「洗濯物を干している時によくハチを見かける」
「土の中にハチの巣があった」
家の周りでハチを見かけると、ちょっと怖いですよね。
刺されなくても、いるだけでストレスです。
もしあなたの身近にいるハチがスズメバチなら、通常のハチ以上に恐怖も大きいのではないでしょうか?
「スズメバチが飛んでいて、子供もいるし、なんだか怖い」
「急に現れてびっくりさせられるスズメバチには、もううんざりだ…」
怖さとストレスとでいっぱいになってしまう、危険で有名なスズメバチ。
そして駆除するには、「危険」か「高額な駆除料金」のどちらかを捧げなければ、解決策はないかもしれないという、ネットに溢れる心配な情報。
あなたも、こんな風に感じていませんか?
「安く、安全に、スズメバチを駆除してしまいたい!」
この記事を読んでいただければ、スズメバチの巣を見かけても自分で対応できるようになる技術が身に付きます。
また、そもそも自力駆除の範疇にある巣なのか判断する能力も備わりますので、無謀なチャレンジに挑む危険因子も自分自身で排除することができますよ。
ここでは、まず『スズメバチの種類と危険性』について紹介します。
そして、スズメバチ特有の注意点に触れた上で、『スズメバチの自力駆除方法』を5ステップで解説します。
また、『蜂駆除業者を利用する最もメリットのあるシチュエーション』にも触れ、あなたが後悔のない決断ができる力添えをします!
この記事を読んでいただければ、スズメバチの駆除に対して、今できる最善の方法の判断と実行力が身に付きます。
「スズメバチの駆除なんて絶対できない」と思っている人も、「出来るだけ費用を抑えて対策をしたい」という人も、ストレスから解放されるあなたにとって1番ためになる情報が手に入ります。
ぜひ、最後までお読みくださいね。
1 スズメバチとは
※画像の蜂はオオスズメバチ
スズメバチは、ハチの中で『最も危険な種類』のハチです。
『攻撃性』も『毒性』も、他のハチと比べて格段に高いからです。
さらに『集団で生活している』『集団で攻撃してくる』など、攻撃を受ければ、あなたにとって最悪な状態になる要素がそろっています。
1-1 スズメバチの危険性
スズメバチの危険性には、『強い毒性』『毒液の噴射』『何度も刺してくる』という特筆すべき3つがあります。
他のハチと違い、アナフィラキシーショックを起こしやすく、一度刺しても『ハチの体から針が外れない構造』のせいで、立て続けに何度も同じ個体に刺されてしまうんです。
そんな危険なスズメバチが、毒液の噴射による警戒フェロモンで、大量に集まってきてしまうのですから、大人の男性であっても、油断はできません。
遭遇したり、攻撃されたりしたら、『声をあげず、ゆっくりと後ずさって安全な場所へ移動』し、病院へ行くことが大切です。
国内での被害状況
スズメバチによる国内での被害状況は、かなり深刻です。
毎年必ずスズメバチによる被害が報告されていますが、その中には常に死亡例も含まれているからです。
平成15年人口動態統計によると、アレルギー疾患に関連した死亡者数は3,754名で、そのうち「喘息」による死亡は3,701名(98.6%) 「スズメバチ、ジガバチおよびミツバチとの接触」による死亡は24名(0.6% )「有害食物反応によるアナフィラキシーショック」による死亡は3名(0.1%)であった。
引用元:厚生労働省「アレルギー対策について」より
https://goo.gl/8HyN99
『24名』って別に多くないんじゃないの?と思うかもしれません。
確かに割合からすると、それほど多くはありません。
しかし、これほど多くの死者が出ている虫や動物は、『他にはいない』んです。
しかもこの数字はあくまで死亡例であり、『スズメバチに刺されて重症になった数』を含めるとかなりの件数になるということを忘れてはいけません。
刺されたときの身体症状
スズメバチに刺されたときの身体症状は、激しい痛みと患部の赤い腫れから始まります。
刺された人の体質によっても症状の度合いは異なりますが、『局部症状』と『全身症状』のどちらも、強い痛みを伴います。
ハチ毒の成分には、人に痛みを感じさせる他に、次のような症状をもたらします。
- 皮膚の腫れがどんどん広がり、パンパンに膨れあがる
- 腹痛、嘔吐、下痢などの症状が出てくる
- 呼吸困難、めまいが生じる
- 最悪の場合、死に至る
1-2 スズメバチは全部で17種類もいる
そんな危険なスズメバチですが、実は、日本には全部で17種類ものスズメバチがいます。
種類によって、『特徴』や『危険度』が異なっているのは、実はあまり知られていません。
大型のスズメバチ属は7種類、中型のクロスズメバチ属は5種類、小型のホオナガスズメバチ属は4種が存在します。
17種類の中でも、特に被害件数が多いのは、大型のスズメバチ属の7種類の中の『4種類』です。
大型のスズメバチ類スズメバチ属の中の、特に警戒すべき4種を、危険度の高い順番で解説します。
- オオスズメバチ
- キイロスズメバチ
- コガタスズメバチ
- ヒメスズメバチ
危険度NO.1のオオスズメバチ
※オオスズメバチの巣は上記画像のように「らせん状」になっているケースが多いです。
また、地中にも巣を作ることもあります。
オオスズメバチは、スズメバチの種類の中でも、最も危険な巨大スズメ蜂です。
ハチの中でも最も『体が大きく』、最も『攻撃性が強く』、最も『毒性が強い』からです。
オオスズメバチの危険性について、豊明市は次のように注意を促しています。
スズメバチの仲間は、日本における野外でもっとも危険な生物のひとつとして知られています。その中で、一番大きく恐いハチが写真のオオスズメバチになります。クマやマムシ、ハブは人命に関わることのある外敵としてよく知られていますが、毎年一番死者が出ているのは、ハチによるものです。
引用元:豊明市公式ホームページ「オオスズメバチ~害虫か益虫か~」より
https://goo.gl/syBYk4
人間よりはるかに小さいハチですが、実際にはクマやヘビよりも恐ろしいんですね。
オオスズメバチの個体や巣の特徴は、次の通りです。
【オオスズメバチの特徴】
危険度 | ☆☆☆☆☆ |
---|---|
体長 | 30~45mm |
活動時期 | 5月~11月頃 |
最も危険な時期 | 7月~9月。特に9月の後半が最も危険。 |
個体の特徴 | 近づいただけでも攻撃してくるので大変危険です。 |
巣の特徴 | 樹木の根元や地中など、人目につかない閉鎖空間に営巣します。 |
事故数の多いキイロスズメバチ
※キイロスズメバチはボール状の巣を作ります。
密閉された空間に巣を作り、蜂の数が多くなると軒下や木の枝などに引越すこともあります。
キイロスズメバチは、オオスズメバチに次いで危険な種類のハチです。
性格の荒さや毒性の強さは、オオスズメバチよりもやや危険度は低いのですが、『いろいろな場所に営巣※(えいそう)する』ため、最も事故が多いんです。
※営巣とは、生き物が巣を作ること
IDSC国立感染症研究所は、キイロスズメバチに刺されて重症になった事例を報告しています。
山間部での地質調査の仕事中に突然キイロスズメバチに14カ所刺され約20分間意識を失った。
引用元:IDSC国立感染症研究所「わが国における蜂刺症」より
https://goo.gl/4F8i9w
同研究所はまた、このような結論を述べています。
これらの症例を分析すると蜂刺症は我々の生活の中で普通に起こりうることを示しており、また、農林業従事者がハイリスクを負っている事が理解できる。
引用元:IDSC国立感染症研究所「わが国における蜂刺症」より
https://goo.gl/4F8i9w
キイロスズメバチの個体と巣の特徴は、次の通りです。
【キイロスズメバチの特徴】
危険度 | ☆☆☆☆☆ |
---|---|
体長 | 17~28mm |
活動時期 | 5月~11月頃 |
最も危険な時期 | 7月~9月。特に9月の後半が最も危険。 |
個体の特徴 | 近づいただけでも攻撃してくるので大変危険です。 |
巣の特徴 | スズメバチの中でも最も大きいサイズの巣です。
開放空間にも閉鎖空間にも営巣し、数が増えて狭くなってくると、巣を拡大したり引っ越したりします。 |
駆除依頼の多いコガタスズメバチ
※コガタスズメバチは花瓶を逆さまにしたような、独特な形の巣を作ります。
コガタスズメバチは、スズメバチの中では比較的おとなしい性格をしていますが、危険度は低くありません。
軒下など人目につきやすい場所に営巣しますので、意図せず巣に近づいてしまい、刺されてしまうケースが後を絶ちません。
実際、住宅地に限定すると駆除依頼が最も多い種類なんです。
コガタスズメバチの個体と巣の特徴は、次の通りです。
【コダカスズメバチの特徴】
危険度 | ☆☆☆ |
---|---|
体長 | 22~27mm |
活動時期 | 5月~10月頃 |
最も危険な時期 | 8月 |
個体の特徴 | 性格はおとなしいが、巣に近づくと攻撃してきます。 |
「コガタスズメバチ」といっても、サイズが小型なわけではなく外見が似ているオオガタスズメバチと比べると小型だからです。
巣の特徴 樹木や家屋の軒下に営巣します。初期の巣は特徴的なとっくり型ですが、数が増えてくるとボール状の巣になります。
刺されると痛みが強いヒメスズメバチ
ヒメスズメバチは、スズメバチの中では危険度が低めのハチです。
巣に近づくと威嚇行動をとりますが、警戒心が強く攻撃することはあまりなく、刺されたとしても毒性もあまり高くありません。
被害件数は4種の中では少なめです。
しかし、刺された際の痛みの強さでいえば、4種の中でも一二を争います。
ヒメスズメバチの個体と巣の特徴は、次の通りです。
【ヒメスズメバチの特徴】
危険度 | ☆☆ |
---|---|
体長 | 22~37mm |
活動時期 | 5月~10月頃 |
最も危険な時期 | 7月~8月 |
個体の特徴 | 高下性は強くないので、刺されることは稀ですがサイズはオオスズメバチに次いで大きく、ハリも長いので刺されたときの痛みは強いです。 |
巣の特徴 | 屋根裏、床下、樹木の穴など人目につかない閉鎖空間に営巣します。 |
誤認しやすいクマバチ
クマバチは、スズメバチと誤認しやすいですが、『スズメバチでもなく』『危険性も全くない』ので駆除の必要はありません。
身体は20ミリと、スズメバチとサイズが似ているので間違いやすいですが、人間を攻撃することはなく、そもそも刺すための針がありませんので触っても全く問題ありません。
下記の動画は、クマバチを実際に触っている人の動画ですので、クマバチの容姿とともに、安全性を確かめてみてください。
動画:YouTube「クマバチさんをさわってみよう」より
https://goo.gl/a8wrw4
2 スズメバチの自力駆除に成功する3つのポイント
スズメバチの自力駆除に成功するための、3つのポイントを紹介します。
しっかりと見極めて、事前準備を行い、手順通りに進めることで、安全に駆除を行うことができます。
具体的には、次の3つについて詳しく解説します。
- 個人で対応できるレベルの巣か見極める
- 事前に必要な物を揃えておく
- 駆除完遂のための5ステップ
「自分にもできそうかも!」と思えたら、ぜひ実行してみてくださいね。
2-1 個人で対応できるレベルの巣か見極める
『個人で対応できるレベルの巣か見極める』ことが、まず何よりも先決です。
スズメバチの駆除に限っては、『そもそも素人駆除にはリスクが高すぎ、手を出すべきでない』巣があるからです。
駆除の難易度を正しく見極めることが、駆除の成功だけでなく、『安全面』においても大切です。
個人で対応できる範囲かどうかは、次の3点を確認することで、判断することができます。
- 駆除する時期
- 巣の大きさ
- 巣ができている場所
それぞれを、詳しく解説します。
なお、上記の3点から『個人で対応できる範囲』であったとしても、100%安全なわけではありませんので、駆除する際には十分に注意して下さい。
少しでも不安な場合は無理をしないで、駆除業者に依頼してくださいね。
冷静な判断を欠いてしまうと、スズメバチの逆襲に遭って、刺されてしまいかねません。
時期は「3月~5月」である
個人で駆除できる時期は、『3月~5月』の間である場合です。
巣づくりを始めた段階の春は、越冬を終えたばかりの女王蜂のみで活動しており、攻撃性も低いのです。
神戸市はスズメバチの数と時期について、次のように説明しています。
6月中旬ごろから働きバチが羽化しはじめると巣が急速に大きくなり、9月下旬から10月上旬ごろには最大になります。
引用元:神戸市公式ホームページ「スズメバチと上手につき合おう」より
https://goo.gl/eCfxm8
巣は「開放的で低い場所」にある
個人で駆除できる場所は、スズメバチの巣が、『開放的で低い場所』にある場合です。
『ハチの巣がしっかりと目視』でき、『逃げ場も確保』されているなら、いざという時にも冷静に対応することができます。
もしも、はしごを使うような『高所作業』になるなら、突然飛び出してきた蜂に驚いて、足を踏み外す危険があります。
逃げ場のない『狭い空間』での作業では、反撃にあった際に、パニックに陥り、安全確保が正しく取れなくなりがちです。
『安全な場所』や『危険な場所』は、具体的には次のような場所です。
【安全な場所】
- 手が届く範囲の軒下
- 1階の窓枠
- 垣根表面の巣
- 手が届く低い天井
【危険な場所】
- 手の届かない高所
- 垣根の奥まった箇所
- 屋根裏
- 床下
- 壁と壁の細い隙間
- 土中
※土中はオオスズメバチの可能性が高く、巣のレベルも確認しづらいため、素人にはオススメできません。
巣の「直径は10センチ未満」である
個人で駆除できる大きさは、スズメバチの『巣の直径が10センチ未満』である場合です。
10センチ未満の巣なら、巣の中には女王蜂のみ、もしくは数匹の働きバチがいるのみで、駆除する個体数が少なく済むのです。
神戸市は、スズメバチの駆除に関して以下のように警告しています。
「巣が大きくなるほど、ハチの数も増え、攻撃的になります。」
引用元:神戸市公式ホームページ「スズメバチと上手につき合おう」より
https://goo.gl/f6m19B
2-2 事前に必要な物を揃えておく
自力駆除では、事前に必要な物を揃えておくことが大切です。
準備不足のまま駆除を始めるのは、『駆除に失敗してしまう』『スズメバチに刺されてしまう』という危険を自分で生み出してしまうことになります。
駆除を始める前に、次の4つのアイテムを用意してください。
- ハチトラップ
- 殺虫剤
- 蜂の巣を取り除く棒(ホウキ等)
- ハチの巣が入るゴミ袋
おすすめの市販グッズ
おすすめの市販グッズを2つ紹介します。
蜂駆除においては、市販されている対策グッズを上手に利用することで、自力駆除の成果を高めることが可能です。
ハチトラップ用おすすめ市販グッズ
このハチトラップは、仕掛けるだけで、箱の中に引き寄せて、一度入ればそのまま出られない仕組みになっていますので、素人でも安全に駆除・撤去できます。
中身は天然成分なので、人への悪影響の問題も全くありません。
殺虫剤用おすすめ市販グッズ
この殺虫剤は、最大10m離れた場所から噴射できるので、恐ろしいスズメバチでも、安全な距離を保って、駆除できます。
私の友人に造園業をやっている知り合いがいますが、仕事上ハチの巣駆除をしなければならない時があるそうです。
「この殺虫剤はどんなスズメバチでも確実に駆除できるから、蜂駆除の記事を書いているんならオススメするよ」とお墨付きをもらいましたよ。
2-3 スズメバチ自力駆除完遂のための5ステップ
スズメバチ自力駆除完遂のための手順を、5ステップで解説します。
蜂駆除が始めての人でも、『素早く』『安全』に、そして『確実』に駆除を行うことができる流れになっていますので、順守してくださいね。
- ハチトラップを仕掛ける
- 適した時間帯で駆除を始める
- 殺虫剤を巣に向けて噴射する
- 巣を取り除いて処分する
- 再被害防止のために環境を整える
ステップ1:ハチトラップを仕掛ける
まずは、『ハチトラップ』を仕掛けましょう。
スズメバチが自ら罠にかかってくれるので、実際の巣を駆除する際の個体数を減らすことが可能です。
殺虫剤をかけてすぐに駆除したいという人もいるかもしれませんが、相手は昆虫界最強の殺し屋スズメバチです。
念には念を入れて、最大級の安全策を取りましょう。
ステップ2:駆除の時間帯は夜~早朝がベスト!
駆除を行う時間帯は、『夜~早朝(22:00~5:00)』がベストです。
ハチは温度が低くなると、巣でゆっくり体を休めているので、動きが鈍くなっているんです。
温度が高い日中に駆除を行うと、スズメバチも活動的になっているので、巣の中から勢いよく飛び出てきて反撃されてしまいます。
ステップ3:巣に向けて殺虫剤を噴射する
続いて、スズメバチの巣に向けて『殺虫剤を噴射』しましょう。
深夜から早朝の時間に、ハチの巣に直接殺虫剤を噴射することでゆっくり休んでいるスズメバチを巣もろとも、一網打尽にすることが可能です。
日中にブンブン飛び回っているスズメバチに、直接殺虫剤を噴射しても、完全駆除はできず、反撃にあう可能性も高いのでやめてくださいね。
スプレーを噴射するときは、次の点に気を付けてください。
- 風上からスプレーを噴射する
- 3~4メートル離れた場所から噴射する
- 途中でなくなったときに備えて、新品の殺虫剤を用意しておく
ステップ4:ハチの巣を取り除いて処分する
殺虫剤を噴射して、蜂の反応がなくなっていることを確認したら、用意していた棒で『巣を取り除いて処分』してください。
全滅した巣は、撤去まで行うことで、戻り蜂の危険を格段に下げ、駆除後の危険因子を完全に撤廃することが可能です!
具体的には、次のような手順でおこなってください。
【手順】
- 落ちてくる位置にハチの巣が入るようにゴミ袋を置くか、落ちた巣をすぐ入れられるようにゴミ袋を用意する。
- 利き手で棒を持ち、利き手とは反対の手で常に殺虫剤を構えて巣に向けておき、もしもハチが出てきた時に噴射できるよう備える。
- 棒で軽く巣をつつき、ハチの巣が全滅したかどうかを確認する。
- ハチの巣を落とし、落ちた巣をゴミ袋に入れる。
空の巣を撤去する際、注意しておきたいのは『油断』です。
わずかにスズメバチが生き残っていることもありますし、周囲を飛んでいる可能性もあります。
駆除時と同様の強い警戒心を持って、取り組みましょう。
ハチの巣は燃えるゴミ
ハチの巣は、燃えるゴミで捨てることができます。
便利屋などに依頼すると、一袋1,000円などで回収してくれるところもありますが、ただゴミの日に捨てるだけですので誰でもできますね。
例えば、愛川町のホームページにも次のように書かれています。
ステップ5:再び巣ができないよう環境を整える
最後のステップは、再びスズメバチの巣ができないよう防止するために、『環境を整える』というものです。
ハチの巣があなたの家にできたということは、『あなたの家がスズメバチにとって住みやすい環境』ということです。
『予防策までが自力駆除に含まれる』と正しく認識しておきましょう。
予防策については、『刺されない!作らせない!引き寄せない!蜂対策完全マニュアル』で紹介しています。
参考にしてみてくださいね。
3 スズメバチの危険を回避するための3つのコツ
スズメバチの危険を回避するためには、3つのコツを知っておくことが大切です。
あなたが意図せず行っている行動が、スズメバチを無意識に呼び寄せている可能性があるんです。
スズメバチは、あなたを困らせたくて営巣したり、近寄ったりしているのではありません。
本能行動で、『偶然』あなたの生活圏に侵入してしまっているんです。
そのスズメバチの習性を理解し、利用することで、スズメバチを『遠ざける』ことが可能です。
危険回避のために、具体的に次の3つのコツについて紹介します。
- 巣を作られにくい家環境にする
- 刺激する行動を避ける
- 寄せ付ける要素をまとわない
3-1 巣を作られにくい家環境にする
スズメバチに『巣を作られにくい家環境』に我が家を整え、スズメバチがやってこないように誘導してあげましょう。
『エサが確保できる』『安全』『強い臭いがある』場所を選んで営巣しているので、毎年自分の家だけ蜂の巣を作られるというのは、運が悪いからではありません。
具体的には次の部分に気を付けて、環境を改善してみてください。
【排除するべきもの】
- 樹液
- アシナガバチの幼虫(アシナガバチの巣がある場所)や各種昆虫
- 庭先の生ごみ
【日々手入れをして人の気配を感じさせるべき場所】
- 軒下
- 窓枠
- 垣根
- 天井
- 床下
- 使われていない物置や家屋
3-2 刺激する行動を避ける
自らスズメバチを攻撃的にさせないように、『刺激する行動』は、絶対に避けましょう。
防衛本能が刺激されると、全てのスズメバチは、あなたを敵とみなして攻撃してきます。
スズメバチを刺激する行動には、次のような点があります。
- 巣に近づく
- 大声を出す
- 巣の近くで走る
- 振動を立てて巣を揺する
また、直接『巣を意識していない』場合でも、『結果として』上記に繋がる行動を取れば、スズメバチを同じように刺激してしまいます。
3-3 寄せ付ける要素をまとわない
スズメバチを『寄せ付ける要素』をまとわないようにし、自分からスズメバチの目印にならないようにしましょう。
私たちのように物体をはっきりと識別できないスズメバチは、『黒い色』を攻撃対象に決め、『香り』に近寄ります。
特にスズメバチの活動期となる春~秋の間は、寄せ付けないように十分な対策をすることが必要です。
具体的には、次の点を参考にしてください。
- 黒あるいは色の濃い色の服装を避ける
- 黒髪を隠すために、白に近い色の帽子をかぶる
- 夜は白色が逆に目立ってしまうため、暗い色の服装を心がける
- 香水をまとって出歩かない
- 洗濯物を干すときは、柔軟剤の香りで蜂が寄り付くので配慮する
4 少しでも負担と不安を抑えた駆除を実現する2つのカギ
少しでも、負担と不安を抑えた駆除を実現するための、2つのカギを紹介します。
手間はありますが、一工夫することで、費用を抑えたり、自力駆除の安全性を高めることができます。
- 役所に問い合わせをする
- スズメバチの越冬について理解する
詳しく解説しますね。
4-1 役所に問い合わせをする
自力駆除・業者駆除、どちらを選択する場合でも、『まず役所に問い合わせをする』ことをオススメします。
地域によっては、スズメバチの巣の場合、『無料』で対応してくれるからです。
せっかく真面目に税金を納めているのですから、こういったサービスを活用しておきたいですよね。
例えば調布市では、ハチの種類をスズメバチと限定する他、次のような条件が満たされるなら、無料で撤去してくれます。
- スズメバチの巣であること
- 巣の大きさが直径10センチメートル以下であること
- 容易に取れる場所にあること(高さ約2メートルまでの軒下や敷地内樹木の枝等にできたものは可。ただし、戸袋・土・家・室外機内、高所等危険な場所は不可。)
- 個人宅であること(借家ではないこと) 、また、撤去する際承諾が得られること
- 巣の全容が視認できること(巣の場所等の確認が困難な場合は不可)
引用元:調布市公式ホームページ「ハチの巣の駆除について知りたい」より
https://goo.gl/Wt2QyV
4-2 スズメバチの越冬について理解する
スズメバチの『越冬』について理解しておくことは、有益です。
越冬は、『翌年の新しい女王蜂のみ』が行うことができ、他の働きバチは全て死んで、巣は、『冬まで待てば空』になるからです。
全てのスズメバチが越冬すると勘違いしていると適切な判断ができず、駆除業者に依頼すると『間もなく全滅するハチの巣』に対し無駄なお金かけてしまいます。
空の蜂の巣駆除は『取って捨てるだけ』なので、わざわざ業者を呼んでお金を払うのは、ちょっともったいないですよね。
もし、11月頃にスズメバチの巣の駆除に迷っているなら、空になる冬まで待って、自分で撤去したほうがお得ですよ。
巣が空になる12月まで待つなら刺されない工夫と対策をする
巣が空になる12月まで待つことにしたなら、その間は、刺されない工夫と対策をしましょう。
スズメバチの巣があなたの生活圏に作られているなら、意図せずスズメバチを刺激し、待っている間に刺される可能性があります。
スズメバチを『刺激しない』ことや、意図せず『引き寄せてしまわない』ように、近付いたり、大きな振動を立てたり、香水をまとうことは控えましょう。
5 業者駆除は価値のある「3つのシチュエーション」で活用すべき
業者駆除は、『お金を支払う価値』がある『3つのシチュエーション』で活用するべきです。
「何でも業者に!」というのではなく、メリットが得られる時にだけ利用するのが、得策ですよ。
ここでは『中立的な立場から』業者に依頼しても支払った額以上の対価を得られる3つのシチュエーションを詳しくお伝えします。
- 直径10cm以上の駆除の難易度が高い巣の場合
- スズメバチが攻撃的な時期に駆除を急いでいる場合
- アナフィラキシーを起こす因子を持っている場合
5-1 直径10cm以上の駆除の難易度が高い巣の場合
一つ目のシチュエーションは、『直径10cm以上の駆除の難易度が高い巣』場合です。
素人で対応できる域を超えた巣では、その大きさに比例して、1コロニー当たりの『殺傷能力の高いスズメバチの数』も膨大な量に膨れ上がっています。
事故数の多いキイロスズメバチでは、巨大な巣の場合、1000匹の個体数が見られることすらあるんです。
とても、個人が手出しできるレベルではないことは明らかですよね。
ハチ用防護服を着ても、『刺されるリスクが軽減される』だけで『刺されない保証』にはなりません。
重たく動きにくい防護服を付けて、刺されるリスクを回避するためにできるだけスピーディーに作業することは、素人には不可能です。
巨大スズメバチの駆除
巨大スズメバチの駆除が、素人のレベルではないことを、目で確認してみましょう。
実際に目にすると、巨大スズメバチのハチの恐ろしさがわかるはずです。
米国ルイジアナ州にあるパターソン市で、『信じられないレベルの大きさになった巣を駆除しに行く業者』の動画が話題となっていますので、紹介します。
動画:YouTube「Gigantic Hornets Nest Extraction in Louisiana」より
https://goo.gl/tn1Ps5
なおも恐ろしいことに、この動画を収めたペレット氏は、「今回は刺されずに済んでラッキーだった」と語っています。
最初から刺される覚悟で駆除を行うなんて、「さすがはプロ!」としか言いようがありませんね。
皆さんには、決して刺されてほしくありませんので、大きくなった巣は業者に依頼するようにしてください。
5-2 スズメバチが攻撃的な時期に駆除を急いでいる場合
二つ目のシチュエーションは、『スズメバチが攻撃的な時期に駆除を急いでいる』場合です。
8月~10月はスズメバチがイライラしていて、『危険度が最高度に上がった状態』になっています。
もともと攻撃的な性格を持つスズメバチですが、働きバチの数が増えると、エサが足りなくなり、空腹からさらに攻撃性が高まるのです。
この時期に素人が駆除を行うのは、無謀です。
また、「冬になるまで待とうかしら」と考えているなら、スズメバチの巣の近くに『絶対に近付かない』ことが可能かどうか確認しましょう。
刺されるリスクや手間を考えると、業者にお願いしたほうが賢明といえます。
5-3 アナフィラキシーを起こす因子を持っている場合
三つ目のシチュエーションは、あなたが『アナフィラキシーを起こす因子を持っている』場合です。
アナフィラキシーショックを起こす可能性が高いとわかっているなら、『スズメバチの自力駆除は避けるべき』です。
アナフィラキシーを起こす因子について、次の点を考慮に入れてください。
- アシナガバチに過去に刺されたことがあるなら危険である
(アシナガバチは、スズメバチと同じハチ毒を持つ) - アナフィラキシー因子を持っているなら、過去に一度刺されてから10年以上たったとしても25%の確率でアナフィラキシーショックを起こす
- アレルギー体質の人は、重篤な症状を引き起こしやすい
アナフィラキシーショックとは
アナフィラキシーショックとは、アレルギー反応であり、急性の過敏反応による全身症状です。
アレルゲンであるハチに刺されてから30分以内に発症し、皮膚症状、消化器症状、呼吸症状などが現れ、最悪の場合死に至ることもあります。
厚生労働省は、アナフィラキシーショックについて、次のように説明しています。
英国蘇生協議会のアナフィラキシー救急処置ガイドラインでは以下のように定義され、以下の3つの基準の全てがそろったとき、アナフィラキシーの可能性があるとされている。
1)突然に発症し急速に進行する症状
2)生命を脅かす気道の異常および/または呼吸の異常および/または循環の異常
3)皮膚や粘膜変化(発赤、じんま疹、血管性浮腫)
厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアルアナフィラキシー」より
https://goo.gl/g187ci
『症状が急速に発展する』『生命を脅かす』症状であるというのは、かなり大きなリスクですね。
改めて、『アナフィラキシー因子を持っている人はスズメバチと関わらない』という選択肢が最善の方法といえます。
5-4 スズメバチの業者駆除料金相場
3つのシチュエーションで困ったときのために、スズメバチの業者駆除にかかる料金の相場を解説します。
スズメバチの巣は規模が大きく、駆除に高い危険が伴うことから、他のハチと比べて高額の設定になっています。
また、スズメバチの中でも、オオスズメバチはさらに駆除の難易度が高いため、高額な料金設定となっています。
ハチの種類 | 料金の相場 |
---|---|
ミツバチ | 8,000円~30,000円 |
アシナガバチ | 7,500円~25,000円 |
スズメバチ(オオスズメバチ以外) | 10,000円~30,000円 |
オオスズメバチ | 18,000円~38,000円 |
この他、以下の作業は追加料金を取られる場合が多いです。
- 高所作業
- 屋根裏、床下での作業
- 通気口の中
- 土の中
- その他狭い場所や通りにくい場所
スズメバチの相場料金を知っておけば、良心的な業者を見つけることができますね。
5-5 優良な駆除業者を選ぶことが大切
常に「恐怖」に付きまとわれるスズメバチ被害では、その不安に付け込む悪徳業者をシャットアウトし、優良な駆除業者を選ぶことが大切です。
優良な駆除業者に依頼できなければ、完全駆除ができずに終わってしまうことすらあります。
お金を払った分だけの、きっちりとした『安全と結果』を得られるよう、相場料金の良い業者を見つけ出しましょう。
建物の損壊保証があるか確認する
スズメバチ駆除業者は、必ず建物の損壊保証がある会社を選びましょう。
駆除作業の性質上、建物の破損や、火災による全壊ということは、良い業者を選んでいても、十分にあり得ます。
実際、業者にお願いしたことによって、建物が火災にあい、訴訟事件にまで発展したケースがあります。
この場合『倒壊保証の有無』さえはっきりしていれば、業者からの支払いがスムーズにいきますよね。
『作業員側のミスで、破損してしまった場合は100%保証します』など、保証内容がはっきり書かれている会社を選んでおきましょう。
まとめ
今回は、『スズメバチの駆除方法』について解説しました。
スズメバチの恐怖から解放されたいなら、巣の『場所』『大きさ』『時期』を見て、できるだけ早く『自力駆除』か『業者に頼むか』を判断しましょう。
『適切な判断』をし、『正しい手順で駆除』すれば、失敗してスズメバチに刺されることありません。
スズメバチは、巣が『空』である場合もあれば、素人では『駆除できないレベル』まで膨れ上がっていることもあります。
自力駆除方法について身につけておくのと同時に、危ないと判断したら業者にお願いする慎み深さも大切です。
業者にお願いすることにした場合も、良心的な業者を見つけことができれば、プロにお願いしただけのメリットを実感することができます。
今回紹介した自力駆除の方法に含まれている安全対策を読んで、「やりすぎではないの?」と思っている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、『昆虫界最強』の相手と戦っているという事実を決して忘れないようにしてください。
十分な対策と準備をもって行えば、自力駆除にしろ、業者にお願いするにしろ、安く、安全に、そして確実にスズメバチの駆除を行えますよ。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげる助けになることを、心から願っています。
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