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適切な処置で蜂の毒から命を守る!蜂毒とアナフィラキシーショックの危険性

適切な処置で蜂の毒から命を守る!蜂毒とアナフィラキシーショックの危険性

鋭い針とブーン、という怖い羽音。そして、その毒。蜂は、とても身近な虫でありながら、私たち人間に非常に凶暴な側面を見せる攻撃的な虫でもあります。

そんな蜂に刺されてしまったら…蜂の毒で私たちはどうなってしまうと思いますか?毎年夏になると蜂に刺されて死傷者まで出る程ですので、なんとなく強力な毒なのでは…と、感じている人も多いはずです。

本記事では、そんな蜂の毒について、詳しく解説します。正しい知識を持つことで、万が一に適切な対処が取れますよ!最後までご覧ください!


1 蜂の毒は『青酸カリ』よりも強力だった!

蜂の毒は、刑事系のテレビドラマで登場する『青酸カリ』よりも強力なんです!

蜂の毒には約4区分もの成分が含まれており、それぞれが人間の体に痛みや苦しみなど、大きな悪影響を及ぼします。

1-1 毒の強さは『アシナガバチ>ミツバチ>スズメバチ>オオスズメバチ』の順

LD50値という、『数値が低いほど毒性が強いことを表す数値』は、蜂毒の危険性を如実に物語っています。

1位 アシナガバチ 2.4mg/kg
2位 ミツバチ 2.8mg/kg
3位 スズメバチ 3.1mg/kg
4位 オオスズメバチ 4.1mg/kg
青酸カリ 5mg/kg

※数値が小さいほど毒が強い

スズメバチが最も危険なイメージがありますが、蜂の毒の強さは、『アシナガバチ>ミツバチ>スズメバチ>オオスズメバチ』という順であることは、意外と知られていない危険な事実です。

1-2 蜂毒の成分と症状

アミン類
ヒスタミン、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、アセチルコリン
 【症状】:皮膚への痛み、かゆみ、皮膚が赤くなる、腫れる(浮腫)、じんましん
ペプチド類
ハチ毒キニン、メリチン、マストパラン、MCDペプチド、アパミン、抗原5 
【症状】:血圧の低下、激痛、細胞膜を破壊、アレルギー 
酵素(こうそ)類
ホスホリパーゼ(A,A1,A2,B)、ヒアルウロニダーゼ、プロテアーゼ 
【症状】:細胞・組織破壊に伴う多臓器不全、赤血球の破壊、血圧低下、アレルギー 
非酵素蛋白(ひこうそたんぱく)類
マンダラトキシン
【症状】:麻痺、しびれ、意識低下、失神

2 蜂に刺されると『局所症状』とアレルギーによる『全身症状』が出る

蜂に刺されて生じる症状は、

  • 『局所症状』:刺された部位だけに痛みを感じる
  • 『全身症状』:刺されたのとは全く異なる部位に痛みやしびれや眩暈を感じる

とあります。なぜ2つの症状が出るのかは、『蜂の毒』『蜂毒アレルギー』が関係してきます。

2-1 危険因子!『蜂の毒』『蜂毒アレルギー』

蜂に刺されると2つの危険因子が2つあるいは1つの作用を体に及ぼします。その2つの危険因子が『蜂の毒』『蜂毒アレルギー』です。

一緒くたにされがちですが、『蜂の毒』は刺されれば誰もが影響を受けるのに対し、『蜂毒アレルギー』は、症状が出る人と出ない人がいます。その人の体質によって、アレルギーを引き起こすかどうかは異なるのです。

2-2 危険なのは『蜂の毒』より『蜂毒アレルギー』

蜂に刺されるとアナフィラキシーショックが怖い、という認識を持っている人は多いはずです。しかし実はアナフィラキシーショックというのは、蜂の毒成分によるものではありません。

本来怖いのは蜂の毒ではなく、蜂の毒によって引き起こされるアレルギー反応なんです。なので、蜂の毒による症状とはわけて考える必要があるんです。

2-2-1 アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックとは、蜂に刺されて生じる重度・重篤なアレルギー反応のことです。刺されて15分以内で発症する『即時型』と、刺されてから10日程経過した後に現れる『遅延型』とがあります。刺されて10日前後は体調の変化に注意が必要です。

処置が遅れると、最悪の場合、死に至る可能性すらある、非常に危険な蜂刺されにより引き起こされる症状です。

  1.  皮膚・粘膜症状
  2.  呼吸器症状
  3.  循環器症状
  4.  消火器症状
  5.  血圧低下

以上5つの全身症状(アレルギーショック)にも、症状のレベルが『軽度』『中等度』『重度』『重篤』とあり、一般には重度・重篤症状をアナフィラキシーショックと言います。

レベル 症状
軽度
  • 刺された部位以外に蕁麻疹(じんましん)が出る
  • 全身のかゆみ
  • 体のだるさ
  • 鼻、口、喉のかゆみや違和感
中等度
  • 鼻、口、喉の痛みやしびれ
  • 胸が圧迫されたような苦しさ
  • 腹痛、下痢
  • 吐き気、嘔吐
  • 軽い頭痛、めまい
  • 呼吸のたびの喉がぜいぜいする
  • 繰り返し咳き込む
  • 眠気を感じる
  • 顔色が蒼白になる
重度 アナフィラキシーショック
  • 呼吸がさらに苦しくなる
  • 繰り返し激しく咳き込み
  • 水、ツバ、食べ物などが上手く飲み込めなくなる
  • 声がかすれる、声が出にくい
  • 全身に力が入らない
  • 意識がはっきりしなくなってくる
重篤
  • 何かに怯えたり怖がったりした様子で、錯乱する
  • 全身の皮膚が赤くなる
  • 急に、唇・まぶた・舌・口の中・顔・喉が大きく腫れる
  • 喉がつまったような、耐えられない程の息苦しさを感じる
  • 体にチアノーゼによる青っぽい変色した箇所が見られる
  • 手足の急速な冷え
  • 多量の発汗
  • 全く体に力が入らず、立ち上がることもできない
  • 尿失禁、便失禁
  • 呼びかけに応答が無くなり、大きな声や揺さぶり、手をつねるといった痛みにも一切の反応を示さなくなる

2-2-2 図解│アナフィラキシーショックが起きるメカニズム

蜂に刺される(体内に抗原が入る) ※1回目

(1)
蜂に刺される(体内に抗原が入る) ※1回目
刺された部位に痛み・かゆみを感じる(局所症状) (2)
刺された部位に痛み・かゆみを感じる(局所症状)

ヘルパーT細胞と呼ばれる細胞が、細胞表面の受容体で、体内に入った抗原を認識する

(3)
ヘルパーT細胞と呼ばれる細胞が、細胞表面の受容体で、体内に入った抗原を認識する

ヘルパーT細胞が、B細胞に対して抗体を作るよう働きかける

(4)
ヘルパーT細胞が、B細胞に対して抗体を作るよう働きかける
B細胞が作り出した抗体が肥満細胞と結合し、次に体内に同じ抗原が入り込んだら、すぐにその再刺激即反応できる環境が整う (5)
B細胞が作り出した抗体が肥満細胞と結合し、次に体内に同じ抗原が入り込んだら、すぐにその再刺激即反応できる環境が整う
再び蜂に刺される  ※2回目 (6)
再び蜂に刺される  ※2回目
前回B細胞に作り出され肥満細胞と結合していた抗体が、抗原と結合する (7)
前回B細胞に作り出され肥満細胞と結合していた抗体が、抗原と結合する
肥満細胞の細胞膜が破れ、肥満細胞に蓄えられていたヒスタミンといった化学伝達物質が放出され、体内にばらまかれる(=抗原抗体反応) (8)
肥満細胞の細胞膜が破れ、肥満細胞に蓄えられていたヒスタミンといった化学伝達物質が放出され、体内にばらまかれる(=抗原抗体反応)
10-20%の人が、アナフィラキシー症状(全身症状)を引き起こす。(80-90%の人は痛みやかゆみといった局所症状に終わる ) (9)
10-20%の人が、アナフィラキシー症状(全身症状)を引き起こす。(80-90%の人は痛みやかゆみといった局所症状に終わる )
全身症状の出た人のうち数%が、重篤なアレルギーショック(=アナフィラキシーショック)を引き起こす (10)
全身症状の出た人のうち数%が、重篤なアレルギーショック(=アナフィラキシーショック)を引き起こす

2-3 全身症状発症から1時間で死に至る場合がある

アナフィラキシーショックを起こしていた場合、蜂に刺されてからの1時間の流れは次の通りです。

蜂に刺された
  • 90%の確率で皮膚症状※1が発症
  • 40-60%の確率で呼吸器症状※2が発症
  • 30-35%の確率でめまい、失神、血圧低下を起こす
  • 25-30%の確率で腹部症状※3が発症
15分経過
  • 呼吸停止、もしくは心停止など、重度以上の症状が現れる
30分経過
  • 30分以内にショック症状が全身へ広がってしまう
  • 救急車もしくは病院到着などで蘇生を開始
  • 喉の内側が腫れあがり窒息状態で、気道確保のための挿管が難しい状態になっている
45分経過
  • 症状が急速に悪化へと進行
  • 喉頭穿刺(こうとうせんし)など、何らかの処置で挿管に成功
  • 並行で『アドレナリン(ボスミン)の筋肉注射』『抗ヒスタミン点滴』『ステロイド点滴』『細胞外液点滴による循環血液量の回復処置』といった処置が行われる
1時間経過
  • 処置効果に対して功を奏す、もしくは死に至る
  • 蘇生できず死亡する場合、死因の75%が窒息・呼吸不全、25%が急性循環不全といわれる
  • 蘇生に成功した場合も、重篤な低酸素脳症が後遺症として残る可能性がある

※1『皮膚症状』

  • じんましん
  • 血管性浮腫(唇、まぶた、舌、口の中、顔、首が大きく腫れる)
  • 顔面紅潮
  • 発疹のないかゆみ

※2『呼吸器症状』

  • 呼吸困難
  • 息をするたびに、喉のあたりがぜいぜいという
  • 喉の内側が腫れ、呼吸ができなくなり、窒息(ちっそく)しかける(喉頭浮腫:こうとうふしゅ)
  • 鼻水、くしゃみ、咳がとまらなくなる

※3『腹部症状』

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

3 自分が蜂毒アレルギーを持っているかアレルギー科で検査できる

怖い蜂毒、蜂毒アレルギーですが、事前に、『アレルギー科』のある病院で検査してもらうことができます。
検査方法は、『皮膚スクラッチ検査』『血液検査』の2つです。

(1)皮膚スクラッチ検査
蜂の毒液を皮膚に垂らし、ひっかくように注射針で皮膚に軽い傷をつけます。アレルギーがある場合は、皮膚が赤くなったり腫れたりします。
(2)血液検査

血液を採取し、IgE抗体というたんぱく質の量を調べます。この抗体がたくさん血液中にある場合は、蜂に刺された際のアレルギーショックが起きやすい、ということがわかります。

もしも蜂毒に対してアレルギーを持っていることがわかった場合は、医師の処方があれば、刺された時の補助処置として自分で注射できる注射薬を携帯することもできます。


4 もしも蜂に刺されてしまった時の応急処置法

症状ごとに、行うべき応急処置の方法が異なります。しっかり事前知識として身に付けておくことで、緊急事態にも最低限の作業を行うことができます。

4-1 局所症状の場合の応急処置

ステップ1 安全な場所まで避難する

ステップ1 安全な場所まで避難する集団で刺される可能性もあるため、すぐに蜂に刺された箇所から10~20メートル以上離れること。

ステップ2 皮膚から針を引き抜く・流水で毒を洗い流す

ステップ2 皮膚から針を引き抜く針がある場合→ピンセット、カードなどを使って針を取り除く。

ステップ2 流水で毒を洗い流す

針がない場合→爪で圧迫して毒を押し出すようにしながら流水で洗い流す。

ポイズンリムーバーがある場合、針と毒の吸引を同時に可能

 

間違った対処法
間違った対処法

ステップ3 抗ヒスタミン軟膏を塗る

ステップ3 抗ヒスタミン軟膏を塗るハチ毒に含まれるヒスタミンが、体内で悪さをするのを抑える働きがある塗り薬です。軟膏のオススメは、抗ヒスタミン成分が入っている次の商品です。

 

ステップ4 氷や保冷剤で冷やす

ステップ4 氷や保冷剤で冷やす血管を収縮させ毒液が体内に吸収されるスピードを遅くするための大切な作業です!

ステップ5 病院へ行く

ステップ5 病院へ行く局所(部分)症状のみであれば、「皮膚科」を受診すれば対応してくれます。
全身症状の場合は「アレルギー科」を受診してください。

自己判断は万が一のこともあるので、危険です。必ず受診するようにしてください。

4-2 全身症状の場合の救急処置

(1)横向きで寝かせる

(1)横向きで寝かせる仰向けに寝かせ、衣類などを使って頭が低くなるようにする※嘔吐している場合は窒息を防ぐため横向きで寝かせる。

(2)刺された部位の心臓寄りを縛る

(2)刺された部位の心臓寄りを縛る手足を刺された場合は、毒が少しでも体内に循環しないよう、刺された部位の心臓寄りを縛る。
※救急車が来るまでは数分おきに縛ったり緩めたりを繰り返し、壊死を防ぐ。

(3)刺された部位を保冷剤などで冷やす

(3)刺された部位を保冷剤などで冷やす刺された部位を保冷剤などで冷やし、血管を収縮させて毒液の吸収速度を遅らせる。
※ミツバチに刺された場合は針が皮膚に残っているので潰さないよう取り除く必要があるただし、ムリをして毒嚢(どくのう)を潰すと、体内への毒の吸収速度が上がってしまうので、難しいと感じた場合は、救急連絡時に判断を仰ぐ。

蜂に刺された時の対処法については、『【軽度~重篤症状】蜂に刺された時の対処法をイラスト付きで徹底解説』でも詳しく解説しています。あわせてご確認ください!


5 まとめ

蜂の毒について詳しく解説してきました。いかがでしたか?

自分が予想していたよりも、怖い毒や毒によるアレルギーを引き起こすという事実に、驚かれた方も多いはずです。刺されてしまうと、仮に局所症状に留まり、アレルギーにまで至らなくても、痛い、つらい思いをしてしまいます。

もしも全身症状が現れると、危険な毒成分とアレルギー症状が、最悪の場合、命を奪うことすらあります。

蜂には近づかない、蜂の巣を見つけたら刺激せず、早い段階で駆除するか、プロに駆除してもらうなど、刺されないための対策をとることが非常に大切です。

この記事が、あなたの蜂に刺されない幸福な毎日の役に立つことを、心より願っています。

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また、クジョカツを通じて行った作業には全て「賠償責任保証」を付けておりますので、作業中に「モノを破損させた」「怪我をしてしまった」などの事故が発生した場合、全て補償します。