「あ!スズメバチ!!」
春先くらいから、「ブーン!」と嫌な羽音と一緒にスズメバチが増えてくる季節になります。
・蜂がめっぽう嫌いで、恐ろしくて外に出るのも怖い!
・子供が刺されるかもしれないと思うと安心して外で遊ばせられない…。
・駆除したはずなのに、次の日になったらまた蜂が出ている…。
あなたも同じようなことを感じていませんか?
スズメバチは安易に巣に巣に近づかなければ攻撃してくることはありません。
ですが、巣があるとは知らず、うっかり近寄ってしまい攻撃されてしまうということも考えられるます。
そこで今回は、プロがオススメする最も安全にスズメバチを駆除する方法を紹介します。
スズメバチを安全に、かつ確実に駆除するために知っておくべき習性や特徴から、場所別の駆除方法、予防法にいたっての全てを紹介します。
今回紹介する通りの方法で駆除して頂ければ、プロ顔負けの駆除が出来るようになるだけではなく、二度とスズメバチが寄り付かなくなる環境を作り出すことが出来ます。
ぜひ最後までお読みください。
1 スズメバチの習性と危険性について
安全により確実に駆除するためには、スズメバチの習性と危険性を理解しておくことが大切です。
1-1 スズメバチは蜂の中で最も危険
まず知っておいてほしいこと。
スズメバチはアシナガバチやミツバチなど他の蜂と比べて圧倒的に攻撃性が高いということです。
また、ミツバチの毒針にあるような「返し」がないため、何度でも刺してきます。
巣の近くを通っただけで襲われるケースも多く報告されています。
針の長さも2mm~7mmと最大級。
薄手の服なら簡単に貫通します。
刺されてしまうと、アナフィラキシーショック(呼吸困難や意識障害、全身の腫れなどを引き起こす症状)を引き起こす可能性もあります。
※実際、毒蛇や熊による被害よりも、スズメバチの攻撃による死者のほうが多いと言われています。
危険なのは、「刺す行為」だけではありません。
針から毒液を噴射することもあり、目に入ってしまうと強烈な痛みでしばらく目が開けられず、最悪の場合は失明する危険もあります。
1-2 巣の特徴
スズメバチの巣の特徴を、駆除依頼の多い順に種類別に紹介します。
蜂の種類と巣の画像 | 特徴 |
オオスズメバチ https://goo.gl/9Gk7nn |
作りやすい場所 土の中、木の根元付近、樹洞という木の中にできた洞窟上の空間。 巣の特徴 外壁に覆われ底の部分はむき出し。多くが人目につきにくい場所につくられるため、気付かない場合が多い。 |
キイロスズメバチ https://goo.gl/xAmmUN |
作りやすい場所 木の枝、軒下、樹洞、天井裏、床下 巣の特徴 巣は大きなボール型。 スズメバチの中でも最大級の大きさです。 |
ヒメスズメバチ https://goo.gl/xAmmUN |
作りやすい場所 屋根裏、土の中、物置 巣の特徴 スズメバチの巣の中で最も小さく、下の部分が開いた釣鐘状の巣を作ります。あまり高い場所には営巣しません。 |
コガタスズメバチ https://goo.gl/xAmmUN |
作りやすい場所 屋根裏、土の中、物置、軒下、木の枝 巣の特徴 女王が初期につくる巣はとっくり型。 徐々に働き蜂の数が増えてくると、やや小型でボール状の巣に変化していきます。 |
スズメバチの巣はたいてい出入り口がひとつです。
外側は、木片や樹皮をかじったものを、だ液と混ぜて何層にも重ねて作ります。
形も、ボールのような球体、フラスコ状など数種類あります。
色は茶系、マーブル模様も特徴です。はじめは、女王蜂だけで巣を作り始めます。
完成した巣穴からは、見張り役のハチが常に外を監視しています。
山登りなどの途中に巣をうっかりと刺激してしまい、被害に遭う例も少なくありません。
1-2-1 時期別の巣
スズメバチは危険な昆虫ではあるものの、年中危険というわけではありません。
時期によって危険度が変わります。それぞれの時期の危険度を紹介します。
2 スズメバチの駆除から予防までの全て
これから紹介する通りに駆除すれば、刺されることなく駆除することが出来ます。
さらに、再度巣が作られないようにカンペキに予防することが出来ます。
2-1 駆除する前に知っておきたいこと
スズメバチは狂暴なので、万が一のことがないよう細心の注意が必要です。
「服装」「時間帯」これら2つのことをしっかり押さえておけば、安全に駆除することができるので、ぜひおさえておきましょう。
2-2-1 服装
1 全体のポイント
蜂専用の防護服を用意できれば、全ての要素を併せ持つことができますが、もしも防護服がない場合は、ポイントを抑えた服装を用意してください。
服の厚さ | 絶対に刺されたくない場合は、厚さ1cm以上がベスト。 |
色 |
「白色」を選ぶ。 黒色は絶対にNG。 蜂は古来より熊に襲われてきた昆虫なので、熊と間違えて攻撃する習性が遺伝子レベルで組み込まれています。 い。 |
香水は使用しない |
香りはスズメバチを刺激するのでNG。
衣類に柔軟剤の香りなどが含まれているのも危険なので避けましょう。 |
ヒラヒラしたもの |
スズメバチは動くものを優先的に攻撃してきます。 ヒラヒラするようなもの(レースやリボン、カラビナなど)を身に着けていると、動いたり、風で動いてしまいますので、真っ先に攻撃されてしまいます。 |
2 手袋
厚手の手袋を用意することが重要です。
駆除する上で一番動く場所が「手」なんですね。
スプレーを使うのも、巣を壊すのも、真っ先に手が動きます。
スズメバチの攻撃の対象は「動くもの」を優先しますので、手をどれだけ守るか、が作業の中で最も重要になるんです。
※プロも防護服よりも手袋を重要視しています。
スズメバチの針の長さは最長で7mmあるので、ゴム手袋、革手袋、厚手のカッパは貫通してしまいす。
プロも愛用している厚手の手袋を紹介します。
従来の蜂防護手袋に特殊シートを更に1枚プラスした脅威の4重構造! 蜂防護手袋 6,480円
公式HP:https://goo.gl/Kw6C9R
3 隙間
蜂は「下から上に移動しながら刺す」という習性があります。
下から上に侵入されるような隙間は絶対に作らないようにしてください。
※装着方法のみの画像です。黒色は危険なので避けましょう。
服装を揃えるポイント
防護服があれば、スズメバチを駆除する時に身を守ることが出来ますが、本格的な防護服を揃えようとすると、高額です。
※本格的な防護服の場合は最低5万円~。
自力駆除可能な状態では、本格的な防護服を買うより、先ほど紹介したポイントを抑えた「代替えの服装」を用意するか、民間業者もしくは市役所からレンタルしましょう。
オススメの防護服レンタル
以下のレンタルであれば、防護服だけではなく、蜂駆除スプレーももらえちゃいます。
蜂駆除用防護服レンタル 往復送料込み9,720円
テクネットストア:https://goo.gl/E1Zwpk
市役所でレンタル
会津若松市では、蜂駆除用の防護服を無料で貸し出してくれます。
会津若松市公式HP:https://goo.gl/n76JmA
市役所で防護服をレンタルできるのは、地域によって異なります。
まずあなたのお住まいの市役所に聞いてみてください。
2-2-2 時間帯:夜~早朝(22:00~5:00)で完全駆除
駆除を行う時間帯は、『夜~早朝(22:00~5:00)』がベスト。
ハチは温度が低くなると、巣でゆっくり体を休めているので、動きが鈍くなっているんです。
温度が高い日中に駆除を行うと、スズメバチも活動的になっているので、巣の中から勢いよく飛び出てきて反撃されてしまいます。
2-2 場所別でのスズメバチの駆除法
戸袋(とぶくろ)、植え込み、軒下など、スズメバチがよく巣を作る場所順に、それぞれの場所別で「危険度」「揃えておきたい道具」「手順」を紹介します。
2-2-1 戸袋
危険度 ★★☆☆☆
防護服、蜂スプレー以外で揃えておきたい道具
特にありません。
手順
1 巣を見つけます。
2 巣に向けて一気にスプレーしましょう。
3 巣を撤去して作業終了です。
2-2-2 植え込み
危険度 ★★★☆☆
防護服、蜂スプレー以外で揃えておきたい道具
剪定ばさみもしくは手鋸(てのこ)や鉈(なた)、ネズミ捕獲用の粘着シート
手順
1 巣を見つけます。
2 巣の周りに蜂がいる場合は、棒に粘着シートを取り付け、巣に近づけると蜂をとらえることが出来ます。
3 ある程度蜂がいなくなったら、巣に向けて、スプレーします。巣が大きい場合は、巣に指で穴を空け、穴にスプレーのノズルをさしてスプレーしましょう。
4 巣を撤去して終わりです。
2-2-3 軒下
危険度 ★★★☆☆
防護服、蜂スプレー以外で揃えておきたい道具
巣に近づくためのはしごや脚立、手鋸(てのこ)や鉈(なた)
手順
1 巣を見つけます。
2 巣に近すぎないくらい(1m程度)下に「はしご」をかけます。
3 巣の周りに蜂がいる場合は、棒に粘着シートを取り付け、巣に近づけると蜂をとらえることが出来ます。
4 ある程度蜂がいなくなったら、巣に向けて、スプレーします。巣が大きい場合は、巣に指で穴を空け、穴にスプレーのノズルをさしてスプレーしましょう。
5 巣を撤去して終わりです。
2-2-4 天井裏
危険度 ★★★★★
引用Youtube:https://goo.gl/9Fsjoa
危険作業になるので、自力駆除はオススメしません。
2-2-5 床下
危険度 ★★★★★
引用Youtube:https://goo.gl/6ELvHM
危険作業になるので、自力駆除はオススメしません。
2-2-6 壁の中
危険度 ★★★★★
引用Youtube:https://goo.gl/9q6iXV
危険作業になるので、自力駆除はオススメしません。
2-3 巣の撤去方法
蜂や巣の撤去方法は以下の通りです。
1 虫取り網で個体・巣をつついて、本当に死んだかどうか確認しましょう。
2 虫取り網で個体・巣を回収し、ゴミ袋に入れてください。
3 ゴミ袋に入れたら、速やかに袋の入り口をくくっておきましょう。
4 燃える日のゴミでゴミ出しすれば完了です。
万が一のことも考えて防具はつけたまま撤去作業をしましょう。
巣を撤去する際に巣に残っていた蜂が襲ってくる可能性があります。
2-4 駆除後にやっておきたい予防策
スズメバチはとても縄張り意識が強いので、すでに巣のある場所には巣を作ろうとしません。
うまく習性を利用してあげれば、予防効果は抜群です。
設置箇所は「巣を駆除した箇所」「付近の木」にぶらさげておくといいです。
蜂予防に必須のおとり巣(フェイクネスト)の作り方と設置例
3 もしも刺されてしまったらすぐにやっておきたい応急処置法
もしも刺されてしまったら、速やかにポイズンリムーバーで針と毒を抜き、速やかに消毒してください。
痛みや腫れは長引いてしまいますが、5分以内に針と毒を抜いておけば、多少長引くことを防ぐことができます。
ポインズンリムーバーには、使い方が詳しく記載されています。
適切な処置をしておきましょう。
ピンセットで針を抜いたり、口で毒を吸い出すのは絶対にNG
ピンセットで針を抜いたり、毒を口で吸いだそうとする方がいるようですが、危険なのでやめておきましょう。
応急処置後は病院へ
応急処置が終わったら、個人で症状の判断はせず、必ず病院で受診するようにしてください。
箇所 | 症状 | かかる科 |
部分症状 | 腫れが異常で、かゆみも痛みもおさまらない場合 | 皮膚科 |
全身症状 | 刺されて15分以内で全身のかゆみ、吐き気、めまいなどを感じる場合 | アレルギー内科 |
4 まずは市役所に相談してみよう!
蜂駆除には危険作業になるため、市役所に相談すると「無料駆除」「一部駆除費用補助」をしてくれます。駆除してくれない場合は、信頼できる駆除業者の紹介もしてくれるので一度お住まいの市役所に相談してみましょう。
市役所の他に、「保健所」「消防署」「町内会」なども蜂の巣の駆除や、補助を行ってくることがあります。
どの機関が何をしてくれるか、というのはやはり場所によって違います。
市役所に相談しても動いてもらえなくても、保健所はすぐに駆除しに来てくれるということもありますので、いろいろな機関に相談してみることをおススメします。
まとめ
スズメバチの駆除方法の全てを紹介してきました。
習性を理解し、事前の準備さえ入念に行っておけば、自力でも駆除可能だということはご理解頂けたと思います。
ただし、過信は禁物!
7月を過ぎたあたりから危険度は一気に増し、素人では手に負えないこともあります。
自力で駆除できればプロに依頼するより多少安く済みますが、万が一刺されてしまうと命の危険すらある生き物です。
少しでも「危ないかな…」と感じたら、プロの駆除業者に相談してみてください。
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おおよその料金相場は以下の通りです。
1箇所防除施工 25,000円~。
また、クジョカツを通じて行った作業には全て「賠償責任保証」を付けておりますので、作業中に「モノを破損させた」「怪我をしてしまった」などの事故が発生した場合、全て補償します。
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