都市部の環境にたやすく適応するキイロスズメバチは、例年、人間の生活圏に多く巣を作り、人を刺しています。17種もいるスズメバチの中でも、殺傷事故件数NO.1!死者数が2桁を下回った年が過去30年の間に1度としてないその危険性からも、見つけたら早い段階で駆除すべきであることは明白です。
なんとか自分で駆除したいが、刺されるのだけは回避したい!
本記事では、安全に自力でキイロスズメバチを駆除するために次のことについて詳しく解説します。
- 自力駆除できるかどうか判断する方法
- 準備するものや服装
- 具体的な駆除ステップ
最後まで読んで頂ければ、すぐに駆除を始められる知識が身に付きます!是非最後までご覧ください!
1 まずはチェック!自力で駆除できる巣か見極めよう
『時期』と『巣のサイズ』に着目することで、自力駆除できるか、業者に依頼すべきかを簡単に判断できます!
1-1 時期│12月~4月は大きさに関わらず駆除可能
12月~4月の間は、巣の中が空っぽになっています。キイロスズメバチは越冬しないため、11月下旬ごろから働き蜂も死に絶えていきます。唯一越冬する女王蜂も、巣からは離れているので、作業は撤去のみと、危険もなく簡単です。
1-2 巣のサイズ│直径10センチ未満までなら5月以降も自力駆除
巣のサイズが小さいほど、生息しているキイロスズメバチの個体数も少ないです。直径10センチ未満のであれば、個体数も数匹程度なので、素人でもスプレーで簡単に駆除できます。
2 キイロスズメバチを安全に自力駆除する方法
駆除に失敗しないためには、蜂の習性を正しく理解し、刺されないよう服装を整え、スプレーなど、万全の準備の上、手順通りに作業することが大切です。
2-1 自力駆除前に知っておきたい事前準備と知識
明るいうちに駆除のスタート位置(最初にスプレー噴射を始める場所)を決めておきましょう。次の4つをクリアできる場所が理想です。
1. 巣から3m離れた直線状の場所
2. スプレー噴射の障害物となるものが直線状に無い位置
3. 何かあってもすぐに退避できる場所か
4. 巣が風下になる風上の場所か
暗くなってから駆除のスタート位置を探すのは正確性に欠けますし、駆除の効果を下げる要因があると、駆除失敗の可能性もあります。
2-1-1 服装と準備物
用意する物 | |
防護服 | ヘルメット・長袖上下・長靴・軍手等、肌を隠せるものなら代用可 安全性を重視するなら防護服の方が望ましいが、費用がかかる・慣れていないと逆に動きづらいなどデメリットもあるので、動きやすい服装でOK |
駆除スプレー |
巣に近づくまでにも1本は使いきるため、最低2本は必須です。
|
懐中電灯 | 光を目印にハチが寄ってきてしまうのを防ぐため、ハチが認識しにくいといわれている「赤色」のセロハンを貼っておく。 |
ゴミ袋 | 地域指定の「可燃ゴミ」用ゴミ袋が望ましい (ビニール袋などの場合、その袋を可燃ゴミ用の袋に入れて出す必要有) |
ほうき、ちりとり | ほうきは巣を落とす際にも使うため、巣に届くくらい長さのあるものが望ましい。 |
ポイズンリムーバー | もし刺されてしまったら早急に毒を吸い出すことが大切です。リムーバーがあれば、より確実に吸引できるので、痛みを長引かせないことも可能です。
おすすめのポイズンリムーバーは、『 NEW エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型』です。 |
おすすめの蜂駆除スプレーについては、「素人でも安全確実にハチを駆除できる最強スプレー3選」でも紹介しています。あわせてご確認ください!
2-1-2 駆除は夜間(22時以降)に行うのが鉄則
日中の活動を終えたキイロスズメバチは、日没から夜の間は巣の中でじっとしていて、活動は休止状態になります。一網打尽にするため・反撃のリスクを下げるためにも、駆除は必ず夜間に行いましょう。
具体的には、「22時以降」に駆除作業スタートするのが、理想です。
2-2 実際の駆除5ステップ
ステップ通りに行うことが、駆除成功の秘訣です。
ステップ1:日中に決めた駆除のスタート位置へ移動
明るいうちに、巣の位置を確認しておきましょう。
室内で蜂駆除用の服装に着替え、スプレー、懐中電灯、ゴミ袋、ホウキ、ちりとりを持って駆除スタート位置へ行きます。
駆除スプレーは巣から離れて使用するため、距離が取れるか・何かあってもすぐに退避できるかなど、周りの状況も含めて見ておいた方がいいですね。
大量にスプレーを噴射するため、自分の方に返ってこないよう、巣が風下になるような場所を確保できればベストです。
ステップ2:2~3m離れた位置からスプレー噴射
赤いセロハンを貼った懐中電灯で巣を照らし、巣から2~3m離れたところから、風のないタイミングを狙って、スプレー1本使い切るまで噴射しましょう。
使い切ったら、2本目のスプレーを持ったまま、徐々に巣に近づいて行きます。
- 作業中にうっかり肌を露出させ、その部分をキイロスズメバチに刺されてしまった。
- 予想以上のキイロスズメバチが巣にいたせいで、スプレーが途中で無くなってしまった。
- 駆除しようとしていた巣の近くに別の巣があったようで、作業で刺激してしまい、その蜂まで襲ってきた。
ステップ3:少しずつ巣に近付いてとどめを刺す
巣から飛び出して来たハチをスプレーで殺虫しながら、少しずつ距離を詰めていき、ハチを全滅させます。
ステップ4:駆除できたか確認し撤去と掃除
巣から出て来なくなったら一旦スプレーをやめ、ほうきで巣をつついてみましょう。出てこないようであれば、そのままつついて巣を落とします。
落とした巣にも念のためスプレーしてみて、周りにも飛んでいるハチがいないことが確認できたら、巣とハチの死骸をちりとりで取って、そのままゴミ袋へ入れます。この時、死骸であっても針が刺さるおそれがあるので、手でつまんだりしないようにしてくださいね。
全て掃除できたら、すぐに袋の口を縛り、可燃ゴミとして地域の収集日に出しても大丈夫です。
ステップ5:寄せ付けない対策をして終了
『戻り蜂』を防ぐために、巣があった場所にも、1平方メートルあたりに約10秒間スプレーしておきましょう。駆除時に巣にいなかったハチや、駆除しきれなかったハチが、駆除したあとに戻ってきてしまうことがあります。
これを『戻り蜂』といい、1~2週間巣があった場所の近くを飛び回るため、せっかく巣を撤去しても、結局刺されてしまうといった結果になりかねません。
2週間に1回のペースでスプレーしておくと、高い予防効果が得られます。
もしも刺されてしまったら?
- 安全な場所へ移動
- ポイズンリムーバーで毒をしっかり吸引
- 『局所症状』『全身症状』のどちらの症状か判断
- 局所症状なら、氷で冷やして抗ヒスタミン軟膏を塗り、後日皮膚科へ
- 全身症状なら、すぐに救急で病院へ向かう
3 キイロスズメバチは被害が再発しやすいのでしっかり予防しよう
実は、キイロスズメバチには『引越し』の習性があり、1匹のキイロスズメバチの女王が、複数の巣を所有している可能性があります。もし駆除した巣が、女王蜂が不在の巣だった場合は、近くにある引越し先の巣が新たに引越しをして、また巣を作られてしまいます。
駆除をしても、次の巣ができてしまうと、また危険な駆除作業にあたらなければいけません。キイロスズメバチも、引越し前の巣が攻撃にあったことで、警戒心が高まっていたり、今まで感じなかった人の気配や薬剤のニオイから、本能が引き起こされ、より獰猛な性格を露わにします。
キイロスズメバチの駆除難易度が上がってしまう結果となり、一度成功した駆除であっても、次は刺されることなくやっつけられないかもしれない、という可能性も高まります。
駆除のイタチごっこをしないためにも、度重なる駆除のいずれかのタイミングでキイロスズメバチに刺されてしまわないためにも、駆除に使ったスプレーでしっかりと自力予防策を継続して講じるか、プロの高い技術力で完全な予防をしてもらい、再発を防ぐよう工夫しましょう。
4 プロに依頼すると手に入るメリット
ここまで自力駆除の方法について詳しく解説してきました。ただ、攻撃性の高い危険な種類の蜂であることから、プロの利用を検討した人もいるはずです。プロに依頼すると、やはり自力駆除では得られないメリットが手に入ります。
それが、『駆除後のシーズン中の再発無料保証』です。もし環境的に巣を作られやすいなら、選択肢に入れておくといいですね。ちなみに、キイロスズメバチの業者駆除の相場価格は、25,000円程度』です。
もし自分にとって自力駆除以上のメリットを感じるなら、無料見積もりなどを取ってみるのもいいかもしれません。蜂駆除業者については、『蜂駆除業者にぼったくられないために知っておきたい業者の見分け方』でも詳しく解説していますので、興味がある方はご覧になってみてくださいね。
まとめ
キイロスズメバチの駆除について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
- 殺傷事故数は蜂の中でも1
- 巣の大きさに関係なく自力駆除可能なのは『12月~4月』
- 『直径10センチ未満の巣』ならシーズン中も自力駆除可能
- 万全の服装、準備で、夜間に駆除しよう
- キイロスズメバチは被害が再発しやすいのでしっかり『予防』
もしも、自力駆除不可能な巣だった場合は、無理をせず、業者への依頼を検討してみましょう。アフター保証という、自力駆除では決して得られないメリットが手に入ります。
本記事が、あなたの駆除成功と、キイロスズメバチの恐怖からの解放の力になることを、願っています。
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