シロアリ駆除を決意してネットで検索すると、坪単価4,000円~、と書いてあることをよく見かけます。すごく安く感じますが、シロアリの駆除費用は実はそんなに単純な計算ではありません。

駆除の方法には駆除の方法には、『ベイト工法』『バリア工法』の2種類があり、方法によって駆除費用は大きく変わるからです。坪単価4,000円どころか、坪単価12,000円に及ぶこともあるんです。

でも、坪単価4,000円~と書いてあると安心して相談してしまいますよね。わかりやすさで引き付けたお客さんに駆除業者は「無料お見積り!」という名目で接近してきます。
そしてあなたの状況次第で駆除費用を上げ下げしているんです。そんなことが日常で行われていると思うと「ゾッ!」としませんか?

なので、あなた自信が「駆除の方法」や「正しい費用相場」を理解することが大切なんです。

そこで今回の記事では、工法ごとの単価相場と費用を左右する4つの要素から、優良駆除業者に依頼するコツなどを紹介します。

「正しい駆除費用相場」がわかるだけではなく、あなたにとって「理想的なシロアリ駆除」ができるようになります。ぜひ最後までお読みください。

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1 工法ごとの単価と総額事例がわかる!全国シロアリ駆除費用の相場

ベイト工法は、安全性が高く薬剤で住人や飼っている犬猫に悪影響を与えることもありませんが、効果を発揮する時期が夏と限定され、夏場でも遅効性のため巣を全滅させるのに最低2ヵ月はかかるというデメリットがあります。
一方でバリア工法は、即効性で時期を選ばず薬剤を散布してすぐに効果を発揮しますが、使用薬剤が人へ健康被害を与えたり、費用がベイト工法よりも高くなるというデメリットがあります。

ベイト工法の駆除料金相場は6,500円 / 坪

ベイト工法は家の外周1mあたりの単価相場が、6,500円程度です。

実際にクジョカツに依頼のあった事例をもとに、ベイト工法での総額料金の例を紹介します。

ベイト工法の施工事例

例1:一軒家2階建て(約35坪、家の外周約44m):税別310,000円
例2:一軒家平屋(23坪、家の外周約36m):税別253,000円
例3:一軒家2階建て木造(21坪、家の外周約34m):税別238,000円

バリア工法の駆除料金相場は10,000~12,000円 / 坪

バリア工法の場合は、1坪あたりの単価相場が、鉄筋・コンクリート住宅で10,000円程度、木造・プレハブ住宅で12,000円程度です。

実際にクジョカツに依頼のあった事例をもとに、バリア工法での総額料金の例を、化学成分薬剤と天然成分薬剤の2パターンで総額料金の例を紹介します。

バリア工法の施工事例

例1:一軒家2階建て(約35坪、家の外周約44m):天然成分薬剤 税別405,000円(化学成分薬剤 税別380,000円)
例2:一軒家平屋(23坪、家の外周約36m):天然成分薬剤 税別288,000円(化学成分薬剤 税別263,000円)
例3:一軒家2階建て木造(21坪、家の外周約34m):天然成分薬剤 税別281,000円(化学成分薬剤 税別256,000円)

工法ごとのさらに詳しい違いについては、『シロアリ駆除の正しい時期と優良業者に安心して依頼するための判別法』をご確認ください。

2 シロアリ駆除の費用を決める4つの要素

実際に見積もりを取ると相場から金額に変動があります。大きく変動する要素として、費用の変動を大きく左右する順に、次の4つがあります。

  1. シロアリの種類
  2. 工法
  3. 薬剤の成分
  4. 被害レベル

要素1:シロアリの種類

食害のスピードや範囲、1つの巣に生息する個体数が種類によって大きく異なるため、費用に大きな影響をもたらしています。料金が高い順に次の3種類がいます。

  1. イエシロアリ
  2. アメリカカンザイシロアリ
  3. ヤマトシロアリ

(1)イエシロアリ

  • 1家族が最大100万匹と個体数が多い
  • 家を食い尽くすスピード速い
  • 乾いた場所も自ら水を運んで湿らし食べる習性があり被害が住居全体に及ぶ

このことから、駆除難易度が高く、修繕・施工箇所も増えるため、イエシロアリは料金が高額になります。

(2)アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、近年被害例が増えてきている外来種です。イエシロアリやヤマトシロアリが地面からやってくるのに対して、アメリカカンザイシロアリは空中を飛んでやってきて、天井裏から家を侵攻します。

  • 被害の発見が難しい
  • 防ぐことが難しい

このことから、ヤマトシロアリよりも料金は高くなっています。
また、5年間の駆除保証があるシロアリ駆除ですが、アメリカカンザイシロアリは駆除保証期間が短い・保証対象外となることもあります。

(3)ヤマトシロアリ

一度巣作りを始めても、「エサが少ない・安全ではない」と感じると、すぐに巣を捨てて次の住み家を探しに出ていってしまいます。駆除はシロアリのなかでも簡単なので、料金も安くなっています。

要素2:工法

バリア工法は、以下の理由から、一般的にベイト工法より高くなります。

  • 床下に潜る作業が必要
  • 被害箇所を探す時間がかかる
  • 土壌と木部に散布する薬剤のコスト
  • 木造住宅の場合や木材部分が多いほど薬剤量が増える

要素3:薬剤の成分

バリア工法に使う薬剤は『天然成分の薬剤』『化学薬剤』と選ぶことができますが、天然成分の薬剤の方が化学薬剤よりも坪単価で2,000円~3,000円程高くなります。
具体的に、薬剤には以下のものがあります。
天然成分の薬剤名…天然ピレトリン、ヒバ油、アイビターン
化学成分の薬剤…タケロック、オプティガード、アジェンダ、ステルス
ある程度の安全性基準はクリアしているものの化学薬剤での健康被害は0ではないため、住人の体質によっては、天然成分の薬剤をすすめられることもあります。

要素4:被害レベル

以下の画像のように被害レベルが深刻だと、家の修繕・補強・リフォーム工事が必要になり、駆除以外の料金がかかります。

要素4 被害レベル家の土台部分を食い尽くしています。

要素4 被害レベル-2家を支える重要な柱がスカスカにされています。

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3 安く押さえるコツは早期発見早期駆除!

少しでも費用を安く押さえたいなら、早めに点検をしてもらい、被害が深刻になる前に駆除してもらいましょう。被害に気付く前から、点検と予防作業をしてもらうのは非常に得策です。

  • 家が築年数5年を迎える
  • 中古の物件を購入した

こういったタイミングで業者を利用すると、被害があれば駆除と予防、被害がなければ今後もシロアリに狙われないように予防をしてもらえます。
シロアリ被害を自分で早期発見したい!というひとは、『シロアリ被害かどうか今すぐ判断できるようになる5つの重要ポイント』で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

4 優良業者へ駆除を依頼するコツ

シロアリ駆除業界は、悪徳業者の多い業界ですので、「優良な業者に依頼する」という意識を持つことは非常に重要です。依頼の際には、次の2つのコツを押さえておくとスムーズかつ安全です。

(1)事前調査を依頼する

シロアリ被害は床下など自分の目の届かない所で進行しています。床下にもぐって撮影してくれた写真や動画で、詳しく被害状況の説明を受けることは、次の点からも非常に有益です。

  • 調査した業者がどこまで緻密に調べる腕を持つか比べられる
  • 正しい被害状況や緊急性を自分の目で知ることができる

2~3社に事前の無料調査を依頼しておけば、おおよその相場感もわかりますし、対応の良さなどもわかりますのでオススメです。

(2)仲介業者に依頼する

仲介業者は様々な加盟店と提携しているため、「あなたが一から業者を探す手間」が一気に省かれます。最初から一定水準をクリアした業者だけを紹介してもらえるので、賢く良い業者を見つけられる近道となります。
オススメの業者については、『失敗しない!優良なシロアリ駆除業者を選び抜くための5つのポイント』でも紹介していますのであわせてご確認ください。

まとめ

シロアリの種類・工法・薬剤の成分・被害レベルが、シロアリ駆除の費用を決めます。
ベイト工法は『家の外周1mあたりの相場が6,500円程度』。バリア工法は、1坪あたりの相場が『鉄筋・コンクリート住宅で10,000円程度』『木造・プレハブ住宅で12,000円程度』です。」
安さや安全性を求める人はベイト工法、即効性を求める人はバリア工法を選ぶといいですよ。

最期まで読んで頂いたあなたには、シロアリ駆除の正しい相場がわかり、良い業者に依頼して自宅と家族の安全を取り戻せるようになっているはずです。悪徳業者の多い業界なので、業者選びは慎重に行ってくださいね。
この記事が、シロアリ被害を早く終息させ、あなたの悩みが解決し、不安なく家族で楽しい毎日が過ごせる役に立つことを願っています。