蜂の巣づくりを予防!“蜂を寄せ付けない家”の作り方

蜂の巣づくりを予防!“蜂を寄せ付けない家”の作り方

最近、“蜂の巣に関するお悩み“について、考える機会がありました。

先日、筆者の学生時代の旧友(男性)から、数年ぶりに電話がかかってきたんです。

友人:「北海道に引っ越してきた3年前から、毎年ベランダに蜂が巣を作っていて、僕も妻も困っているんだ。」

友人の話を聞いていて、筆者はふと、彼が、大学生時代から“田舎の一軒家暮らし”に憧れていたことを思い出しました。

筆者の記憶が正しければ、友人は一部上昇企業に就職して今年で10年目になるはず…。

よくよく話を聞くと、友人は“家族5人がしばらくの間食べていけるだけの貯蓄”を蓄えてから、3年前に北海道へ移住して、IT分野で起業をしたのだそうです。

まさか、北海道に引っ越しただなんて…筆者はむしろ、彼の『蜂の巣問題』よりも、『移住』の話にビックリ。

筆者:「ところで、ご家族は蜂に刺されたりしていないの?」

友人:「幸い、まだ誰も刺されてはいないよ。でも俺は、東京にいた時に1度、蜂に刺されたことがあるから、2回目に刺されるのが怖いんだ。」
友人:「それに、蜂は毎年“同じ場所”に巣を作るんだよ。せっかく田舎に引っ越したのに、庭の草刈りも満足にできなくてさぁ…」

そうです。
ハチ毒の影響って、2回目に刺された時が特に怖いんですよね。

友人:「蜂が憎いわけではないんだ。むしろ、彼らを“傷つけずに”駆除したい。
確か君、動物病院に勤務していたよね?蜂の巣を、安全に取り払う方法とか知ってる?」

ちなみに、友人が住む一軒家では、リビングにつながる『ベランダ』で、蜂が毎年営巣(えいそう)※を行っているとのこと。

※営巣(えいそう)…生き物が巣を作る行為

さらにその蜂は、見た感じ『アシナガ蜂(あしなが蜂)』という蜂である可能性が高いそうです。

ですから筆者はまず、動物病院での勤務経験(5年間ですが)で知り得た『アシナガ蜂がどんな蜂であるか』について、そして『アシナガ蜂の巣を安全に除去し、再来を予防する方法』を伝えました。

すると、その2か月後。
筆者のスマホに、再び友人からの着信が…。

“まさか刺されたか…?!”と心配になった筆者ですが、スマホから聞こえた友人の話は、こんな内容でした。

友人:「君のアドバイス通り巣を撤去したら、アシナガ蜂が来なくなったよ!」

今回の記事では、筆者の友人のように

「アシナガ蜂に刺されないで巣を撤去したい」
「蜂を殺すのではなく“蜂が寄り付かない家”を作りたい」

とお考えのあなたに、『1番安全な蜂の巣撤去方』と『蜂の巣の予防対策』についてお伝えします。

今回の記事を最後まで読んでいただくと、あなたも、蜂の巣を安全に取り除くことができるようになり、以後、蜂巣被害に悩まされることもなくなりますよ。

また、あなたが「自分では駆除できない!」「業者にお願いしたい!」と感じた場合に備えて、『害虫駆除業者に、蜂の巣を取り払ってもらう場合にかかる料金』についても詳しく紹介しますので、ぜひ、最後までご覧ください。

アシナガバチの生態

あなたの家にあるのは“こんな蜂と巣”ではありませんか?

セグロアシナガバチと巣(Wikipediaより引用)
画像:セグロアシナガバチと巣(Wikipediaより引用)
https://goo.gl/DRPZxw

これが、友人を悩ませている『アシナガ蜂(以下、アシナガバチ)』です。

『林業・木材製造業労働災害防止協会』によると、人を刺すことが特に多い蜂は

『セグロアシナガバチ』
『キアシナガバチ』
『キボシアシナガバチ』

の3種類だそうです。

我が国で刺す蜂の代表的な種類は、次の通りです。
アシナガバチ類は、セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、キボシアシナガバチ

林業・木材製造業労働災害防止協会『蜂の種類とその対策』より抜粋
https://goo.gl/sv0BX8

いずれのアシナガバチも、

  • 体長はおよそ2㎝前後(スズメバチよりも断然小さい)
  • 細い身体の腹部がキュッとくびれている
  • 後ろ足が少し長い

という特徴があります。

アシナガバチは、性格も『攻撃性の高いスズメバチ』よりずっと穏やかで、人を積極的に攻撃してくることはない蜂です。

しかし、私たちが巣を撤去しようと安易に近づけば、単体・集団で人間を攻撃してくるリスクはあります。

アシナガバチの巣の形

アシナガバチの巣を下から観察すると、6角形の巣穴が、縦横上下へ密接に終結したつくりになっていることがわかります。

埼玉県川口市オフィシャルWEBサイトより引用
画像:埼玉県川口市オフィシャルWEBサイトより引用
https://goo.gl/0xgJlv

アシナガバチは、ミツバチやスズメバチよりも、人間の居住空間に巣を作ることが多い蜂。

春が来て気候が温かくなると、庭にある木の間や、ベランダの天井、家の外壁などに営巣を始めます。     

ちなみにあなたは、アシナガバチは毎年、いつ頃から巣を作り始めるのかをご存知ですか?

巣を作り始める時期と営巣方法

アシナガバチは、毎年3月頃から巣を作り始めます。

1番最初に巣作りを始めるのは、アシナガバチの中でも特に権威性が強い(重視される) “嬢王蜂”。
嬢王蜂とは、1つの巣に1匹いる、卵を産む『身体の大きなメスの蜂』です。

アシナガバチの嬢王蜂は、前年度に営巣を行った場所をよく覚えていて、高い確率で翌年、同じ場所に舞い戻ってきます。

だから、筆者の友人宅でも、ベランダの同じ場所に毎年、アシナガバチがやってきたというわけですね。

越冬前に巣を作った場所に飛んできた嬢王蜂は、まずそこに3個程度の小さな巣を作り、さっそく卵を産み付けます。

嬢王蜂が産み付けた卵は、すぐに孵化して働き蜂へと成長し、今度は働き蜂であるアシナガバチが主体となって、営巣が行われるようになります。

営巣をしなくなった嬢王蜂は、ますますたくさんの卵を産むようになりますので、蜂はグングン繁殖していくんです。

アシナガバチの営巣が特に活発化するのは、繁殖の最盛期である7~8月頃。

この時期のアシナガバチは、巣を守るために攻撃性が強くなっていくため、駆除方法を知らない時点では、むやみに刺激を与えない方が無難です。

オスとメスどっちが危険?

多くの人は、蜂であれば『オス』も『メス』も関係なく人を刺すと思っています。

実は、アシナガバチのオスは、人間を刺しません。
つまり、オスはハチ毒を持っていないんです。

オスの身体には、交尾に使う『交尾管』という管があるのですが、この管は『刺す』ための管ではありません。

ちなみに、アシナガバチのオスは、次のシーズンに嬢王蜂として活動するメス蜂と交尾をするために生まれてくるため、営巣も行いません。

「じゃあ、誰が巣を作っているの?」
と疑問に思いますよね?

蜂の巣を作るのは、なんと『メスの働き蜂』なんです。

驚くべきは、営巣の最盛期までに孵化する蜂はすべて『メス』であるということ。

アシナガバチのオスは、メスの巣作りが落ち着き始める8月中旬頃から徐々に孵化しますが、オスの個体数は、メスよりも圧倒的に少ないんです。

オスとメスの見分け方

アシナガバチの性別は、ずばり『顔の作り』で見分けることができます。

アシナガバチの姿を、ズームアップして見てみましょう。

アシナガバチのメス(Wikipediaより引用)
画像:アシナガバチのメス(Wikipediaより引用)
https://goo.gl/wlI9Fo

メスのアシナガバチには、写真の通り、顔の中心に『黄色い盛り上がり』があるんです。
この“黄色い盛り上がり”は『頭楯(とうじゅん)』といい、メスにしか見られないパーツです。

オスのアシナガバチには、モコッと盛り上がった頭楯がついていないんですね。

刺された時に起こる症状

頭楯がある『メスのアシナガバチ』に刺されると、「腫れ」「かゆみ」「痛み」「アナフィラキシーショック」といった『ハチ毒によるアレルギー症状』が起こります。

腫れ・かゆみ・痛み

アシナガバチに刺されると、まずは刺された場所にかなり強い痛みが起こり、次第に患部が腫れあがっていきます。

腫れや痛み、かゆみは、ハチ毒によるアレルギー反応が“局所症状”として現れている証拠。

ちなみに、ハチ毒の影響が『痛み』や『腫れ』『かゆみ』で終わるケースを『遅延型アレルギー反応』といいます。

例えば『手の甲』を刺された場合、左右で比べると、まるで別人の手のようにパンパンに腫れあがるケースもありますし、反対にそれほど腫れずに済むケースもあります。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックは『即時型アレルギー反応』と呼ば“全身症状”で、短時間のうちに『意識レベルの低下』や『意識喪失』が起こり、最悪『死亡』へとつながってしまう、大変危険な症状です。

アナフィラキシーショックは、以前に1度、蜂に刺されたことがある人が発症する症状。
つまり、2度目に刺された時に起こる症状です。

筆者の友人が恐れているのは、“アナフィラキシーショックが起こること”だったんですね。

アナフィラキシーショックはなぜ、2度目に刺された人が発症しやすいかご存知ですか?

しくみと症状

蜂に刺されると、人の体内では『IgE抗体』という抗体物質が作られて、それが2度目に刺された時にやってくる『抗原(こうげん)』と合体することで、『ヒスタミン』などの“アレルギー物質”が分泌されて、ショック症状が引き起こされます。

これが、ハチ毒によるアナフィラキシーショックのしくみです。

アナフィラキシーが起こる仕組みには、免疫システムが働いています。

アレルギーの原因となる物質のことをアレルゲン(抗原)と呼びますが、そのアレルゲンが体の中に入ってくると、体の中ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。

このIgE抗体は、肥満細胞や好塩基球という細胞の表面にくっつきます。

その後、同じアレルゲンが再び体の中に入ってくると、そのアレルゲンが肥満細胞や好塩基球上のIgE抗体とくっついて、抗原抗体反応が起こります。これにより、アナフィラキシーの症状が引き起こされます。

徳島県鳴門市 かわの内科・アレルギー科『アナフィラキシーが起こるしくみ』より抜粋
徳島県鳴門市 かわの内科・アレルギー科『アナフィラキシーが起こるしくみ』より抜粋
https://goo.gl/nlE6oD

体内でアナフィラキシーショックが起こると、刺された本人は以下のような症状を自覚し始めます。

  • 動悸や息切れ
  • 喉元の苦しさ
  • 耳鳴り、耳が聞こえにくくなる
  • 倦怠感
  • 腹痛
  • 手足や口内のしびれ
  • トイレに行きたくなる(強い尿意)
  • めまい

また、外見にも特徴的な変化が現れます。

  • 皮膚が紅潮する
  • 全身にじんましんが出る
  • 顔色が紫色っぽく青ざめる
  • 全身がむくみ始める
  • 意識が薄れる

アナフィラキシーショックは、蜂に刺されてから15分程度で急速に悪化するため、ご自身1人、そしてご家族間だけで対処するのは、大変危険です。

上記のような症状が現れたら、すぐさま救急車を要請し、救助を願い出てください。

刺された時行うべき6つの対処法

たとえ万が一、アシナガバチに刺されてしまったとしても、あなたが『蜂に刺された時の対処法』を事前に把握してさえいれば、ハチ毒による被害を最小限に食い止めることができます。

蜂の巣を自力で駆除しようとお考えでしたら、これから紹介する対処法を十分にチェックしておいてくださいね。

ステップ1.その場から離れる

もしもアシナガバチに刺されてしまったら、『再び刺される』恐れがあります。
ですから、蜂に刺されたら、まずはその場所から速やかに離れましょう。

蜂の攻撃を回避するために、姿勢を低くして行動し、蜂に刺された場所から最低でも10~20mは離れてください。

ステップ2.針を抜く

次に、蜂の針を皮膚から抜き取ります。
針が皮膚に刺さっている時間が長いと、より多くのハチ毒が身体に回ってしまいます。

蜂の針はとても小さいので、『ピンセット』を使うのが理想的です。
蜂の巣があるお宅では、ご家族が1つずつ、ポケットに入れて携帯していると、安心ですよ。

もしも、ピンセットを持ち合わせていない場合は、『セロテープ』のように粘着性のあるテープを患部に張り付けて、針を剥がすように抜き取りましょう。

『ピンセット』も『セロテープ』もない場合には、『コンビニカード』や『クレジットカード』のようにプラスチック質のカードを、針のある皮膚でスライドさせて、針を払い落してください。

ちなみに、蜂の針には毒が残っていますので、指や爪で抜くのは避けましょう。
針が指先に刺さってしまっては、本末転倒です。

ステップ3.傷口の毒を洗い流す

針を取り除いたら、蜂に刺された部分の皮膚を、流水下で、毒を絞り出すように揉みながら洗います。

アシナガバチの毒は、水に溶ける性質であるため、揉み絞るように水で洗うと、より多くのハチ毒が体内に巡るのを防ぐことができるんです。

ちなみに、水道がないからと言って『口で毒を吸い出す行為』だけは絶対にしないでくださいね。

口からハチ毒が入り込む恐れもありますし、口内の雑菌が傷口に感染してしまう危険性もあるからです。

ステップ4.虫刺され薬を塗布する

ご自宅に『抗ヒスタミン成分』を含むステロイド薬がある場合には、それを患部に塗ってください。
抗ヒスタミン薬は『腫れ』は『かゆみ』などのアレルギー反応を抑制してくれる効果があります。

さらに、ステロイドにも『アレルギー反応を抑制する効果』があり、なおかつ『抗炎症作用』も備わっているため、患部の痒みや腫れを抑制してくれます。

ちなみに、この時点で15分以上が経過している場合、ほとんどのケースで『痛み』『腫れ』『かゆみ』といった“遅延型アレルギー反応”が起こるだけで済みます。

なぜなら、ハチ毒によるアナフィラキシーショックは、蜂に刺されてから15分程度の時間内に起こるからです。

ステップ5.傷口を冷やす

虫刺され薬を塗ったら、患部を『氷嚢』や『保冷剤』で冷やしましょう。

冷たさによって、塗布薬では抑えきれない『痛み』『熱感』が和らぐので、身体も心も幾分楽になりますよ。

ただし、保冷剤はとても冷たいので、そのまま皮膚に当てると『低温やけど』を負ってしまう可能性があります。

保冷材で患部を冷やす時は、手ぬぐいやガーゼで覆ってから、肌に当ててくださいね。

ステップ6.皮膚科を受診する

ここまで『ハチ毒による症状を最低限で抑える万全な対策法』を紹介しましたが、すべての作業が終わったら、一応、お住まいの近くにある『皮膚科』を受診してください。

皮膚科では、患部に対してより適切な塗布薬を処方してもらえますし、今後生活する上での注意点について、医師に直接聞くこともできます。

ちなみに、刺された方が『15歳以下のお子さん』である場合には、皮膚科ではなく『小児科』の管轄となりますので、小児科を受診しましょう。

蜂の巣を1番安全に撤去する方法は?

正直に言いますと、蜂の巣は、害虫駆除業者に撤去してもらった方が安全です。

なぜなら、『2度以上刺される』恐れだけでなく、以前に刺された蜂とは『違う蜂』に刺された場合にも、アナフィラキシーショックが起こりうるからです。

4)二回以上刺されると危険か?

回答:危険度は上がります。
ここで二回と言うのは、一日に二回というのではなく、数ヶ月以上の間隔を開けて刺される場合の事です。すべてのヒトが、二回以上ハチに刺されるとハチ毒に対してアレルギー症状を引き起こすのではありません。

しかし、ハチに刺される経験が二回目以上の場合、もしハチに刺された部位以外にもじんましんが現れたり、腹痛、嘔吐、寒気、めまい、意識混濁または意識不明、呼吸困難などのいずれかが現れた場合には、アレルギー症状やショック症状の現れの可能性があります。

(一般的なワクチンの接種と同様に、二度、三度と接種を繰り返す事で、より免疫効果が上がります。同様にハチに刺されるたびにハチ毒に対する(IgE)抗体も上がっている危険性が考えられます。)

8)刺されたハチの種類が異なれば大丈夫か?

回答:ハチの種類が異なっても安心できません。
一回目に刺されたハチと二回目に刺されたハチの種類が異なれば、ハチ毒成分も異なるため、アナフィラキシーショックを起こしにくいと考えられそうです。
しかしながら、、刺されたハチの種類が異なってもハチ毒成分の中には共通成分も含まれています。初回のハチ刺傷で、どのようなハチ毒成分に対して抗体が産生されたかはわかりません。
従って、刺されたハチの種類が異なっても、安心できません。

三重県四日市市 高見台クリニック『ハチ毒アレルギー (1)スズメバチは一度ヒトを刺したら死ぬか?』より引用
https://goo.gl/cLRDeh

初めて蜂に刺された方でも、アナフィラキシーショックが引き起こされるケースはあります。

特に、アシナガバチの巣が大きくなり、巣にいる個体数が増える7~9月にかけての時期は、自力での撤去はオススメできません。

ただし、3~4月くらいに見つかった、まだ小さなアシナガバチの巣は、蜂の個体数が少ないため、蜂から攻撃を受けずに巣を撤去できる“可能性大”です。

また、巣が未熟なうちに撤去し、巣があった場所に『蜂が嫌う成分や薬液』を塗ったり、吹きかけておけば、蜂が再び巣を作るリスクを大幅に回避することもできるんです。

しかし、以下で紹介する手順通りに蜂の巣に触らないと、蜂が危険を察知してこちらに襲い掛かってくる危険性が高くなりますので、必ず順番に従って実践しましょう。

アシナガバチを巣ごと駆除する方法

アシナガバチの巣は、夕方から夜にかけての時間帯に撤去するのが理想的です。

なぜなら、エサを集めにいった働き蜂たちは、夕方から夜にかけて、すべて巣に戻ってくるからです。

日が暮れる時間は、春から夏にかけて徐々に遅くなっていきますが、だいたい17:30~19:00の間、あたりが少し薄暗くなってきた頃に、巣の撤去作業を始めましょう。

懐中電灯などの照明を使うと、蜂が明りに群がって来る可能性がありますので、電灯部分に色のついたセロファン(赤、緑など)を付けて、光の強さを弱めてから使用してください。

撤去時に気を付けること

蜂の巣を撤去する時は、『黒い衣服』は着用しないでください。
蜂は『黒』に対して攻撃してくる可能性があります。

蜂の巣を撤去する場合は、蜂に刺されないための『装備』を着用してから巣の撤去に当たりますが、黒以外の色であれば、どんな衣服でも構いません。

装備するもの

蜂の巣撤去には『防護服』を着用するのが1番理想的ですが、防護服は、1着の価格が、かなり高額であることが多いです。

防護服を買わないで巣を撤去したい方は、防護服の代わりに『防寒具』や『雨合羽』を代用しましょう。

雨合羽は生地が薄いので、中に着る服を厚めにして、針が皮膚に届かないよう調整した方がよいです。

あとは、以下の装備も着用してください。

  • バイクのフルフェイスヘルメットor虫よけネット(頭からかぶるタイプ)
  • スキー用手袋orライダー用手袋
  • 長靴
  • 気密性の高い防護マスク

虫よけネットを被る場合は、麦わら帽子のように全方位へ『ツバ』がついている帽子をかぶり、その上から虫よけネットをかぶってください。

首が露出してしまう場合には、タオルなどの布を首に巻いて保護します。

また、手袋や長靴と衣服の隙間が大きく開く場合には、袖やズボンの裾で手袋や長靴を上から覆ってしまい、蜂が入り込む隙間をなくしましょう。

マスクは、これから使う殺虫剤の成分を吸い込んでしまわないように着用します。

ステップ1.巣に『ピレスロイド殺虫剤』を吹きかける

まずは、蜂の巣に向かって、蜂の巣の風上(風がふいていく方向)から、『ピレスロイドを配合している殺虫剤』を吹きかけます。

ピレスロイドとは、殺虫力が強力な殺虫成分なんですが、人体には無害であるという、大変優秀な蜂駆除成分なんです。

ピレスロイドが含まれる殺虫剤を、およそ20~30秒間吹きかけ続けると、巣の中にいたアシナガバチが、みるみるうちに外に出てきて飛び回ります。

しかし、ご安心ください。

アシナガバチは、ピレスロイド成分を身体に浴びた後すぐは活発に飛び回っていても、ほとんどの個体が、その日のうちに死んで地面へ落下します。

ピレスロイド殺虫剤の注意点

ピレスロイドは、カブトムシのように『家で飼う昆虫』にも効く殺虫成分である上に、金魚にも有害となる成分です。

蜂の巣の周辺に『カブトムシの巣』や『金魚の水槽』がある場合には、事前に段ボールなどで覆って、成分から保護してください。

※万が一、私たち哺乳類の身体に入っても、すぐに体外へと排出されます。

ステップ2.巣を切り落とす

次に、『枝切ばさみ』を使って、巣を切り落とします。

枝切ばさみがなければ、柄の長いホウキや竿を巣に当てて落としてもOKです。もちろん、すべての蜂が外に出たであろう段階に入ってから、巣を落としてください。

巣はゴミ袋に入れて、再度ピレスロイド殺虫剤を吹きかけた上で密封し、念のため1日放置してから、市区町村の区分や取り決めに従って処分しましょう。

ステップ3.『巣を作らせない対策』を施す

最後に、蜂が再び寄り付かないための対策を、巣のあった場所やその近辺に施します。

木酢液を設置

木酢液には『蜂を寄せ付けない効果』があるため、蜂の再来防止に大変効果的です。

ちなみに木酢液とは、木材を炭へと加工する段階で精製される液体のこと。ホームセンターでも売られていますし、ネットで購入することも可能です。

ただし、木酢液は臭いがするため『酸っぱく焦げ臭い』複雑な臭いが強い液体です。

木酢液を、外で干している洗濯物のそばに置くと、衣服に臭いが染みついてしまったり、換気に開け放っている窓から、木酢液の臭いが室内に入り込んでしまうこともあります。

ピレスロイド成分配合の殺虫剤と『バポナ』

木酢液を使わない場合は、蜂の駆除に使ったピレスロイド殺虫剤を、再び巣のあった壁へ、入念に吹きかけましょう。

さらに、巣のあった場所に、ピレスロイド成分配合の『バポナ』という殺虫薬(吊るすタイプ)を設置すれば、蜂が再び巣を作ることはなくなります。

ちなみに、吊るすタイプのバポナは、外にある物干し竿の両端に取り付ければ、洗濯物に虫がつくのを防ぐこともできますよ。

やってはいけない駆除行為

蜂は、危険を察知すると人間を刺そうと攻撃してきますので、以下のような方法で駆除するのはやめましょう。

最初に棒でつつく

蜂は、人間が持っている棒を伝って飛んで来て、刺します。

「蜂の巣が小さいなら、棒で叩いて落としてから殺虫剤をかけても刺されずに済むのでは…?」とお思いでしたら、たとえ巣がどんなに小さくても、考えを改めていただいた方が安全です。

ハエたたきで叩く

ハエたたきで蜂を1匹ずつ殺そうとすると、万が一、近くに同じ巣の蜂がいた場合に、別の個体が攻撃を仕掛けてくる恐れがありますので、これも避けましょう。

アシナガバチは、やはり、巣に殺虫剤を吹きかけて駆除するのが一番確実です。

ハチ捕り器を設置する

蜂を甘い匂いで惹きつけて、蜂を捕獲する『ハチ捕り器』は、蜂を寄せ集めるのには効果的ですが、駆除に役立つかというと、疑問が残ります。

蜂を寄せ付けたくなかったら、『蜂が嫌う臭いや成分』をもって、再来を予防しましょう。

業者へ依頼した場合の料金

蜂の巣を、害虫駆除業者に撤去してもらう場合、実はそれほど高額な料金はかかりません。

  • 巣が小規模である場合…8,000円前後
  • 巣の規模が大きい場合…10,000円前後

ただし、屋根裏や床下、高い場所にある巣を撤去する場合には、さらに3,000~5,000円の追加料金がかかる場合もあります。

とはいえ、アシナガバチの巣を撤去する料金は、スズメバチの巣を撤去する料金に比べて安いため、お得なんですよ。

自力駆除が怖い場合には、業者に手っ取り早く撤去してもらった方がよいでしょう。

まとめ

今回の記事では、“1番安全な蜂の巣撤去方法”と“蜂の巣予防対策”を実践することで、『アシナガバチが家に営巣をしない環境を作る方法』についてお伝えしました。

  • アシナガバチの巣は『防寒服』『雨合羽』『手袋』『長靴』『フルフェイスヘルメット』『麦わら帽子+虫よけネット』を装着して撤去する
  • すべての蜂が戻ってくる夕方から夜間に、ピレスロイド殺虫剤を20~30秒ほど巣に吹きかけると、蜂が出てきて、そのうち必ず死んでしまう
  • 蜂が巣から出切ったら、枝切ばさみや柄の長いホウキ、竿を使って巣を落とし、ゴミ袋に入れて再度殺虫剤を吹きかけた後、1日放置してから、市区町村の区分や取り決めに従って処分する
  • 『木酢液』と『ピレスロイド成分配合の殺虫剤』『バポナ』を置いて(吹きかけて)、アシナガバチの再来を予防する
  • どんなに小さい巣でも、最初から棒でつついたり、ハエたたきで蜂を殺したりせず、必ず巣から蜂を撃退すること
  • ハチ捕り器は、かえって蜂を寄せ付けてしまうので設置しない

実は、アシナガバチは、蛾や蝶の幼虫を駆除してくれる(食べてくれる)益虫(えきちゅう)※でもあります。

※益虫(えきちゅう)…人間に利益をもたらす虫

農家のお宅ですと、かえって『アシナガバチがいれば殺虫剤いらず』と重宝されることもあるほどなんです。

さらに、アシナガバチの活動が収束する12月頃には、巣は空っぽになっていますので、いずれ必ず、安全に撤去することができるようになります。

ご自宅で作物を栽培している場合、そして、蜂と人間の距離がそれほど近い状態にない場合は、巣の撤去を12月頃まで待ってもよいかも知れません。

クジョカツ厳選の蜂駆除業者を無料で紹介

クジョカツが厳選した「あなたの条件に見合ったオススメの蜂駆除業者」を無料で紹介します。

  • ワンシーズン保証付き!
  • 専門知識で駆除後のアドバイスが無料で受けられる。
  • 夜間、土日も迅速対応可能!

おおよその料金は以下の通りです。

スズメバチ…25,000円~
アシナガバチ…16,000円~
ミツバチ…要見積り

※高所作業などは別途お見積りいたします。

また、クジョカツを通じて行った作業には全て「賠償責任保証」を付けておりますので、作業中に「モノを破損させた」「怪我をしてしまった」などの事故が発生した場合、全て補償します。