「虫が苦手で、特にハチを見るとパニックになってしまう」「過去にハチに刺されたことがあり、痛みを思い出して怖くなる」こんな風に、蜂が怖い、と感じている方は多いのではないでしょうか?
身近に生きる虫の中でも、『毒針』という強力な武器を持つ『蜂』には、特に不安を感じてしまいますよね。そんな蜂は、残念なことに、『よく遭遇してしまう』のが、現状です。
「家に帰ると、知らない間に部屋にハチが入り込んでいた!」「車の運転中に、ハチが入ってきて、危うく事故に遭いそうになってしまった…」人間と同じ環境に生息する蜂に、『絶対に遭わないようにすることは不可能だ』というのは何となく皆さん感じているのではないでしょうか?
きっと、誰もがこう感じているはずです。「なんとかうまくハチを退治する方法はないかなあ」「突然出会っても、どうにか刺されずに済む方法を知りたい」刺されることなく、できれば危険の芽も摘んで、その場を切り抜けたい、と思いますよね。
ここで紹介する知識を身に着けて頂ければ、蜂退治に悩むことは無くなります。この記事では、『突然の蜂』と遭遇してしまった時に『安全に対処する方法』を詳しく説明します。数多く相談がある『蜂被害』に対して、『解決策』として教えている『安全・確実』な対処法ですよ。また、『蜂との遭遇を出来る限り少なくする方法』をご紹介します。
そして、数々の『蜂との修羅場』をくり抜けてきた僕の経験と『多数の蜂相談』をもとにした『4つの安全な対処法』を『蜂被害回避術』と合わせてお伝えします。また、『蜂の巣』を見つけてしまった場合に、あなたには危険が及ばない、『駆除業者の利用』という選択肢についても、説明していきます。
これから紹介する対処法をしっかり習得して頂ければ、「ハチ対策はバッチリ!」という自信がつきます。もう、蜂を見ても、パニックになることなく、冷静に対処できますよ!ぜひ最後までご覧下さい!
1 蜂退治の体験談から見える勝利と敗北
蜂退治の体験談から見える『勝利』と『敗北』のケースを紹介します。
勝利した時の条件を活かし、敗北した時の原因を明確にすることで、蜂に遭遇しても刺されることのない『必勝の法則』がわかります。
蜂退治においては、「何故やっつけられたのか」「何故刺されずに済んだのか」「何故刺されてしまったのか」を、クリアに理解できることが大切ですよ。
1-1 勝利したケースの多くが「偶然」
蜂に出会うと、とにかく「その場を切り抜けたい」という気持ちで試行錯誤しますので、数を打った結果、幸運にも刺されず済むことがあるんです。
しかし、「これが今本当に適切な対処だ」と理解して、勝利している人は、ほとんどいません。これは、非常に危険なことなんです。
勝利ケース:「追い出す」「何とか殺虫する」
僕の親戚で、四苦八苦しているうちに、「なんとか追い出せた」「殺虫できた」と教えてくれた人がいます。帰宅するとアシナガバチが入り込んでいたことに気付き、慌てて『蚊取り線香』を焚き、『ゴキジェット』を噴射したんだそうです。
一匹は開け放っていた窓から出ていき、一匹はゴキジェットで退治できたらしいのですが、「何が良かったのか」は、わかっていないようでした。これは、蚊取り線香に含まれる『ピレスロイド』の成分が、『忌避効果』を発揮し、ゴキジェットの『殺虫成分』が、アシナガバチ『だから』効いたんですね。
偶然にも、親戚は蜂に対して有効な対策を取れた、というわけです。
1-2 敗北したケースの多くが「見極め不足」
このように、色々手を打っているうちに上手くいく場合もありますが、敗北したケースの多くが『見極め不足』によるものであることには、注意が必要です。
同じ蜂でも、『蜂の種類』や『蜂に直面した際の現地の状況』によって、『蜂の攻撃性の高さ』や『代用殺虫剤の有効性』に大きな違いがあるんです。
一度倒せたアシナガバチでも、もしあなたが『アシナガバチの巣の近くにいる』なら、反撃を受け、刺されてしまう可能性が高くなるのは明らかですよね。また、代用殺虫剤は、射程距離や殺虫威力もそれぞれ異なりますので、大型の若い働き蜂が勢いよく飛んできた時、必ず退治できるとは限らないんです。
惨敗ケース:「やみくもに駆除しようとして刺される」
僕に、「ハチに刺されてしまった!」と緊急電話をくれた友人は、まさにこの『やみくもに駆除しようとして刺される』ケースでした。
蜂は、身を守るために『攻撃されると反撃に出る』という習性があり、大きな声や身振り手振りだけでも、防衛本能を刺激してしまうことがあります。
洗濯物を取り入れようとベランダにいた彼女は、大きな蜂の『羽音』を耳にし、焦って手で振り払いながら、『蚊用のキンチョール』を噴射したそうです。上手く蜂に向けて噴射できなかったばかりか、蜂をますます攻撃的にしてしまった彼女は、『ブスッ』と下くちびるを刺されてしまいました。
熱くなるような『激痛』があり、その後、口の中も含めてパンパンに腫れ、病院へ行く羽目になったんだそうです。この時、蜂の習性を正しく理解し、ゆっくりと静かに後ずさって、その場から離れれば、大事には至らなかったかもしれません。
1-3 失敗談からわかるのは「判断力」と「知識力」の重要性
蜂と遭遇した時、「この蜂をいま自分で駆除することができるか」について、深く考えずに恐怖や過信で行動に移るのは禁忌です。
「今まで刺されなかったから、今回も大丈夫」という決断に、果たして根拠はあるでしょうか?刺されれば、精神的にも肉体的にも苦痛を味わう蜂ですから、やみくもな退治は避け、正しい知識に基づいた対処が必要です。
2 蜂被害の相談を受ける僕だからわかる蜂SOSと4つの安全な対処法
蜂被害の相談を多く受ける僕だからわかる『突然の蜂SOS』と、『4つの安全な対処法』を紹介しますよ!
私たちはこの方法で蜂との戦いに全勝していますし、相談してくれた人も、正しく理解してからは「困らなくなった」と成果を得ているので、確実です。
2-1 相談件数TOPを占める「突然の蜂」
最初から居るのがわかっていれば、対策方法はいくらでも準備できますが、前置きもなく目の前にバッと現れると、思考が停止しがちです。場所は違えど、シチュエーションは限られてくるので、今からお伝えすることを応用してもらえれば、大丈夫ですよ!
「蜂退治=殺虫」が「絶対ではない」と知っておくべし!
蜂が目の前に現れたら、「刺されないためには殺すしかない」という考えに囚われていると、無為に自分を危険に晒すことになります。
蜂退治の目的は、『ハチを殺すこと』では無く、『ハチに刺されない事』ですよね。あなたが安全にその場をやり過ごすことが出来れば、『蜂退治成功』という認識を持ち、無茶をしないでください。
2-2 パニックになるのが一番NG
パニック状態のあなたは、蜂からすると『巨大な生き物が暴れている』という状態で、脅威を感じて攻撃的にならざるを得ません。
身を守るために結果として『刺す』という攻撃に出るわけですから、あなたにとっても蜂にとっても、良いことは一つだってありません。そうっと、その場から静かに離れるのが、得策です。
2-3 「気付いたら部屋にいた蜂」対処法
誰もが1度は経験したことがある『気付いたら部屋にいた蜂』の対処法を5ステップでお伝えします!
窓や戸の開け閉め等、些細なことで蜂は簡単に室内に侵入しますので、「いつか絶対起こり得る」と考え、その時どうすればいいのか知っておくべきです。
ステップ1:冷静に戦略的撤退を行う
まずは、冷静に『戦略的撤退』を行いましょう。
蜂の攻撃が届かない場所まで『撤退』することで、蜂に刺される危険性を無くすことができます。
蜂を刺激しないように、大きな声を出さず、姿勢を低くして、ゆっくりと遠ざかり、蜂が落ち着くのを待ちましょう。
ステップ2:蜂が落ち着くのを待つ
次に、蜂をよく観察し、『蜂が落ち着く』のを待ちましょう。
興奮状態の蜂は、素人が丸腰で相手にするのは危険なので、落ち着くまで別の部屋で待機すべきです。
蜂の興奮状態と平常時の状態とでは、違いがありますので、怖いかもしれませんが、しっかり見極めましょう。
【興奮状態の特徴】
- 素早く飛び回っている
【落ち着いている状態の特徴】
- ゆっくりと飛んでいる
- ホバリング状態
※ホバリング:空中で静止している状態
ステップ3:蜂がいる部屋の窓をあけ、明かりを消す
蜂は、『明るい所』へ向かっていく習性があるので、屋外の明かりを求めて、飛び出ていきます。
離れた箇所の窓を開けるだけでも大丈夫ですよ。蜂のいる部屋が狭く、窓を開けることができない場合は、後述する『蜂駆除スプレー』を使いましょう。
ステップ4:甘い香りのものやアルコールは撤去
花の蜜などと勘違いして、蜂をその場に『留めてしまう』結果となるからです。無為に蜂に近付くのは避け、できる範囲内で、飲みかけのジュースやアルコール等、においのあるものを部屋から持ち出してしまいましょう。
ステップ5:蜂駆除スプレーを使う
『最終手段』として『殺虫』を行うことで、刺される危険性を極力下げることができます。
2~3m離れた所から、蜂めがけてスプレーを連続的に噴射してください。『扉を少しあけた隙間』から、蜂が反撃してきた時に、すぐに逃げられる体制で行いましょう。
スプレーで蜂が落ちた後も、弱っているだけで実はまだ生きている、という可能性があります。「やりすぎかな?」と思うくらいには噴射し、しっかり動かなくなったことを確認してから、片付けましょう。
おすすめの撃退スプレー
蜂を確実に駆除する、おすすめの撃退スプレーを紹介します。
蜂駆除専用スプレーは、『長い射程距離』と『蜂を行動不能にする成分』を十分に含む点で、非常に効果的です。フマキラーが販売する『カダン スズメバチバズーカジェット』は、最大射程12mと、スズメバチでもすぐに『行動停止』にすることが出来る成分を含んでいます。また、バズーカ型のスプレー形状は、動き回る蜂に、狙いを定めやすいですよ。
【製品紹介動画】
注意点として、12mの射程はあくまで『無風状態』での使用なので、屋外での使用時には、もっと近づかなくてはなりません。
2-4 「運転中に侵入してきた蜂」対処法
窓を開けて運転していると、突然蜂が入り込んでしまう、というケースは少なくありませんので、『運転中に侵入してきた蜂』への対処法も知っておきましょう。車内への蜂の侵入は、『刺される危険』に加えて、『交通事故の危険』もありますので、冷静かつ適切に危機を回避する必要があります。
ステップ1:「運転に集中」すること
風の流れなど、偶然車内に入り込んでしまっただけで、興奮状態にある場合は少ないため、あなたは蜂にとって『無害』であるよう努めてください。
怖がって叫んだり、手で振り払おうとすれば、「攻撃された!?」と蜂を勘違いさせてしまいますので、とにかく無視して、運転に集中しましょう。蜂の反撃を避けようとしたり、応戦しようとして運転から注意が反れ、『交通事故』を起こすと、蜂刺されよりも『大きな怪我』をしてしまいますよ。
ステップ2:安全な場所に停車し窓を開ける
運転しながら、停車できそうなパーキングやコンビニなどを探し、『安全な場所に停車』して、窓を全開にしましょう。この時、「早く停車したい」からといって、路肩に駐車するのは避けてください。
蜂が出ていくのに時間がかかる場合もありますので、必ず道路から離れた、車から降りても安全な場所を選んでください。車から降りる前に窓をあけ、SUVやミニバンといった後部座席と荷室が繋がっている車は、後ろの荷室のドアも全開にしましょう。
ステップ3: 蜂を「寄せ付けるもの」とともに車外に出る
フルーツジュースや芳香剤など『甘い香り』を放つモノが車内に残っていると、蜂がニオイに気を取られてしまい、なかなか外に出て行きません。
持ち出した後は、香りを放つものは、車からも自分からも離れた場所に置きましょう。車に近すぎると蜂が出ていきにくく、あなたの手元にあると、蜂が車からあなたの元へ寄ってきてしまいます。
後は、車から離れた場所で、蜂が車外に出るのを『目視』で確認し、安全を見定めてから車へ戻り、運転を再開しましょう!もしも車からなかなか出てこない場合は、あえてジュースなどを購入し、車からやや離れた場所に置くことで、蜂を誘導することもできますね。
2-5 突然過ぎて専用の撃退グッズがない時は代用品を探そう
蜂専用撃退グッズで、殺虫に重要なのは、『ピレスロイド』という成分が入っていることです。蜂専用殺虫スプレーは常備していないけれど、蚊やハエやゴキブリなど、他の害虫用の殺虫スプレーは家にある、という人は多いのではないでしょうか。
実は、『蚊取り線香』『アースジェット』『キンチョール』には、濃度の差はあれ、『ピレスロイド』が含まれているんです。蜂専用品に比べて『スプレーの射程距離が短い』『殺虫効果が弱い』ため、完全な対策にはなりませんが、『忌避』という部分では大いに役立ってくれます。
代用品を使った蜂忌避・追い出し方法
注意すべきは、『専用品ではないので、殺すのではなく、嫌がらせて追い出す』ことを目的としている、ということです。
【代用品で蜂を追い出す方法】
- 蜂がいる部屋の窓か扉を開ける
- 殺虫スプレーor蚊取り線香を、煙が室内に充満するくらい使用する(直接蜂に噴射しない)
- 出ていってくれるのを安全な場所から見守る
【ポイント】
- スプレーを蜂に直接吹きかけようとすると、1mほどの距離まで近づく必要があり、反撃を受ける危険があるので、行わない。
- 殺虫スプレーは火気厳禁なので、蚊取り線香との併用は絶対にやめる。
3 危険を極限まで減らす!蜂被害回避術2選
身につければ、蜂被害を『未然に防ぐ』ことができ、さらに蜂駆除が必要な場面でも、『刺されることの無い適切な判断』を下せるようになります。
3-1 蜂から縁遠くなりたいなら「ニオイ」と「色」に気を配ろう!
性質上、『寄り付いてしまうニオイと色』があり、知らぬ間に身にまとってしまうと、蜂を呼び寄せてしまいます。具体的には次のニオイと色を避けるようにしましょう。
【蜂が好むニオイ】
- 香水や化粧品
- 甘い匂い
- フルーツ系のジュース
- 甘い匂いの柔軟剤
【蜂と相性の悪い色】
- 花と勘違いされてしまう「黄色などの鮮やかな色」
- 黒色と誤認される「濃い赤色」
- 黒い色
特に、暖かくなる春頃から、寒くなる秋頃まで、蜂は活溌に行動するので、屋外を長時間出歩く場合は、要注意です。
3-2 戦いの相手は「アシナガバチ」レベルでやめておけ!
『スズメバチ』は、その攻撃的な性格と、強力な毒成分から、『刺される危険性』を考えると、個人が駆除に挑む価値はありません。
蜂駆除のディフェンスの砦ともいえる『防護服』も、蜂の針の貫通をゼロにはできないんです。アナフィラキシーショックを起こす確率の高いスズメバチの駆除は、素人ではリスクと作業難易度が高すぎます。
蜂退治では、『過信』が何より危険であると心得てください。「アシナガバチは退治できたから、スズメバチも殺せるはず」という根拠のない考えが、自分自身を危険に追いやりますよ。
極意は「無理をせず見極める」に尽きる
無理な駆除をして得られるかもしれない『安全』は、自力駆除で刺される『代償』を考えると、得るに値しません。蜂を『回避』したり、業者に『依頼して駆除』してもらう手間や費用は、刺される『苦痛』と天秤にかければ、断然軽いのです。
4 蜂対策は一瞬の判断ミスがとんでもない結果を招く
正しい知識を持たず、『対策不足で蜂の領域に踏み込む』『誤った認識で危険な駆除を行う』ことで、毎年『大変な事件』として報道されているんです。例年のように、蜂対策の失敗が大きな事件として取り上げられているのを、「怖いなあ」と感じて終わっていては、意味がありませんよ。
だって、蜂はあなたのそばにも、絶対に現れる身近な存在なんですから…
4-1 思わぬ場所に蜂の巣!?マラソン大会で100人以上が刺される
思わぬ場所に『蜂の巣』があり、マラソン大会で100人以上が刺されてしまったことがあります。この事件では、いかに僕たちが『気づかぬうちに蜂を刺激してしまうか』が浮き彫りになった例といえます。
経緯は、次の通りでした。
- 橋の下に『スズメバチ』が営巣していたが、事前に把握できなかった。
- ランナーが走る振動で、蜂は「巣が攻撃されている」と感じた。
- 巣から飛び出た蜂は反撃を始めた。
- ランナーは、黒い服装や肌の露出をしている人間も多かった。
- 結果、大量の人が蜂に刺されてしまった。
697人の参加者のうち、なんと115人もの方が刺されてしまったそうです。同じようなケースで、知らないうちに蜂の巣を刺激してしまい、刺されてしまう事件は、日本各所で起きています。
「蜂の巣があるかもしれない」「蜂がいるかもしれない」この2つの判断を誤って、十分な対策ができなかったことで、多くの人が刺されてしまったんですね。
4-2 「芸能人もできるなら一般人だってできるはず」は被害の一端
テレビで蜂駆除をするアイドルを見て、「芸能人ができるなら、一般人だってできるはず」と思い誤ることが、蜂被害の増加の一端となってしまっています。
潜入取材といって蜂駆除を行う番組は、裏で『高い技術と経験』を持った、『プロの駆除業者』が監修しています。素人である芸能人が蜂の巣を駆除していたら、「駆除料金を払わなくても済むし、自力駆除をしよう」と思ってしまいますよね?
しかし、蜂の巣は、あなたが思う以上に危険です。例えば、スズメバチの巣は、中に数万匹以上の個体数が潜んでおり、巣を攻撃すると、『一斉に』反撃してきます。安易な考えで、プロの駆除業者の指示なく、何の知識もない素人が、自力駆除に挑むのは、まさに『命知らず』の行為に他ありません。
仮にそれで蜂に刺されてしまっても、それはあなたの判断が間違っていただけで、誰も苦痛や損害を保証してくれることはありませんよ。
テレビ番組の「飛び交う蜂の中での駆除」は演出
1度は見たことがあるかもしれませんが、テレビ番組の刺激的な『飛び交う蜂の中での駆除』は演出がほとんどです。プロの蜂駆除業者は、『蜂が巣から出てくる前』に勝負を決めてしまいますので、蜂が大量に飛び交う中で駆除することはありません。
また、画面映えするように日中の明るいうちに駆除するのも、より過激な映像をクリアに撮るための手法で、駆除方法としては誤りです。「テレビで日中にやっていたから」という単純な発想で手を出すと、痛い目を見ますよ!
5 蜂退治は自力駆除可能、蜂の「巣」退治は業者利用が最善
蜂退治であれば『1匹』か、多くても2,3匹の単体の蜂ですが、蜂の『巣』を相手にすると、数十匹から数万匹の蜂と戦わなくてはなりません。
刺されるかもしれない恐怖の中、大量の蜂を相手にするのは、非常に難しいことなんです。蜂の巣を素人が駆除すべきではない理由として、次の2つがあります。
- 蜂の巣を見ても作業の難易度と蜂の数を即座に見抜けない
- 画像で見る気持ち悪さと実際に直面する「恐怖」は違う
詳しく解説しますね。
5-1 蜂の巣を見ても作業の難易度と蜂の数を即座に見抜けない
作業難易度や蜂の個体数を見抜くことは、蜂の巣を退治する上で、必須な情報収集であり、作業前にこなすべき最低ラインの準備です。
それが確実性をもって判別できないため、『素人の蜂の巣の駆除』はおすすめできません。
あなたは、この写真を見て、作業がどれくらいの難易度で、中にどれくらいの蜂がいるのか、すぐにわかりますか?
「どれだけの蜂が中にいるか?」を予想するのは、とても難しいことがわかっていただけたのではないでしょうか?想像以上の蜂が出てきてしまうと、対応できなくなってしまいます。
『蜂の巣』退治では、『複数の蜂に刺される』危険の確率も跳ね上がります。
年間の蜂被害での死亡例は約20件
日本における蜂被害での死亡例は、年間約20件も発生しています。『蜂に刺されて死ぬ』という命の危険が、いかに素人駆除に多いかがわかります。
また、これはあくまで『死亡例』であって、『負傷者の数はもっと多い』ことは、言うまでもありません。
引用元:林野庁 『蜂刺され被害を防ごう』より https://goo.gl/vWUAQp
5-2 画像で見る「気持ち悪さ」と実際に直面する「恐怖」は全く違う
蜂と幾度なく遭遇している僕でも、スズメバチの『大きさ』と、大きな『羽音』は、何度見ても恐ろしさを感じますし、対面すれば緊張します。
一匹でも冷静さを欠いてしまわざる得ないくらいに、蜂は脅威です。大量の数を相手にする『蜂の巣退治』が、落ち着いてテキパキとスピーディーにできる、というのは、やはりプロならではなんですね。
5-3 自力駆除に失敗することを考えれば業者駆除がお得
蜂への恐怖や刺された痛み、通院・入院の時間を考えると、「安全な場所で待っているだけ」で良いんですから、当然です。
5-4 「蜂に刺されて搬送された被害者」にかかった治療代と完治までの時間
治療代や失った時間、恐怖や後悔を思うと、「同じくらいのお金がかかるなら、駆除業者に頼めば良かった…」と誰もが言います。1日の検査入院や治療費を含めると、トータルで30,000円ほど治療にお金がかかり、退院後も腫れとかゆみは約1週間続きます。
仕事にも支障が出るほどの苦痛と、蜂への強い恐怖だけが残った被害者は、私たちからスズメバチの駆除料金の相場を聞き、はっきりと「後悔してる」と言いました。相場料金は、治療にかかった30,000円だったからです。
自力駆除しようとして蜂に刺されて、業者に払うのと同じくらいの金額の病院代が発生し、結果蜂の巣の駆除はできず、つらい思いばかりしてしまったんです。「安く抑えるに越したことはないから自分で1回はやってみる」なんて考えているなら、少し冷静になってみてくださいね。
一匹だけの退治でも、スズメバチは手出しすべきでない
『スズメバチ』は、高い攻撃性と強い毒に加え、なんと『最大時速40km』で飛行する事ができるんです。
陸上100m走で、世界最速の男『ウサイン・ボルト』でも、時速37~38kmなので、人類はスズメバチから『走って逃げる』ことができません!「撃退スプレーを噴射する」という行為は、スズメバチからすれば明確な『攻撃』なので、確実に、身を守る為に反撃に転じてきます。
『スズメ』バチと言われるだけあって、大きさは鳥のスズメほどある個体もおり、そんな脅威に、逃げ切れないスピードで襲われれば、恐ろしい結果になります。相手がスズメバチの場合は、出来るだけ刺激をしないように、姿勢を低くして、静かにその場を離れる『戦略的撤退』が、ベストな選択肢ですよ。
業者に頼むときの駆除費用相場
『蜂の巣』を発見してしまった場合には、この駆除費用の相場料金を参考に、業者駆除も視野に入れてくださいね。蜂の種類ごとにより、『巣』の駆除費用は異なります。
蜂の種類 | 駆除費用の相場料金 |
---|---|
ミツバチ | 8,000円~20,000円 |
アシナガバチ | 8,000円~30,000円 |
スズメバチ | 8,000円~40,000円 |
それぞれの一番安い8,000円のケースは、まだ巣が『小さな状態』で、『駆除しやすい場所』の場合です。『巣が大きい』場合や、『巣のある場所』が高所や地中の場合には、難易度が上がるため、駆除費用が高くなります。
6 良い蜂駆除業者を見つけて安全に駆除してもらうための4つのチェックリスト
プロに任せてしまえば、あなたには『絶対的な安全と最高の結果』が保証されますので、『駆除料金を払う価値』はあります!これまで解説してきたように、防護服では蜂刺されから完全に身を守ることはできません。
駆除業者さんは、『刺されるリスクも背負って、危険な作業に捨て身であたってくれる』ということですね。4つのチェックポイントを抑えれば、『悪徳業者』に騙されることもありませんよ。
以下の4つのチェックリストを確認し、すべてをクリアしている『優良業者』に駆除を依頼しましょう!
- 料金体系が明瞭
- 追加料金ゼロの確約
- 作業内容の詳しい説明
- アフターサービスの充実
チェック1:料金体系が明瞭
相場料金に基づき、あなたのお家の蜂駆除に必要な料金を算出し、見積もりを出してくれます。
『駆除費用一式』などといって、誤魔化してしまう業者は、信頼できませんよね。
「アシナガバチの巣の駆除に○○円」「高所作業費用として○○円」など、それぞれの作業に基づいた料金が、見積書に明記されていることが大切です。
チェック2:追加料金ゼロの確約
『悪徳業者』は、最初は安い駆除料金を提示して、契約をもぎ取り、『追加料金』でボッタクリ料金を請求してきます。
駆除作業の途中で、『追加料金』を請求されてしまうと、駆除が中途半端になってしまう恐れから、なかなか断ることができませんよね。見積書や契約書に追加料金は発生しないとあれば、安心して契約を結ぶことが出来ます。
チェック3:作業内容の詳しい説明
蜂駆除作業を任せるということは、自分の近くで危険な作業が進行するということです。「どこをどのように駆除するのか、どんな作業をされるのかわからない」状態では、安心することができません。
「軒下のスズメバチの巣の駆除の為に、高所作業を行います」
「大型の巣のため、作業員を3人手配しますので、この駆除料金になります」
「駆除中にこの場所を使うので、○時まではここに近付かないようにしてください」
「使用する薬剤の影響は、こうなっています」
「駆除後も戻り蜂があるので、一週間はこの場所に近付かないようにしてください」
など、それぞれの作業の内容について、優良業者は詳しく教えてくれ、不安や心配なく、予約日まで・当日・施工後を過ごすことができます。
チェック4:アフターサービスの充実
再発保障があれば、蜂の巣を撤去してもらった後も、不安なく日々の生活を送れます。
『家の環境上、巣を作られやすい』『土地柄的に自然が近く、蜂に営巣されやすい』など、駆除しても再び別の蜂に巣を作られることがあります。優良業者は、再発防止策を講じてくれますが、もしもに備えて『再発保障』があれば、再度駆除してもらえるので安心出来ますよね。
まとめ
不意に現れる『蜂』への対処法を、詳しく説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?『蜂退治』に置いて重要なのは、冷静に状況を見極め、無理に殺そうとせずに、刺されない為の行動をとるという事です。
部屋の中や、運転中の車内に入ってきた『突然』の蜂に対処する方法も、詳細な手順とあわせてご紹介してきましたので、身に付いたのではないでしょうか。突然の蜂へにどう対応すればいいのか、事前知識を持っていれば、安全を確保した適切な方法で、冷静に応戦して頂けると思います。
また、個人で戦うには強すぎる敵として、『スズメバチ』も紹介しました。スズメバチが現れた時は、身を低くして、静かに立ち去る『戦略的撤退』が、勝利条件です。
蜂退治の『本当の目的』は、あなたの安全を手に入れることだということを、念頭において下さいね。もしも『蜂の巣』があなたのお家の周りに作られてしまったなら、確実な安全を得る上では『駆除業者への依頼』が最善の方法です。
ある被害者の蜂刺されの経験からも、自分で駆除すれば安い、という安直な発想が、実は結果的に『損』をする可能性を秘めていることも、わかっていただけたのではと思います。
蜂退治は、正しい知識と理解の元、後悔のない手段を選ぶのが一番です。
この記事を読んで、あなたや、あなたのご家族が、蜂に『刺される』ことなく、『蜂退治』が成功するように、願っております。
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