に確認し、追い出したネズミが侵入しないように隙間をしっかりと塞ぐことが大切です。
駆除の成果や安全性、また手間を考えるなら駆除業者にお願いするべきですが、やっぱり「コスト」が気になりますよね。
この記事に書かれている駆除グッズを使って、一度、「自力で駆除」に挑戦してみませんか?
もし、駆除業者にお願いするなら信用できる業者に頼みましょう。
信用できる駆除業者はネズミ駆除とは「ネズミがいなくなること」であるという見方をしている業者で、徹底的に除菌をしてくれ、追加料金を請求しません。
一般的な駆除料金は、「100,000円~200,000円」で、あまりにも安いところはただネズミを追い出したり捕獲したりする、目先だけの駆除をしているだけかもしれません。
ネズミはほっておくと、フンや尿をまき散らし、子供をたくさん産みますので被害がどんどん深刻になります。
見つけたら、できるだけ早く駆除して下さい。
私としてはネズミを殺すのではなく、追い出して再び侵入しないように措置をとることをおススメします。
ネズミは、「住む場所を間違えただけ」です。
ネズミを追い出してあげれば、ネズミは別の住み家を探しに行くことができますし、あなたもネズミと対面や接触をする必要がなくなるでしょう。
クジョカツ厳選のコウモリ駆除業者を無料で紹介
クジョカツが厳選した「あなたの条件に見合ったオススメのコウモリ駆除業者」を無料で紹介します。
おおよその料金相場は以下の通りです。
1箇所防除施工 25,000円~。
また、クジョカツを通じて行った作業には全て「賠償責任保証」を付けておりますので、作業中に「モノを破損させた」「怪我をしてしまった」などの事故が発生した場合、全て補償します。
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