「ブォォーン」という大きな羽音と、大きな黒い体!クマバチが何匹も家の庭を飛んでいるのを見かけると、かなり怖いですよね。あの羽音と図体で飛んできて、「刺されるかもしれない」という恐怖を感じる。この心理的な被害だけでも相当なものです。
そこで今回はクマバチを自宅やその周辺から追い出し、二度と寄せ付けなくする、とっておきの駆除方法を紹介します。クマバチは大人しいとはいえ刺すことがあり、刺されるとかなり痛いんです。
それだけではありません。巣の場所によっては家の強度を弱めてしまうこともあるので、駆除しておかないと家がボロボロになってしまいます。
この記事では『駆除前にしておく準備と自力駆除から予防方法のすべてを公開します。『ただそこにいるクマバチ』を駆除するだけでなく、巣を放棄させることによってクマバチの害を完全になくすことができるんです。
蜂駆除をしたことがない、という人にもすぐに作業できるようにわかりやすく説明しますので、記事を読んだらぜひすぐに実践して見てくださいね。
1 駆除前に知っておきたいクマバチの特徴と危険性
クマバチの特性と危険性を理解しておくと、安全確実にクマバチを駆除することができます。
1-1 クマバチの特徴
クマバチは、体長は2~3cmと大型で飛ぶ音が大きいので怖そうに見えますが、人に害を与えることはほとんどありません。ただし油断は禁物です。
性格 | 温厚。刺激しないかぎり刺されません。 |
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習性 | 単独行動なので、集団で襲われることはない。 |
針の有無 | オスのクマバチは針を持っていないが、メスは刺すことがある。(※1) |
痛み | 針が太いため、刺されるとかなり痛く腫れ上がる。 |
毒性 | 毒性は蜂の中で比較的弱く、刺されて人が死ぬことはない。 ただし過去に蜂に刺されたことがある方は、アナフィラキシーショック(※2)を引き起こす可能性があるので、駆除の際は刺されないように十分に気を付けてください。 |
※1巣の周辺にいる蜂は、メスである可能性が高い
※2アナフィラキシーショックとは、発熱、嘔吐、じんましんなどの全身症状が起こること。体内に一度刺されたときに出来た「蜂毒に対する抗体」があると、アナフィラキシーショックを引き起こしやすくなる。
1-2 クマバチの巣
クマバチは、強い顎を使って直径1~1.5cmの丸い穴を開け、枯木や竹筒、場合によっては物置小屋や家の柱にも穴を開けて巣にします。
巣の表面
画像引用:https://goo.gl/nTg2cY
巣の断面画像引用:https://goo.gl/SP3iJf
巣の特徴
- 4月下旬から5月中旬に巣作りを始める。
- 一度作った蜂の巣は何世代にもわたって再利用する。
- 他のクマバチに対して排斥行動(※)がなく、近くにいくつもの巣を作ることがある
※排斥行動とは、自分の家族以外の蜂を毛嫌いし、削除しようとする習性のこと。
1-3 クマバチの危険性
巣の場所によっては『家の倒壊につながる危険性」がある
クマバチは、巣を作る時に穴をあけますので、もし柱など『家の強度にかかわる場所』に巣を作られてしまったら、家の倒壊につながる危険性があります。
下記の画像のように巣の表面に穴をあけた後、中身をくりぬいていくつもの部屋を作るので、柱の中はスカスカになってしまうんです。
画像引用:https://goo.gl/zTX9Ld
この画像は枯木に穴を開けているだけですが、これを家の柱にやられたらと思うとぞっとしますよね。家の柱がこうなってしまう前に、クマバチの駆除をしておきましょう。
5匹以上のクマバチを家の周りにいたら家に穴を空けられる可能性大
クマバチが危険であるという判断の基準は、家の周りを飛んでいるクマバチの数です。
1匹~2匹程度なら問題ありませんが、『5匹以上のクマバチを家の周りで見かけるようになったら』、家の柱に穴を開けられる可能性が高まるので早急に駆除する必要があります。
2 駆除~完全予防まで クマバチの被害を完全に抑える4ステップ
これから紹介する4つのステップを順に行えば、クマバチを駆除して巣を放棄させ、さらに新たなクマバチもその周辺に巣を作ることができなくなります。
駆除する前にしておきたい準備
【服装】
まず下記のような『全身を覆う服装』を準備しておきましょう。この際、蜂を刺激しないように『黒色』の服や、『強い香り』のする香水や柔軟剤を避けてください。
- 雨がっぱ
- 長靴
- ゴーグル
- 手袋
【殺虫剤】
続いて蜂専用の殺虫剤を準備しましょう。特に下記の商品は、『蜂の駆除』だけではなく、スプレーした場所に2週間蜂が寄りつかなくなる効果がありますので、駆除した場所の近くに巣を作ろうとするクマバチにオススメです。
- 黒色の服を着ない
- 香水や柔軟剤など強い香りを避ける
- 風の強くない日にスプレーする
【オススメする理由】
『蜂の駆除』だけではなく、スプレーした場所に2週間蜂が寄りつかなくなる効果がありますので、駆除した場所の近くに巣を作ろうとするクマバチに有効です。
ステップ1【確認】:巣を特定する
クマバチが飛んでいるのを駆除しても意味がありません。クマバチがどこに戻っていくのかを見守って、巣に戻るのを見つけるのが大切です。クマバチは、特に次のような場所に巣を作ります。
枯木・竹筒
画像引用:https://goo.gl/kvF4iL
家の木造部分
画像引用:https://goo.gl/ReY55L
軒下
画像引用:https://goo.gl/ReY55L
庭の竹垣
画像引用:https://goo.gl/Bzqems
ステップ2【駆除】:巣に直接殺虫剤を噴射する
巣の入り口部分に直接殺虫剤を噴射して、クマバチに巣を放棄させましょう。
- 巣の入り口にスプレーを向けながら、徐々に近づく。
- もしクマバチが中から出てきたらすぐに噴射できるようにする。
- 巣の入り口から中に殺虫剤が入るように10〜15秒間噴射する。
ステップ3【補修】:穴を木工パテで埋める
クマバチがいなくなった巣は、放置したままだと、新しいクマバチが巣を再利用する危険性がありますので、あけた穴を埋めなければなりません。
埋める方法としては、木工パテが便利です。
詳しい木工パテの使い方は、この動画を参照してくださいね。
【木工パテの使い方】
動画引用YouTube:https://goo.gl/RwQ8zJ
ステップ4【予防】:クマバチが近寄りにくい環境を整える
クマバチが嫌がる木酢液をふりかけることで、クマバチが近寄りにくい環境を整え、新たな巣が再び作られるのを防ぐことができます
木酢液は、虫が本能的に嫌がる『火の匂い』がしますので、『嗅覚が鋭い』クマバチにはとくに効果があります。
- スプレーボトルに500mlの水に対して1gの木酢液を入れる
- クマバチの巣があった木部周辺に噴射する
- 巣作り期間である4月下旬から5月中旬は、2日~3日おきに噴射する
3 業者駆除が必要なケースとその費用について
ご自宅の軒先や柱など、『家の強度に関わる場所にすでに複数箇所巣を作って』いて、『自力駆除では対応が遅れる』と感じるなら、業者に依頼しましょう。
クマバチ駆除の費用 | 8,000円〜10,000円 |
穴の補修(1ヶ所) | 10,000円~ |
金額が割増しになる場合 |
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※穴の補修など被害の修理は、別途リフォーム会社に頼まなければならないこともあります。
5 まとめ
クマバチを駆除し、被害を完全になくす方法について解説しました。クマバチは大きな羽音と図体とは裏腹に狂暴性はまったくないので、巣を見つけて殺虫剤をかければ、被害に遭うことなくクマバチを完全に駆除することができます。
ただ家の近くを飛んでいるだけなら、『駆除しないでそのままにしておく』という選択肢もあることも、覚えておいてくださいね。
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