「ご近所でムカデの被害があった」「庭にムカデがいっぱいいた」「部屋の中にムカデが入ってきた」もしあなたがこのような経験をされたなら、次のように思うことでしょう。
「ムカデに噛まれないように、対策方法が知りたい!」この記事を読めば、根拠のある具体的な『予防対策』について知ることができるので、すぐに行動に移せるようになります。

この記事では、まず、ムカデの被害とは何かを『国内で要注意な4種類』のムカデの特徴と、『何故危険なのか』について解説します。そして、『絶対噛まれないための3つの対策法』を紹介します。

まだ室内に侵入はされていない、という人のために、『寄せ付けない防除のための4つの方法』もご案内します。『業者利用』のメリットについても合わせてお伝えしますので、どうしても改善されない場合に、選択肢の一つとして持つことができます。
深い知識が身に付きますので、あなた自身で「どうすべきか」決められるようになります。ムカデがあなたの家の周りにいても、すでに侵入していたとしても安心してください。
すぐに「何をすれば噛まれずに過ごせるか」を理解し、予防対策を取ることができるようになりますので、不安が一切なくなります!ぜひ、最後までお読みくださいね。

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1 ムカデ被害と注意すべきムカデの種類

ムカデ被害とは、見た目の気持ち悪さだけではなく、実害のある非常に深刻な問題です。

被害(1)毒性がある

ムカデは、ただ噛むだけでなく、あなたの体内に『痛みを引き起こす毒素』を注入するため、単なる痛み以上の『激痛』と『しびれ』が生じます。あごの部分にある1対の毒肢をあなたの皮膚に突き刺し、次のような毒素を注いできます。

ムカデの毒素 症状
セロトニン 神経を刺激して痛みを増幅させる
ヒスタミン 痛みを引き起こす主要な成分。アレルギー反応を引き起こす。
酵素 細胞を破壊して毒の浸透を促す

毒性は高く、噛まれると強烈な痛みがあり、二度刺されるとアナフィラキシーショックに陥る可能性すらあります。

アナフィラキシーショックとは?
生命に危険をもたらす可能性もある過敏反応のことで、意識障害や呼吸困難など全身症状がおきます。

このような強い毒性からも、ムカデに噛まれると、適切な応急処置が非常に重要になることがわかりますね。もしもに備える応急処置については、『とっさの応急処置で後遺症回避!ムカデに刺されたときの対処法』で詳しく解説していますので、是非一度目を通しておいてください。

被害(2)簡単に室内へ侵入し住人をノイローゼにする

外壁をつたって二階にも姿を現し、わずか数ミリの隙間から、簡単に室内に侵入するため、住人をノイローゼにしてしまいます。神出鬼没で夜行性という習性が、人を不眠にまで至らしめてしまうんです。

近所の水気のある土手や草むら、そして自宅の庭先から、家の中まで音もなく侵入してくるという点では、ある意味ハチよりも怖いかもしれませんね…。

国内のムカデは3種類に要注意

日本国内には130種類以上のムカデがいますが、特に3種類のムカデに関しては、要注意です!
『アオズムカデ』『トビズムカデ』『アカズムカデ』は、いずれも遭遇率が高い上、毒性も高く、噛まれると大人でも叫び声をあげてしまうほどの激痛です。

アオズムカデ

  • 体長はおよそ10cm
  • 毒性は最も強力


動画:YouTube「アオズムカデ」より
https://goo.gl/YA7UY8

トビズムカデ

  • 本島に生息するムカデの中では最大
  • 体長は10cm~最大15cmもの大きさになる
  • 日本で最も目にすることが多いムカデ

トビズムカデ
画像:Wikipedia「トビズムカデ」より
https://goo.gl/KdAury

アカズムカデ

  • 体長は8cm~12cm
  • 頭部と脚が赤色で、胴体は黒色をしている

 

動画:https://goo.gl/ZKno1R

2 絶対噛まれない!室内でムカデから身を守る3つの対策法

室内でムカデから絶対噛まれないよう、身を守る3つの対処法を、特に寝室への対策を中心に紹介します。

夜中の人が眠っているうちに活動するため、無意識に手で払いのけたり、体が触れてしまうことで、噛まれて被害に遭うケースが後を絶ちません。

  1. ムカデ蚊帳
  2. ミント
  3. スプレー殺虫剤

詳しく解説しますね。

対策(1)無防備な夜間も安心できる「ムカデ蚊帳」

無防備な夜間も安心できるのが、『ムカデ蚊帳』です。ムカデ蚊帳は、ムカデが侵入できないように『蚊帳の底面に丈夫な生地』がついていますので、『物理的に』近付かれないようシャットアウトできます。
普通の蚊帳は、読んで字のごとく蚊を防ぐためのものなので、『空からの侵入』には強いんですが、時々底面からの侵入を許してしまいます。特におすすめのムカデ蚊帳は、次の商品です。

部屋全体を守るタイプ

 
個人を守るタイプ

 

対策(2)香りで寄せ付けない対策

視覚の代わりに嗅覚が発達しているムカデは、『L-メントール』のにおいが嫌いなので、ハーブの香りなどで寄せ付けない対策(忌避対策)が可能です。ムカデにとって不快な環境になるので、寝室で香らせることで、寄り付けないように誘導できるんです。

おすすめの香り対策の詳しい情報は、『ハッカ油で『ムカデ』が消える!赤ちゃんがいてもできる駆除法』で詳しく書いていますので、合わせてご確認くださいね。
※家に犬や猫がいる場合は、肝機能などに悪影響があるので、香りの対策は避けましょう。

対策(3)どの部屋にも常備しよう「スプレー殺虫剤」

どの部屋にも『スプレー殺虫剤』を常備しておくことで、突然の遭遇に対しても、俊敏に殺虫ができるようになります。ムカデは、見つけてすぐに駆除しなければ、あっという間に狭い隙間に逃げ入り、見失ってしまいますので、室内では即駆除が最善です。

スプレー殺虫剤を使う時には、次の点に注意が必要です。

  • スプレー噴射後は確実に動かなくなってから処理する
  • 殺虫スプレーは、『凍殺ジェット』を使う
  • お湯による殺虫は、湯を沸かしている間に逃げられるので避ける
  • 潰して殺すと、後で後悔するほど『とんでもない悪臭が漂う』ので避ける
  • ムカデは『死んだふり』をするので、スプレー噴射後は、確実に動かなくなってから処理する

 

 

殺虫スプレーによる駆除の手順

  1. 利き手にトング(なければほうき)をもち、もう一歩の手でスプレーを噴射する。
  2. 動かなくなったら、スプレーを構えたままトング(ほうき)でつつく。
  3. 再び動くようなら、(1)-(3)を繰り返す。
  4. 確実に動かなくなったら、トングでつかんで(あるいはほうきとちりとりを使って)ゴミ箱に入れる。

凍殺ジェットの詳しい情報は、『ムカデは“バルサン”と“〇〇”で完全に駆除できることが判明!』で詳しく書いていますので、合わせてご確認くださいね。

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3 寄せ付けない!市販品とムカデの習性を利用した家の予防策

ムカデを寄せ付けないために、市販品とムカデの習性を利用した『家自体の防除』は絶対にすべきです。室内に姿を見せる度に『都度駆除』しても、イタチごっこでいつまでも悩みは解決しませんので、根本的解決のためのアプローチは必須と理解しましょう。
具体的には、4つの防除があります。

予防策(1)家の外周に駆除薬剤対策をして侵入される前に駆除

一つ目は、家の外周に駆除薬剤対策をして『侵入される前に駆除するという方法』です。家屋の周囲に薬剤を散布しておけば、薬剤の上を歩くことで、腹部にある気門から殺虫成分を吸い込ませ、死に至らしめるため、室内に入る前に殺虫できます。

外周の薬剤対策の手順

  1. 建物の基礎の周りを掃除する。
  2. 基礎に沿って幅30センチくらいの間隔でまく。
  3. その他石や鉢植えの下、家具の隙間や裏側など気になる場所にまく。

【ポイント】

  • 時期ごとの適正な頻度は、生殖活動が活発な『春(5月~6月)』と子ムカデが成長し、親離れをして活動的になる『秋(9月~10月)』の二回
  • ムカデが一番発生しやすいのは雨が降った後だが、薬剤の中には雨で成分がほとんど流れてしまうものがあることに注意
  • 薬剤は、できるだけ雨に流されにくい『壁際』に散布する
  • 雨で薬剤が流れない『ムカデ博士』を利用すると良い

「ムカデ博士10kg 20坪用」
ムカデ博士は、『水に強く』、『乾燥すれば再び効力が出る』ので、市販品の、雨で薬剤が流れるというウィークポイントを回避できる有益な薬剤です。

通常であれば、雨が降るたびに散布し直す手間や費用がかかりますが、この商品には無駄が一切ありません!

 

予防策(2)「樟脳」「木酢液」を使って外壁や窓枠に無害なバリアを張る

二つ目は、『樟脳』『木酢液』を使って外壁や窓枠に無害なバリアを張るという方法です。ムカデが本能的に避ける臭いを、人体に安全な『天然成分』を使って放つことで、薬剤散布は利用しにくい生活スペースに近い場所を忌避させられます。
玄関や窓枠も忘れずに対策することが、重要です。

樟脳

樟脳(しょうのう)は、クスノキを原料として作られています。効力も約6ヵ月と長く、忌避対策としては非常に有益な上に、価格もリーズナブルです。

 

木酢液

木酢液(もくさくえき)とは、木材を熱分解したときに生じる、赤褐の液体です。

火事を連想させる臭いを放つため、ムカデに限らず、多くの害虫・害獣に対しても高い忌避効果が認められています。

 

予防策(3)侵入口になりやすい4箇所を塞ぐ

三つ目は、侵入口になりやすい4箇所を塞ぐという方法です。ムカデは、わずか1㎜の隙間からでも侵入しますが、侵入経路に『なりやすい箇所』にはパターンがあるので、物理的遮断は非常に有効です。

ムカデの侵入口となりやすい4箇所とその対策法は、次の通りです。

侵入口となりやすい4か所 対策法
水回りの排水溝 排水溝は使っていなくても栓をする
床下、天井裏、屋根裏の隙間 ビニールテープなどで隙間を塞ぐ
換気扇、通気口の隙間 フィルターシートなどで塞ぐ
エアコンダクトの隙間 ストッキングなどで隙間を塞ぐ

予防策(4)家からムカデの好む環境を排除

四つ目は、『家の周りからムカデの好む環境を排除する方法』です。『室内に巣を作られる』ということはまずありえませんが、家の周りにムカデの隠れ家があり、室内にエサになるものがあると、侵入してきます。

排除の際の5つのポイント

  1. 草取り、落ち葉掃除、不要木材やゴミの撤去
  2. 畑や花壇をしっかりと手入れ
  3. 植木鉢があるなら、直置きしないで定期的に動かす
  4. 高温多湿・湿気・ゴキブリをゼロにする
  5. ムカデは、『エサ以上に水を欲する』くらい乾燥が苦手なので、庭の水はけをよくする

ゴキブリを自宅から完全駆除する方法については、『【画像紹介】ゴキブリは『種類』に関係なく“完全駆除”が可能!』で詳しく書いていますので、合わせてご確認くださいね。

4 業者にムカデ駆除を依頼する2つのメリット

どんなに対策してもダメで、室内に出現してしまうなら、業者に調査を依頼するのをオススメします。コンクリートの割れ目によるわずかな隙間や、普段行くことがない床下など、素人が思いもよらないような場所から侵入している可能性があります。
業者にムカデ駆除を依頼することには、素人作業では得られない『2つのメリット』が存在します。

基本的にムカデ対策は、『侵入を防ぐ』の一択しかありませんので、あなたの家の構造や被害状況によっては、高いお金を払うだけの価値が十分にあります。

ムカデの一回の産卵は20個~50個程度ですが、一度受精すると『半年以上』にわたり、『数回の産卵』ができるため、繁殖力は驚異的です。さらに、その寿命は平均で6年もあるため、根本的解決のための対策が、自力駆除で成し得られないなら、いつまでも悩みが解消されないことになるんです。

具体的に、次の2つのメリットについて、詳しく解説しますね。

  1. 完全駆除を確実に施工
  2. 安全を確保し未来の保証も買える

メリット(1)完全駆除を確実に施工

一つ目のメリットは、素人には難しい『床下の対策』を任せられ、完全駆除を確実に施工してもらえるという点です。

床下には、室内に至る数ミリの隙間が無数にあり、『家の構造を理解し、床下に潜ってすべての隙間を見つけて塞ぐ』必要があります。素人の慣れない床下の作業では、『侵入ルートを見つけられない』『狭い暗闇の中で正確な作業ができない』という、不完全駆除に終わる確率が高いんです。

ムカデ駆除業者は、深い知識と経験から、床下での緻密な作業を精巧に行い、侵入口を遮断してくれます。まさに、プロならではの技といえますね。

メリット(2)安全を確保し未来の保証も買える

二つ目のメリットは、完全駆除を安全を確保した上で手にし、さらに未来の保証までも買えるという点です。

素人が駆除を行うと、どうしてもムカデと接触してしまう可能性があり、『噛まれる』怪我や危険がつきものです。さらに、自力駆除では、駆除後に再び別のムカデ被害に遭っても、すべて自己責任ですので、頼れる先もありません。
業者に依頼すれば、すべてを丸投げでき、あなたに代わって駆除・再来防止・環境作りを、正確かつ専門性の高い内容で仕上げてくれます。そして『駆除後の保証』がありますので、一定期間の無償の安心を買うことも可能なんです!

料金相場と優良駆除業者を見つける4つのポイント

ムカデ駆除の優良業者を見つけるには、4つのポイントを理解しておく必要があります。害虫駆除業界の中でも、依頼者の目の届かない床下作業のある場合、悪徳業者の標的にされやすいので、油断は禁物です。

『違う家の床下の被害写真を見せられる』などして、偽の調査報告をして施工し、法外な値段を請求してくる業者までいます。

チェックポイント
(1)相場料金 家のタイプ 料金
30平米築10年以下一軒家 25,000円~100,000円
30平米築20年以上一軒家 50,000円~150,000円
アパート(ワンルーム) 10,000円~30,000円
相場料金と比較して高すぎないか、あるいは安すぎないかを確認
(2)無料見積もり 見積もりをとったあとに、「作業をしないと費用を請求する」と脅してくる業者がいるため、無料かどうかを要チェック
(3)見積もり後の費用と作業の具体的説明 曖昧な説明をして、作業後法外な値段を請求してくる業者がいるので、細部までクリアに理解しておく
(4)一年以上の保証制度があるか 保証制度がない場合、作業に自信がない業者である可能性が高いといえるので、一つの基準になる

まとめ

今回は、『ムカデ被害に遭って噛まれないための対策法』について紹介しました。夜行性のムカデに噛まれてしまうのを防ぐためには、寝室で知らない間に噛まれないよう工夫する必要です。

対策の基本は、侵入したムカデを駆除することではなく、『侵入を防ぐこと』です。侵入を防ぐためには、家の周りのムカデを駆除し、樟脳や木酢液でバリアを張り、侵入口を塞いで、家をムカデの住みにくい環境へと整えることが大切です。

対策しても駆除しても、それでも侵入を許してしまうのであれば、優良業者に依頼するようにしてください。ムカデは単なる『不快害虫』ではなく、強い毒性を持つ『危害を与える害虫』なので、このように何重もの対策をすることが大切です。

もしムカデがあなたの家や庭あるいはご近所の家に出没したなら、この記事に書いてある対策をすぐに実行してくださいね。あなたの家族が、ムカデに怯えることなく安心して眠れるようこの記事がお役に立てることを、心より願っています。