「蜂の巣を駆除したいけれど刺される不安があるし、でもこのまま巣を放っておけない」
今回の記事では、自宅の蜂の巣を安全に自力駆除する方法と自宅に何度も巣を作らせない方法をわかりやすく紹介します。あなたも、刺されることなく蜂の巣を駆除し、二度と巣を作らせないよう実践してみてください!

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1 駆除前にチェック!絶対に刺されないための3つの注意点

安全に駆除するために「時間帯」「香り」「明かり」この3点は必ず抑えておきましょう。

【注意点1】時間帯:日没22時以降に作業

駆除する時間帯は日没後16時以降~万全を期すなら22時以降、に行いましょう。

日没後2~3時間後には、外出していた蜂も巣にほとんど戻り、活動も休止状態なので、眠っているようなところに奇襲をしかけることができます。

【注意点2】香水や柔軟剤の香りをまとわない

蜂はニオイに敏感です。柔軟剤などのかすかなニオイにも反応し襲ってくる可能性があります。香水はつけず、服装もなるべく柔軟剤の香りがついていないものを着用して駆除にあたりましょう。

【注意点3】懐中電灯の明かりには赤いセロハンをかけること

懐中電灯には、蜂から認識されにくいといわれる赤色のカラーセロハンを貼ってください。日没以降に作業するとなると、懐中電灯などの明かりが必要になります。

ですが、蜂は光のある方に飛んでいくため、巣を照らす時に認識されると襲ってきてしまいます。巣へのスプレー噴射時だけはライトを消す、もしくは赤色セロハンで身を守る工夫をしましょう。

2 【図解】失敗しない!自力駆除5ステップ

自力駆除5ステップステップごとに詳しく解説しますので、お伝えする通りに駆除作業をしてくださいね。

ステップ1:日中に駆除スタート場所を決めておく

暗くなってから巣の位置を特定することは非効率です。明るいうちに蜂の巣の位置を確認し、最初にスプレーを噴射する時に立つ場所を決めておきましょう。

タ最初のスプレー噴射立ち位置の4条件

次の4条件を満たす場所から始めるようにしましょう。

  • 巣から3m離れた場所
  • スプレーを噴射した時に、直線状に巣をさえぎる障害物がない場所
  • 何かあってもすぐに避難できる開放的な場所
  • 巣が風下になる風上の場所

ステップ2:服装と準備物

準備物を用意

服装

・秋物の服装、帽子、眼鏡、軍手、マスクを着用し『露出がない』『黒色が含まれない』服装になりましょう。

※蜂は、黒色を攻撃する習性があります。

準備物

(1)赤いセロハンを貼った懐中電灯
(2)スプレー3本
(3)ホウキ
(4)ちりとり
(5)ゴミ袋

ステップ3:22時以降に駆除スタート

巣から直線距離3mの位置からスプレー噴射

  1. 22時以降に、作業をスタートします。
  2. 準備物をすべて持って事前に決めていた駆除スタート場所へ移動します。
  3. 赤いセロハンを貼った懐中電灯で巣を照らし、位置を確認します。
  4. 巣から3m離れた駆除スタート場所から、『風が吹いていないタイミング』を見計らって、噴射します。
  5. スプレー缶1本を使い切るまで巣に噴射し続けましょう。
  6. スプレー缶1本を使い切ったら、2本目を取り出し利き手に構えます。
  7. 片方の手であらかじめ一つにまとめた掃除道具や予備のスプレーを持って、一緒に移動します。
  8. 2本目のスプレーを巣の穴の中に向かって噴射するイメージで吹きかけながら、巣から2mの距離まで近付いていきましょう。
  9. 巣への攻撃に気付いた蜂が飛び出してきたら、その蜂にも適宜スプレーし、近寄られる前に殺虫してください。
  10. 2mの距離まで来て、巣から蜂が飛び出すことがなくなったら、一旦スプレーをストップしましょう。

ステップ4:駆除できたか確認し撤去と掃除

巣と死骸の撤去と片付け

  1. 巣をホウキで突き、巣から蜂が出てこないことを確認しましょう。
  2. 出てこないようであれば、そのままホウキでスズメ蜂の巣を落として撤去します。
  3. 落とした巣に向かって念のためスプレーをし、周囲に飛び回る蜂がいないことも確認できたら、片付けます。
  4. ゴミ袋の口を広げたら、ホウキで掃いてちりとりに入れ、巣とスズメ蜂の死骸をちりとりからゴミ袋へ移します。
  5. 死骸の場合でも、針が刺さる危険性があるので、必ずホウキとちりとりで行いましょう。
  6. 袋に入れ終わったら素早く口を縛り、外置きのゴミ箱へ入れます。
  7. 可燃ごみで出せますので、地区の可燃ごみ収集最短日で出しましょう。

ステップ5:戻り蜂対策に再スプレー

寄せ付けないよう再度スプレー

  1. 撤去前に巣があった付近に、駆除に使ったスプレーを噴射します。
  2. 巣があった周辺の壁や軒下に向かって、1平方メートルあたり10秒間にスプレーしましょう。
  3. 駆除スプレーには、蜂を嫌がらせ近寄らせない効果があるので、駆除の際に『逃げ出した蜂が巣があった場所に戻ってくる(=戻り蜂)』を防ぐことができます。

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3 二度と同じ場所に作らせない!簡単確実なフェイクネスト予防法

駆除スプレーの効果が切れた後も絶対に巣を作らせないために、偽物の蜂の巣(フェイクネスト)を作って予防しましょう。フェイクネストの予防効果は、縄張りに強い関心のある蜂対策には抜群です。

作り方から設置方法まで以下の動画にまとめましたので、合わせてご覧ください。

【蜂予防に必須のおとり巣(フェイクネスト)の作り方と設置例】

youtube:https://goo.gl/CMuHni

蜂は選んで人の家に巣を作っている

蜂は、自分で巣作りに最適な場所を選んでいます。気象の変化や外敵の攻撃を避けることができる場所が選ばれるのですが、人の住んでいる家は、その条件にぴたりとあっているんです。

軒下や、通気口の中、天井裏、ベランダなど様々な場所が蜂にとって安全で、結果巣を作られてしまいます。

また驚くべきことに、多くの蜂は、自身の生まれた場所をよく覚えており、帰巣する習性があります。

年中巣を作られないようスプレーし続けるのは、少し負担が大きいですが、かといって予防策の手を止めてはいけないのが、その習性からもよくわかります。フェイクネストなら吊るしておくだけなので簡単ですね。

もしも、「予防はできそうだけど駆除は自分には難しそう…」と感じたら、プロに相談してみましょう。

1シーズンの被害再発に対して無料での駆除保証まで設けているオススメ業者については、『スズメバチ駆除を安心して依頼できるオススメの蜂駆除業者5選』で解説していますのであわせてご確認ください。

まとめ

蜂の巣は、刺されないよう3つの注意点に気を配って行えば、自分でも駆除することができます。

駆除した後は、「今後二度と巣を作られない」ように、フェイクネストを吊るし、蜂の習性を逆手にとって予防しましょう。

この記事が、あなたの蜂の巣の駆除の力になれば幸いです。