家で見つけた小さな足跡…それがネズミのものかどうか判断したい。
そんなあなたのために、今回は写真・イラストでわかりやすく実際のネズミの足跡を紹介し、見分ける方法を伝授します!

さらに足跡とあわせてチェックしておくといいことや、足跡から行動範囲や侵入経路を特定して効率よく駆除する方法までのすべてを解説しています。
読み終えて実践してもらえれば、あなたもネズミの足跡から必要な情報を割り出し、必要に応じて適切な対策を行って、スピーディーに駆除を終えられますよ。

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1 簡単にわかる!足跡がネズミのものか判断する方法

見つけた足跡らしきものの犯人がネズミかどうかは、よく観察すれば素人でも判断することは可能です。

人の家に足跡を残す野生動物は限られており、その中でもネズミの足跡にはわかりやすい特徴があるからです。

1-1 【画像解説】これがネズミの足跡だ!

ネズミの足跡1

西岡公園HPより
ネズミの足跡3
のぽちんのブログより
ネズミの足跡4
アニーワールドBLOGより
ネズミの足跡5
てっちゃんブログより
ネズミの足跡6
D工(でぇ~く)の隠れ家にようおこし!!より
ネズミの足跡7
よっ様が行く!ブログより
ネズミの足跡8
Yahoo!知恵袋より
ネズミの足跡9
Yahoo!知恵袋より
ネズミの足跡10
Yahoo!知恵袋より 
ネズミの足跡11
Twitterより

ネズミの足跡の特徴は『直径約3cm』『小さな点の模様が複数見られること』です。

『前足と後ろ足で少し形が異なる』ことや、その小さな体から『足跡の歩幅の間隔が5cm以下と狭い』ことも判断できる特徴となります。
まとめると、足跡を判断するときに観察すべきチェック項目は次の4点です。

ネズミの足跡と判断できる4つのチェック項目

ネズミの足跡チェック

特徴 チェック
(1)直径約3cmか?
(2)小さな点の模様が複数見られるか?
(3)前後で形の異なる足跡ではないか?(前足と後ろ足の違い)
(4)足跡の歩幅の間隔が5cm以下と狭いか?

4つ項目すべてにチェックが当てはまれば、その足跡は確実にネズミの足跡といえます。
すべてに当てはまらない場合でも、『直径約3cmと小さい』『小さな点の模様が複数見られる』場合は間違いありません。

注意!見間違えやすい足跡の犯人「イタチ」

イタチの足跡
ネズミの足跡と間違われやすい動物にイタチがいますので、よく見極めて見分けましょう。
法律上イタチは傷つけることが禁じられているので、ネズミだと思って誤って駆除しようとして怪我をさせてしまった場合、法に触れて罰を受けてしまいます。
見分けるポイントは『歩幅の間隔』にあり、イタチは胴長で体も大きいため、歩幅がネズミと比べて10cm~20cmと非常に広く、その点を見れば容易に見分けられます。

1-2 足跡と一緒に確認!ネズミの種類と駆除の緊急度までわかる3つのポイント

足跡があった場所の付近には、他にもネズミの痕跡が残っています。
それをチェックすることで、ネズミの種類の特定や駆除の緊急度(=被害の深刻度)までも知ることができます。

  1. ラットサインがないか
  2. フンが落ちていないか
  3. かじり跡がないか

駆除の緊急度が高い順に1つずつわかりやすく解説しますので、一緒に確認していきましょう。

確認(1)ラットサインがないか

ラットサイン
ネズミは『壁を沿って』『何度も同じ道を繰り返し通る』という習性があるため、体に付いたフンや汚れが黒い汚れのようになって壁面や天井につきます。
その汚れをラットサインと呼び、ラットサインがあった場合は『すぐにでも駆除しなければならない緊急事態』で、駆除の緊急度はかなり高いといえます。

チェック方法

ラットサインチェック箇所

  1. 上記の画像を参考に足跡を発見した部屋の「壁沿い・四隅・天井』を調べる
  2. 黒い汚れがあればラットサインである

確認(2)フンが落ちていないか

ネズミのフン
ネズミは1日に自分の体重の3分の1のエサを食べ、同じ量のフンをしますので、現れるところにはフンがあるといっても過言ではありません。
家に住み着くネズミには、駆除が難しい順に『クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ』の3種類がおり、まとめて家ネズミと呼ばれますが、それぞれフンの形に違いがあります。
フンから種類が特定できれば、駆除の難易度に比例した駆除の緊急度(=被害の深刻度)までもがわかります。
もし大量のフンが見つかったり、クマネズミのフンが見つかったりするなら、すぐにでも駆除すべきであり、緊急度は高いといえます。

チェック方法

  1. 足跡を発見した部屋の床を壁沿いに確認して、白・灰色・薄茶色・茶色もしくは黒色のフンを探す
  2. フンを見つけたらまず「強い臭いがするか」「サイズは大きいか小さいか」をフンに触れずに観察する
    →強い匂い・小さいフンなら、「ハツカネズミ」
  3. 特に強い匂いはなく、0.5cm~1.5cmサイズのフンだった場合はその形を観察する
    →細長い形で、大きさはあまり統一されていないなら、「クマネズミ」
    →やや丸みを帯びた形で、大きさがどれもほぼ同じくらいなら、「ドブネズミ」

確認(3)かじり跡がないか

ネズミかじり跡
ネズミは常生歯(じょうせいし)といって、抜けることなく伸び続ける歯を生まれ持っています。
そのため日々何かをかじることで歯を削らなければ、伸びすぎた歯のせいでエサを食べられなくなり死んでしまう性質があり、本能でそれを回避しようと「かじる」習性があります。
かじり跡の量やかじられた箇所の状態を確認することで、被害の進行度合いがわかり、そこから駆除の緊急度がわかります。
かじられている箇所があまりにも多い場合や、かじられすぎて壁が剥がれ落ちる状態やケーブルなどをかじられている場合は、建物への損壊も考えて早めに対処したほうがいいといえます。

チェック方法

  1. 足跡を見つけた部屋にある『家電のケーブル』と、『家具』『壁と壁紙』と、エアコンなど何か排管が通っている場合は『排管の隙間』を確認する
  2. 上記のイラストを参考に、かじられたあとを確認する

もし3つのチェックポイントのいずれも見つからない場合も、写真からネズミのフンだと判断できているなら、ネズミ対策は『早期対策』が鉄則ですから、駆除を始めるべきです。

1-3 ネズミだったなら早急に駆除!その2つの理由

ネズミはたった2匹から『1年で約1万匹にスピード増殖』しますので、少しでも対策が遅れると家がネズミに乗っ取られてしまいます。
また、ネズミは食中毒の原因となる「サルモネラ菌」や人によっては重大なアレルギーを引き起こす「ノミダニ」などを体にくっつけており、近くで暮らすことで健康被害を被ってしまいます。

  1. 驚異の繁殖力
  2. 健康被害

この2つの理由から、ネズミは早め早めの駆除対策が重要となっているんです。

2 断定できたら次にしたい!行動範囲と侵入経路のチェック

ネズミだとわかったら、『より効率的な駆除』と『素人でも高い撃退成果を出す』ために、行動範囲と侵入経路のチェックを行いましょう。
行動範囲と侵入経路さえわかれば、「どこに罠をしかけるのがベストか」がわかるだけでなく、「自力駆除すべきか・すでにプロへ依頼すべき状況か」の判断までできるからです。

自力かプロか?の判断を正しくしておくことは、スピーディーな完全駆除のためには欠かせませんので、次に紹介するブラックライトと蛍光粉剤を使った方法で実践してみてください。

2-1 ブラックライトと蛍光粉剤による行動範囲と侵入経路の特定

ネズミは「歩きながら尿をする」「尿に蛍光物質が含まれている」という特徴があり、紫外線を放つブラックライトで照らすと、肉眼で尿と尿を踏んで歩く足跡を確認することができます。
つまり、ブラックライトで暴き出した足跡・移動の痕跡をたどることで、誰でも簡単に行動範囲と侵入経路を特定できるんです。

特定の手順を1つずつご紹介し、最後にその結果から「自力駆除可能か?プロの任せるべきか?」の線引きの仕方もお伝えします。

準備物

準備する物は、足跡を照らし出すための「ブラックライト」と、より鮮明に足跡を照らし出すために尿の蛍光効果を強める「蛍光粉剤」の2つです。

1. ブラックライト
ブラックライトは、カー用品店やホームセンターのほか、インターネットでも購入できます。
 
2. 蛍光粉剤
蛍光粉剤は、ホームセンターかインターネットで購入できます。
 

ステップ1:足跡が見られた周辺に蛍光粉剤をまく


夜寝る前に、『足跡を見つけた部屋の壁沿い四隅』と『台所の壁沿いの四隅』に蛍光粉剤をまきます。
うっすらと振りかける程度でOK、厚く床が見えなくなるまで粉を積もらせる必要はありません。

ステップ2:翌日にブラックライトで確認する

  1. 翌日蛍光粉剤をまいた場所を、部屋を暗くしてブラックライトで照らし、確認します。

  2. ブラックライトで照らすと次の画像のようにネズミの歩いた痕跡が照らし出されます。
    足跡が複数見られる・くっきり見られる・集中して見られる箇所が、よく通る場所です。

  3. 手順2で発見した場所からブラックライトで壁沿いに別の全部屋を確認し、『行動範囲の特定』をします。

    足裏に蛍光粉剤を付けた状態で歩き回るため、他の部屋にも尿だけの場合よりくっきり足跡が確認できます。
    ブラックライトを照らしていくことで、次の画像のように行動範囲を絞り込めます。

  4. 突然足跡が途絶えたら、その近くに侵入口があります。
    家具家電の隙間から天井方向までくまなく確認し、2cm程でも穴が開いた箇所があれば、そこが侵入経路と特定できます。

    次の画像の場合、不自然に途絶えた足跡の上部を確認することで、エアコンの排管の隙間が見つかり、そこが『侵入経路と特定』できます。

ステップ3:自力駆除かプロ駆除か判断する


自力駆除可能な条件は、行動範囲が『足跡のあった部屋を含め2部屋未満』で、侵入経路が『2箇所未満』に限ります。
『行動範囲が2部屋以上に広がり、侵入経路が2箇所以上見つかる』場合は、すでに大繁殖したネズミたちが家の中を縦横無尽に歩き回っていて、自力駆除できる数を超えていると推測されます。
その他にも『ラットサイン・フン・かじり跡が台所を中心に複数見つかる』場合は、人の口に触れるものの多い場所でネズミが頻繁に姿を現している証拠であり、健康被害が懸念されるので、プロのスピーディーな駆除が求められます。
下記にわかりやすく表にまとめましたので、ご自宅の結果とあわせて確認してみてください。

自力駆除可能 行動範囲:足跡のあった部屋を含め2部屋未満
侵入経路:2箇所未満
プロに依頼すべき 行動範囲:2部屋以上に広がっている、もしくはよくわからない
侵入経路:2箇所以上見つかる、もしくは見つけられない
ラットサイン・フン・かじり跡が台所を中心に複数見つかる

もしあなたの家のネズミが「プロに依頼すべき状況」にあるなら、『依頼前に必読必死!優良ねずみ駆除業者の特徴とオススメ業者4選』で、事前の無料調査からしてくれる優良業者を厳選して紹介しています。あわせてご確認ください。

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3 行動範囲と侵入経路がわかったらやっておきたい3選

すでに「ネズミがどんな場所で活動し・どこを出入口にして・どれくらいの緊急度があるのか」までわかっているので、それらの情報を活かして今すぐに駆除すれば非常に有効です。

自力駆除ならば最も成果の出る場所へ対策することができますし、プロに依頼すべきかもわかっているので早期対策が誰にでも的確に行えるようになっています。
まず自力駆除法2つを駆除効果の高い順にご紹介しますが、それぞれメリットデメリットがありますのでご家庭に合う方法を選び実践し、必要に応じてプロを頼りましょう。

  1. 毒エサを設置する
  2. くん煙剤で追い出す
  3. どうしても困ったらプロに相談

1つずつ簡単にご紹介します。

(1)毒エサを設置する


毒エサを設置すれば、エサを巣に持ち返るネズミの習性をうまく利用して、家中のネズミを根絶やしにすることが可能です。

すでに行動範囲を特定しているので、ネズミがよく通る場所に毒エサを置くことで、効率よく食べさせ、全滅させることが可能です。

ただし毒エサは「ペットや小さいお子さんの誤飲のリスク」や、「完全駆除までには時間がかかる」というデメリットがあります。
誤飲への心配やとにかく早く何とかしたい、という人はよく検討してから利用するか決めましょう。
毒エサを使った駆除については、『【ネズミ駆除業者が教える!】殺虫剤最強おすすめ人気ランキング7選』でオススメ商品から使い方までわかりやすく解説していますのであわせてご確認ください。

(2)くん煙剤で追い出す


ネズミ完全駆除のゴールは、「家からネズミの数を0にすること」なので、ネズミが「本能的に嫌う臭い」のするくん煙剤を焚いて、家から逃げ出させるのも有効です。

くん煙剤は1度使用すると速効性でその日のうちにネズミを追い出し切ることが可能で、人へ対しても安全性が高く、早く解決ができます。
すでに侵入経路を特定しているので、侵入経路が見つかった部屋でくん煙剤を作動させることで、追い出しの成果をより高めることが可能です。

ただしくん煙剤は「効果に持続性がない」ため、追い出し後は再び侵入されないよう侵入口を漏れなく塞ぐ必要があります。
天井裏に入れないなど、侵入防止策が難しい場合は「追い出す→侵入される→追い出す→侵入される」とイタチごっこになってしまデメリットがありますので注意しましょう。
ネズミ専用くん煙剤を使った対策については、『【ネズミ駆除業者監修】バルサンで駆除は可能か!?効果と対策完全ガイド』でわかりやすく手順まで解説していますので、あわせてご確認ください。

(3)どうしても困ったらプロへ相談


行動範囲と侵入経路から自力駆除のレベルを超えているとわかっている場合や、どんなに対策しても被害が収まらない場合は早めにプロに相談し、無料調査を依頼しましょう。
もしかしたらあなたの家に住み着くネズミは、『スーパーラット』と呼ばれる「ネズミ駆除グッズに対して耐性を持ち進化し続けている危険なネズミ」かもしれません。
また、近所に飲食店やコンビニ・スーパーがある場合や、素人では特定しつくせられないような侵入経路がある場合は、自力では対策が追い付いていない可能性が高いです。

無料調査で「本当の被害状況」をより確実に明らかにしてもらい、そのままプロに依頼するか自分で駆除するか決めるのは、非常に賢い方法です。

プロ駆除のメリットや驚きの効果、無料調査から対応してくれる優良業者については、『依頼前に必読必死!優良ねずみ駆除業者の特徴とオススメ業者4選』で紹介していますのであわせてご確認ください。

まとめ

ネズミの足跡らしきものを見つけたら、「本当にネズミの足跡かどうか」をまず判断し、さらにセットで「ラットサイン・フン・かじり跡」を確認して、駆除の必要性や緊急度を正しく理解しましょう。
ネズミだと断定で来たら尿に蛍光物質が含まれる性質を利用して、ブラックライトと蛍光粉剤で「行動範囲と侵入経路を特定」することが大切です。

行動範囲と侵入経路がわかれば、自力駆除可能か?プロの依頼すべき被害状況か?の判断がスムーズにできますし、自力駆除する時には効率よく撃退グッズを使用できます。
ネズミ対策は「早期対策」が鉄則ですから、「これってネズミの足跡?」と不安を感じていたあなたもすぐに行動にうつり、いち早く快適で安全なご自宅を取り戻してくださいね。