「帰宅すると、玄関に大量の羽アリが発生していた!」「風呂場で羽アリがたくさん死んでいる…」「この羽アリは、このまま放置しても害はないのかな?」羽アリ』が大量発生しているのを見ると、こんな風に驚いてしまいますし、怖くなってしまいませんか?
実はその恐怖、今から紹介する通りに『羽アリの正体を見極めて防除対策』を行えば、ゼロにすることができます。漠然とした不安の原因は、「なんでこんなにたくさんの羽アリが同時に自分の家に出てきてしまったのか」「もしかして自分や家に危険が迫っている異常事態では?」という危機感からですよね。
羽アリは、『大量発生してしまうこと自体が危険なのではなく、大量発生している種類によっては危険である』ということが、明らかになっているんです。『専門的知識のない人でも、コツを押さえれば確実に羽アリの種類を見分けられる』ことは、自治体など公的機関も明言していますので、あなたにも羽アリの正体を見定めることができます。
ここでは、羽アリの見分け方とともに、羽アリの駆除方法も紹介します。そして、『シロアリ』だった場合に視野に入れるべき、業者に防除を依頼する大切さや、よりその後の不安から解放されるコツもお伝えします。
いま、羽アリの大量発生におびえている方も、『羽アリの正体』を正しく見極められるので、「早急に対処すべきか」「放置でも問題ないのか」を自分自身で適切に判断できます。
『駆除方法』や、『危険な種類だった場合にすべきこと』まであなた自身、すぐ行動に移れるところまで理解することができるので、あなたの不安のすべてが解消でき一切の心配がなくなります!
そして、あなたやあなたの家族、そして大切な家という家財を『確実に守る』ことが実現可能となります。是非、最後までご覧くださいね。
1 羽アリの種類で危険度が違う
『危険な羽アリ』の場合と、『危険ではない羽アリ』の場合では事態の緊急性や駆除の方法が大きく異なるためまずは「危険かどうか」を見極めましょう。
羽アリの大量発生に遭遇すると、「なんだこれは!?」という『恐怖』『驚き』『不快』から、「どうやって駆除しよう」ということだけに目が行きがちです。
しかし、大切なのは、まず『事態の深刻度を見極めること』なんです。「危険か」を見分けるには、『蟻の種類』を見分ける必要があります。シロアリ駆除業者に連絡するのは、『蟻の種類』が分かった後でも、問題ありませんよ。
危険!シロアリの群飛による場合
『シロアリの群飛による場合』の羽アリ大量発生には、非常に要注意です。あなたの家に、シロアリの羽アリが飛来して来たということは、近くに『シロアリの巣』があるということなんです。
住み着かれてしまうと、住宅の木造部分を食べられてしまい、大きな被害を受けることになります。シロアリの羽アリが大量発生している場合には、以下の2つのどちらかの状況が考えられます。
- あなたの家にはまだシロアリ被害は無いが、家の近くにシロアリの巣がある
- すでにあなたの家にシロアリが住み着いており、被害が進行している
どちらの場合にせよ、業者にシロアリ調査を依頼して、あなたのお家の被害状況をチェックしてもらう必要があります。
【ヤマトシロアリの羽アリ】
画像:https://goo.gl/gWHw1M
シロアリは、通常『床下』というあなたの目の見えないところから食害を始めていきます。もし、羽アリという『危険のサイン』を見逃せば、次にあなたが「もしかしてシロアリ…?」と危機感を覚えた時には、とんでもない被害に発展したあとかもしれません…
クロアリの場合は家屋への害はない
同じ『アリ』でも、クロアリは家の倒壊を招くほどに木材を侵食することはないので家屋への害はありません。
クロアリの羽アリであれば、確かに量が多いと「うわっ」と思うかもしれませんが、大慌てで何か対策しなければいけないような、緊急事態ではないということです。仮に侵食されるケースとしても、クロアリは『腐った木材』に営巣するくらいなので、異常のないあなたの家を倒すような危険性はないんです。
もちろん、噛まれることも攻撃されることもないので、人への危険性も、好き好んで触らない限りはありませんよ。お金もかからず、自力で簡単に駆除できるので、「クロアリの羽アリだ!」とわかれば、ひとまず安心することができますね。
2 簡単に羽アリを見分ける3つの方法
シロアリかクロアリかを、害虫駆除の専門家でないあなたにも見極められるので、その大量発生が『危険かどうか』を正しく判断することが可能です。
【羽アリを見分ける3つの方法】
- 「見た目」からわかる違い
- 「発生する時」からわかる違い
- わからなかったら保健所に持って行く
コツ1:「見た目」で見分ける
大きさはほぼ同じなので、パッと見だと区別できませんが、『触覚』『翅(はね)』『胴体』をよく見ると、大きな違いがあるんです。コツはしっかり観察することです!
「気持ち悪い!」と焦ってその場を離れたり、慌てて潰して殺したりしてしまいがちですが、とりあえず落ち着いて、アリの『外見』に注目しましょう。以下の画像と表を参考にして、『触覚』『翅』『胴』の3つの部分から、羽アリの正体を突き止めましょう!
シロアリ | クロアリ | |
触覚 | まっすぐ数珠状 | 『く』の字に曲がっている |
翅(はね) | 4枚共ほぼ同じ大きさ | 上の2枚が下の2枚より大きい |
胴 | くびれていない | くびれている |
ちなみに『白蟻』という名前ではありますが、羽アリは白くありません。よく誤って認識されることなんですが、『色からは識別できない』ので気をつけてくださいね。
コツ2:「発生する時」で見分ける
『羽アリ』は、春から晩秋まで見られますが、時期に寄って『異なる種類の羽アリ』が発生しているんです。そのため、あなたが羽アリを目撃した時期や時間帯から、『アリの種類』を絞り込むことができます。
国内のシロアリ被害は、『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』が99%を占めています。ヤマトシロアリは、『4月~5月』の、ジメジメとした蒸し暑い日の『昼間』に、羽アリが飛来します。
イエシロアリの羽アリは、『6月~7月』の『夕方~夜』に飛来し、街灯や玄関の明かりに集まる習性があります。以下の表は、『シロアリの種類』ごとの、『羽アリの飛来時期』をまとめたモノです。
アリの種類 | 飛来時期 | 飛来時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
ヤマトシロアリ | 4月~5月 | 昼間 | ジメジメと蒸し暑い日を好む |
イエシロアリ | 6月~7月 | 夕方~夜 | 光に集まる |
アメリカカンザイシロアリ | 3月~11月 | 不定期 | 数が少ない |
『危険ではない羽アリ』であるクロアリは、6月~11月に飛来します。
長雨のあとや、雨上がりの夕方ごろなど、湿度が高まった際に、大量発生を経験している人が多いですね。先ほど紹介した『見た目』の違いと、『発生する時』の違いから、羽アリの正体を突き止めましょう!
コツ3:わからなかったら保健所に持って行く
お住いの地域によっては、羽アリの実物を持っていくと、「シロアリかどうか?」の見分けを役所が行ってくれる場合があります。一度お住いの役所に問い合わせてみるのもいいでしょう。
わからない場合は保健所までお持ちいただければシロアリかどうか確認します。できるだけつぶさないようにお持ちください。
引用元:https://goo.gl/hGD7kY
3 羽アリで実害を得ないための簡単防除3ステップ
3ステップに沿って行えば、無駄な手間もなく、簡単に『駆除』と『予防』に成功することができます。
以下のようなステップで駆除と防除を行いましょう。
- 羽アリを掃除機で吸い込む
- 穴をガムテープで塞ぐ
- 遮光対策を行う
羽アリは、毒などの危険性は無いので、特にあなた自身を守るための装備などは必要ありませんよ。
大切なことは『殺虫する場合は、逃がすことなく全てを完全駆除する』ことです。仮に『シロアリ』だった場合、一部を逃がすことで結局あなたの家のどこかに『住み着かれる』可能性を排除できないからです。
ステップ1:羽アリを掃除機で吸い込む
大量にいる羽アリは、掃除機で吸い込んでしまいましょう!殺虫剤を使うまでもなく、羽アリは掃除機に吸われただけで、ほとんど死んでしまうんです。
掃除機で吸い込んだ後は、掃除機の中にたまった羽アリの死骸を、生ゴミとして処分するだけです。紙パック式の掃除機なら、ワンタッチでなるべく触ることも見ることもなく、片付けも終えられるので、なおよいですね。
もし、羽アリが『シロアリ』かもしれない場合は、死体を数匹残しておくことで、駆除業者に『実物確認』してもらうことができますよ。優良な業者は、羽アリの死骸や羽だけでも、一目見れば、『シロアリかクロアリか』や『何の種類か』がわかる腕があります。
屋外などで掃除機が使えない場合は、殺虫スプレーを吹きかければ、駆除することができますので、その後の死骸を吸い込みましょう。
もし、発生している羽アリが「広範囲で飛び回っていて、まとめて完全駆除しにくい」と感じたなら、電灯を利用してみてください。羽アリは、紫外線に集まるので、LED以外のライトを照らすことで、一か所に集めることができます。
殺虫しやすくなるので、完全駆除を実現しやすいですよ!
ステップ2:穴をガムテープで塞ぐ
羽アリが『出てきている穴』がある場合は、ガムテープで塞いでしまいましょう。侵入の原因になっている箇所を塞いでしまえば、羽アリも部屋に入る術がなくなるので、被害の『再発生』を防ぐことができます。
羽アリは、一度大量発生したら、そのあと約1週間ほどは発生し続けるので、その間はガムテープをしっかり張っておきましょう!
しかし、この方法は『アリの巣』を駆除した訳ではないので、根本的な解決にはなっていません。シロアリの可能性がある場合は、駆除業者に調査を依頼する必要があります。
クロアリの場合は、数日後にガムテープを外し、『アリコロリ』のようなアリ用殺虫剤を使用して、『巣ごと』駆除しましょう!
ステップ3:遮光対策を行う
仕上げに、遮光対策を行いましょう。『光に集まる習性』があるため、室内の明かりを、窓などから外に逃さないようにすることで羽アリが寄ってくるのを防ぐことができます。
夜間に羽アリが集まってしまうのも、この光に集まる『走光性』という本能行動が原因です。
遮光カーテンを引くなど、こちらから寄せ付けないよう注意工夫することで、格段に再被害に遭う確率を下げることができますよ。屋外で発生している羽アリの『巣穴』を見つけるのは、とても難しいですし、あまり現実的ではありません。
巣の『駆除』ではなく、羽アリが部屋に入らないように、『予防』してくださいね。
4 シロアリ駆除業者の料金相場
シロアリだったなら専門業者によるスピーディーな対応が命です。
シロアリ駆除の相場料金は、『一坪当たり約8,000円』。
あなたのお家の建て坪や被害度合い、行う駆除の方法によって異なりますが、平均的目安になるので、良い業者を見つける上でも指標になる金額です。
「ボッタクリ業者が多いって聞くけど…」「ものすごい費用がかかるんでしょう?」「本当に家を守るのに床下の被害の解決なんて必要なの?」もし、こんな風に不安や疑心があるなら、来年、5年後、10年後のあなたを想像してみてください。
地震大国である日本は、今や『どこに住んでいても地震の被害に遭う』状況にあります。シロアリ被害が進行し、家の耐震性が弱くなってしまっていると、大きな地震に遭遇してしまったとき、あなたの家は字の通り『脆くも崩れ去ってしまう』んです。
業者依頼方法については、『シロアリ駆除の料金相場と業者選びに知っておきたい5つの注意点』で解説していますので、あわせてご確認ください。
まとめ
羽アリが大量発生した時の、対処方法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
その不快な塊と遭遇してしまったら、まずは落ち着いて、羽アリが危険な種類かどうかを見極めましょう。もしも、羽アリが『シロアリ』だった場合は、あなたのお家が侵食されかけている可能性のある緊急事態なので早急な対応が必要になります。『クロアリ』だったなら、落ち着いてあなたで駆除すれば、それ以上に不安要素はありません。
思った以上にシロアリの被害進行速度は早く、対応が遅れれば新築の家でもあっという間に『住めない家』になってしまいます。
出来るだけ早く対策を行うことで、シロアリの被害を最小限に抑えることができますよ。特に、家を建ててから5年以上経過しているなら、家を建てる際の木材への防腐剤や防虫剤の効果が切れていますので、要注意です。
あなたの家と家族を、あなたの手で守り、精神的ストレスから今すぐ解放され、この記事があなたに心穏やかな日々が戻る手助けになることを、心より願っています。
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