ネズミを熱湯で駆除しても大丈夫?そもそも、熱湯駆除って有効?どうやったらいいの?気を付けたほうがいいことってあるの?
「手っ取り早く・お金をかけず、身近な熱湯でネズミを駆除したい!」という人の疑問に、プロの経験と知識からお答えします。

ネズミの熱湯駆除について、手順などもイラスト付きでわかりやすく解説し、そのすべてをご案内しますね。

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1 ネズミは熱湯で駆除~消毒までできる

ネズミは70度以上の高温を体の50%以上に浴びることで皮膚や細胞が壊死し『熱傷死』することが明らかになっており、また駆除後の消毒作業も熱湯で完結させることが可能です。

家ネズミは皮膚が薄いので、熱湯やその熱が体内の深く臓器まで達しやすく、更に家庭のヤカン等で沸騰させたお湯は約100度にも達し、小さなネズミの全身へ熱湯を浴びせることは容易なので、熱傷死は簡単確実です。

またネズミが持つ代表的な菌である「食中毒の原因となるサルモネラ菌」は、「75度で1分以上の熱」で菌が死滅することがわかっており、熱湯消毒は駆除後の消毒までもできて効率的です。

2 ネズミの熱湯殺駆除4ステップ│駆除~消毒

熱湯駆除するときには、これからお伝えする準備物を揃え、ステップ通りに行うだけですから簡単ですよ。
1つずつイラスト付きでわかりやすく解説しますね。

準備物

熱湯駆除の準備物
準備する物は、『ネズミ捕獲器』『バケツ』『火傷防止ゴム手袋』『ヤカンとお湯』『引きエサ』『新聞紙(もしくは雑紙やペット用のトイレシーツ)』『ゴミ袋』の7点です。

ほとんどのものがご自宅にあるかと思いますが、『ネズミ捕獲器』『バケツ』に関しては駆除の肝となるので、次に紹介する商品を参考に購入してみてください。

1.ネズミ捕獲器

捕獲器にも粘着シートや完全密閉型、筒状など様々ありますが、熱湯駆除する時にはカゴのままバケツに入れて湯をかけるので、次のような金網カゴ罠タイプを利用しましょう。
捕獲器の多くがハツカネズミのみ対応、と大きなネズミの捕獲が難しいなか、以下の商品なら小さなネズミだけでなくドブネズミやクマネズミなど体の大きなネズミも十分に捕獲できるよう作られているので、特にオススメです。

2.バケツ

ネズミを捕獲したあとは、熱湯をバケツに捕獲器ごと入れて熱湯をかけるので、捕獲器がすっぽり入るような大きなバケツが必要です。

捕獲器とバケツ
お持ちの捕獲器のサイズにもよりますが、捕獲器は平均して大きいものでも約29cm×15cm×12cmほどですので、それくらいの大きさは入る大き目のバケツを選ぶようにしましょう。
以下の商品なら大きさのバリエーションも豊富で、取っ手も持ちやすい形状に作られているので、中身が入って重たくなったバケツで楽々持ち運べて特にオススメです。

その他の準備物に関しては、もしご自宅に無い場合は次を参考に用意してみてください。

    • 火傷防止ゴム手袋
    • ヤカン
    • 引きエサ
    • ペット用のトイレシーツ(新聞紙の代替え品)
    • ゴミ袋

ステップ1 捕獲器で捕らえる

捕獲器で捕らえる
まずはネズミを捕獲器で捕まえます。
寝る前に、上記のイラストのように台所の壁沿いにカゴ罠を1、2個置き、カゴ罠の中には引き餌を用意します。

引き餌は夕食の残りやソーセージなどでもいいですし、より効果アップを狙うならネズミの食いつきが良い乾燥サラミがオススメです。

ネズミは警戒心が強いので罠にかかるまで時間が必要ですが、辛抱強く待ちましょう。

ポイント!

引き餌の効果をあげてより早く捕獲できるように、他にネズミの餌となりそうなもの(洗い場の三角コーナーの生ごみや袋に入ったドッグフードなど)は、すべて片付け・収納しておきましょう。

ステップ2 バケツの中で熱湯をかける

バケツの中で熱湯をかける

  1. ベランダや庭など湯がすぐに捨てられる屋外にバケツを用意します。
  2. ネズミをカゴ罠ごとバケツに入れます。
  3. ヤカンを火にかけ湯を沸かしたら、火傷防止ゴム手袋をしてからヤカンを持ち、バケツの中のネズミに『全身に湯がかかるように』熱湯を浴びせます。
ポイント!

全身に湯がかけられれば確実に死にますが、より効率よく息の根を止めたい時は、ヤカンいっぱいの熱湯をすべてかけるか、溺死するほどの量を注ぐとより効果的で致死までのスピードもあがります。

ステップ3 死骸の処理

死骸の処理

  1. 新聞紙(もしくはペットシーツ)を取り出し、ゴミ袋を開いてその上にイラストのように敷きます。
  2. 火傷防止ゴム手袋をしたらバケツの中でカゴ罠を開き、持ち上げてゴミ袋の上に開いた新聞紙(ペットシーツ)の上にネズミを落とします。
  3. 新聞紙(ペットシーツ)で死骸をよく包み、そのまま可燃ゴミとして処分します。

ステップ4 駆除に使用した物・場所の熱湯消毒

熱湯消毒
最後に駆除に使用した物のうち、繰り返し使う『捕獲器』『バケツ』『火傷防止ゴム手袋』を熱湯で消毒します。

ネズミは、食中毒の原因となるサルモネラ菌を始めとする菌を保有しており、駆除に使った物はそういった健康被害を引き起こす危険な菌が付着している可能性が高くなります。
安全に繰り返し使用するためにも、熱湯消毒は必ずやっておきましょう。
バケツがいっぱいになるまで熱湯を注ぎ、その中にカゴ罠と火傷防止ゴム手袋を沈めて5分間放置し、後は湯を捨てて自然乾燥させます。
作業した場所にも、熱湯をかけて流し洗いして、終了です。

ポイント!まだネズミがいる時は1週間あけてからステップ1へ

仲間のネズミが死んだ直後は、ネズミの警戒心も高まっており、罠にかかり難くなりますので、1週間あけて警戒心を解くことが重要です。

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3 熱湯駆除のメリットとデメリット

熱湯駆除のメリットとデメリットを知っておくと、自宅のネズミ対策に「合っているかどうか」がよくわかりますので、対策前に確認しておきましょう。

熱湯駆除のメリット
  • 安くネズミ駆除ができる
  • 殺処分までを目視で確認できるので確実な駆除を実感できる
  • 駆除~消毒までできる
熱湯駆除のデメリット
  • 1匹ごとでしか駆除できず、1度駆除したあとは1週間あける必要もあるため、すでに家の中で数が増えている時は完全駆除までに時間がかかりすぎる
  • 毎回「殺駆除・死骸の処分・道具の消毒」が必要で手間がかかる
  • ネズミが捕獲器にかからなければ実行できないため、警戒心が強く捕獲器にかかりにくいクマネズミの駆除には不向き

 熱湯駆除は、「予防~初期被害の段階なら格安で対策を繰り返しできる」点で非常に有益ですが、一方で「すでに大繁殖している・自宅にいるのがクマネズミの場合はデメリットが大きい」といえます。

4 熱湯駆除よりさらに手軽で早くて確実!オススメ駆除2選

ここまででお伝えた熱湯駆除の方法・メリットデメリットを自分の状況においてみて、「自分には合わない」と感じたら、駆除効果の高い順に『毒エサ』『くん煙剤』での対策がオススメです。

  1. 毒エサを使って巣ごと全滅駆除する
  2. くん煙剤で追い出し駆除する

1つずつ簡単にご紹介します。

(1)毒エサを使って巣ごと全滅駆除する

毒エサを使えば、エサを巣に持ち帰らせて1匹のネズミから繁殖した大量のネズミまで一掃してしまうことが可能です。

特に『デスモアプロ』商品は、「1口食べただけで致死効果がある」「致死までに3日~1週間かかり、その間の体調の異変と視力低下からネズミは自ら光のある屋外へ出ていく」ので手軽で完全駆除までスピーディーです。

適応害獣 クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ・スーパーラット
対象場所 戸建て・アパート・マンションなど一般家庭で、倉庫や天井裏にも対応
タイプ 袋入りタイプ
効き目の速さ 遅効性。少量(ほぼ1口/2~5g)で3日~1週間後に致死
コスパ 1カ所1袋設置あたり141円 ※1袋あたり5g
使い方
  1. 台所の壁沿いや食器棚の裏、冷蔵庫の下や裏、天井裏に設置。
  2. 薬剤がなくなったところは補充し、食べなくなるまで繰り返し設置。
利用者の口コミ
  • 1ヶ月程前、普段利用していない部屋で柱にネズミが齧った痕跡を発見しました。早速、その部屋にデスモアプロを6袋仕掛けたら翌朝すべて無くなっていました。次の日、残り6袋仕掛けたらまたも無くなり、続いて12袋、更に11袋と合計35袋が無くなり、今は全くネズミの気配が完全に消え失せました。改めて喰い付きの良さに驚嘆しました。

口コミ引用元:Amazon口コミより

「家中のネズミの全滅」と「死骸の処理」という、熱湯駆除で苦労する2つのことが一切不要なので、殺駆除にはデスモアプロを利用すると便利です。

(2)くん煙剤で追い出し駆除する

ネズミは「家の中のどこかにいるから問題」なのですから、家の中から1匹残らず追い出してしまえば、殺駆除と同様の効果が得られます。
追い出し駆除にオススメなのが、ネズミ用くん煙剤として唯一市販商品化された『ネズミ一発退場』を利用することです。

ネズミの嫌いなハッカ油と琉球ハーブの成分が煙状になってネズミに迫るので、1度使えば速効性であっという間にネズミを家から0にできてしまいます。

適応害獣 クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ・スーパーラット
対象場所 戸建て・アパート・マンションなど一般家庭で、室内や天井裏・床下など密閉できる空間
タイプ くん煙タイプ
効き目の速さ 速効性。1回焚けばその日のうちに追い出し完了
コスパ 1畳あたり約87円  ※8畳あたり1製品使用
使い方
  1. 対策場所を決めて煙を作動させる。
  2. 2~3時間放置したら家に戻り30分~1時間換気する。
  3. 侵入口を塞いで終了。
利用者の口コミ
  • 屋根裏に2週間に一度焚いています。(今週3回目)ほとんど屋根裏の運動会が無くなりました。

Amazon口コミより引用

くん煙剤のより詳しい使い方については、『【ネズミ駆除業者監修】バルサンで駆除は可能か!?効果と対策完全ガイド』で紹介していますので、あわせてご確認ください。

5 いくら駆除してもネズミが…そんな時はプロに相談しよう

いくら駆除してもどんなに対策方法を変えても被害がなくならない、ネズミ退治が終わらない、という時は自力駆除のレベルを超えている可能性があります。
自力で対策できる範囲を超えているのに自分で対策することに執着すると、状況は改善されないのに「被害・ネズミの数・対策にかかる費用・あなたや家族が感じるストレス」が増えるばかりです。

例えば『台所にラットサインがある』『足跡が複数箇所で見られる』時は、すでに自力で対処できるレベルを超えています。

自力で対策できる範囲
ラットサインとは、ネズミが通る道に黒い汚れが付着していることを指します。

ラットサイン特徴
ネズミの足跡は次の画像のようなものです。

ネズミの足跡
「自力かプロか判断しかねる」「もう自分では打つ手がない」のどちらの場合でも、1度プロに相談して無料調査を受けることで、正しく被害状況と駆除の緊急度を知ることができるのでオススメです。

無料で事前調査をしてくれる優良業者については、『依頼前に必読必死!優良ねずみ駆除業者の特徴とオススメ業者4選』でご紹介していますので、あわせてご確認ください。

まとめ

ネズミを熱湯駆除するなら、まず捕獲器で捕らえ、全身に熱湯をかけて熱傷死させることで、確実に殺処分することが可能です。

熱湯駆除には、「格安で繰り返し駆除できる」「目視で死骸を確認して確実な駆除を実感」「殺処分~消毒まで可能」とメリットがあります。
ですが一方で、「まずは捕獲器で捕らえる必要があり、家中のネズミを完全駆除するには時間がかかりすぎ手間も大きい」というデメリットもあります。
自宅のネズミの被害状況とあわせて最適な駆除ができるよう、よく検討して取り組み、どうしても困ったらプロの力も視野に入れておくことが大切です。

この記事がネズミを熱湯駆除したいあなたの役に立てば幸いです。