「羽アリが大量発生して、電球の周りを飛んでいる」
「羽アリが部屋の中まで侵入してきた」
そんな光景を目にし、経験したことがある人は、少なくないのではないでしょうか。
この記事を読めば、万が一大量に羽アリが出てきたとしても、『距離を保って駆除する方法』が身につきますので、虫嫌いの素人でも、か弱い女の子でも、簡単に駆除できるようになりますよ。

まずは、羽アリの出没に悩んでいる方に向けて、『羽アリ駆除が怖くない理由』と『出現の裏にある危険性』についてわかりやすく解説します。さらに羽アリを『黒蟻』と『シロアリ』とで見分ける方法や、『虫嫌いでもできる羽アリの自力駆除方法』についても説明します。

もう羽アリが突然現れても、恐怖を感じる必要はありません。怖さと気持ち悪さをほとんど感じることなく、自力で駆除できるようになりますよ。
ぜひ最後まで、お読みください!

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1 羽アリ駆除は怖くない!離れた場所から安全に殺虫可能

羽アリ駆除は、離れた場所から安全に殺虫することが可能なので、実は害虫駆除の中でも、特に痛くも怖くない、簡単な作業です
大群で飛んできますので、見ると思わずゾッとしてしまうかもしれませんが、虫嫌いでも、女の子でも、余裕で対処することができます。
また、身近なものを上手に使えば、「どうしても気持ち悪い!」という思いも、最小限に抑えることもできるんです!

1-1 触らなければ噛まれることは絶対ない

羽アリは、触らなければ噛まれることは絶対にありません。
人が触ったりつまんだりしようとしたときに『自衛のため』に噛むだけなので、羽アリのほうから攻撃してくることはないんです。

「気持ち悪いし、触りたくなんてない!」と思っている人がほとんどかと思いますので、まず安心して貰って大丈夫ですよ!

1-2 攻撃しようと飛んでくることは習性上あり得ない

攻撃しようと飛んでくることは習性上、あり得ません。
羽アリが飛び立つのは、『交尾をして新しい巣を作るためだけ』なので、その目的以外のために無駄な体力を使うなんてことはないんです。

あなたが遠方から攻撃すると、羽アリは『その場から逃げる』か『その場に落ちて死ぬ』かどちらかになります。
飛んでいる虫を見ると、蜂のイメージから、自分に向ってきて「噛まれるんじゃないか?」「刺されるんじゃないか?」と不安になってしまいますよね。
羽アリに関しては、「襲われるのではないか?」という点は、全然心配ありませんよ!

2 大量発生した羽アリを自力で完璧に駆除する4つのステップ

以下の4つのステップを順番通りに行えば、羽アリ(黒蟻)をあっという間に駆除できますし、室内へのアリの侵入防止もできます。

  1. 駆除に必要なものを揃える
  2. 駆除スプレーで殺虫
  3. 死骸を掃除機で撤去
  4. 駆除後は寄せ付けない対策をする

大量の羽アリが出現すると、「何か『異常』でもあるのではないか」と心配に思うかもしれません。しかし、羽アリに関しては、大量発生は『普通の現象』ですので、落ち着いて対処して下さいね。
普段生活している目の見えない部分には、そこらかしこに、大量の蟻が存在しています。その蟻が、『一定の時期にあなたの目の前に姿を現しているだけ』なんです。

黒蟻の場合は、「気持ちが悪い」以外の被害は全くなく、シロアリのように家の基礎や木材に被害を与えることはありませんよ。
※繰り返しますが、羽アリがシロアリであるなら、巣を駆除しなければいけないので、目先の羽アリの駆除はせず、根本的解決のために業者を呼びましょう。

2-1 ステップ1 駆除に必要なものを揃える

一番目のステップは、『駆除に必要なものを備える』ということです。

羽アリ(黒蟻)の実害は「不快に感じること」なので、羽アリが発生したらすぐに駆除できるよう備えをすることで、心的ストレスをかなり軽減できます。
羽アリ駆除に必要なものと、準備しておくことは次の通りです。

駆除に必要なもの 準備しておくこと
殺虫スプレー すぐに使える場所に置いておく。
掃除機 紙パックがいっぱいになっていないか確認しておく。
虫コナーズ 侵入の可能性がある窓の数を確認しておく。

【ポイント】

  • 4月~11月の群飛※1(ぐんぴ)前までに忌避※2(きひ)対策する
    ※1群飛とは、群れを成して飛ぶこと。
    ※2忌避とは、嫌がって避けること。

【環境的な忌避対策】

  • 湿気を好むので、雨漏りや漏水があるなら補修
  • 庭先に木材や廃材があると仮住まいにされてしまうので処分

2-2 ステップ2 駆除スプレーで殺虫

二番目のステップは、『駆除スプレーで殺虫する』ということです。

駆除スプレーは、『2m~6m』の距離を噴射できますので、不快や恐怖を感じることなく、『遠くから距離を保って』安全に殺虫できるんです。

ちなみに、いきなり掃除機で吸い込むと、掃除機の中で生きていて、脱出しようとしたりすることがあるので、オススメできません。

【手順】

  1. 駆除スプレーをすぐに噴射できるように用意しておく。
  2. 部屋の中で一ヶ所だけ白熱電灯化蛍光灯をつけて、他の部屋の電気は消す。
  3. 羽アリが一ヶ所に集まるのを待って、スプレーを噴射する。

【ポイント】

  • 羽アリが光に集まる習性を利用して、白熱電球や蛍光灯を使い、羽アリを一ヶ所に集めてから、駆除スプレーを噴射し殺虫する
    ※LDEの光に反応しないので注意する

2-3 ステップ3 死骸を掃除機で撤去

ほうきとちりとりを使って死骸の片付けをすると、「羽アリの羽が舞ってしまいうまくできない」こともありますので、死骸は掃除機で吸ってしまいましょう。
掃除機で吸い取って紙パックごと捨てれば、羽アリの死骸を見ないで済むので、とっても簡単で、負担も少なくなりますね。

2-4 ステップ4 駆除後に寄せ付けない対策をする

駆除後に寄せ付けない対策は以下の2つです。

  1. 窓など、日常生活の中で開閉が多く侵入されやすい部分への忌避対策
  2. 発生時期は、夜間に窓を開けて明かりを灯さない

『家の周りのアリの巣全てを全滅させる』というのは、現実的な対策ではありませんので、羽アリが飛んでこないようにする方向で動きましょう。
大切なのは、『家の中に侵入させないことに重きを置くこと』です。
そのためには、次の2つの対策を行いましょう。
窓や玄関など、日常生活の中で開閉が多く侵入されやすい部分への忌避対策

 

発生時期は、夜間に窓を開けて明かりを灯さない
4月~11月の群飛時期には、室内の光が外に漏れないよう、そして光が灯された状態で窓を開けていないよう、注意しましょう。
羽アリは、夜間には月からくる紫外線だけを頼りにして動いていますので、電灯からくる紫外線を『月光の紫外線』と勘違いしてしまうんです。

暗がりのなかで室内の光を見つけると、まっすぐそこを目指して飛び集まってきてしまいます。
ひとたび大量に集結させてしまうと、網戸がついていても、網戸の目のわずかな隙間から、羽アリは侵入してしまいます。

  • ガラス窓を完全に閉め、鍵まで掛ける
  • 遮光カーテンを引く

発生時期には特に徹底し、自分で羽アリを集めないように工夫して下さいね。

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3 羽アリがシロアリなら今すぐ業者に相談しましょう!

羽アリがシロアリだった場合、うっかり殺虫スプレーで駆除しようとすると、駆除できなかったシロアリが拡散してしまい、あなたの家の別の場所に新しい巣を作ってしまいます。
思わぬきっかけで家が倒壊する恐れがあるので、すぐに業者に相談することをオススメします。

羽のついたアリの見分け方
羽のついたアリは体長はほぼ一緒なので一見同じに見えますが、『羽』と『胴体』をよく見ると、明らかな違いがあります。

まず『発生時期』考え、次いで羽アリの『羽』と『胴体』を見るのがポイントです。

見分ける部分 シロアリ クロアリ
発生時期 ヤマトシロアリ:4月~5月
イエシロアリ:6月~7月
 6月〜11月
ほぼ同じ 前羽が後羽より大きい
胴体 寸胴 腹部がくびれている

まず発生時期が『4月~5月』ならシロアリ、『8月~11月』なら黒蟻と判断できますね。
『6月~7月』のみ、シロアリと黒蟻両者の可能性がありますので、『羽』と『胴体』を見て判断してください。

羽アリの種類が見分けられるか不安なら、死骸や羽をシロアリの駆除業者に見てもらいましょう。死骸や羽を見れば、蟻の種類も特定して貰えますので、手間も省けます。

さらに、駆除業者に死骸や羽を見せることには、次のようなメリットもあります。

  • 万が一の場合でも、すぐに依頼できる。
  • 間違った判断をしないようになる。

まとめ

今回は、羽アリ駆除を成功させる方法について解説しました。
羽アリは人間を襲うことはありませんので、素人でも簡単に駆除することができます。大切なのは、まず黒蟻かシロアリかを見分けることです。

もし『黒蟻』なら殺虫剤を噴射し、その後掃除機で死骸を吸い取りましょう。
『シロアリ』なら、羽アリを駆除することで、家への被害が拡散する恐れがありますので、駆除はせず、シロアリ業者に調査をお願いするべきです。

羽アリは黒蟻なら、家に害をもたらすことはありません。むしろシロアリを食べてくれる『益虫』として働いてくれます。
しかしそうはいっても、家の中に大量に侵入されたら気持ち悪いですよね。
今回解説した方法で、部屋に入ってきた羽アリを駆除したら、次は部屋に侵入できないように対策をするのが大切です。

一度駆除して、侵入防止対策が身についたら、私の従姉妹のように、羽アリを見ても怖くなくなりますよ。
この記事によって、羽アリの恐怖を克服し、駆除に成功できることを心から願っています。