あなたは『蜂の巣』を、安全・簡単に、かつ自分で『駆除したい!』と思ったことはありませんか?業者に頼んで高いお金を払うのも嫌ですし、かといって毎年毎年、蜂に巣を作られて、その都度ストレスを抱えるのも嫌ですよね。
この記事を読めば、蜂の巣の駆除に関して正しい知識が身に付き、業者に頼まなくても『自分で駆除できる』ようになります。この記事では、まず、蜂の巣を自力駆除する『メリット』をご紹介いたします。そして、作業前に理解しておくべき蜂の巣駆除への『必須知識』をお伝えします。
素人駆除が『安全・確実』に行える理由も紹介し、実際の方法を4つのステップで詳しく解説します。手順通りに行って頂ければ、『刺されない』『お金をかけない』『毎年困らない』という3つの特典と一緒に、蜂の巣の駆除方法が身に付きますよ。蜂の巣の駆除をするのが初めてだったとしても、過去に失敗したとことがあっても、心配いりません。
正しい知識が身につけば「ハチの巣駆除って怖いと思っていたけど…こんなに簡単にできるの?」とびっくりされることと思います。ぜひ、最後までお読みくださいね。
1 蜂の巣の駆除は素人でも安全確実に実現可能
『蜂の習性』を理解し、『道具』を揃え、『正しい手順』で行えば、刺されることなく素人でも『安全確実に実現可能』です。
駆除業者のHPで「蜂の巣の自力駆除は危険です!」と書かれているのは、『あなたに何も知識がない』ことを前提としています。
1-1 駆除業者と自力駆除の金額差は約8,500円
駆除業者と自力駆除の金額差は、約8,500円です!自力駆除でかかる費用は主に消耗品となる『殺虫剤2,000円程度』ですが、駆除業者にお願いすると『8,000円~30,000円』かかります。
「8,500円ぐらいなら業者に頼んでも…」と思っているとしたら、残念なお知らせがあります。この金額差とは、あくまで『巣ひとつ』の平均であり、蜂は『複数の巣』を、しかも『毎年』同じ場所に作る可能性があるんです。
そして、8,000円という業者駆除料金の最低ラインは、『巣が小さく、低い位置にあり、危険性の低い種類の蜂』の場合の設定です。つまり、業者に頼めば、毎年数万単位での出費…これって、かなり痛いですよね。
自力駆除すれば余計な悩みも生まれない
自力駆除すれば、余計な悩みも生まれません。駆除業者の中には、『常に悪徳業者がいる可能性』を排除できないからです。
悪徳業者は、不安や恐怖に潰されそうなあなたの心理を利用して、法外な値段を請求したり、見積もりは安くして、後に上乗せ請求をすることがあります。また、人件費を抑えるためにプロではないアルバイトに作業させ、結果家を傷つけられたり、薬剤まみれにされたり、近隣に迷惑をかけてしまったりすることさえあります。
1-2 駆除方法が身に付けば毎年の悩みから解放される
あなたに駆除方法が身に付けば、毎年の悩みから解放されます。蜂は人間の生活圏に営巣※する身近な虫なので、あなたが引越しても、季節が変わっても、あなたの悩みは、解決策がわからなければ、ずっと続きます。
※営巣…蜂が巣を作ること
一度方法がわかってしまえば、蜂の巣を見かける度に「どうしよう…」と悩んだり、ストレスを抱えることもなくなりますよ。
1-3 習性を理解すれば種類を問わず素人でも蜂の巣駆除は可能
蜂の巣のオフシーズンに対応すれば、安全・簡単で、業者に頼むまでもありません。
また、そもそも無害な蜂であれば、作業の難易度は低く、人件費を払ってプロに依頼する必要もありません。
2 蜂の巣の駆除に必要な知識
蜂の巣の駆除に必要な知識とは、『巣から蜂の種類を特定する』方法と『無害な蜂の存在』についての理解です。
『蜂被害の根本的な解決』には、飛び回る蜂の殺虫ではなく、巣の撤去が必須ですが、その作業の難易度は蜂の種類によって異なるからです。スズメバチの巣だと知らず、素人が手を出すのは危険ですが、クマバチの巣だと知らず、もしくはクマバチの危険性を知らず、不必要に業者に依頼するのは無駄です。
2-1 巣の形状と成長スピードから蜂の種類を特定する
巣の形状と成長スピードから蜂の種類を特定することができます。種類ごとに、『見た目』や『成長スピード』や『巣の完成型』が全く異なるからです。
蜂の種類 | ミツバチの巣 | あしなが蜂の巣 | スズメバチの巣 |
---|---|---|---|
写真 | |||
活動時期 | 4月~12月上旬 | 4月~10月 | 5月~12月上旬 |
営巣場所 | 木の祠、屋根裏や床下など閉鎖的な空間 | 木の枝、軒下、ベランダ、通気口など開放的な空間 | 木の枝や軒下など開放的な空間 |
※スズメバチは、日本で最も被害が多いといわれている『キイロスズメバチ』を代表して紹介しています。
蜂の種類 | 成長の特徴 | 完成後 |
---|---|---|
ミツ蜂 | だんだん大きくなる | 分蜂(※ぶんぽう)する。 |
アシナガ蜂 | だんだん大きくなる | 直径15cmほどで止まる。 |
スズメ蜂 | だんだん大きくなる 種類によっては、巣の形状が変わっていくものがある。 |
どんどん拡大していく。種類によっては、巣の形状が以前のものと全く違うものがある。 |
※分蜂とは、ミツバチの引っ越しのことで、蜂の数が一定まで増えたら半分にわかれて引っ越しをし、新たな群れを作ります。
スズメバチの巣は、大きさに限度がなく、環境が良ければ、どんどん大きくなり、『直径1メートルを超す巨大スズメ蜂の巣』となることもあります。
2-2 無害な蜂と巣の存在
「蜂の巣はとにかく駆除撤去!」と不安に駆られて動く前に、『無害な蜂の存在』について理解し、駆除の緊急性や意義について考えてみてください。『蜂』と名の付く虫の全てが人を刺してくるわけではないと知らず、不必要に殺したり、高いお金を出して駆除するのは、もったいないですし、残念です。
特に、『泥蜂』『クマバチ』『空の巣』は、お金をかけてまで駆除する必要のない巣の代表です。
非常におとなしい泥蜂:泥蜂
極めて温厚な性質:クマバチ
駆除する必要のない空の巣
- 駆除業者に頼む必要もお金をかけて駆除する必要もない
- 攻撃してくる蜂自体が存在しないため、巣を落として撤去し、燃えるゴミで捨てればいいだけ
※まれに状態の良い巣であれば、再利用される可能性があるため、放置はしない方が良い
種類ごとの蜂の巣が空になる時期は次の通りです。
蜂の種類 | 巣が空になる時期 |
---|---|
ミツバチ | 越冬するため巣は空にならない |
アシナガバチ | 10月~11月 |
スズメバチ | 11月~12月 |
ミツバチだけは、寒い冬も、巣の中で『おしくらまんじゅう』のような状態で、小さく羽ばたきをして暖めあい、越冬するので、巣は空になりません。
3 絶対刺されない!安全で最安な蜂の巣の自力駆除4ステップ
蜂の習性を利用して、『攻撃性が低く、蜂の数が少ない』時期に、『十分すぎるほどの注意』をして行うので、確実です。
ステップ1:素人作業に適したタイミングでの駆除を早い段階で計画する
まずは、『いつ』駆除するか、素人作業に適したタイミングを理解し、早い段階で計画するようにしましょう。
素人駆除に適したタイミングは、『ミツバチは4月~5月』、『アシナガバチとスズメバチは3月~5月』と、蜂の数も巣の規模も小さく、攻撃性も低い春の時期です。ピーク時の7月~9月に、駆除業者も料金を値上げしているのは、それだけ危険だからです。
種類ごとの駆除する最適な時期は、次の通りです。
蜂の種類 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 |
---|---|---|---|---|
ミツバチ | 3月までは危険。 4月から5月は最適 |
比較的おとなしい。 | ※越冬準備が始まる10月~11月は危険。 | ※越冬から活動を開始する2月~3月は危険。 |
アシナガバチ | 最適 | 危険 8月以降は巣が空になるのを待つ |
巣が空になる | 巣が空になる |
スズメバチ | 最適 | 非常に危険 | 巣が空になるのを待つ | 巣が空になる |
クマバチ 泥蜂 |
早急な駆除の必要はない 気になれば、夕方に巣を崩してスプレー散布でOK |
※アシナガバチとスズメバチは、来年度の新女王のみ越冬し、それ以外の蜂は寒い時期に死んでしまいます
※ミツバチは、巣全体で越冬するため、数が少なくなることはありませんが、基本的に性格が大人しく、寒い時期に攻撃的になる特徴から4月の駆除がオススメです
ステップ2:駆除に必要なものを事前に揃える
駆除では、『蜂の巣を攻撃する道具』『蜂から身を守る道具』『蜂の巣を落として掃除する道具』の3つが必要です。
それぞれ欠かせない役割があり、揃ってなければ、作業中にあたふたしてしまい、駆除に失敗することもありますので、要注意です。
蜂の巣を攻撃する道具
- 蜂用殺虫スプレー(新品で2~3本は用意しましょう。)
おすすめの蜂駆除スプレーと具体的な使用方法については『素人でも安全確実にハチを駆除できる最強蜂スプレー3選』で詳しく書いていますので、合わせてご確認ください。
蜂から身を守る道具
- 蜂用防護服
大抵の役所では無料で貸し出しをしていますので、お近くの役所にお問い合わせください。
防護服がなければ、次のような服装で代用してください。
- できるだけの厚着で長袖長ズボン
- 厚手の軍手
- 長靴
- ゴーグル
- マスク
防寒着やスキーウェアがあれば、より保護効果があります。
オススメの防護服については『絶対に刺されない?蜂駆除のオススメ防護服3選+裏技』で詳しく書いていますので、合わせてご確認ください。
蜂の巣を落として掃除する道具
- ほうき(1メートル以上)
- ちりとり
- ゴミ袋
ほうきは掃除だけではなく、駆除が終わった後に巣を落とすためにも使います。
ステップ3:巣の大きさを確認し手順通りに撤去
計画した日になり、必要な物も揃えたら、『巣の大きさを確認し手順通りに撤去』しましょう。蜂の巣が『直径10センチ以上』になっているなら、仮に春先でも蜂の数が素人駆除に対応できない量まで増えていますので、作業は危険です。
逆に、蜂の巣が直径10センチ以下なら6月頃までは素人でも駆除することは可能です。
手順
- 蜂の巣に向けて風上の方向から殺虫スプレーを吹きかける。
- ほうきの柄の部分を使って蜂の巣を落とす。
- 利き手でほうきを持ち、利き手とは反対の手で常に殺虫剤を構えて巣に向けておき、もしもハチが出てきた時に噴射できるよう備える。
- ほうきで巣をつつき、ハチの巣が全滅したかどうかを確認する。
- ほうきとちりとりをつかって、全滅したハチの巣をゴミ袋に入れる。
- 蜂の巣の駆除は、蜂が活動的ではなくなっている、夜から早朝の時間帯(22:00~5:00)に行う
ステップ4:駆除後の戻り蜂の対策をする
最後に、駆除後の『戻り蜂』に注意し、対策をするようにしましょう。蜂は、自分の巣が無くなってしまっても、巣のあった場所へ戻ってくる習性があります。
※このような習性を戻り蜂といいます。
『駆除時にいなかった蜂』だけでなく、駆除の際に『逃げ出した蜂』が戻り蜂となって戻ってくることもあるので、深夜に行った駆除でも、油断厳禁です。戻り蜂に備えて、駆除後は次の3つの対策を行ってください。
- 殺虫スプレーを、蜂の巣があった周辺にもよく噴射し、忌避(※きひ)対策をする。
※忌避とは、嫌がって避けること。 - 戻り蜂は1週間ほどでいなくなるので、1週間は駆除した場所に近寄らない。
- 香りの強い柔軟剤の付いた洗濯物は、戻り蜂をさらに呼び寄せてしまうので、1週間は避けるか、洗濯物を干す時、回収する際は気をつける。
4 蜂の巣の駆除の極意
蜂の巣の駆除の極意は、見つけたら『放置しないこと』です。駆除が必要な危険な種類であっても、人へは無害な種類であっても、何もせず無視することで、近隣とのトラブル等、思いがけない面倒な事態に陥るからです。
「危険で怖い」というイメージが定着した蜂ですので、人間の生活圏に営巣してしまうと、それだけで人によってはストレスになってしまいます。巣を撤去し、新たな巣ができないよう工夫してあげ、「ここには巣を作っちゃだめだよ」と教えてあげることが、人にとっても蜂にとっても重要なんです。
自力駆除・業者駆除、どちらを選ぶ場合でもその選択に間違いはありませんので、『自分にとって』1番メリットのある方法を検討してみましょう。
4-1 自分で対処するほうがメリットが多いケース
- 蜂の巣の直径が10センチ以下の場合
- 害のない蜂の種類の場合
- 蜂の巣が空、あるいは間もなく空になる時期
- 巣が自宅から遠くにあり、むやみに刺激しなければ被害がない場合
4-2 業者にお願いするほうがメリットが多いケース
- 夏の時期など蜂が攻撃的になっている時
- オオスズメバチの巣が大きくなっている場合
- 屋根などの高所、屋根裏や床下などの密閉空間にある場合
- 蜂の巣の形状が特定できない場合
- 蜂が飛んでいるのに、巣がどこにあるかわからない場合
4-3 業者駆除相場料金
蜂の種類 | 相場料金 |
---|---|
アシナガバチ | 約8,000円 |
ミツバチ | 約15,000円 |
スズメバチ(オオスズメバチ以外) | 約20,000円 |
オオスズメバチ | 約25,000円 |
※巣の大きさや場所、シーズンで変動あり
まとめ
『蜂の巣の駆除』について解説しましたが、いかがだったでしょうか。蜂の巣は、4月~5月の春の時期、時間帯は22:00~5:00なら、安全にあなたにも、駆除ができます。
泥蜂やクマバチは害のない蜂ですので、巣の駆除自体は非常に簡単です。他の蜂も、ミツバチ以外は、冬になれば巣はやがて空になりますので、秋口に見つけた巣なら『今すぐ駆除しない』という選択肢もあります。
大切なのは、「面倒くさい」と巣を放置して、トラブルやケガに遭ってから悩まないことです。あなたの家に一度でも蜂の巣が作られたなら、毎年その場所に蜂の巣が作られる可能性は常にあります。
あなたに『蜂の巣を安全確実に駆除するテクニック』が身につけば、毎年蜂が来ても心配いりませんよね。もしも業者に依頼する場合でも、決して「駆除をしよう」という選択に間違いはありません。自分にとって1番メリットの得られる手段を選ぶことが、何よりも重要です。
この記事によって、あなたが「蜂の巣はもう怖くない!」と思えるようになっていただけたら、何よりもうれしいことです。
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