夏に登山やキャンプに出かけて、「スズメバチに遭遇した」という経験はありますか?スズメバチに遭遇したら怖くて、登山やキャンプどころではなくなりますよね。

また家にスズメバチの巣があったら、「いつ刺されるかわからない」という恐怖と戦わなければなりませんし、子供が刺されないか心配です。

ここで紹介する通りにスズメバチに刺されないための対策をとれば、外出時にハチに遭遇したり近寄られたりしにくくなり、自宅にも巣を作らせないことができます。

まずは「スズメバチを近寄らせない服装」や、「近づいてきたときの注意点」、また「自宅にスズメバチの巣を作らせない方法」を紹介し、もしもの場合に備えて、「スズメバチに刺されてしまった場合の対処策」もご説明します。

スズメバチが近寄ってくる「特徴」を理解すれば、スズメバチに遭遇する危険におびえる必要はなくなります。
どうぞこの記事を最後まで読んで、スズメバチに遭遇する『前に』対策をするようにしてください。

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1 スズメバチに遭遇しない人や家には特徴があった

「なぜかスズメバチによく遭遇する」というのは偶然ではありません。同じ場所にいても、スズメバチに遭遇する人と遭遇しない人がいます。

まずはスズメバチに遭遇する「人」と「家」の特徴を、ご説明します。特徴をつかめば、あなたも「なぜかスズメバチにあまり遭遇しない人」になれますよ。

1-1 スズメバチに遭遇してしまう「人」の特徴

スズメバチに遭遇する「人」は、知らない間に「スズメバチを刺激している」から。

スズメバチは巣に近づいてくるものを敵だと認識しています。巣を守るために『必死』なんですね。なので、巣に近づいてくる「侵入者」とみなし一斉に襲ってきます。

1-2 スズメバチに遭遇してしまう「家」の特徴

スズメバチに遭遇する「家」は、スズメバチが繁殖するのを許しているという特徴があります。

スズメバチは、急に集団であなたの家にやってくるわけではないんです。最初は冬眠から目覚めて弱っている一匹の女王蜂が、あなたの家のどこかに巣を作ります。そして徐々に巣を拡大し、働き蜂を増やしていきます。

巣を作らせないか、巣がまだ小さい時に駆除をすれば、スズメバチの集団に遭遇することはありません。

2 登山・キャンプ時での対策法

登山やキャンプは、いわば「スズメバチの攻撃範囲に近づいていくこと」になるので、普段よりもスズメバチに遭遇しないための対策が重要です。

本来スズメバチは人家の近くではなく、山林の地中や木の上に巣を作りますので、山にはあちこちに「攻撃範囲」があり、対策をしていない人を狙っています。

スズメバチが近づいてこない対策法として、「服装」や「匂い」をどのように気を付けたらよいか、また「もしスズメバチに遭遇してしたならどうしたらよいか」、という対処法について説明します。

2-1 対策時の服装

登山やキャンプをするときは、「黒や黒に近い色の服装」を避け、「白や白に近い服装の色」を着用することで、ハチからの攻撃を避けられる可能性が激減します。

スズメバチは本能的に黒色の服装を、天敵である「クマ」と判断し襲撃しようとします。クマは、自分の巣を破壊して蜜を奪い、幼虫を食べてしまう憎き敵。

スズメバチの目は白か黒しか判断できませんので、「白か白に近い服装」をして、スズメバチが近づいてこないようにしましょう。

スズメバチが判断する色 左に行けば行くほど、白(黒)に近くなる
襲われにくい安全な白色系 白、黄色、ピンク、オレンジ、黄緑、緑、水色
襲われやすい危険な黒色系 黒、茶色、紫、青、赤

注意する服装

  • 服、ズボン
  • カバン
  • 帽子(帽子をかぶらないと、『黒い髪の毛』に反応してしまいます。)
  • メガネ(黒いサングラスは危険です。)
  • タオル

2-2 近寄らせないための匂い

スズメバチは『匂い』にとても敏感で、あなたが強い匂いを出していると『花』と思われて近寄ってきます。
ジュースの他、「香りが強い服装」もスズメバチを引き寄せますので注意する必要があります。

匂いに注意するもの

  • ジュース(特にフルーツ系の飲み物に注意。)
  • 香水
  • 整髪料
  • 化粧品(各種化粧品の匂いは、ハチを興奮させる。)
  • 柔軟剤を使った服(特に花の香りがする柔軟剤に注意。)

2-3 効果のない対処策をしない

効果のない「虫よけスプレー」や「殺虫剤」をもっていることで油断してしまうと、スズメバチに刺されてしまうかもしれません。

ちょっとした「油断」が、大きな事故につながります。
効果があると思われがちな、「虫よけスプレー」「殺虫剤」が、なぜ効果がないかを説明します。

2-3-1 虫よけスプレー

実は、虫よけスプレーに含まれている成分「ディート」や「イカリジン」などは、スズメバチをよける成分ではないので、対策としての意味はありません。

虫よけスプレーは、「吸血する虫」を避けるためのもので、「刺す虫」であるスズメバチに効果のある虫よけ成分はありません。

虫よけスプレーは、ハチではなく、蚊、アブ、ヒルなど血を吸う虫の対策使うようにし、ハチ対策には「登山・キャンプ時での対策法」に書かれている方法で対策しましょう。

2-3-2 殺虫剤

意外と思われるかもしれませんが、登山やキャンプをするときに、殺虫剤はあまり効果がありません。
1匹のスズメバチに殺虫剤を使っても、駆除するのに半分くらい使用してしまいます。

それよりも恐ろしいのは、駆除しようとしたスズメバチによる警告フェロモンを感知した近くにいるスズメバチが『集団』で襲ってくることがあるということです。

殺虫剤の正しい使い方は、「家にいる蜂の巣を駆除する」というものです。

「たった20分でできる!『蜂』と『巣』をスプレーで駆除する方法 再び巣を作らせないための忌避対策」では、殺虫剤の効果的な使い方について詳しく解説していますので、合わせてお読みください。

2-4 遭遇してしまったとき

スズメバチに遭遇してしまったら、ゆっくりとその場所から離れてください。
スズメバチが人を襲う理由は、巣を守りたいためだからです。

自分の巣に近づいた相手に「カチカチ」という警告音を出しますが、この時点で巣から「50m」以上離れると襲われることが少なくなります。
下記の動画は、スズメバチの警告音を聞くことができますので参考にして下さい。


youtube:https://goo.gl/8E8GYb

2-4-1 車の中にスズメバチが入ってきたら

車の中にスズメバチが入ってきたら、まず冷静になりましょう。
スズメバチを刺激さえしなければ、基本的に刺されることはありません。

運転をしているなら車を安全な場所に停め、窓を全部開けましょう。
動かないでじっとしていれば、いずれスズメバチは窓の外に逃げていきます。

2-4-2 遭遇したときに絶対してはならないこと

スズメバチに遭遇したときに、大声を出したり、急に逃げたりするような「スズメバチを刺激すること」は絶対にしてはいけません。
スズメバチを刺激すればするほど、あなたを襲うようになります。

びっくりして「大声」を出したり「急に」逃げたりするかもしれませんが、そのような声や突然の反応が「防衛本能を刺激」してしまいます。スズメバチに遭遇した時は、「声を出さずに冷静に行動」するように心掛けましょう。

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3 自宅でスズメバチに巣を作らせない対策

スズメバチが「住みたい」、と思う場所は決まっています。

巣を作らせないためには、まずは巣を作る場所を事前に把握する必要があります。そして巣を作りそうな場所に、巣を作らせないための対策をしましょう。

3-1 スズメバチが巣を作る場所を点検する

スズメバチが巣を作る場所を、こまめに点検するようにしましょう。こまめに点検すれば、それだけ早く巣を発見できるようになります。

巣の作り始めの時期に「女王蜂」一匹を捕獲すれば、「将来増える数百匹規模にもなるスズメバチ」の対策をしたことになります。
スズメバチは、「4月~6月」に巣を作り始めますが、この時期のスズメバチはおとなしく、巣も小さいので安全に対策をすることができます。

スズメバチが巣を作る場所は、下記のような場所です。

スズメバチが巣を作る場所

3-2 巣を作らせないための対策グッズ

ここでは、事前対策として「スズメバチの巣を作らせない」、また「拡大を防止する」ための対策グッズを厳選して紹介します。対策グッズの中には、「蜂の巣を駆除」して、蜂を直接撃退するものもあります。

※なお、スズメバチ以外のハチや、蜂の巣を駆除する方法についての対処策は「もう蜂の好きにはさせない!蜂を確実に駆除する方法」で紹介していますので、合わせてお読みください。

3-2-1 蜂の巣を作らせないスプレー

スズメバチ対策には、『蜂を殺すための殺虫剤タイプ』より、『蜂の巣を作らせないスプレー』が効果的です。

蜂が嫌がって近寄らない「ピレスロイド」という成分が入っていますので、スズメバチが巣を作りそうな場所や、作りかけでまだ小さい巣にスプレーすれば、巣の拡大を防止することができます。

7月~8月の巣が拡大した後のスズメバチに、「殺虫剤」タイプのスプレーを蜂の巣に直接使うと逆襲に合う可能性がありますので、蜂の巣を作らせないスプレーで、『安全に』スズメバチ対策をして下さい。

スプレーするだけで蜂の巣を作らせることを防ぐことができます。

 

3-2-2 ハチトラップ

作りかけのスズメバチの巣を発見したら、その近くに「ハチトラップ」を仕掛けて女王蜂を捕まえましょう。蜂トラップは、蜂を引き寄せる甘い香りでスズメバチを箱の中におびき寄せてそのまま出ることができないようになっています。

しかしこのトラップは、いろいろな虫を引きよせてしまって箱が満杯になり、女王バチを取り逃してしまうことがあります。
女王バチを狙って捕獲するため、スズメバチが巣を作り始める3月~6月の間に「ハチトラップ」を設置しましょう。

価格は少し高めですが、つるすだけで簡単に設置できるので以下の商品がオススメです。

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3-2-3 自作のペットボトル捕獲器

「お金がもったいない」、という人のために自作のペットボトル捕獲器の作り方と使い方を紹介します。少し手間はかかりますが、市販のものと基本的に構造は同じなのでスズメバチをたくさん捕獲できます。

用意するもの

  • 2リットルのペットボトル
  • ヒモ
  • 酒:300ml
  • 酢:100ml
  • 砂糖:125g
ペットボトル捕獲器の使い方

  1. ペットボトルの側面に縦横2センチの「H型」の切り込みを入れる。
  2. 上半分を外側に、下半分を内側に折り曲げる。
  3. 酒、酢、砂糖をよく混ぜて、ペットボトルに入れる
  4. ペットボトルのフタを閉め、口部分をヒモでくくる
  5. スズメバチが巣を作りそうな場所にかける。

※ペットボトルのふたがは内径が大きすぎるので、中に入ったスズメバチが出てしまわないように、ふたをきっちりと閉めておきましょう。

4 スズメバチに刺された時の処置5つのステップ

スズメバチの毒は非常に強力なので、対処が遅れると呼吸困難や意識障害など重症に陥ることがありますし、ミツバチのように刺した後、針が抜けません。スズメバチに刺されたら、これから紹介する5つのステップを必ず順番通りに行ってください。

ステップ1 安全な場所まで避難する

ステップ1 安全な場所まで避難する集団で刺される可能性もあるため、すぐに蜂に刺された箇所から10~20メートル以上離れること。

ステップ2 皮膚から針を引き抜く・流水で毒を洗い流す

ステップ2 皮膚から針を引き抜く針がある場合→ピンセット、カードなどを使って針を取り除く。

ステップ2 流水で毒を洗い流す
針がない場合→爪で圧迫して毒を押し出すようにしながら流水で洗い流す。

ポイズンリムーバーがある場合、針と毒の吸引を同時に可能

 
間違った対処法
間違った対処法

ステップ3 抗ヒスタミン軟膏を塗る

ステップ3 抗ヒスタミン軟膏を塗るハチ毒に含まれるヒスタミンが、体内で悪さをするのを抑える働きがある塗り薬です。軟膏のオススメは、抗ヒスタミン成分が入っている次の商品です。

 

ステップ4 氷や保冷剤で冷やす

ステップ4 氷や保冷剤で冷やす血管を収縮させ毒液が体内に吸収されるスピードを遅くするための大切な作業です!

ステップ5 病院へ行く

ステップ5 病院へ行く局所(部分)症状のみであれば、「皮膚科」を受診すれば対応してくれます。
全身症状の場合は「アレルギー科」を受診してください。

自己判断は万が一のこともあるので、危険です。必ず受診するようにしてください。

5 やっぱりプロが確実!業者に依頼するメリット

「安全性」と「確実性」を重視するなら、プロの駆除業者に依頼するのが一番です。もちろん、自力駆除や便利屋依頼より料金はかかりますが、「お金に換えられない価値」が得られるんです。

(1)全部おまかせで安全

何といっても、一切の手伝いが不要、というのは嬉しいですよね。自力駆除しようと思うと、服装の準備から駆除用品の用意、いつ駆除するのか計画を立て、早朝や夜遅くに作業…と、あなたが思っている以上に面倒なことが山のようにあります。

プロにお任せしてしまえば、電話1本で見積もりから駆除まで済んでしまうのですから、手間もなく楽チンですね!

(2)駆除後の保証アリで安心

優良業者で、アフター保証をつけない業者はいません。

蜂には、巣があった場所に戻ってくる習性があり、駆除時に殺虫し損ねて逃がした蜂が、再び戻って巣を作る可能性があります。また、あなたの家が蜂にとって巣作りにあまりに適した条件が揃っていると、駆除したのとは別の蜂が、新たに巣作りを始めかねません。

優良な駆除業者は、こういった蜂の習性を正しく理解しているうえに、駆除作業はその後作らせない予防策も込みで1セットと認識していますので、1シーズン中は蜂の被害再発に対して無料駆除をしてくれる保証を用意していますよ。

まとめ

スズメバチに刺されないための事前対策についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

  • スズメバチに遭遇する人や家には特徴があるので、対策が必要
  • 寄せつけないために、黒系の服を避け、白系の服を着て、強い香りを避ける。
  • 万が一遭遇してしまったら、刺激しないようにゆっくりとその場を離れる
  • 自宅に巣を作らせないために、巣を作りそうな場所を点検し、「ハチの巣を作らせないスプレー」や「ハチトラップ」などを使って巣の拡大を防ぐ
  • もしも刺されたら、すぐにその場を離れて毒の治療をし、皮膚科に行く

スズメバチは、他の種類のハチと比べて狂暴で毒性が強いハチです。

刺される、刺されないというよりも、家でも外出先でも出来るだけ遭遇したくありませんよね。
家に巣を作って拡大の阻止をするのにも事前の「対策」が必要ですし、もし刺されてしまったら「すぐに」正しい応急措置ができるように、正しいステップを「事前に」覚えておく必要があります。

このようにスズメバチの対処策で共通して必要なのは、「事前対策」です。

スズメバチに対する知識を「事前に」取り入れておくと、いざというときに「素早い行動」と、「冷静な判断」をすることができます。

スズメバチに出来るだけ遭遇しないように、この記事に書かれている内容をしっかりと頭に入れて、事前対策をしてみてくださいね。